飼育と採集の知恵袋 ~2014年度~

カブクワ飼育と採集について私自身が覚えた事、見つけた方法などの中から役に立つ(事があるかも知れない)ものを紹介してみます。 

尚、ここに書かれた方法等はあくまでも<事例>でありますので、

その効果や安全性を保障するものではありません。実践されるに当たっては、

ご自分の自己責任にてお願い致します。

シーズン間近


何故か地元でシーズン最初に見掛けるクワガタは材割りを除けばスジクワである。

今丁度マグソクワガタが乱舞している頃で、歯に重度の欠陥がある青年達に追い立てられる季節でもある。

青森県におけるオオクワのシーズン初採集の記録は6月6日であるそうだが今年はいかなるものであろうか。

今年の秘密兵器の最終便がついに届いた。

これをこう使って・・・と妄想が膨らむ・・・。

届いた箱の梱包を開けるでもなく箱を眺めたり撫で回したり持ち上げてみたり・・・するのは実は配線ができないから・・・。

しかし、これで今のところ自分が考えてる理想のライトトラップのあらゆる手法を試せるはずでありその為の機器は全て揃ったことになる。

庭にセットして隣の婆の寝室の窓目掛けてブッ放してみっか?。

UFO出だど~!かっちゃ逃げれ~!(UFOが来たゾ、母さん逃げなさい)』

とか叫びながら・・・

今年はどんなことが起きるのだろうか?いいことばかりではあるまい、今年こそは崖から車ごと落ちて天高く舞い上がっていくかも知れんしね・・・。

【青森県のクヌギ

 

本日東京の大師匠から電話があり、昨夜?某県某所にて本年度オオクワ第一号が採集されたとのことだった。

何でも、山形辺りでスタート時点の気温が22℃らしかったから・・・そりゃ飛ぶわな・・・。

新潟の大魔神は今朝4時に帰宅したらしいよ、彼はねェ~もう止まりませんよ(うん、止まらんでしょうな~)。

仕事が手に付かないみたいでさ~(4時に帰宅して仕事できるんスか?)。

そんな会話の中、青森県内でオオクワのクヌギ樹液採集例に話が及んだ。

オラの店にもクヌギの木で採ったんですけどこれ何のクワガタですか?と同定を依頼されることが多々あるんだけど、その殆どがコナラをクヌギと間違えていると思われる。

恐らくはコナラをクヌギと混同して間違えてるのが90%、あとはミズナラをクヌギと間違えてるのだと推察する。

なぜなら青森はクヌギの自生北限地を超えてるからだ。

クヌギの自生北限地は岩手県盛岡市近郊となってるらしいがその地において既に数は極少なくざらに目にするものではないと聞く。

では青森においてクヌギは皆無かというとちゃんとある。

だがそれは自生してるのではなく主には信仰の対象たる神社付近に植樹されたもので、その他も全て人の手によって里山に植樹されたものだ。

今回議論の対象になったのは北のクヌギが樹液を出すか?というテーマ。

大師匠曰く宮城以北で樹液を出しているクヌギを見たことがないということだったのだ。

ボクトウガその他の樹液を出すきっかけになる虫も北上するにつれ居なくなるのか?という疑問がかねてからあったらしく、この機会にオラに調べてほしいということだった。

さ~て、困った時は八戸の櫛引神社!・・・じゃなかった八戸のY君である。

早速電話した。

Y君曰く、自分で見たわけではないが十和田市沢田のクヌギの大木が数年前に樹液を出していたと聞いている。

クヌギの自生北限地である盛岡市近郊はそのままクヌギをホストとして食害する蝶の北限地である。

その他ナラ類を食害する蛾は青森県に普通に存在するし、カミキリにおいてもシロスジカミキリがいるから条件さえ合えば普通に食害すると思います。

だから目撃例がないのは単にロットの関係でクヌギの数が極端に少ないからだと思いますけどねェ・・・という返答だった。

ただ・・・青森でクヌギの樹液でオオクワですか?・・・可能性を否定するものではないですけど、それ多分コナラかミズナラでしょうねェ、アハアハアハとも言っていた。

クヌギの樹液で採集されたという件の木にはその正体を確認すべく『虫歯青年』という字にすると如何にも頼りなげな刺客を送り込む算段ができている。

自分で確かめたいのはやまやまだが、膝も腰も悪く肩さえ上がらなくなって辛いのよ・・・。

この栄えある確認作業の栄誉を君に与える・・・とか顎の下を撫で撫でしたり、時にはその虫歯が折れるか?というくらいに頬をしばき倒したりし、さながら寄生したセミを意のままにあやつる寄生蜂のように誘導する・・・。

これもまた人生の妙諦かも知れぬて・・・。

さらば水銀灯


昨年から記事を書いてて反響というか問い合わせが多かったのが水銀灯の生産が順次停止になることだった。

先日また問い合わせが来たけどオラんとこは水銀灯等の販売代理店じゃないから調べてみたら虫採りに使えるのはあらかた生産終了になっていた。

岩崎電工と東芝は小さいものを含めてもう殆ど生産終了になっていて、かろうじてパナソニックで細々と生産してるくらいだった。

まあ、これも時間の問題だろう・・・。

あとはメーカー在庫がいつ切れるかだろうから手に入れたいなら今がラストチャンスと言えるだろうか。

HIDが生産されてるからいいじゃないかという方もおられようが、HIDだって虫採りに流用できるタイプは段々少なくなるとオラは睨んでます。

それに水銀灯の良さというものは使っている人はご存じだろうがオールマイティーであり、水銀灯だからこそ来たこの1匹!というシーンはいくらでもあるんであります。

東北~北海道で標高200メートル以上の場所が主戦場になっているのなら、持ってて良かったこの1灯!って訳ですな。

いずれプレミア付いたりたりして・・・。

クワガタ以外のターゲット


実はクワガタ以外でも狙っている虫がいる。

オオトラカミキリは既に生息地として青森県は削除されてしまったが採った人がいるし、ビンゴ!・・・かどうか分からないが目撃情報もある。

これは多分間違い無く居るだろう・・・。

ダイコクコガネ・・・青森県では30年以上目撃採集例が無いとされている。

だが、何と!これはオラが捕まえてたかも知れないのだ。

店に来た初顔の小学生が欲しがったのでプレゼントしてしまったのだが八戸のY君からは『何てことするんですか!』と怒られちゃった・・・テヘっ。

だって30年振りだって知らなかったんだも~ん♪。

では、オラはこれらを狙っているのかと言うと・・・狙ってない。

オオトラは爆弾魔の活動時間と異なるし、ダイコクはウンチを丹念に見て歩く採集・・・やってらんねェだよ。

これらは全て青森県の誇る雑虫の鉄人Y君に任せてある。

では、オラは何を狙ってるのかと言うと、色気違い・・・じゃなかった色虫好きなオラはセンチコガネ・オオセンチコガネ・キンスジコガネ・エサキキンヘリタマムシ(略してエサキキンタマ)そしてアオカナブンの赤色変異個体を狙いたいのだ。

これらの自己採集品を一箱標本箱に納めたい。

クワガタ採集と魚釣り


先日の夜、胃袋にせっせと命の水(酒)を流し込みながら考えてたらふと気が付いた。

クワガタ採集が上手な人で魚釣りもやる人は釣りも上手だということだ。

そこで共通点を捜したら出てくる出てくる・・・。

まず、似通っているのはポイントの選定で釣りもクワガタのライトトラップも殆どの場合ターゲットの姿が見えない。

初めての場所でそこに獲物が居るのか居ないのかを様々な条件と経験から割り出す訳だが大体は当たるもんだ。

オラは釣りは海の船釣りが主体で、下手ではなかったがこんなことがあった。

初めて行く海域で釣船をチャーターし、メバル釣りをしてたんだがある程度釣ったので今度は真鯛を釣りたくなり、仲間と真鯛釣りに変更しようと意思確認したがその船の船頭さんが真鯛釣りしたことないからどこに居るのか分からないとの返答だった。

そこでオラがこんな条件のある場所があるか?と尋ねたら有る!と言うのでそこに船を走らせてくれとお願いした。

現場に着いても魚群探知機にそれらしい反応が無いと船頭は言ったが周辺の幾つかの条件を確認したオラはここで良い!と告げた。

仕掛けを落としたら雑魚の反応があったのでオラは間違い無く真鯛もここにいて、いずれ回遊してくると確信したが、その後でちゃんと鯛は釣れた。

チェックする項目は違ってもやることは似通っていると思う。

いつ採れるか(釣れるか)いつ止まるか、採れないとき(釣れない時)にどうするか、何故採れないのか、自然の現象を注意深く観察しながら手を変え品を変えするのは一緒だと思うのです。

だから、多分優秀な狩猟者の方もクワガタを採らせたら恐らくすぐに上手になると思うんですが如何?。


2015年採集の行方


昨年度のオオクワ採集は様々な面で技術革新が得られたようです。

その変貌には驚きを隠せませんが、オラはとしてはいち爆弾魔(ライトトラッパーの中のちょっと頭のいかれた人のこと)としてこの道をひたすら邁進したい。

材割りはやっぱりやりたくないし、樹液採集は憧れだがいかんせん極度の高所恐怖症という致命傷(約3メートルで全ての機能が停止し、セミのように木にしがみついているだけの物体と化す・・・)が阻むのである。

やはりオラは文明の光を操る爆弾魔として腕を磨いていくしかないのだろう。

その爆弾であるが昨年色々と実験を重ねた結果新たな発見が多々あった。

地元の仲間にはその内の幾つかを披露したがやればやるほど行き着く所は広がり、果てがない。

趣味の醍醐味という奴ですね。

後進の腕も昨年一気に上がってきて、その目が他産地から新産地へと向いてきたことも頼もしい・・・。

先輩から受け継いだ精神もちゃんと伝わっていて技術以外の部分での確かな繋がりも出来てきたことが喜びでもあります。

これらの方々が増えてきたことから、この先数年で青森県内のオオクワの謎について解明されることが多くなると期待しています。

今年はどんな虫との出会いがあるのでしょうか?楽しみです。

【真冬のクワガタ採集・八甲田山死の彷徨い

 

ご無沙汰しておりましたが・・・死んでません、仮死状態で冬眠中・・・に近い状態であります。

 

採集命、の身としては半年も採集できないとなると酸欠に陥った金魚の如く口をパクパクさせて息も絶え絶えになりんす。

もう我慢ならねェ!と頭に血が上ると山に向かう訳ですが採れるクワガタとなると流石に厳冬期の青森では対象が限られてくるんですね。

ということでルリクワガタを求めて山に突入するんであります。

 

県外の暖かい地方のお客様から冬の青森の山の状況を尋ねられたことがありますが、その際その方に販売したクワガタ産地の殆どは5~7メートルの積雪があるのでヘリコプター、自衛隊の雪上車、スノーモービル(2~3両編成)でないと行けないし、徒歩で行けばまずかなりの確率で遭難凍死しますとお答えしました。

マタギなら行けるだろうと思われる方もいるかも知れませんが、彼らはその山の地形などを熟知している上で雪のない時期にマタギ小屋(避難小屋)に食料や燃料などを貯蔵して備えてたからであって、そんな狩り方は今はしてないと思います。

 

そんな無謀はできないので八甲田山の道路の駐車帯に車を停めてスノーシューを履いて突入するということを一昨年まではやってました。

なにしろ積雪量が多いので下手な梯子を持って行くより高いところに手が届きます♪。

しかし、実はそんな高所にも産卵痕はあるものの、乾燥しやすいので生存率はだいぶ低く、効率という面では非常に宜しくありません。

実際には雪が少ない所を選んで叩くのが効率的であります。

この採集において気を付けなければならないのが気温を含んだ天候(以前の採集時は気温マイナス8℃で風速約5メートルだったから体感温度は約マイナス13℃だった)と雪崩の起きやすい斜面は避けること、そして沢筋にはスノーブリッジに気を付ける(一度半落ちした・・・)ことでしょう。

装備は万全に、ザックの中にはもしもの為の食料とマヨネーズ、雪洞を掘る為の小型スコップなどは欠かしたことがありません。

ルリクワガタはこんな採り方しなくても雪が溶けてから採ればいいじゃんと言うそこのあなた・・・正解です!(だって我慢できなくなったんだもん・・・)。

だが、楽しみ?だってあるんだい。

雪山の中で絶叫してみたり、小便で真っ白な雪に黄色い絵を描いたり(ここまでは何の意味もない)するのだが、スリルというか好奇心を刺激されたりというか何か知らんが興奮するんだ、コレが・・・。

そしてそんな中でポットから注いだアツアツのコーヒーはネスカフェのゴールドブレンドのそのまた格下であっても何故か旨い!んですよ。

そしてやっと採集したルリの成虫を2~3頭も採れれば充分満足できるんであります。

まあ、自己満足の世界ではありますがね・・・。

楽しいんだな。

 

前記事加筆、訂正しました


産地ラベルについての記事を有識者及びラベルにうるさい友人等の意見を交換し一部加筆訂正致しましたので興味の有る方は読み直してみて下さい。

産地ラベルについて】

 

先日お客様からある問い合わせがありその質問の趣旨とは違う返答をしてしまったのだが以前から気になっていたことでもあり産地ラベルの表示について慎重且つ大胆に書いてみたい。

 

まず、本来産地ラベルの表示の仕方にははっきりとした定義はなく現在は元々使用頻度の高かった学術的な運用とカブクワブーム以降の商業ベース的?な運用が混同している状態であるかと思います。

個人が個人だけの趣味として採集した個体を自分的な産地データを付けて累代するのも、同様に標本箱に納めて楽しむのも自由であります。

しかしこれがその個体を譲渡・販売したり学術的な研究に使用するとなるとその表示の仕方が適当と思われないケースが出てくるのでは?。

 

例えば青森県産オオクワガタ販売で検索すれば幾つかの販売ページを見れますが十和田市産や十和田湖町産と標記されているのを見ることができます。

これは大分以前の販売ページかも知れませんが、その上で十和田市産となるとその下の表示が無いと十和田市街地から青森県側十和田湖周辺までの広大な土地のどっかとなりますし十和田湖町は十和田市と合併したのでせめて今販売するなら旧十和田湖町と表示して欲しいところですが、ここまでの表示ならばやはり広大な旧十和田湖町のどっかでありラベル的価値は認められないでしょう。

希少!西津軽郡の◯◯町産!として販売されてた例は顕著で、元々海沿いに縦に細長い広大な町村二つが合併して異様に細長い広大な町が誕生し、その表示は町名までで、購入者にもその下の表示は産地保護のため非公開というのがあったそうで、保護は良いのだけれど産地の意味は殆どなしてないことになります。

上記の例は全て購入者がそれで納得しているならば全く問題はありません。

それも趣味の世界の範囲内ですから。

しかしその後起こりえる問題としては例えば初心者の方が十和田市産として蔦で採集されたものを購入し、後に血の入れ替えに宇樽部で採集された個体と混ぜてからの累代品の余品を蔦産、或いは宇樽部産として販売したとしたらどうでしょうか?。

蔦と宇樽部では離れすぎていてとても同一ラベルとは言えませんのでこの個体が名乗れるのは青森県産か十和田市産のいずれかでしょう(オラ的には産地不明品扱い)。

 

そもそも産地ラベルのWDの場合の最小必要事項とは何か。

①種名

②採集年月日

③採集地名

④採集者氏名

以上のデータを記しているケースが多いかと思われますがこの中で最も重要で尚且つ最低必要限のデータは②と③であるようです。

昆虫の採集を基礎から学んだ方に言わせると②に関しては出来れば採集した時間も付記されてあれば万全と語ってましたが、これはその虫が昼行性か夜行性か等の活動時間を示すことにより追加個体を採集して検する際に非常に有効な情報になるということでしょう。

データの無い標本は業界では本来ゴミ扱いである。

この表示の中で一番注意しなければならないのが採集地名でありましょう。

気を付けなければならないのが例えば全国的に言うと駒ヶ岳という名称はあちこちにあり混同してしまう恐れのある付け方は芳しくない、青森では黒森という名の山が県内あちこちにあるので、どこの黒森山かを特定できるラベルであることが肝心でありましょう。

この表示に拘り抜いた方のラベルには採集地点の緯度と経度を示した例もあり、ここまで行けば非の打ち所もないでしょうが逆に面倒臭すぎて万人に採用されることもなかろうとも思える。

また、あまりに正確な採集地点を示すラベルは乱獲に繋がるかも?というジレンマも内包するしそもそも標本屋と生き虫屋では基本スタンスもラベルに求めるものに若干の乖離があっておかしくない。

例えば当店で扱ったオオクワガタの表示にも蔦温泉というラベルがありました。

著名な温泉であり、ここの街灯に飛来した個体からの累代品として県内外の方にも認識し易く、この表示は売るに当たっては非常に分かりやすく便利な表示であったのですがラベルとしては適当で無いと判断致しました。

学術的運用の見地から見れば私有地の名称や橋など、将来的に無くなったり変わったりする可能性のあるものは産地ラベルとして好ましくないとされているからです。

更に言うと蔦温泉という表示は~町何丁目何番何号と表示していると同義で意味をなさない程に細かすぎると言えると思います。

蔦温泉の街灯に飛来した個体の殆どは蔦温泉の敷地内付近で発生したものではなく多くはその周辺から産卵行動で飛んで来た♀が主体であり表示を細かくすると逆に矛盾が増えると思うのです。

ですから蔦は蔦温泉の敷地内で採集したものも周辺の沼付近で採集したものも蔦川流域で採集したものも蔦のラベルで管理し、その範囲内で累代すべきであり逆に蔦川流域で採集した個体を蔦温泉として管理販売するのはNGとの認識に至りましたそこで今回販売した成虫郡は今まで購入していただいたお客様に告知の意味で蔦温泉として表示したものの、次回からは蔦として表示しますと注釈を入れた訳です。

他人、他店はともかくウチの店ではこのような運用でいこうと思います。

蔦と谷地、蔦と焼山を混ぜてどちらかで売ったり別名称で売ることはありません。

 

全国どこの山であっても同じでしょうが青森県十和田湖周辺の山も地名はあっても地番は殆ど存在しません。

異なる地名の境周辺での採集は気を使います。

どこからどこまでが法量でどこからが奥瀬なのかよく分からんような所もあるからで、こんな場合は国土地理院やヤフー地図などをじっくり見る他、土建屋さんの建てた道標(一番正確だろう)なども参考にしながらそれでもあやふやになりそうだったら一番近くの山か河川名を付して出来うる限り正確に採集地を特定できる選択を心がけたいものだ。

 

青森県産で採ったら最もインパクトのあるラベルになるのはどこだろう?と仲間と議論したことがあるが、それは恐山岩木山のどちらかではなかろうか。

どちらもチョコチョコ手を付けてはいるが採れてないので、採れたら・・・面白いね!。

 

 甚だ余談ではあるが輸入大手であっても産地ラベルには無頓着というか杜撰なところもあるようで、以前にバ◯◯ワー山という産地名が付いて売られてた虫があり、

友人と現地地図を手に入れてさんざん捜したが見つからず、よほど小さい山なんだろうと推測していた。

その後海外採集で有名なI氏と懇意になったので聞いて見たらその山は存在するが標高700メートル程度で頂上のごく一部分を除いては全部ゴム園だからそこにカブクワは居ませんよと教えてくれがっかりしたことがある。

恐らくその周辺で(と言っても近くは無い)道路工事をしてて、そこの夜間の照明に虫が飛んできてると聞いたから、多分そこで働く人夫達が小遣い稼ぎで持って帰ってるんでしょう、あの辺には採集人が居ませんから・・・という返事だった。

どうやら産地ラベルを重視するならば最終的には買い手がその虫を見、販売先を見極めることが最後の砦のようだすな・・・。

人魂の正体Ⅱ】

 

前記事を見た方で賢い人は気が付いたかと思う。

球電を見たけりゃ落雷に打たれる可能性のあることを・・・。

浮遊する球電を見たということはそこに雷が落ちたということだかんね。

しかも強力で落雷時間の長い奴、つまり自分に当たったら死ぬということ。

 

実はオラが球電を見た前日は更に酷い天候で雨はバケツをぶちまけたが如く降り、雷はいつ自分に落ちてもおかしくない状態であちこちにドッカン!ドッカン!と落ちてるその最中にライト炊いてたバカはオラと八戸のN氏の2名のみ。

爆弾魔(ライトトラッパーの中で少し頭のおかしい奴)だから仕方ないんだが、この夜十和田湖でライト炊いてたのはこの二人しか居なかったと思う。

一応N氏には雷が近かったら電源落として機材から離れ、車の中で待機すべしと告げてはいたが自殺行為に等しい・・・。

更に、こりゃもうあかん!と機材を片づけて休憩所に避難したんだが、行ってすぐに異変を野生の勘が感じ取り即刻その場を離れたんだけど、その後まさにその場所で土砂崩れが発生して道路一面が土砂で埋まったらしいから間一髪であった・・・。

そしてその翌日にまた雷ドッカン!の中爆弾仕掛けに行ってついに球電を目撃する訳だが、バカは死ななきゃ直らないという言葉はまさに名言である。

今まで何度か採集してて死ぬ目に遭い、その都度何とか躱してきたんだけどいつかは捕まるかも知れない・・・。

その断末魔の瞬間にまだ一声雄叫びをあげることが出来たならば楽しかったぜ~!と叫びながら旅だって行こうと決めている。

 

さて、前置きが長くなったが死ぬかもしれないその場所に、そこにオオクワが居るならば求めて行くのが爆弾魔なんだが、バンザイアタックはしないんである。

なにかしらの防御策あっての突撃をするのだ。

そこで今回は雷の躱し方だ。

まず、殆どの方が雷が発生しだしたら体から金属を外せ!と習っていると思う。

これは実は熊に遭遇したら死んだふりをしろ!と同程度の古い知識らしい。

実際はむしろ逆で、出来るだけ電導のよい金属をそれも頭から足まで縦に繋がるように身に付けるのが正解なんだそうだ。

金属を身に付けず落雷に打たれた場合は体の中を電流が走り内臓や脳味噌がやられたりして死に至るらしく、それが金属を身に付けていると金属に沿って体の外側を多くの電流が流れていくらしく体の中を通る電流を半減できることが生還に繋がるらしい。

だから、雷が近くなって避難場所が無い場合は例えばイヤリング・ネックレス・金属製のジッパーの付いた上着・胸ポケットに携帯・首から金属の水筒をぶら下げ・ズボンのポケットにコイン・金属製のボタンの付いたズボン

などの着用をすると効果が期待出来るものらしい。

実戦上で、オラはイヤリング持ってないし筋の人や清原みたいにゴールデンなネックレスも貧乏だから持ってない。

水筒は小学校の遠足以来使ってない・・・車に常備してるもの等を活用するとなると針金、携帯、小銭になると思う。

ただ、この準備をしてうまく体の外側に電流を流せても受けた電流の半分はあなたの体の中を通るのだから必ず生還できるとは限らない。

死なないかも?というところか。

まして球電を発生させるほどの雷ならこれでどれだけ生還率が上がるかは疑問であることは確かだ。

だが・・・この防御策にて尚雷に打たれ、頭からプスプスと煙を上げながらやおら機材が無事とみると採集を続行するのが真の爆弾魔だとしたらこりゃ死なねば直らんね。

 

本日の格言:球電見たら(採集を)諦めろ!。

本日の疑問:霊魂性の人魂は熱い?。

本日のお勧め:県外採集者は裏竜飛で炊いてみよ

ついに判明!人魂の正体!】

 

この夏、十和田湖焼山地区で遭遇した人魂の正体が明らかになったので報告する。

その正体をずばり言うとまず間違い無く球電と言われるものだと思われる。

この球電という物の特徴はまず、雷によって引き起こされ直径20~30センチ台の球形をしており発光時間はおよそ5~30秒ほどだそうだ。

その発生のメカニズムは次のような現象から起きるらしい。

①雷が地面に落雷する。

②土中に含まれるケイ素と炭素が結合し、雷による急激な加熱により気体となって空気中に浮遊する。

③浮いたケイ素は大気によって冷やされ固体に戻ろうとするが固体まで戻れずナノ粒子の状態でフィラメントを形成する。

④ナノ粒子が空気中の酸素に反応して自然発火するが、ケイ素のフィラメントは非常に軽いので自然と球形を形成しながら燃焼する。

⑤燃焼温度の違いによってその色は白、オレンジ、赤などになる。

⑥球電の発生には通常の雷よりも強力な電流と落雷時間が長いという条件を必要とする。

 

まさにこれだ!これだった!オラが見た時の状況とぴったり一致する!。

オラが見たのは霊魂ではなく滅多に見られない貴重な自然現象だった訳だ。

勝手に助手席に乗り込んできたらカメ吉の毒ガス攻撃に晒してやる!と勝手に乗り込んできてたカメ吉を助手席に置く必要なかったんだな・・・。

こうなると・・・車降りて暫し観察しあわよくば撮影などもしときゃ良かった・・・と後悔・・・。

但し、燃えてる訳だから触れば火傷するがね。

これでオラは採集が貧課に終わると頭がパニックを起こして幻覚を見るという訳ではないと一つ証明されたんである、うゥゥ・・・良かった・・・。

 

但し、まだ解明されてない未解決事件がある。

人魂はこの他に解明されているものとして土中のリンが自然発火したものもあるようだし、大槻教授によればプラズマでも再現できるらしいんだが、だいぶ以前に書いた記事で高校生のときに下宿で目撃したものは上記のいずれにも該当しないんだ。

あれは今思い出しても火の玉そのものに意思があるかのような飛び方をしてた・・・。

そもそも下宿の裏から屋根の上まで凄いスピードで舞い上がり、その後一旦空中で静止し、それから風に逆らって発生元と思われる自殺した先輩の家の方に帰って行ったのだから・・・。

宇樽部~子ノ口~焼山の間をオラの車を追い越しながら歩いて彷徨っていた爺さんの件もまた然り、白神山中を真夜中に携帯電話を持って歩いてた女もまた同然(キューティーなお尻だった・・・関係ェねえか?・・・)である。

今後人魂を見掛けたらその見極めが大事なのか?。

球電と判断できたら→要観察、撮影(とにかく滅多にお目にかかれないらしいで)。

霊魂と判断できたら→逃走、会話、対決、捕獲、除霊のどれか。

球電を見た時に我がH師匠に報告したらそんな珍しいものに遭遇しておきながら何故捕まえないんだ!と指摘されたんだが・・・師は少しも霊魂は恐れてないらしく、一番怖いのは生きてる人間だ!が口癖である。

しかし・・・クワガタなら知ってるけど霊魂ってどうすれば捕まえられるんですかね?オラの持ってる道具ったらライトトラップ・捕虫網・採集名人・ひょっとしてバナナトラップ・毒ビン・・・どれもが理に叶ってないように思えるんですが?。

 

オラは霊魂と遭遇したらまず基本スタンスとしては無視します。

関わりたくはありません。

助けを求めてる霊なら何とかしてあげたいと思うかもしれないけど献花・焼香・念仏・供物を捧げる・・・くらいしかできまへんで。

坊主を呼んでくれと霊が懇願しても生きてる坊主には金が掛かるから秘密のポイントの公開とかのバーターじゃなきゃ駄目でィ!と断りますな。

もしもその霊がこの木に80㎜のWDオオクワ♂が潜んでいますよと告げるならば坊主3人は集めますがな(オラ、約束は守る)費用対効果の原則により、その後5年まで命日は供養してやると約束してもよい。

だが、ここで高らかに宣言するが、その霊がオラの採集を邪魔したら絶対に許さない!絶対に引かない!ありとあらゆるその霊が嫌がるという手段を講じてキャンと言わしたる!。

リーマン時代に卑怯な手を使ってオラの米びつに手を突っ込みシェアを伸ばしにきたライバル会社の営業マンには徹底的に集中攻撃を仕掛けて、もう勘弁して下さいと必ず言わせたオラのねっちょ深さ(敢えて翻訳しません)を見せたるで。

 

オラは幼少の頃から変な物、妙な物を何故か見る奇妙な体験をしているがその多くは恐らく上記のような科学的・物理的に説明のつくものであったに違いない。

だが、これは間違い無く霊魂だというものを見ても多分以前ほどは驚かないであろう。

何故かは分からないが恐怖心というものがこういうものに対しては薄れてきてるからだ。

驚くということで言えば虫歯青年がオオクワでギネスを出した!と一報を耳にしたらショックで即死するかも知れない(大きい方ね、チビギネスならこの男は出しちまうかも知れないからやはり驚かない)。

霊魂が実在したらオラはむしろ感激するかも知れない。

それは死んだ爺ちゃん婆ちゃん、親父や姉ちゃん、愛犬にまた会える可能性が高いからだ。

だが、人によっては会いたくない奴にまたあの世で会ったり審判されたり懺悔させられたりなんて御免だ!死んだらそこで一切終わり!が一番いいという人もおり、これまたその気持ちはよ~く分かる。

この派の意見の最たるものは、生きてる内に苦しみ抜いてやっと死を以て楽になれると思ったのに未来永劫また続くのか!というものだろう。

これは確かに悲惨である。

オラの場合はやりたいことを生きてる内に一生懸命やって悔いを残さないようにしとけばあの世があってもなくても死に際に安らかな可能性が高いのでは?と思うのでそう生きたい。

 

PS

もしもこの記事を読んでおられる方で自分も是非人魂を観察してみたいと言う方が居たならば、真夏の青森県は龍飛崎に行かれたし。

詳しく言うと夜の裏竜飛と呼ばれている場所で、黒鯛釣りで地元では有名なところだ。

オラが聞いたところでは毎晩出る訳でもないが一旦出たら数日出てくるしその数がまた見事なまでに多数ブンブン飛んでるらしいで。

因みにここのは球電ではないと断言する。

見た奴数人からオラ直接その状況を聞いてるけどまず雷鳴ってない状態で出てるし大きさがゴルフボール台からバスケットボール台まで様々で、さらに恐らくは球電の限界発光時間を超えてると思われる点でオラは球電以外の何かと断定してます。

見たからと言って何か被害を被ったという人も殆ど居ないんだが、一人だけ人魂を無視して夜釣りの黒鯛釣りを続行してたら肩を2~3回叩かれて振り向いても誰も居ないもんだから恐怖に負けて磯を走って逃げる内に何度か転倒してケガを負ったという者はいるのでご注意を・・・。

ケガの他に大事にしてた高価な磯竿を折ってしまって泣いたらしいからね。

釣りをする人でここで何度かその球を目撃してる人は人魂でビビルようじゃここで夜釣りの黒鯛をやる資格はねェ!と、おっしゃってます。

夜の磯は危険なので全て行くなら自己責任で、オラは何の保障もしませんからね。

行くなら複数の照明器具を持ち、ヘルメット、ライフジャケット着用、肘・膝あて着用、単独は避けて複数で行くのが最低限でしょうな。

青森のカブクワ研究会である日昆メンバーはこういうの好きだから行くかもな・・・そこで誰か不慮の★が出たら面倒臭いから一回だけ命日には供養のために線香と花とお菓子と虫を持ってってやるか・・・。

ほ~ら大好きなギラファだぞ~嬉しいか?ってな感じで・・・。

オラは?球なぞ見に行く訳がない。

黒鯛釣りなんて興味無いし裏竜飛にはオオクワ居ないからね。

捕獲方法が確立されて高値で売れるなら心が1センチほど動くかも知れないが・・・やはり行かない、オラはクワガタ屋に殉じたい。

 

またもや水銀灯のお話

 

注文した機材が続々と届き、それに伴い続々と福沢諭吉が2列縦隊で家出をし、泪が止まらない秋の夜・・・。

次から次へと水銀灯に関する質問が来ておりまする。

あれから水銀灯の代用品となりえるLEDの投光器などはないものかと捜しもしてみましたがオラには見つけられませんでした。

競技場の照明によく使われていたオラの機材もどうもLEDに変更になったみたいでもう販売されてましたが値段が何とランプとスポラートで30万両UP!(鼻血ブーだべや)。

しかもUVカットだで・・・。

集魚灯LEDにも農作物の屋内生産に使われるLED照明にも虫採りに使えそうなものは見つけられなかったぞな。

ここでもう一度おさらいの意味で水銀灯の長所を述べてみよう。

・価格が安い。

・紫外線量とその領域が合っており、ガスが出た時に威力を発揮する。

・光量自体はさほどないので反射を起こしにくく弾いても虫がじわじわ寄ってくる。

・従って(ここは考え方・使い方次第だが)高反射(価格が高い)のスポラートを必要としない。

 

とまあざっと挙げても以上のような利点があるわけで、気象と場所的に青森における採集には非常にマッチしてるとオラは思う。

HIDは光が遠くまで届くけど使うシーンが制約受けやすいとも言えるしテクニックと知識を必要とするとも言えると思うんですよ。

誤解を恐れず言ってしまえば水銀灯が一番簡単気楽に採れる道具というか対応できるシーンが多いと考えるんであります。

街灯廻りの行く末を鑑みて来期ライトトラッパー入門を決意した方も多くおられるようで、続々と購入されてますな。

よくよく考えてみたらHIDも全ては無くならないかもしれないけどLEDにその座を奪われ、機種等はかなりいずれ少なくなるような気もする・・・。

明るさはもう遜色ないレベルの商品がでてるし演色性も自在になってきてるし、寿命はやたら長いし、省電力ときてるからね。

水銀灯・・・欲しいなら今手に入れることをお勧めします。

速報:水銀灯順次生産停止

 

水銀灯の生産停止の記事は前からUPしてましたがいよいよ止まり出しました。

何故水銀灯から急速にLEDに換わりつつあるのか?。

有害な虫を寄せ付けない、消費電力を抑えるといった理由の前にまず青色LEDの研究が進み、水銀灯の代わりを果たせる製品(但し虫は寄りにくい)が登場したことと、これを可及的速やかに普及させる為に国から補助金が出てることが最大要因と思われます。

いつもお世話になっている照明屋を通じてメーカーに問い合わせたところ水銀灯はライトトラップに使用頻度が高い透明形のワット数が高い物から順次生産が停止されており、今現在の在庫分しかない状況のようです。

オラが欲しかった700Wの透明形水銀灯は残り40個程度でしたが予備球を含めて何とか押さえることができました(ふひょ~!)。

オラが今期メインで使ったライトも2機種ある内の一つは既に生産停止になっておりいずれ間もなく無くなります。

当たり前ながらこの予備球も購入致しましたので向こう10年は大丈夫ですだ。

近い将来LEDの製品でライトトラップに使用可能な優れものも出るかも知れませんが使用目的の需要がメーカーの生産意欲をかき立てるとは到底思えないので、それは何かの流用になると思います。

使えることは使えるけど水銀灯を上回る物が出てくるとは考えにくいんだな。

そこで考えられるのは照明機器の知識のある人がハンドメイドで適した物を作るか小規模な工場等で隙間を狙って作るかのどちらかかも知れないが、後者の場合は原価の割に高い商品になりそうな気もする・・・。

いずれにせよあなたが水銀灯の導入を考えているなら今手に入れておかないと後悔しまっせ。

 

これでオラは自分で考えていた理想に近いセットを全て揃えたので来期、ドブに嵌まって死なない限り大暴れする!(予定である)。

 

街灯廻りも近い将来は絶望的になるはずだが、完全に駄目になる前にちょっと面白い現象が起きるはずだと考えている。

ヒントは明かりの力関係が変わる!ということだ。

こう書けば分かる人には分かるだろう・・・。

そういうことも有り得るかも知れないとは思っていたが既に某所でその実例の情報をキャッチした。

消えゆく水銀灯

 

先日のこと、店の営業を終えて即刻アルコールの儀式に挑むべくそそくさと帰宅した。

今宵の肴は何にしよう・・・てなことを考えてるうちに自宅に到着。

ん?・・・何かが変だ?車を車庫に入れてから辺りを見回してみたら明かりが変だと気が付いた。

ぬおっ!街灯がLEDに換わってる!。

そこには青白く冷たい雰囲気の明かりに換わった防犯灯の列ができていた。

ついに来たか・・・。

 

環境省によるとどうも2015年度中に水銀灯および蛍光灯が産業廃棄物指定になるそうな・・・。

多分来年度で一気に街灯のLED化が進むのであろうか。

街灯廻りの終焉は確実に近づいている。

淋しいな・・・。

ヒメオオもはや終盤

 

21日、ポカポカと暖かかったので誘われるようにフラフラとヒメオオ狩りに行った。

行った場所はオラ以外にはクワガタを採りに来るのは一人だけで後はキノコ採りしか来ない場所。

数は出ないが一発大物の可能性が高い魅力的な場所である。

クワガタ屋が殆ど来ないのに今期ここの数が採れないのは杉の伐採が続いており、林道の脇も刈払いされてるせいもあるだろう。

だが、林道から離れた奥の場所に付いてた柳にも姿を見れなかったのでやはりこの場所においては数がそもそも少なかったと思われる。

ヒメオオはシーズン終盤になると柳以外のかなり雑多な樹種を囓るので丹念にルッキングしていくが全く居ない。

1頭も見つけることなく最後のご神木へ・・・。

この木は崖下から生えてる大木で、クワガタが葉っぱや枝に隠れ易く見つけるのに結構技術を要する難木である。

離れたり近づいたりしゃがんだりとじっくり枝1本1本を丹念に見ていく。

すると枝の下に足が見えた・・・角度を変えても体の半分が葉っぱに隠れて全体は見えないが大きさから間違い無く♂だ。

虫の下に網を滑り込ませさえすれば落とす可能性が少ないところに付いてるが、問題はかなり奥の枝に付いてることとその手前の枝葉が網の侵入を邪魔することだった。

網入れに失敗すればその震動や気配だけで落ちることもある。

70センチ枠の網を用意していたが、この網では入れる前に落としてしまう可能性大だったので百均の捕虫網を改造した自作網『採れるんです』に代えて臨んだ。

この網ですら垂らし部分が葉に触れるので車に積んでいたガムテープで垂らしを短く固定して差し込んだ。

次の問題が7メートル竿を全て伸ばしたら結構先がたわむことである。

しゃがんで角度を補正して網を虫の下に入れるのは腕力が物を言う。

鉄アレイで鍛えた成果が今試される。

慎重に網を差し入れて枝を叩いたら、暖かかったのであっけなく素直に虫をネットインに成功した。

網を縮めて中の虫を見たら・・・ぬおっ!でかい!。

目測で間違い無く53㎜UP!今期NO.1でしかも新しい虫だ。

あとは居ないか?とまた注意深く捜したら♀が単独で付いてるのを見つけた。

これも掬ってみたらでかい!。

♀はなるべくリリースだがこれは持ち帰ることにした。

別な場所で1♂追加して下山、帰宅後に計測したら♂は最大計測で55.1㎜、♀は39.5㎜だった。

オラはデジタルノギスを使ってるので誤差が出る時もあるが54㎜台は間違い無い。

ヒメオオを毎年採集してる人なら分かると思うが51~52㎜は毎年採れるサイズであり数も複数採れる。

が、53㎜になると採れない年もあり、数も複数とはなかなかいかない。

それが55になると年間何百頭も採集する人で十数年採り続けて自己最大記録が54㎜台であった事実もあるからその価値が分かる。

オラは過去55㎜台はこれで4頭目なんだが、オラの友人が過去57㎜を採ったことがある!。

これがまた、その友人がクワガタ採集デビューした年で街灯で拾ったものだが、てっきりオオクワの♂を拾った!と感動してたのに別人からヒメオオだと指摘されてがっかりして知人に進呈してしまったらしい。

その知人という方は残念ながら標本として残す趣味は無さそうなので多分現物は捨てられている・・・。

そのほかにも57㎜台の話は1件あるので青森では57㎜までは夢を見ていられると考えていいだろう。

いつかは57㎜台をこの手で・・・。

ヒメオオの収穫

 

今年は広い範囲で極端に数が見られないと書いたヒメオオが19日にある程度纏まって採れた。

今までどこに居たんだろう?とか思ったらその後また採れてないみたいだ。

店をやっててお得なことは広い範囲の情報が集まることで、十和田湖以外の地域で街灯採集してる人の話も聞けた。

それによると数も種類も少なかったとのことで、いつもの樹液酒場に行っても少なかったし樹液そのものがあまり出てなかったと聞いた。

ライトには今年来たミヤマは大きかったしオオクワはやたら♂が来た。

カブトムシは♀は多かったが♂は殆ど来なかった。

これらの事象は何を意味するのか?。

これは樹液でのミヤマ採集の達人T氏に意見を聞かねばなるまいと電話してみた。

すると今年は外れだったという。

1本の木に付いてる数も少なく型も小さかったというのだ。

ライトにはミヤマの大型♂(ライトにしてはの意味で)がバンバン来ていたと話したら驚いていた。

大型ミヤマ♂は何故飛ばざるを得なかったのか?推理してみた。

まず今年の夏は低温で推移した。

夏が来た!という実感があまりない感じだった。

シーズンの初めにまず木に穴を穿ち樹液に集まる種の虫達の先陣を切るべき蛾やカミキリの幼虫、スズメバチの活動や発生が鈍かった可能性はどうだろう?。

5~6月は雨が降らない期間が長かったことも関係してるか?。

それらが重なって樹液の出が悪かったとしたらミヤマやオオクワの♂が飛ばざるを得なかったとしても不思議ではない。

ヒメオオはどうだろう?数はやはり少ないとは感じるがだとしたら一昨年までの猛暑で産卵数が少なかったか蛹化期間に豪雨が当たって溺れ死んだかも知れない。

樹液の出が悪くて別な場所で別な樹種を囓ってた可能性もあるのかな?。

オラに結論は出せないが確かに言えることはここ数年気象が安定してないことと虫の発生が安定してないとは言えるのではないだろうか。

虫もその年によって当たり年と外れ年があるけれど、そこに気象の異常が加わって変なことになってる?。

今期の早い段階から八戸のY君は植物は全般に例年より結構早く推移していると指摘していた。

今年の夏は早く終わる?とその言葉を聞いて思ったのだがその通りになった・・・彼の指摘は的確だった訳だ。

気象の異常の原因の何割かは人間なんだろうな・・・。

地球にとって人間の存在は害虫みたいなもんなのか?。

そうであってはいけないと思う。

その為に人間は唯一知恵を授かってるのだから。

 

チャリンコ特攻隊

 

今年のシーズン中のことだ、山への行き帰りに何台もの車両とすれ違うがハイビームのまますれ違う車両が増えてきたと感じる。

切り替えを忘れている人もいるがパッシングすれば大概は遅れてローに切り替えるけど、中には確信犯もいる。

2回パッシングしても切り替えない奴がいるんだ。

こんな時は本当に頭に来てオラの車の上に1キロの大爆弾を積んで逆襲したろか?(しないけどね)と思っちゃう時もある。

だが、今年一番酷かったのは何とチャリンコに乗った中年オヤジのライトだ。

光源は間違い無くLEDの強力なやつでしかもフラッシュで炊いていた。

光軸は水平より下げてたとは思うが向こうが下りでオラが登り・・・その上でアカンのはフラッシュにしてることと不必要に強力なライトだったことだ。

オラは色んなライトをチョしてる(弄ってる)から断言する、あれは恐らく10,000Lm前後の代物だ。

オラは走れなくなって止まったほどだから察していただけるだろう。

本人は自身の安全の為にと考えてるかもしれないが他人の迷惑も考えろと言いたいし、第一あそこまで明るすぎりゃ絶対に本人にとっても危険だ。

対向車が突っ込んでくるかも知れないし、オラが筋の人だったら絶対に見逃さないからね。

今度同じ人物とすれ違ったら危ないですよということを口から火を吹いて説くであろう。

だが、世の中にはもっと恐ろしい人物がいて、ハイビームのまま近づいてきてパッシングしても切り替えない!っと思ったらその人物は気絶していたと・・・こっ怖~い!。

オラはその人物の葬儀には出たくない!。

オラよりずっと若いんだからオラより先に逝くな!。

気絶しそうになったらその場で止まって寝てくれ!。

ヒメオオのいない秋

 

今年、山の幸が少ないと言われる中で栃水用の栃の実→確保!山葡萄→八戸のY君と共にごっそりと確保(ジャム・ジュース・葡萄酒何でもできるだけ確保したが時間が掛かったので今期第1回目の大遅刻)。

だが、秋の風物詩であるヒメオオがどこにもいない!。

アカアシまでもが姿を消している。

青森でのシーズンイン前に県外の常連さんから福島県等は今期全然駄目なので青森に期待すると言われてたんだがこの分だと・・・あかん!。

採れても持ち帰りサイズが1~2頭という有様だ。

秋のオラの飯の種が居ないというのは・・・。

ということで、急遽明日19日はヒメオオ巡業ツアーに出かけますので店は開いてないと思って下さい。

21日までにかき集めなければならん理由があるとです。

何故今更デング熱?】

 

一体何年ぶりに耳にした?と記憶から失せていた病名がゾンビのように出てきましたな。

しかも随分と刺されて発症してるようで・・・。

これでは来年度の樹液採集は文字通り体を張っての採集になりますわな。

行く人が激減するか?。

青森では今のところまず心配なかろうが、発生地に近い所にお住まいの方は気が気じゃないでしょうね。

来年カブトムシの値段が上がったりして・・・。

青森の場合だと蚊よりもマダニに刺されることに注意しなければならないんだろうが、そのうちにマラリアも発症する世になったりせんかね?。

お~怖い!。

道具の再点検

 

来年こそは自分で納得の充分吟味した道具で挑みたい。

また、居るのか居ないのかよく分からない場所を調べる為にもう少し広い意味での灯火採集も模索したい。

そんな場所は材で調べるのが最も手軽なのかも知れないがいよいよ膝が悪くなってきてる他にオラはあくまでもライトで勝負したいのだ。

そこで北は北海道から南は新潟まで知人に電話掛けまくり情報収集したら世は日進月歩で日々進化しており、昨日まで最高!と思ってたものを凌ぐ製品が安価に出回っていた。

新しい物好きな遺伝子は親父から受け継いでいたらしい。

こういう形で挑みたいという小物を何点か今日ポチッとやった。

秘密兵器というのは秘密にしてなければ秘密兵器じゃないのだが、仲間はお互いの屋台を行き来するから秘密もへったくれもない。

これ何?ときたらちょっとだけよ~ん♪と見せないと村八分になるからの。

だが、知らない人が勝手に近づいてきて機種№など覗き込んできたら噛みついてやる!(オラの牙はアルコール・ニコチン・カフェインその他の雑菌でコモドドラゴン並の破壊力だぜ・・・多分)。

或いはパチキ(関西で言うところの頭突き)喰らわせてやるダニ。

オラのパチキは瓦3枚を余裕で粉砕する。

ところで、情報交換する内にマイナスな情報まで入ってきた。

今年新調した大爆弾とオラが従来から使っていた発電機との相性が悪いと分かったのだ。

オラと同じ組み合わせで次々とトラブルが起き、故障が多発したのでメーカーに送ったら原因不明で返されたと聞く。

相性の良い◯◯◯製の発電機に取り替えないといずれ壊れるというんだな。

あああ・・・また福沢諭吉殿が2列縦隊で家出していく・・・。

貧乏ゥ~♪貧乏ゥ~♪泪~の貧乏ゥ♪・・・。

いずれ現役引退したら、思い重装備一切を放棄して真逆の道具立てにするのもいいかも知れない。

軽自動車でフラリと現れて40ワットの蛍光灯で毎年10頭のオオクワを仕留める爺さん・・・格好ええっ!。

 

悶え苦しむクワガタ中毒者の味噌蔵Ⅱ】

 

爆弾魔は既に来年の夢の中に居た。

どこをどう攻めるか?道具立てをどうするのが良いか?。

既に狙って果たせない難攻不落のポイントへの挑戦は4年目に突入して結果はゼロだった。

難しいほど燃えてくる・・・。

オラを知る人はオラのことを進め!一億人魂!じゃなかった・・・火の玉!タイプの人間だと思っているらしいが本当はそうじゃない。

どうも傍目には猪突猛進!バンザイアタック!の人に見えるらしいが実はデータ重視の計算派なんだな。

脳味噌足ランチュラながら一応考えてるんだ。

これが更に指導している卓球になるともう異常なほどのデータを抱えて確率まで計算して勝負するタイプなんだが、何故かそう言っても誰も信じてくれない・・・。

計算し切れない部分を勘ピューターで補っているだけなんだが・・・。

オラを拒み続けているポイントは来期5年目に突入する訳だが3年目の浮気♪(ヒロシ&キーボー)は許してもらえるかも知れないが5年目の敗退は許せねェ!と自分を鼓舞している。

が、本当はねそうやって燃えて追いかけている内が一番楽しいわけ。

そうやって苦しみ続けてやっと手にした幻のオオクワの際の感動が今も忘れられないんだ。

5年目の挑戦で来期そこから出たら・・・興奮のあまり◯ん◯が漏れちゃうかもだぜ(最近緩くなってきた気が・・・)。

だから今期成果が出なかった人も居るかも知れないけど落ち込む必要はないよ。

その時の感動が倍になるから・・・。

さっとやってあっさり採っちゃう天才肌の人もいるかも知れないけどそういう人には天は物質しか与えないと思うんだ。

楽しもう!この道を・・・。

ライトトラップ・青森に適した道具

 

遠征で青森に来る方は青森以外の場所も攻めているからその話しを聞くのは為になるし面白い。

だが、それらの方で腕の立つ人に聞くと北海道と青森は採るのが難しいと口を揃えて言うのがまた面白い。

北海道の難しさの一つが一次発生で終わり、二次発生が無いので期間が本土より短いということと、良い場所に限ってヒグマに守られていて危険なため居ると分かっていても入っていけないとのこと。

安全優先なのでポイントが限られることがネックらしい。

青森は二次発生まであるものの、良い場所は少ないということは北海道と同じ。

更にその上にガスり易い、風が吹き易い、気温が下がり易い、月を躱せるポイントが少ないという点で難しいのだそうだ。

オラ達は地元しか知らないのでこれが当たり前と思ってやってるが、福島でライトを掛け、終了後福島~山形~新潟と街灯廻りをして一晩に20頭も採集して帰る猛者が青森で轟沈!と聞くとふ~む!と思う。

オオクワの年間採集数で材割りを入れない灯火採集で恐らく日本で1~2番という手練れですら2年連続で沈没した青森という所はその日の場所選びがよりシビアであり、もっと言えばそこに合った道具選び又はその使い方に技術とセンスを要すると言えるんだろう。

 

以前の記事で青森の各ポイントで最も汎用性が高く、特別な技術を必要としないケースが多くなるライトは400ワットであると書いた。

この信念は今も変わらないが、ではHIDと水銀灯の400であればどちらが青森向きかと問われれば水銀灯と答える。

空気がクリアであればHIDの方が同じ400でも遠くから虫を呼べるので有利になるが(同じHIDの400ならグリーンの方がより遠くまで届く)ガスが掛かる率が高い青森では光が弱く紫外線量が多い水銀灯が絶対有利だと思うからだ。

更に言えばポイントが狭い場合が多い青森では反射の影響でとんでもない所に虫を落としたり弾いたりすることが多いのだが、水銀灯なら割と近くに落ちてくれるし、やや離れた場所に落ちた虫をじわじわと引き寄せる効果も期待できるからだ。

県内外を問わず失敗したり成績が上がらない方のセットを見るとその場所に合ってない道具を持ち込んでいると思われるケースを良く見掛ける。

一番多いのが小場所に大爆弾を持ち込んでいるケースで、狭い場所に1キロ×2基持ち込んでいる人を見るとげっそりだ・・・近くでやってる人まで共倒れするからなんだが、逆手にとるとこういう人がやった翌日に同じ場所に適正な機材を持ち込んでライトを炊くとすぐに採れる。

大爆弾で弾いた獲物を頂き!できるからだ。

このセットしか持ってないならば1キロは1基で充分、しかも光軸は干渉を避ける為にかなり下げて欲しい。

光軸の外の光を使っただけで1キロなら相当遠くまで届いているので充分なんだが明るい光信仰者はどうしても光軸を上げるきらいがある・・・人の性なのであろうか・・・。

逆にこれは少数派だが、小爆弾で大場所に果敢にチャレンジしてるケースも見受けられる。

これは近くに大爆弾を仕掛けてる人などがおらず、真っ暗な状態ならば近くの虫は集められる。

ところが月の影響で空がちょっと明るくなると寄りがとたんに悪くなる。

代表的なライトが灯火総研のHIDライトであろうか。

これは50ワットのハンディライトとしてはとてつもない優れものだと思う。

紫外線量を強化した別売りのバルブもあって蛾を採集するならこの上ないくらいのものだ。

だが、この機材・・・弱点が二つあってまず高価なこと・・・それと遠距離射撃には向かない小場所専用であることだ。

この機材の特長の一つに手元のツマミで広角にも狭角にもできるという嬉しい機能があるのだが、狭角にすると確かにかなり遠くまで明かりは届く。

メーカー説明では最狭角にすると1キロ先まで明かりが届くと確か書いてたが、1キロ先の虫を集められるとは書いてない。

1キロ先の虫にアピールしてる光の輪が直径10メートルあるのかな?という感じ。

もし来たならそれは1キロ先から呼び寄せたというよりはそれより近い所を飛んでた虫がたまたま光軸に当たり、それに乗って飛んで来たと言う方が当たっているだろう。

大場所では極端に効率が悪くなってしまうのである。

使ってみた感触では200メートルまでの虫はOKで300なら頼りなくなり400メートル以上は通用しないと考えた方がいいと思う。

この機材は小場所、とりわけ車で侵入できない場所にリュックに詰めて徒歩・自転車・バイクで突撃するのに最強のアイテムと言える。

更に30ワットへの切り替えもできるし別売りで車のシガーソケットからも発電機からも電源が取れるのだがいずれも高い!という点がどこまでもついてくる。

 

200ワット未満の道具を使う場合で注意することは狭いポイントを選ぶことと他に干渉を及ぼす光源が近くに無いポイントを選ぶことだと思います。

近くに大きめの集落があるような所は避けるべきです。

よさげに見えても集落方向の空がぼんやりとでも明るく見えたら成績は落ちるはずです。

入門者がよく陥る罠がこれです。

虫が居ないのか?(居るよ)。

明かりが弱いのか?(それだけじゃないのよね)。

青森市を例にとって市内の明かりがどこまで干渉してるか解説してみましょう。

田舎都市といえど市街地の明かりの及ぶ範囲は広大です。

市街地との間に高い山があれば別ですがそれが無いと意外なほどその影響は及ぶのであります。

例えば地方道40号線『青森田代十和田線』沿いにライトを掛けて行ったとします。

すると田茂木野付近までは成績は出にくいでしょう。

やっと虫が集まり出すのは道具とその使い方にも依りますが、それは大滝平近辺からなはずです(数数実験済み)。

これだけ離れないとその干渉からは逃れられない訳です(地形も関係します)。

 

もしも複数のライトを所有できるなら青森で使うにはどんな組み合わせが良いかをオラなりに考えてみました。

➀大場所~小場所まであらゆる場所でやってみたい方向き。

1キロ狭角HID×1基、400~700ワット水銀灯狭角×1基。

このセットで青森ならほぼ全てのポイントをこなせますが、小場所に入る場合は技術と工夫が必要になります。

②中場所~小場所主体でやりたい方向き。

400ワットHID狭角×1基、400~700ワット水銀灯狭角×1基。

又は400ワット水銀灯狭角広角を各1基。

又は400ワット水銀灯広角×1基、700ワット水銀灯狭角×1基。

これらのいずれかで青森の主要ポイントの6~7割方はカバーできるし悪条件にもある程度対応できます。

③主に小場所で楽しみたい方向き。

灯火総研HIDライト×1基。

又は灯火総研HIDライト×1基、300~400ワット水銀灯狭角×1基。

又は300~400ワット水銀灯狭角広角を各1基。

後述するほど小場所ながらでもいろんな条件にも対応し易いかと思いますがオラなら真ん中のセットを選ぶかもです。

灯火総研HIDライトを2基所有するのは車で侵入できない所に深くはないが広い場所に入る機会が多い方向き(つまりクワガタ屋というよりむしろ雑虫屋向き?)のような気もする。

 

思いつくがままに書いてみたが、今のオラの道具立てはまだ自分の理想とするセットになってない。

ただ、今年道具の一部を代えたら採集数は去年の一気に倍になった。

道具は大きくなるにつれて使い方が難しくなる場合もあるが使い方が間違ってなければそれなりの成果も得られる。

今持っている道具を工夫して使って成果をあげようというのも趣味だから一興。

ただ、これらの道具はいずれも発電機などの周辺機器まで考慮すると安くはない買い物になるので参考になればと書いてみた。

採集方法には色んなものがありそれぞれに長所・短所・面白み・大変さがあるがライトトラップにはその集大成のような要素があり、そこが面白いところでもあると思います。

 

終了のゴングが鳴る・・・

 

天気図等を見るに、暫く条件回復の見込みが無いようで・・・。

一般的には本年度のライトトラップによるオオクワ採集は終了のゴングが鳴ったとみてよいであろう。

一同お疲れ様でした。

悲喜こごももの戦果があったことでしょう。

大きな事故、トラブルなく楽しませてくれた山に感謝。

 

昨夜は新規のポイント開拓をかねて日中から車を走らせていた。

飼育者人口が減り、採集者人口が増加している昨今の事情をみてとればいずれ青森も地元、遠征組問わずライトトラッパーで溢れるのは必定。

近い将来街灯のLED化で街灯廻りは過去の風物詩になるのが確実で、採集の手段はライトトラップが主流となるだろう。

自分のポイントは自分で捜す・・・地元で真面目に仕事してりゃ纏めて連休をとってきた遠征組には場所取り合戦で敵いませんからね。

みちのく青森のオオクワに夢をはせてやってくる遠征者にも楽しんでいってもらいたいから、その時期に地元民はマイポイントを持ってないと指をしゃぶっていることになる。

かねてから目を付けていた二カ所を覗きに行った。

その一つは見当外れで駄目だったが、もう一つはちょっととんでもないことになりそうな気配あり!。

原生林に囲まれたそこはオオクワの生息条件をほぼ満たした上で採集に適した条件までも満たしている。

やってみなければ目論見通りかどうか結論は出せないが経験からくる血の騒ぎが止まらない・・・ここなら一晩になんぼ飛んで来るか分からねェ!と。

だが、やるにあたってはここでは書けないが幾つかの難関を突破しなければならない。

現在その突破口を模索中・・・。

 

捜索を終えてホームグラウンドで爆弾投下!。

やる前から今夜はやるだけ無駄だよ!という条件だったがいいのである。

シーズンの最後の頃にホームで一戦!で終わりたいからだ。

が、突然腹が減った・・・。

まったりと休息していた根岸屋の親父をたたき起こし、注文をする。

とっちゃ!腹減ったじゃ!握りママ(おにぎり)握ってけろ!。

親父さんは嫌な顔ひとつみせず、よっしゃ!と握ってくれた、おまけのおかずまで入れて・・・。

寒風吹きすさぶ中アツアツのおにぎりに食らいつく・・・旨し!。

頭上には名月のスーパーフルムーン!。

な~んにも飛んで来ないが不思議と幸福感に包まれていく。

あれほどうっとおしかったデカイカメ吉ですら2頭しか来てないが愛おしく思えてくるから可笑しい。

オラっ屁垂れてみろ!と棒きれでカメ吉にいたずらする。

とたんに漂う独特の臭気!・・・しかし・・・来年まで会えないかと思うとその臭気すら香ばしく感じる(ただの変態か?)。

あと一回くらいチャンスがあれば爆弾もやるかもしれないが、別の狩りが始まる。

ヒメオオハンターに変身するのだ。

(・・・ということは開店時間に遅刻するということを暗に・・・じゃなく声高らかに宣言するものであります)。

ここ数年シーズンの開始前と終了後は新規のポイント開拓に当ててシーズンインとともにそこの成果を確かめているが、ここは居る!と感じた場所は大体当たるまでに精度が上がってきた。

今年見つけた爆弾場の中で十和田湖周辺だけで居る!と感じた有望ポイントは5カ所を数える。

爆弾魔は既に来年の夢を見ている・・・。

冬は機材がテカテカになるまで磨いていることだろう・・・。

練習開始!】

 

まだ夜は山にいってるんですか?(当たり前じゃい!)と某高校卓球部監督から電話が来た。

新人戦が近くなってきたので早く道場に戻ってきて下さい!今回負ける訳にはいかんのです!と熱くなっていた。

う~む!後ろ髪引かれるがそれはそれで教え子のその後が気になってきた。

夕刻の空をじっと見つめる・・・。

八甲田の峰峰に雲が掛かっているがこれは横から雲を見てるから厚く見えるだけ。

所々雲が切れてるので山に上がれば中秋の名月がオラを迎えることだろう。

団子を持って月見に山に上がるなんてことするわけない。

よっしゃ!鍛えに行くか!。

道場の扉をまたいだ瞬間にオラは頑固一徹インセクトマート!・・・じゃなくて星一徹!に豹変する。

おんなじミス何回するねん!。

もっと強く打たんかい!ハエが止まるで!。

(てなことを津軽弁で絶叫しまくる)

・・・とここでオラの携帯に着信音が・・・。

N氏からである。

何と!山に厚い雲が掛かった?。

暖かい?。

瞬時にして練習モードから採集モードに切り替わる・・・。

道具を片付けて山に行こうかと振り返ったら監督の目から逃しまへんで光線がビシバシ出てた・・・(泣)。

こうなると切り替わったモードを元に戻すのが難しい。

太宰治は飛んでるカモメが女という字に見えたと名言を残したがオラには飛んでくるボールがオオクワの大歯に見えた・・・。

今度はオラのミスが増える・・・。

これは低空飛行で侵入後離脱するオオクワを手ではたき落とす練習なんだと自分に言い聞かせて集中力を取り戻した。

練習終了帰宅後、いそいそとN氏に電話する。

♀が来たとな!まだ暖かいとな!(あ~悔しさで倒れそう・・・)。

この悔しさを紛らわせるには・・・呑むしかねェ!。

2時間後・・・ヘベレケの状態でチュウ(オラのペット)に餌をやりに行ったら態度が悪かったので大げんかになった・・・。

前記事データ訂正

 

N氏からメールが届きました、2年で120回じゃなくて1年で120回を2年続けたのだそうだ。

つまり、240,000円使いました~ということになりますわな。

よ、幼虫ならウッディが買える!。

このデータを見て240回通って♀10で♂がゼロ?と首を捻る方もおられよう・・・この人やってる場所が普通じゃありませんよ。

ポンとライトを点ければ勝手にオオクワが飛んでくるようなところじゃ最初からやってない!。

居るのか居ないのか良く分からない所と難しい場所に入門した時から挑んでいるのです。

だから信念の人、ラストサムライと申し上げているんです。

今期終盤にとある事情から当地の鉄板ポイントに入らざるを得なくなり、やったらあっさり2♀(だったかな?)飛んで来たら『面白くない』と語ってました。

楽しみ方は人それぞれだから確実に採ろうと言う人を否定してる訳ではありません。

魚釣りであれば岸壁のサビキ釣りでジャカジャカ釣れないと飽きてしまい面白くない人も居れば、己の頭脳と五感を頼りにどこにいるか分かりにくい魚をターゲットにして燃える方もいます。

N氏は完全に後者、大間のマグロ一本釣りタイプのハンターです。

千の風になって・・・

 

♪オラの店の前で~(ついに潰れたかと・・・)泣かないで下さい~♪。

そこにオラは居ません~♪(採集で山に居ます)。

ってな訳でまだオオクワ狙っておりますです。

営業時間は13時~19時と書いておきながら6月下旬~9月初旬は台風・暴風・豪雨以外は午後5時半って~とまず店から逃走して山に向かっております。

9月中旬~10月初旬には逆によく遅刻します。

これは主にヒメオオを追いかけてて暴走するからであります。

採れない!あっちに居るかも知れん!おっこの道は何だ?とかやってる内にきゃ~!もうこんな時間!と慌てて戻るんですが、途中ローソンで優雅にコーヒーを飲んでたりもします。

ちゃんと商売やる気あるの?と問われれば、無い!と言ってしまいそうになる自分が怖い・・・。

商売人ではなくハンターでありたい・・・これが本音。

10月中旬~翌年6月中旬くらいまでは死んだ魚のような目をして規定通り営業してます。

 

前記事で天然オオクワの価値と題して書いた。

その記事に共感してくれたN氏からメールが届いた。

N氏の場合採集場所まで近く、車は軽自動車だから1回当たりのガソリン代は1,000円切る位かも知れないのだが採集の道に入ってから2年間で丁度約120回通って♀が10頭で♂はゼロだったという。

単純計算で120,000円使ったと・・・。

♀1頭12,000円也。

採集したオオクワを売るとしても趣味でやってるのだから経費の足しになればいいという考えの人も多いから、この場合5,000円でもいいだろうが12,000円でも可笑しくないわけよ。

まして♂ならばN氏の例でいけば120,000円使って♂が得られなかった訳だから、どうしても欲しい!という人は5万~8万出しても買う人は買うだろう。

逆に俺なら10回以内で♂♀ペアで捕まえて見せる!という方あらばチャレンジしてみたまえ(結局200,000円掛かってアッチョンブリケしてたりして・・・)。

採集を趣味としている場合楽しむために夢を追いかけてる訳で、これは金じゃない。

だが、売買で手に入れたい場合はこれくらいの値段でも適正だと採集している立場からは思う。

虫歯青年の例でいくと非常にレアなポイントのオオクワを無謀とも思える手法で叩き出そうとしてかれこれ2年以上になろうか・・・結果はゼロだ。

しかも命懸けでだ・・・(別に命賭ける必要はないのだが彼の場合は懸かってしまう・・・更にその場所は森の中では無く道路だ・・・)。

いつの日かその夢が叶いたもうことをオラも応援したいが、その個体を10万円の札束で頬を撫でられても売らない!と彼には言ってもらいたい(一千万円の札束で頬をひっぱたかれたらあっさり陥落してたりして・・・)。

♪貧しさに~負けた~♪(昭和枯れすすき)それも又人生よ・・・。

天然オオクワガタの価値

 

売買の適正価格というものは販売者がこれくらいで売りたいと付けた価格に対し購入者が納得して売買成立した価格の平均値といったものだろうか。

かつて黒いダイヤモンドと言われたオオクワもバブルみたいなブームが去って付加価値がつかなくなってきてて天然物の値段は落ちているそうな。

その現在価格というのが今いくらくらいなのか調べてみたらショップ物でペア4万円前後♀単品なら1万円前後らしく、これがオークションだと♂5千円~、♀3千円~くらいなのかな?。

後者はやはり信頼度という面で値が付きにくいのだろう。

詐欺師的な者もいるだろうしね。

今の天然オオクワの価値としては大きさは関係してくるが産地の差はあまり無くなってきてるようだ。

では、ショップ物でペア4万円前後というのは高いのか?安いのか?。

採集経験が殆どない方にしてみれば当然高い!と感じるだろう。

だが、オラは適正だと思うしもう少し高くてもいいくらいだと考える。

それは数字にしてみれば分かりやすい。

どうしても自分の手で採集してみたいがライトトラップは買えないし買うつもりもないという方にはオラは街灯採集ポイントに年間最低15回は通いなさいという。

1回目で拾う人もあれば23回目で拾った人もいるが、根性と情熱を持って通った人でも最低7回は通っている事実をもってすれば計算できる。

青森ではない多産地の地元の方なら話が変わるが多産地であれ遠方から行けば結局は似たような経費が掛かるだろう。

ここでは青森市内から十和田湖方面に採集に出かけたと仮定して話を進める。

青森市内から同方面に普通車で通ったとして、道中の飲食費や車両の減価償却など一切を省いても単純にガソリン代だけで街灯廻りなら二千円は掛かるのだ。

これで、2,000円×7回=14,000円だ。

23回掛かった人なら既に46,000円だね。

ここでやっと得られた獲物は大概♀である。

日本一産みにくい青森のWD♀と言われてるので、あなたがやっと採ったその♀が持ち腹で産むとは限らない。

産まなかったらまた最初からやり直しで今度は10回掛かったとするとこれでもう当初からの経費は34,000円な訳だ。

運もセンスにも見放された方が産む♀に当たるまで40回通いましたとなると80,000円ですな・・・。

♂も採りたいとなると10頭捕まえて♂は1~2頭の割合になるのが普通だから1シーズン中に♂♀揃えたいというならば多分50回前後出撃しなければならないだろう・・・100,000円也!。

街灯廻りにはライバルが居る・・・ライバルを制すために仕事を早く切り上げ、妻・親の攻撃を躱しながら出かける50回というのは精神的にも肉体的にも結構ハードなものですぜ・・・多分。

多産地の街灯廻りならもっと回数は少なくて済むかとは思いますが、東京都内から多産地へとなると休みの日しか行けないだろうしその日の天候というものもある。

距離も伸びるし高速道路代がのしかかってくるから逆に経費は増すかも知れない。

WDペア価格4万円前後・・・全然適正だ!という訳だ。

絶対に買わない!自分の手で捕まえる!という方は逆に何十万円使おうが後悔してはいけない、夢と感動を手にした(買った)のだから。

50回通ってやっと捕まえて雄叫びを上げた♂は5万円出すからと言われても売らないでしょ?。

事件ですぜ!旦那!】

 

虫歯青年のブログタイトルをかっぱらってみました・・・。

実は誰にも言ってなかったけどまた変なものを見てしまったんです。

それは8月某日・・・てか、ゲリラ豪雨の翌日でした。

さしたる収穫もなく轟沈して戻るアンニュイな帰り道・・・。

渓流沿いの道路をいつも通り戻っていたら、前方の道路上に何か光る物がある。

あちこちで土砂崩れがあったので警告灯か何かだと思ってた。

近づくとそれはぼんやりと光り輝く球だった。

アスファルトの路面の上に転がってる感じ。

大きさはソフトボールより少し大きめ。

電球だろ?と思ってたが明るさにして1ワットもない豆電球ほどの明るさであり、何よりコード他何とも繋がっておらず球だけが光ってた・・・。

オラ視力が弱いので再接近した際にもう少しよく見たら炎のような物がチラチラと丸い形で揺らめいていた。

人魂!?ゲゲゲのゲ!。

勝手に乗り込んでくるなよ!と念じながらアクセルを踏んだ。

逃走中にその前から勝手に車に乗り込んでいたカメ吉を助手席のシートの上に乗せた(何の意味があるかは当人もよく知らない)。

カメ吉の香しいかまり(匂い)に包まれて帰る山岳路・・・。

オラの友人はこの世には神も悪魔もオバケも霊魂も存在しない!それはお前の脳味噌が勝手に作り出した幻覚だ!という・・・。

もう一回だけ言わせて・・・オラ、虫が採れないとパニック起こす脳味噌なの?。

子ノ口の風景

 

十和田湖湖畔の子ノ口(ネノクチ)はオラが本格的にクワガタ採集を始めた思い出の場所であり初めてオオクワを採集した記念すべき場所でもある。

ロケーションが良く風情があり大好きな場所なのだ。

8月3日の採集終了後Y君と石ヶ戸で別れ、オラは子ノ口を見に行った。

街灯廻りが表向きの口実だが、シーズンももう終わりか・・・と感じたら急に見たくなったのだ。

当日の風向きその他から行ってもろくな虫が落ちてるはずないのは分かってたが今年も楽しませていただきましたという報告とみそぎみたいな感覚で行った。

 

子ノ口に着いたら民宿根岸屋の親父さんが丁度外に出てきたので声を掛けた。

すると親父さん開口一番『カブトムシ♂持ってねェか?』と来た。

東京在住のお孫さんがカブトムシ好きで毎年捕まえて送ってやるのだが今年は♂が1匹も採れないと嘆いていたので先日2♂2♀をプレゼントしてたのだが、その後も1匹も採れなかったらしい。

明日孫が遊びにくるのだが、20匹ばかり捕まえておいてくれと言われてたのに1匹も採れず気が気でなく、水銀灯を見に外にのそのそと出てきたところでオラと出くわしたらしい。

丁度爆弾で採ったカブト♂が1頭いたのをまだリリースしてなかったので1頭しか居ねェけんど・・・と進呈したら大喜びで中で休んでいけ!と経営する民宿の中に招き入れてくれた。

 

あまりにもカブト♂が採れなかったものだから孫にプレゼントするものがないので、クワガタも集めてたらしく虫カゴを持って来たら落ち葉を敷き詰めた中に数種のクワガタも入っていた。

この親父さん、カブクワの中で識別できるのはカブトムシだけである。

このクワガタは何だ?と言うのでノコギリ♂の小歯型です、じゃあこのクワガタは?それもノコギリ♂の大歯型ですと言ったら違う種類を集めた!と思ってたらしくがっかりしていた・・・。

このクワガタはちょっと普通のクワガタと色が違うぞ!と指さしたので見たら・・・普通のミヤマです(親父しょんぼり・・・)。

オラが初めて見た虫をY君に見せてこれは何だ?と聞いた時に冷淡にそれは~という普通種ですと言わざるを得なかったY君の立場が分かったような・・・。

一生懸命集めたのに大した物がないと知った親父さんはちょっとしょんぼりして虫カゴの中を指でかき回していた・・・ら・・・羽に筋の入った♀が!・・・居た!。

おやっさん!コレだよ!オオクワだよコレ!やったじゃん!。

しかし・・・親父さんはふ~ん、コレがオオクワ?ふ~んと素っ気ない。

おやっさん!これが大の大人を三歳児に変える魔性のクワガタなんだぜ!と言ってもピンと来てない、あっそうなの?てなもんだ。

だってコレをウチの孫にあげても喜ばねェべ・・・そりゃそうかも知らんが・・・。

例えばだで、店の前に『天然オオクワガタ♀カブトムシ♂20匹と交換します』と張り紙してみなさいな!カブト♂が50~100匹集まるかも知れんのだぞ!と言ったら、そんなわけ無いとばかりにアハハと笑っていた。

こんな人も居てもいい・・・。

 

オラは昨年この宿に泊まり一晩この親父さんと酒を酌み交わしたのだが(アンタ呑むねェ・・・と驚かれた)オラ達ライトトラッパーは夜の十和田湖しか知らない者も多い。

新緑の頃の十和田湖の朝の景色も良かったが紅葉の頃の朝の十和田湖も最高だろうな・・・。

前回宿泊の就寝時にこの親父さん、民宿って所はどうも自分で布団を敷く所らし~よ♪と人を食ったようなところもあるが、実は焼き魚の達人でもある。

食べてコレは・・・と感心したのだが、焼き魚には非常にうるさいオラのH師匠も上手だと言ったのだから間違い無い!。

機会があったら一度賞味されることをお勧めする。

 

山猫は眠らない

 

オラのHP前回記事を見た勉強熱心な?小学生から質問を受けた・・・。

オーマイガッ!』ってどういう意味?。

答えるのも恥ずかしいんだが・・・。

まず、『私の蛾!』ではありません・・・『お~真イカ!』でもありません。

神様!』なんだが、今時の小学生は本は読まないけどPCはチョして(使って)るんだね・・・。

 

青森のオオクワ戦線は今まさに最後の攻防を繰り広げております。

低温・ガス・風・月等の反要素と闘いながら、いつか来る!きっと来る!と信じながら過ぎゆく我慢の日々・・・。

条件が悪ければ蛾すら来ない屋台は開店休業状態。

ちょっと条件が整うとカブト♀に襲われる・・・だが、愛する人はやって来ない。

2次発生ピカピカの新成虫デカ♂が寝ぐら捜しと腹を満たそうとオラの屋台の前を初フライトしたその瞬間に一撃必殺で仕留めたる!・・・その時は来るのか来ないのか?。

諦めない奴が最強!と心に言い聞かせる。

その日が例え今年じゃなかったとしてもオラはやる!。

その日まで山猫は眠らない・・・。

 

虫歯青年が密かに狙い通っているポイントの道路封鎖が11月まで伸びたので『本年度もお疲れ様でした』とメールしたら『まだ戦える!』と返信が来ました。

その心意気や良し!お前・・・成長したな・・・。

ところでな、あんたの車の後ろに貼ってある『追突注意!』のステッカーなんだが、もっと大きくして車の前に貼り替えたまえ。

あんたの場合ステッカーの位置と意味が他の人と異なるのだから・・・。

ぶつけるな!』じゃなくて『ぶつけますよ!』だもんね。

うまく行けば後ろから追突注意!のステッカーを前に貼った凸凹の車が来たら渋滞時でも十戒の如く道が開くかも知れん・・・。

発電機緊急停止

 

いつシーズン終了のゴングが鳴ってもおかしくない今日この頃・・・。

既に今期終了を決めてライトを置いた方も多いようで。

だが、爆弾魔たる者ここで諦めるタマじゃない。

このヤマセが取れれば・・・雲が月を隠してくれたら・・・一勝負有り!。

てな訳で昨夜はホームより予想最低温度が1℃高いということを頼りに出れば新産地の場所に走った。

ポイント予定の場所に居座っていたカモシカ君を追い払いセットアップ。

一昨年に見つけ、昨年から古来太陽と月と星以外の光を見たことがないこの辺りの虫達に文明の明かりを見せつけてやった訳だが、今年は更に強力な新型大爆弾の光に晒してやる!と意気込んだ。

オラ~ッ!と号砲一発気合いを入れてエンジン始動!大爆弾がキラリと光ったと思ったらシュ~ンと発電機が止まる・・・。

アラ?・・・もう一回・・・シュ~ン・・・アララ?。

頼むぜベイビーもう一回!・・・シュ~ン・・・レレレのレ?。

爆弾は光った(球問題なし)、ガソリン(JAレギュラー満タン問題なし)。

と言うことは・・・オイル切れだべさ・・・オヨヨヨヨ(泣)。

仕方なく昨年と同じ予備にしてある緑の優しい明かりで照らすことに・・・。

蛾は来るのだが本命は出番なし、依頼を受けてるミヤマもなかなか飛んで来ない・・・ヤマセの冷たい風が身に染みる17.3℃・・・。

やっと大型ミヤマ♂が飛んで来たと思ったら側の巨大な立木に吸われた。

最盛期なら物を言う秘伝パカパカも低温では機能せずやってみたけど反応しない・・・お~い!戻っておいで~と呼んでも降りてこない。

国のお父さんお母さんは泣いているぞ!投降しなさい!と叫んでもだめだった。

やがて気温は9時を待たずに16℃台へ・・・もうあかん・・・。

これでは依頼をした愛知の方に申し訳ないあとせめて1ペア・・・何とかしなくちゃ・・・。

山を降りながら爆弾魔は考えた・・・そ~だ、山の中に一つだけポツンとある明かりに行ってみよう。

そこに行ったら運良くミヤマ1♀が居て、他にも居ねェ~か?と草の中などを物色してたらオラの体のパーツで唯一正常機能してる耳が♂の甲虫が飛ぶ音をキャッチした!。

ムッ!居る!飛んでる!絶て~採ったる!。

急いで車の中から7メートル竿を取り出し網を繋いで伸ばす。

羽音のする方向をオラの強力懐中電灯で照らしたらミヤマの♂が飛行中だった。

チョンワ!チョンワ!(花の応援団参照)と網を振り回して無事ネットイン。

獣と虫と精霊しか居ない山奥で50過ぎのオヤジが何をしてるんだか・・・。

スナック『栗とリス』の◯◯ちゃんには絶対見られたくない光景である。

静かに帰宅した爆弾魔はその後車中に備品を入れた衣装ケースに入れてあった予備のオイル缶を見つけてこう言った『オーマイガッ!・・・』。

曇天ガス下の大爆発!何が起きたの?】

 

ゲリラ豪雨の二日後にホームで爆弾(ライトトラップ)を掛けた。

天気予報では西寄りの風2メートルで曇り、最低気温予測が20℃と出てたからいそいそと出かけた訳だ。

現場に着くとまた天気予報に裏切られた。

風は3メートル以上あり、薄曇りで時折雲が切れる。

入った場所の地形が風をなだめてくれてるものの実際の上空はかなり吹いてる。

雲が切れるので夕方まで24℃くらいあったのに予想通り日没とともに気温が一気に低下してスタート時に19℃、間もなく18℃まで下がった。

こりゃあ期待できんわな・・・

今期は満足する数が採集できたので後は♂の一発大物狙いだから焦りの感情は全く無し。

とにかくやってみるか・・・と機材をセットした。

 

ライトオン!と共に異常な数のハサミムシみたいな虫が飛来してきた。

空があっという間に制空され、やがて地面も何もこの虫に埋め尽くされていく。

こいつ、やたら体に纏わり付いてくるし、僅かな隙間から服の中に侵入してくるから頭にくること甚だしい!。

忘れ物を取りに離れたところに置いた車のドアを開けたら僅かな明かりの反射目がけて車中にド~っとなだれ込んできたので慌ててキンチョールで撃墜した。

油断も隙もねェ・・・。

条件が悪いとは思っていたがこれほど雑虫が騒いでいるってことは早い時間帯ならいけるのか?と思った。

 

早めの仕掛けをしようと思っていたので6時50分には爆弾をONしたから時間的にはちょいと遊ぶ間がある。

出し風になるが♀なら飛んでこれる風速だと思ったので遠い方向に30分だけライトを向けてみようと考えた。

今夜は8時半くらいまでの勝負かな?と思ってたのでそれでも1時間以上の余裕があると気ままな気持ちだった。

すると向けてすぐにアカアシの良型♂がまず飛来。

すぐ近くにいたのね・・・。

・・・と、その2~3分後にオオクワの♀が飛来した。

なにゅ~ん?。

空はまだ完全には暗くなってねえのにか?。

これは早い時間帯ならそこそこいけるのか?。

ちょっとアドレナリンが沸いところで痛恨のミスを犯した。

発電機に繋いだコードが緩かったのか震動で外れて明かりが落ちてしまったのだ。

こうなったら機材が冷えるまで20分は再点灯できない・・・。

あひょ~!やっちまった、オラまたやっちまっただ・・・。

大五郎・・・20分待つのだぞ。

再点灯後は遊ぶ時間などぶっ飛んだ。

即座に本日の正規方向に照射を変える。

 

ほどなくしてポツポツと2♀が来た。

良かった~間に合った~。

あとは♂!とにかく♂に期待だと見回りに精を出してたらかなり遠い草むらを♂が歩いているのを発見。

もうちょっとで大歯の中歯だった。

普通種の飛来もポツポツになってきたし、予想の時刻も過ぎたので本日はこれにて終了なのかな・・・とか考えてたら盟友N氏が顔を出してくれた。

上のポイントでやってたが条件が悪くなってきたので止めて降りてきたとのこと。

だが、このN氏が現れると何故かオオクワを連れて来るという不思議なジンクスがあり、オオクワと同じ本能があるのでは?と実は前々から感じていた。

すると・・・飛んでくる!飛んでくる!あっという間に一カ所での自己最多記録に並んだ・・・。

その後N氏は別な知り合いの屋台を覗きに行くと離れていったがその後2♀追加が出た。

その知り合いの屋台はその時点で実はまだボウズだったそうだが、N氏が現れたら2♀来たという・・・。

オラの所の屋台の気温はずっと18.3℃で飛べない気温ではないけれど大爆発するなんて予想もしなかった。

オオクワはN氏の後に一列縦隊で飛んでいるのか?。

今度各ポイントに右手にオオクワを持って高くかざしたN氏の銅像を設置したらどうだろうとその夜のアルコールの儀式時に真剣に考えた。

間一髪!ゲリラ豪雨

 

昨夜のことでした・・・雨が降るのは知っていた、雷注意報も見た。

だが、怪しいオーラを感じ取ったので山に向かった(爆弾魔だから仕方なかんべ)。

八戸市のN氏も来ていてオラの近くに陣を張っていた。

夕闇が迫る頃雑虫が騒ぎ始めたのと小雨と共に雷鳴が響き始めたのが同じ頃だった。

強雨にならないか小雨のまま雷が遠ざかればほぼ全ての条件を満たしている。

一時間・・・一時間その状態が続けばとんでもないことになるな・・・と感じた。

だが、その後雷鳴が辺りに響き渡り雨が強くなってきた。

N氏に携帯で連絡を取り、なるべく機材には近寄らず雷の閃光が光ってからすぐ雷鳴が届くようなら遠ざかるまで車中に避難すべしと告げた。

もう少し強雨が続けば今夜オオクワはもう飛ばないが一旦止んで雷が遠ざかった状態がせめて30~40分取れれば一勝負有り!とも告げた。

その雨が一旦止まったので消灯していた機材に再び電源を入れたが10分も保たずに又雨が降り出し、やがて豪雨に変わった。

もうこうなったら勝負にならないのでその旨N氏にも告げて撤収に取りかかった。

こうなる予測もあったので撤収が一番早いセットアップにしてたがそれでもパンツまでグショ濡れになった。

休憩所で待ち合わせし、コーヒーを口にしてから撤退しようとしてたのだが、着いて間もなく益々雨が強くなった。

N氏にコーヒーを渡して間もなく渓流の音が変わったのを感じ取った。

こりゃヤバくなる!急いで離脱だ!N氏と共に車で渓流沿いを離れることにした。

みるみる内に道路が川になっていく・・・。

離脱途中で雨脚が少し弱くなったが路面状態は段々悪化してるようだ。

この辺りで一番崩壊や土砂崩れが起きやすい場所はオラの帰り道にあと一カ所残ってるだけで他のやばい場所は既に突破してる。

焼山にたどり着きN氏の車と分かれる・・・十和田市方向に進んだN氏はここからなら大丈夫だろう・・・が、オラはあと一カ所が難関になっている可能性がある。

そこで突破が無理なら引き返して十和田市に一旦抜けてから帰ろうと決める。

用心深く進んだら案の定道路上が濁流になっていて進行するのを躊躇うほどだった。

オラの車、タウンエースは車の底が普通車より5センチ近く高い。

恐らく進んでも流されることは無かろうが、流れの中に何らかの障害物が隠れてる可能性があるのでじっとその流れを見てたら、反対車線の方が水深が浅くて障害物を確認できそうだった。

おっ!ここじゃ♪!。

四駆に切り替えてゆっくりと進んだが途中で何か車が重くなったように感じた。

構わず前進!で最難関は突破した。

途中でこの危険地帯に侵入しようと走らせている対向車にパッシングして止まった車2台には危険だから引き返すか道を変えた方がいいと告げた。

青森市内に帰ってコンビニに寄り、車が重たくなったように感じたのは何か?と車体の下を覗き込んだら大人の腕ほどの流木が引っかかっていた。

水の抵抗を受けて重く感じた訳だ・・・。

手でこの流木を外そうとしたが取れなかったのでこれは翌日ジャッキアップして電動チェーンソーで切断・破壊して取り除いた。

帰宅してすぐにN氏に安否確認の電話を掛ける・・・もうすぐ自宅に到着とのことで安堵する・・・。

あと20~30分撤退が遅れてたら・・・もっと雨が強かったら・・・。

命あってのオオクワ採集である、危ねェ、危ねェ!。

翌日の朝刊を見たらその後予想通りの場所で土砂崩れがあったみたい。

当日の退却中はN氏の車が先を走っていたのだが、後から考えたらここの危険地帯やそれを避ける術はオラの方が知ってるのだから、オラが先導すべきだったと素直に反省した。

以前に十和田市のN氏が採集中に急に豪雨に襲われ、オオクワの入ったケースがどんぶらこと流されていったと言う・・・。

山の中は常に危険に満ち溢れている、注意怠るなかれと自分に言う。

晩夏のカブトムシ

 

コオロギなどの鳴く虫の音が心地よく響き渡る頃、夏の風物詩カブトムシの姿も徐々に消えていく。

この頃になると何故かカブトの♂は在庫ありますか?とか♀は居ますか?との問い合わせが増えるのだ。

ホームセンターの在庫が無くなったんだね・・・。

注文を受けると近所の里山に採りに行くのだが、近所の里山と言えど1回行くとガソリン代にして150円内外を消費する。

カブト♀1匹の注文だと純利益は100円を切るので、正直気合いが入らないこと甚だしい。

しかも受け取り予定が1週間後となるとその間にゼリーはウガッ~!と食べられるし、★になる場合もあるからそうなると約束しているのでまた採りに行かなければならなくなる・・・。

こうなると利益はほぼゼロだ・・・。

たま~に業者と知り合いになると大体決まってカブトムシの話題で嘆き合うことになっている。

本音では置きたくないんだが、虫屋の看板出してる以上そういう訳にもいかない・・・となるからだ。

 

昔、少年時代に北海道に住んでいた頃はカブトムシは憧れの虫だったが当時は北海道にカブトムシは居なかった。

当時の友人で秋田の大館に親戚が居る奴が居て、そこに行くと木のリンゴ箱にごっそりとカブトムシを詰め込んで戻って来ることがあって、そうなると一夏の間そいつはヒーローになったもんだ。

お前、内地(本州のこと)に行ったな~!』てなもんで羨ましくて仕方なかった記憶がある。

 

北海道在住の少年時代はまた、甘い物に飢えていた時代でもあった。

メロンなどは誰か重病人の見舞いに行った際にしか味わえない代物だったしパイナップルは缶詰でしか食べたことがなかったから真ん中に穴が空いた果物だと信じ込んでいて実物を後年初めて見たときは同じ果物とは到底信じられなかったし、缶詰ではない生の本物を初めて食べた時はその美味しさに頭がハゲるか?というくらいの衝撃を受けたもんだ。

その年に食べたスイカの種は大事に取っておいて翌年必ず北の大地に撒いた。

たわわに実ったスイカを毎日食べて皮はカブトムシに与え、それを毎夜観察して楽しむ・・・という夢の実現の為に。

しかし現実には実がピンポン玉~テニスボール大の大きさになった所で寒くなり収穫できたことは一度も無かった。

 

今改めて考えても世界のカブクワの中で日本のヤマトカブトが一番愛嬌もあって観察していて楽しい虫だとは思う。

餌にかぶりついてごきげんモードになるとキューキュー鳴きながら尻振りダンスをしてるのを見ると思わずアハハと笑ってしまう。

だが、あんなに腹が裂けるまで喰いたい!と思ってたスイカに今は見向きもしないし、あれほどの憧れだったカブトムシはただの厄介者になっている。

人は何かを得るとその代わりに何かを失うのだな・・・。

オオクワ終盤戦

 

ふと気が付くとねぶた祭りもお盆も終わりオオクワは終盤戦に入っております。

これから新月廻りに入ろうというところで大気が不安定な日が続きトラッパーは悶々と過ごされてるのでは?。

このところはガスと風との闘いになって苦戦している方も多いでしょうね。

昨夜は雨とガスと風のが邪魔をするという三重苦の中実験的に敢えてその影響大な場所でチャレンジしてみました。

雨・ガス・風さえなかったら大爆発!という非常にもったいない日でもありました。

ガスの躱し方として、今回スクリーンに流用しているシーツを代用して、ある試みをしたところ効果を確認しましたが、ハイワットな為焦げて煙りがでました(笑)。

大師匠も語ってましたが青森でのオオクワ採集は非常に条件に左右され易いため全国有数の難しさがあるとのこと。

場所の選定の選択肢が少なく雨・風・ガスが出やすいので逆に言うとそれらと闘うか躱す術を知らないと結果が伴わなくなります。

今年も色々な実験をしてみましたがまだまだ分からないことだらけ・・・。

そんな中自分の道具立ては青森での採集にはあまり向いてないのが多いとも分かってきました。

青森ではやはり水銀灯の使い方を研究した方がいいかも知れません。

来年は使用道具の一部を変えるかも?・・・。

 

先日スタートしたばかりと思っていたオオクワ採集も気づけば終盤戦。

オニクワは今がピークです。

オオクワの終わりと引き替えにヒメオオ狩りが間もなく始まります。

 

8月13日大師匠到着

 

大師匠が今年も同僚のY氏を伴って遠征採集に来た。

軍団もう一人の雄、新潟のS氏は明日合流予定とのこと。

大師匠から直近の青森の状況を尋ねられたのでざっとしたところを説明した。

当日予測される天候等から入るポイントを絞り込んでいく。

当初大師匠はBというポイントでやってみたいという意向を持っていたがオラは確実に採るにはAというポイントの方が絶対にいいと推した。

Bポイントはまず誰もやらないから取り敢えずAのポイントを確保しておいて状況を監視しながら待機になった。

当日の課題はまず満月の月をどうやってかわすかと風だった。

Aポイントにて当日は月がどこから上がるか、何時に高度何度に達するかのデータを大師匠に渡した。

大師匠はその時点ではまだポイントを決定していなかったが待機してる内に状況が変わってきた。

す~っと気温が落ちてきたのだ。

まだ陽が落ちてないのに気温計は19℃を示していた。

これではBポイントは陽が落ちたらAポイントよりも確実に気温が下がる。

今夜の屋台はAポイントと決まった。

 

大師匠率いる軍団、不動のメンバーであるY氏は寡黙な方だが、やっとオラのヒゲ面に慣れてくれたのか彼の方から話しかけてきてくれた。

これ、途中で買ってきたんだけど・・・とやおら車の中から取りだしたのはオオクワの成虫ペアだった。

見たら西の虫に見えた。

これどこのオオクワですか?』と聞いたら『久留米だって・・・』。

岩手のショップで売ってたのでてっきり青森物だ!と勘違いして衝動買いしてしまったらしい。

よく確かめもしないで買っちゃってさ~後で電話して確かめたら久留米の累代不明だってんだから~♪と大師匠も大笑い。

 

陽が落ちかけてきたのでセットアップに入る。

Aポイントはかなり狭いのだが、車の積載量の関係で大師匠は1キロの大爆弾しか持って来てない。

一応、オラ400ワット積んできてますが?・・・と言ってみたが大師匠はやんわり、いやっこれでいい!とのこと。

この狭い場所で大爆弾炊いたらどうなるか?ということはオラ散々失敗してるからよ~く分かる(エッへん!)。

それを大師匠はテクニックひとつで躱すというのだから本日のお勉強ポイントの大課題である。

ライト置く場所また違うんだろうな~と考えてたらやっぱり違った。

ライトオンしてから当てた場所も通常ならここの常連さんが当ててる所よりかなり左下だ・・・。

他の人なら大師匠が何を考えどこを狙ってるのか分からないか、勘違いすることだろう。

オラやっと分かってきた・・・。

もしかして、向こうの山からも同時に引っ張ろうとしてます?と聞いたら『その通りだよ』・・・唖然呆然、ここでこんなやり方した人見たこと無い。

だからオラの400ワットを拒否した訳だ・・・。

 

やってみたら案の定強烈な明かりが引き起こす反射が起きたがちょこちょことその都度微調整して修正してしまう。

損害を最低限に抑えるベストチョイスを見つけ出してしまった。

この夜ベストな条件にはほど遠いながらやはり大師匠は2♀を叩き出した。

 

8月14日

 

この日はオラも屋台を出す。

親交のある鉄砲撃ちKさんの息子さん親子をご招待するのだ。

昨年も一緒にやったが、悪天候でやるだけ無駄!という状況下で決行して轟沈してたので今回は期するものがあった。

Kさんは優れた鉄砲撃ちであり、狩りや山に対する知識や経験そしてその考え方などの精神性が同じ山に携わる者として尊敬している。

そのお孫さんが今春見事に難関を突破して私立の名門中学校に合格したというので今回は絶対に採って合格祝いにしたい!と意気込んでいたのである。

だがね・・・しかしね・・・条件は良くない訳よ。

風は昨夜よりは無い、月の出は昨夜よりちょっとは遅くなる・・・しかし問題は昨日より寒いのだ。

標高の高い風通しのいいポイントを選ぶ訳にはいかない。

今夜ベストなのはAポイントで次がBポイントだがAとBはどちらかに大師匠、どちらかに新潟のS氏が入るはずなのでその他から選ばねばならない。

Aポイントから連なるC・D・Eと標高が上がっていくのでここはもうCしかないのか?と思いがちだが、月の影響を躱すにはD・Eの方が有利だ・・・。

考えた末に月を敵に回して気温を避ける為Cに入ることにした。

Cポイントの当日の月が出る方向と時間を計算したらギリギリ勝負できるのは9時10分までと出た、それまでに決着をつけなければならない。

点灯開始からいきなりアクセル全開で行かなければならないので久しぶりにフルセットのセットアップを組むことにした。

 

陽が落ちるまで時間があったのでユルユルとセットアップしてたら我がH師匠が立ち寄ってくれた。

すると、てっきりS氏が入ると思ってたBは別なグループが陣を張っており、S氏はまさかのDに入ったと言う。

しまったっ!大師匠とオオクワの大魔神S氏に挟まれた!。

ナオちゃん(オラ)ピ~ンチ!。

さらに盟友N氏はDの上にあるEに陣を張ったとのこと・・・一番不利な場所に敢えて入ったN氏は正にサムライである。

高低差のある1本の道路沿いに一門のトラッパーがずらりと並んだ珍しい光景となった。

ライトを下流方向に向ければ大師匠のバズーカ砲が待ち構えており、上流に向ければS氏が今年新調したモアブ(米軍が誇る原水爆以外で最も破壊力のある大爆弾)がオラオラオラ!と待ち構えてる・・・。

かといってその中間に光りを通しても実績が無いし、月の出てくる方向でそれを遮る面が無い!。

(ここで再び)ナオちゃん絶体絶命!。

 

静かに闘いのゴングは鳴った。

まずは大師匠の陣方向にジャブを打ってみる。

干渉を引き起こすから光軸も上げられない上に距離はロングレンジだし風は緩いが上流から下流方向へと流れてるから明らかに不利だ。

20分ほどジャブを打ったが当たらない・・・アカアシの♀が2~3匹来ただけだ、アカン!勝負にならんがな!。

こうなったら・・・風を味方に付けてDとの間にある山塊を利用して大魔神に勝負を挑む他ない!。

当日の条件から言って大魔神がオラの屋台方向へモアブをセットすることはないのでゲリラ戦を挑むことにした。

Cで勝負できるのは9時10分までと割り出してるので早め早めに手を打たなければならないから早々に方向を切り替えた。

すると思惑通りすぐに飛来が始まったと思ったら虫が落ちない!。

ポツポツとは落ちるが結構な数がホバリングしたと思ったらどっかに行ってしまう。

干渉だ・・・月に怯えながら神と大魔神に挟まれたらこうなるのか・・・。

これを良く言えば滅多に無い経験で、悪く捉えれば最悪!というやつだ。

オラはまだ経験したことの無かった上越や山形の多産地にトラッパーが集結したらこうなるという戦場にいきなり遭遇してしまった訳だ。

 

時刻は8時半を回った・・・いよいよゴールデンタイムなんだが、コクワは来てくれてるが、頼みのオオクワを呼ぶ幸運を運ぶ虫アイヌコブスジコガネが来ない・・・神と魔神に叩き落とされてるのか?。

当日繰り出せる技は次々と試みるのだが思った効果は見られない。

スピード勝負だからと2灯立てを組んだから呼び戻しもやりにくくてしょうがない。

だが、諦めてはいかん!投げ出したらあかんのや!。

せめてもの救いはK氏親子がしょぼい成果ながらそれなりに楽しんでくれてることだけだった。

時々ジョークを発しながらも時は刻々と過ぎて行き、焦りの色が滲み出る。

このCポイントは昨年シーズンオフにオラが見つけた新しい場所だが今年何回かやって、ここのGス◯ットはどこであるかは暴いてある。

最後はそこに奥義『かめはめ波』を打ち込んでやる!と決めてたが時計を見たら8時50分(ウヒ~!)。

終了のゴングが鳴っちまう、急いで『かめはめ波』をどどんぱ!と打ち込んだ。

大師匠は恐らく当然採ってるだろうが、Cポイントはずっとギリギリの18℃をキープしてるだけ、恐らくDポイントは推定16~17℃だろう・・・だが、上にいるのは大魔神だ、どうなってる?とか考えてたら何かがライトの脇に落ちたらしくK氏親子が並んでそれを摘みに行ったその時だ!。

何かの♂がK氏親子の頭上から旋回しながら降りてきたのが見えた。

大きくはない、ミヤマではない、ノコギリか?・・・これは素直に落ちる・・落ちるはず・・・した!。

落ちた♂をK父が覗き込みそして歓声を上げた『オオクワだ~!』。

Kチャイルド君も歓声を上げている。

時刻を確かめたら9時3分だった・・・ふひょ~!(間に合った~)。

全身から力が抜けた・・・。

厳しい闘いだった・・・。

程なくしてH師匠が再訪問してくれて各戦場の中間報告をしてくれた。

大師匠はその時点で2♀採り、B地点でも2♀採れたと大師匠の耳に入ったという。

D地点は直後から気温が落ちてしまい、見に行った際にはまだ採れてなく、E地点は寒かったぞと語った。

ラストサムライN氏は凍えていたらしい。

後で聞いたら普通種もろくに飛んで来なかったと聞いた。

つくずく信念と根性の人・・・感服つかまつる・・・。

 

その後も月を時々雲が隠してくれたのでまだチャンスがあるかと続行はしたものの、やはり9時10分を過ぎたら何をやっても殆ど飛来しなくなった。

読みは当たってた訳だ。

10時近くになりオラの爆弾1灯の燃料が切れた(大爆弾は燃費悪ィ~)。

終了のゴングが鳴ったので撤退に入り、日本一オオクワに恋をしたS氏に会いに行きましょうと上にあがったら既にS氏の姿は消えていた(街灯廻りに走ったな・・・)では、と大師匠の方に降りたらこちらも居られない。

電話したらBに入ってた方々とホテルの前で記念撮影してるから君も来なさいというので行ってみた。

オラ達も入れて再度記念撮影してくれるという。

Bポイントに入ってたT氏がKチャイルド君を見て『鈴木さんの子供?』と言ったので、違いますけど貰えるんなら貰っちゃいますよ!と言ったら笑いが起きた。

この子なら最低でも国家公務員だろうから老後の心配が無くなる。

趣味も同じで足腰立たなくなるまで一緒に遊べるなら今まで採ったオオクワ全部くれてやってもいいくらいだ。

 

最後に大師匠、Y氏そしてK親子とコーヒーなどを飲みながら雑談し来年の再会を約束した。

残念だったのはS氏と会えなかったことだ。

S氏はスイッチ入っちゃったから朝になっても採れるまでは帰って来ないよ、それで30分仮眠して次の採集地に移動って宿取った意味ないじゃん!と大師匠は厳かに言って笑った。

K親子はまだ街灯廻りを楽しむことになったが、オラは前夜は遅くまで大師匠と過ごしたのでプレッシャーから逃れた安堵感から眠くなり現地で分かれた。

帰宅してアルコールの儀式に挑む・・・何とか最低限の結果を残せた静かな喜びに浸りながら『入学おめでとう!』と呟いた。

実証・ハッカ油

 

先輩から虫除けとしてハッカ油がいいと教えられたので早速購入して試してみた。

Y君とのルッキング新規ポイント探索を終えてお土産用の極太ミズが群生している場所へ徒歩で向かう際に使用してみた。

効果を見る訳だからわざと刺されやすい服装にしなければならぬ。

上半身は薄手のTシャツ1枚だけで沢筋へとレッツゴー。

露出している肌に伸ばして塗っていくが、爽やかな匂いながら純度の高い油だから結構強烈だ。

それを目の下に塗るって~と・・・泣ける!(当然だわな)。

油だから防虫スプレーよりも長持ちするようで車に戻るまで一回も刺されず無傷で帰還した。

途中で一回だけブヨがアタックしてきたが何だコレ?てな感じで嫌がってY君の方へ飛んで行った。

その効果をはっきりと確認したのは休憩時で、立ち止まってY君と話してたら吸血虫はオラには見向きもせず、Y君が人気者になって刺されてた・・・。

しかし、これにも欠点はあってしょっちゅう車に乗り降りする際は向かないということだ。

素晴らしい香りが車中に充満してこれまた泣ける!・・・。

窓をかなり大きく開いて走らなければならないからエアコンが効かない。

演技の下手な俳優が泣かなければならないシーンにも使えそうだ。

その威力を見たY君が『それ、いいですね僕も買いますわ、どこで売ってるんですか?』と気に入ったようだ(普通に薬局・ドラッグストアで売ってます)。

 

このハッカ油は他に入浴剤としての使い方があって、湯船の中に数滴垂らすと爽やかな清涼感を楽しめることになっている。

しかし、実はイレギュラーな裏技的使用法があって、熱帯夜の夜部屋にエアコンが無くて寝られない!といった際に風呂に数滴ではなく、ひとビン丸ごと位の勢いで放り込んだ湯に浸かるって~と最初は何てことないがやがて極寒の海に丸裸で放り込まれたような強烈な寒気を覚えるというものだ。

さっきまで暑い!暑い!と呻いていたのが、今度は毛布にくるまってガタガタ震えるほどになるという。

えっ?試したかって?する訳ないじゃあ~りませんか♪。

だが、他人には試したい・・・ピーちゃん来ないかな~(現在行方不明)デブだし、北国青森にあって10月下旬までTシャツ1枚、素足にサンダルといういでたちで過ごす格好の実験用モルモットなんだが・・・(現在行方不明又は新聞配達人として活躍中と推定)。

今期採集折り返し点の振り返り

 

中歯以下の歯型しか出ないオオクワ飼育環境を持つ虫歯青年の飼育スペースに別な覚えの無い虫が紛れ込んでいる(大歯)という彼のブログ記事を目にした(アンテが出てくるか?グランが出てくるか?ってな感じで)。

すかさず彼に『それはスマトラヒラタだ!しかも(あんたの興味が無い)アチェだ!ぷっ!』とメールした。

さもありなん・・・どうやら今年は全国的?にオオクワの当たり年のようだからだ。

新潟、山形、福島と行けば必ず採れる・・・に近く、しかも♂が多いという点でも同じ。

こんな年は滅多にねェど~!なにしろ青年の飼育部屋からオオクワの大歯が出てくるっつ~んだから大した魂消だ!。

カタストロフィが近づいているような・・・。

彼を知らない方には理解が難しいかも知れないが興味あることには異様な執着心を見せ、興味無いことには急に三歳児になる彼の飼育部屋において、かつてドルクスが繁栄した歴史は皆無であるにも関わらずだ(必ず陶太されていく・・・)。

祝大歯!(ちゃんと羽化させてくれや)。

 

県内の採集愛好者諸氏よそれ以外のクワガタの変化に気づいておられるかや?。

まず、シーズンスタート時のコクワの異様な数の飛来・・・。

盟友N氏はライトオンからコクワの15連チャンを体験した。

数は来るけどここ何年か小型ばかり・・・と思ってたら先日は久々に52UPがオラの爆弾に落ちてきた。

コクワとオオクワは性格がほぼ同じ・・・オオクワが当たり年ならコクワも当たりでおかしくない。

◯◯方面ではノコの比率が上がっておりサイズも伸びてる。

そして問題のミヤマだ・・・。

ライトで採れる総数では昨年同様かそれ以下であるにも関わらず平均サイズがでかくねェか?。

青森のライトトラップでは難易度が上がるはずの65UP以上がポンポン来てねェか?。

オラの爆弾に今期71UPってのが来てたまげたが、初フライトでオラに誘拐されたならまだいいが、そうでなかったとしたら何故そんなのが飛ばなければならなかったんだ?新しい虫ではあったけれど活動したてにも見えなかったでや。

数が増えて飛ばざるを得ないならいいんだけんど定点でも新規ポイントも攻めてるからオラ断言できる、総数は前年並みかむしろ減少傾向であると。

何らかの要因で樹液が出てないか餌場が減ってるとしたらこれらの事象の説明は成り立つ。

更には震災復興で杉の伐採が盛んに行われていることも微少ながら影響を与えている可能性も考えられないことはないかもしれない。

伐採による付近の広葉樹林内の温度上昇や乾燥、保水力の低下、その他の環境変化に影響・・・。

その他で考慮に入れるべきかは一昨年とその前年の異常高温か・・・。

前代未聞の第三次発生を記録した気温が、高温に弱く2年1化が通常である青森のミヤマになんら影響を与えてないとは思いがたい。

個体数は実は減っている・・・が正しいとしたら近年の雨の降り方にも影響を受けてるか?。

降らないとずっと降らず、降ったら異常な長雨や豪雨。

幼虫、蛹、未後食個体がかなり溺れ死んだとしてもおかしくない。

あとミヤマでおかしいのが足の色だ。

皆さん要らないミヤマは裏とかよく見ねえで強制収容箱にポンポン投入してねェかや。

足の色は小島氏によればpHで変化するものらしく、腿節が真っ黄色のは青森では見たことが無かった。

あえて挙げれば津軽地方のとあるポイントのものがその兆候があっただけである。

それが・・・真っ黄色とまではいかねえが、かなり黄色いのが今年はあちこちで採れている。

環境が変化してるとしか思えない。

これまで青森では完全なフジ型のミヤマはまだ見たことがなかったけれど出てきたら喜んだらいいのか悲しんだらいいのか分からなくなるじゃ。

(本当の学術的定義があるか知らないが、オラの聞いたところでは第一内歯を閉じた際に顎先が離れて閉じれないのがフジ型であるそうな)。

 

余談ではあるが、最近ネット記事で某大学の研究によるとある地方でミヤマクワガタの生息数が著しく減少しており、それは対抗勢力としてのノコギリクワガタとの勢力争いに敗れてしまったためと考えられるとあった・・・・これ、採集屋の見地からするとどうしても納得・賛同できないんだ。

そんなことが起こり得るか?。

ミヤマはそんなに脆弱な種か?。

脆弱と言えば環境変化、とりわけ高温には弱い種ではある。

オラは思う・・・その地域の環境変化にまず人間又は人間の活動に伴う環境変化があり、それは温暖化であったり伐採であったりでミヤマが棲息していける環境が破壊されて減少→そこになお棲息可能なノコギリが台頭してきた・・・と言う方が自然ではなかろうか?。

そもそもその地域の以前の自然環境と現在の自然環境の基礎データが無いとこの件の科学的立証は難しいのでは?。

その上でその地域のミヤマとノコの平均サイズを割出し、100対100の対抗戦を試みてその勝率も見るとかヒジョーに細かいところまで検証してみなければならんのじゃないですかね。

採集屋としてはそんなんでミヤマが敗走するくらいなら暖かい地方のミヤマはとっくにあちこちで絶滅危惧種になってるべやと思う。

まあ、大学の研究者と津軽の三バカ要素を満たしてるオヤジじゃ勝負にならないだろうが・・・。

 

ざっと今期の県内採集状況を振り返ってみた。 

個人の情報だけで物事を測るのは危険であると考える。

皆さんの屋台でどんな事象が起きてるかお教え頂ければ幸いです。

一緒に考察してみたいと存じます。

吸血虫

 

昆虫採集してて一番煩わしい事の内の一つが吸血性のある虫に刺されることだ。

断りも無く人の血をチューチュー吸うだけでなく酷い痒みを残し、あるいは肌をボコボコにするけしからん連中である。

奴らの正体は、蚊・虻・ブヨ等であると思ってたが新手が居ると最近知った。

青森での呼称ヌカガ(正式にはヌカカと言うらしい)がそれだ。

カと付いてるがどうもハエの一種らしい。

刺されると激しい痒みを引き起こすだけでなく野生動物も吸血してるから多様なウィルスを媒介することもあると言うからやっかいだ。

この手の虫を避けるには服装や防虫スプレーに気を使うべしと思いきや避けられない瞬間というものがある!。

一昨年は知人とルッキング採集してたら大きいのを催したらしく、草むらに行って『イッヒ・フンバルト・デル・ウンチ!』とやったら、大事な玉袋をやられ倍の大きさになって『この歳になってこんなに大きくなっても困るんだが・・・痒い!痒い!』と悲鳴を上げてた。

今年は虫友から採集中にメールが来てやはり草むらで用を足してたら尻を指されたらしく『痒くて堪らん!』と送信してきた。

ある人はガモ(*津軽弁:竿、チ◯ポのこと)をやられ、意味もなく怒張した上に溜まらない痒みに絶えかねて掻くとこれまた大きくなっちゃったりして・・・得も言われぬ快感と痒みに悶絶昇天したそうな・・・。

このヌカガという奴は非常に小さいので服の僅かな隙間からも侵入するという。

オラの髪の毛を潜り抜け、頭皮を刺しまくってるのはどうやらこいつと分かった。

なにしろ爆弾(ライトトラップ)ちゅ~もんは昼行性の虫も起こしてしまうから一斉蜂起で襲いかかってくるから堪らんよね。

長袖長ズボンの上にヤッケを着込み、ヤッケのフードを被って顔の前で紐を締めるのが防御性は高いだろうけど暑くて嫌になるし、手袋してても手や露出してる顔は防げず、いつの間にか刺されてる。

防虫スプレーというものは汗をかくとすぐ効果が薄れるし、しつこくて丈夫な種には殆ど効かない。

山仕事用の蚊取り線香みたいな強力な殺虫効果がある品物があると知ったが

これじゃあ獲物にまで効きかねない・・・。

何かえ~もんは無いかいな?と思ってたら先輩から薬局で売ってる『ハッカ油』が一番いい!と教えて貰った。

先人の知恵は絶大よ!今度試してみよう。

一撃必殺!ゴルゴ13

 

月が肥えてきて更に高度を増してきたので爆弾(ライトトラップ)は5日辺りからは場所と条件がシビアになります。

頭の中がクワガタに犯されて毎夜毎夜家庭を顧みず山に突撃されてる方はここらで一休みもよろしいかと・・・。

体を休め、家族サービスに勤しみ、日頃の不浄な行いを悔い改め懺悔すべし。

 

てなことを書いてるこのワタシ、昨夜も突撃してました。

家庭がないから(オラの他に毛むくじゃらの獣が1匹棲息するのみ)いいんでいっ!。

現場に到着すると半分肥えた月が上にド~ン!と出てるがこれは9時頃に山の陰に消えるからそこからが勝負!とやってたのが昨年の事。

今は光を当てる場所、角度、その順番の変化が分かってきたのでこの程度の月まではある程度勝負できるようになってきた。

当日、月の影響で飛来してくる甲虫、蛾、クワガタの数がかなり減った。

しかし、昨年までのほぼ同じ条件でやった場合に比べれば遙かに多い。

以前ならクワガタ10~20頭集められれば良い方だったが、この晩は少ないとは言え60頭を超えた。

場所の選定とやり方が間違ってないと言えると思った。

 

月が沈む前にまずオオクワ♀が1頭飛来。

こいつが来たと言うことは・・・。

実は今期面白い発見が有って、オオクワが飛ぶ日このポイントでは必ずアイヌコブスジコガネも飛来するという事実に気が付いた。

逆にこのコガネが来ない日はオオクワも来てないのだ。

何故なのかは分からない・・・性格が似てるのかね?。

この夜も来てるんだろうが今回は撤退を早くしようと考えてたのでスクリーンを張ってなかったから小指の先より小さく、石ころのようなこのコガネをオラの弱い視力では捜せなかった・・・。

 

月があと少しで沈む・・・という時間帯に普通種の飛来も一気に減少してきたな、と感じたその時だ!。

怪しい飛行物体が識別防空圏内に侵入を目視確認!(0.5秒)。

UFO(未確認飛行物体)はライトの上空を1度旋回後急上昇!(1.5秒)。

UFOの正体はその飛行形態その他からオオクワ♂であると勘ピューターが確信!(0.5秒)。

このUFOは識別防空圏から離脱する!と勘ピューターが解析!(0.5秒)。

迎撃ミサイルパトリオット発射の為ライトにダッシュするも足を痛めてたので・・・間に合うか?(2秒)。

パトリオット(呼び戻し)発射!(0.5秒)。

パシンっ!ライトの斜め後方に見事撃墜成功!中歯の♂であった。

技が決まった快感に浸る・・・。

僅か5.0秒の攻防だった・・・が目標は4秒以内やね。

満足感に浸りながらも気を緩めず警戒態勢は継続してたら又ライト上空に1機侵入してきた。

これは・・・自爆落下する・・・するはず・・・した!。

1♂2♀、時間はまだあるけどもう充分だ、堪能した、帰りまほ!。

警戒態勢を解き、いい加減に撤退したら車の中が蛾だらけになった・・・まさか車中でずっぽし!はないよな?と思いながら不安になりティッシュを耳に詰めて帰宅した。

主役一旦交代

 

オオクワの一発目のピークはどうやら一旦終わったみたいだ。

代わりにオニクワが灯火に集まりだした。

20日頃からチラホラ姿をみたとの声が聞こえたが複数が集まりだしたので、こちらのピークはすぐ来てすぐ終わる。

欲しい人は見逃すな!。

僅か2~3週間の短期決戦です。

 

オニクワを見掛けると青森ではねぶた祭りが始まり、お盆を迎えて秋となる・・・。

夏の終わりが近付いてる事を感じさせる虫でもある。

だが、これを見掛けたらルッキングによる樹液採集に出るサインでもありこれまた燃えてくる。

6月から鉄アレイで鍛えた腕力にものを言わせて長竿を振り回すのだ。

良い場所は昨年見つけておいたが更に今年オオクワの新規ポイント捜索中にこ・れ・は・・・という場所を追加した、今から楽しみだ。

再びずっぽし!】

 

31日のわいわい採集で楽しんでライトの前に落ちたノコ♀を拾おうと前に出たら今度は左の耳に何かがずっぽし!。

中一日でこれだお~ん(*これだもん!の意)。

頭のGTスキャンが作動する・・・。

むっ!お主、蛾ではないな!何奴?。

今度は小さい奴だけに耳の中で縦横無尽に動き回るから余計に腹が立つ。

まずは基本通りにLEDライト耳に当ててみる・・・何か奥にに行ったみたい・・・走光性があるくせに奥の暗がりに逃げるとはお前はオオクワか?。

この方法ふとっつも役にたたねェでばな!(一つも役に立たないじゃないか!の意)。

だが、安心したまえ既に百均でピンセットを常備済みだかんね。

ピンセットをY君に託し、摘み出すよう依頼する。

あれっ?見えません、奥に行っちゃったみたいです』。

何やて~?(こういう場合は関西弁が合う)』。

蛾と違って派手な動きもしないからこのままでもいいっちゃいいんだけんど(慣れちゃったテヘ!)やっぱり殺しておこう!。

耳鼻科も驚いた必殺のキンチョールを一発噴射!。

耳の中の虫が『チュミ~ン!(*ジョジョの不思議な冒険参照)』と鳴いて息を引き取った・・・。

帰宅後またも耳かきで掘り出そうとしたが小さい虫のせいか引っかかってこない。

そ~だ!耳に水を入れて遊泳後の水抜きみたいにトントントンとやれば流れ出てくるんじゃないか?。

キレとコクの頭だぜ!。

実行→トントントン→水しか出て来ない・・・。

 

翌日恥ずかしいから別な耳鼻科へ・・・。

どうしました?』。

昨夜夜遊びしてたら虫が耳に入ってきたんです~』と一般人のアクシデントを装う(山でということもキンチョールも言わない)。

耳鼻科のやり方はオラの水注入と基本的には同じだった・・・。

ただ、機械で注入するから圧力と量が違う・・・圧力が違うから鼓膜が痛い!。

トレーの中に排出されたそれは羽蟻にも似た訳の分からん駄虫だった。

貰って帰ってY君の雑虫標本箱に無理矢理入れておこうかな?(採集産地表示FHオヤジの耳中)』。

 

爆弾魔としては耳栓の使用は断固反対するが、諸君!ニットの帽子か耳当てくらいはした方がいいみたいだぞ。

 

 

 

7月最終日

 

以前の記事『潮とクワガタ』に書いた全国規模でクワガタが良く採れる日が同じ事が多いのは何故?と言う疑問に対する答えが固まってきた。

それは先輩の『多分こういうことだろう』という予想を貰っていたのでやりながら実戦で確かめてたらほぼ当たっていたからだ。

風などの局所的悪条件が無かったら7月28日~31日まで好調で、とりわけ29日と30日は大爆発だったと思われるが如何か?。

 

7月の最終日はオラの屋台に仲間が集まった。

単独では初参戦のN先生、屋台に集まる雑虫を拾いにきたY君、街灯廻りに来たはずなのに何故か長居してたD介氏(楽しいから離れられなくなったんでしょう)、早めに採集を切り上げたN氏夫妻等々・・・。

初めてオオクワを捕まえた時の各自の雄叫びやポーズの話しで盛り上がり、いやっこうでなければならない!とウルトラマンの変身ポーズをとってみせたりで笑いが絶えなかった。

Y君は会話に参加しながらも黙々と蛾やその他の虫を集めまくっていた(蛾を全部お持ち帰りしてくれんかね?)が、採るのが難しいコガネムシを又採った!と喜んでいた。

屋台を張った場所は風に強い場所で、当日は結構な風が吹いており他のポイントでは苦戦したみたいだが、ここでは充分楽しめる成果があった。

前日に比べて普通種は100頭超、蛾は三分の一程度の集合状態、オオクワは3♀来た。

前日である30日に普通種300以上、蛾は寒気がするくらい(翌日鳥やネズミなど獣の餌に・・・)オオクワは大爆発させたから減ったのか?というと、勿論その影響もあるだろうが一番大きな影響はやはり風だろうと考える。

この場所がいくら風に強かろうと、それは限られた狭い範囲の中から飛んで来てるからと思うわけだ。

その証拠に大型種の大サイズが殆ど来なかった。

オオクワ♂も連続採集記録が4回で途絶えたが、風が無かったら来ていた可能性は高いと思う。

 

昨年思うところがあり、道具も考え方もやり方も結構変えたが、その成果が良い方に出ているように思える7月だった。

楽しい月を過ごせたことを天と自然に感謝したい・・・。

さあ、8月だ・・・いつの間にか北国青森も真夏に入ったことを飛んで来た虫が告げてくれた。

 

2014年度最初の大爆発

 

蛾が耳に侵入した後遺症か違和感が残って聴力が落ちてるのに気づいたので耳鼻科に行ってきた。

視力が弱いのでオラは耳が頼りだからだ。

医者にどうしましたか?と聞かれたので侵入した蛾をキンチョールで殺して自分で取りだしたが調子が悪いと言ったら医者様が『なんて事するんですか!』と驚き、診察室が爆笑の渦になった。

腫れてるだけだから薬ですぐ治りますよ、蛾で腫れたかキンチョールで腫れたかは分かりませんがね・・・と言われたが一安心。

 

オラがあそこで蛾と奮闘してる頃ホームである十和田湖に異変が起きてるのを感じ取った。

♂の比率が高い・・・と。

そこへ、例の70UP♂を採集したというお客様が来たのでオラは確信した、一発目のピークが来ていると。

30日は営業日なので遠いあそこには行けないが、十和田湖なら今晩勝負できるし条件もかなり良さそうだ。

ホームで勝負と決めた。

 

現場に到着してまず辺りを確認する。

ふむ、昨夜はここで屋台出した人はいなさそうだ。

何か予感がしたので普段はあまり使わないスクリーンも張って備え、これまた普段はやらない2灯立てのセットを組んだ。

点灯後ランプがまだ暖まらない30秒ほどでアカアシの♀が落ちた。

これは前日の浮き上がりではなく、まだ薄明るいのにもうクワガタが飛翔して騒いでいることを意味する。

これは・・・いけるど!・・・。

連日の採集で疲労が溜まってるがアドレナリンが噴出してくるのを感じる。

まずは遠い方から照射して様子を見る。

7時20分に点灯し、アカアシが3頭落ちてきてその10分後に野太い♀が飛んで来たらオオクワだった。

この距離を?早すぎね?。

確信に変わった・・・今晩は大変なことになると。

スクリーンがみるみる内に蛾で黒くなっていく。

最初の内はY君用の雑虫拾いもしてたが時間が経つと蛾で埋まるはクワガタが大集合するはでそんな余裕が無くなった。

次から次へとクワガタが飛んでくる。

が、蛾がまき散らした鱗粉がカーテンを造ったところで遠いポイントからの飛来が減少しだした・・・。

今だ!ライトの向きを反転!本日のメインイベント方向に照射を変える。

それまでに集まった蛾と新規に飛んでくる諸々の虫をスクリーンに取り付けたブラックライトが引き付けてくれる。

これにて鱗粉のカーテンを少しでも防ぐ訳だ。

ここからアクセル全開!。

10匹前後のクワガタを握りしめては強制収容箱に投入!をひたすら繰り返しながらオオクワの飛来を待つ。

時々反射で離れた草むらにも落ちるのでチェックに行くとやはり10匹ほど回収できるが、その間にライト周辺やスクリーンに20匹ほど溜まっている。

汗だくで拾っている内にやがてゴールデンタイムへ。

ブゥ~ン!と爆音響かせ♂登場!57㎜中歯のオオクワだ。

ここから普通種に混ざってオオクワの絨毯爆撃開始!。

63㎜大歯♂!、♀、♀、♀、♀!。

ここまでで一晩の自己採集数記録に並んだ。

普通種の飛来がまたハンパじゃない。

十和田湖で200頭超えはたまにあるが、既に300ほど来てる。

10時を過ぎてもその飛来は少なくなれども止まらない。

帰れないよ~。

10時半・・・技を出すのを止めた・・・やるとまた普通種が増えてきちまう。

こんな日は街灯にも来てること間違い無し、ホームグランドの街灯とその途中1カ所だけ回ることにして撤収準備に入る。

この状況であれば反射で弾いてるのが居るはずで、最終チェックが欠かせない。

1個ずつ明かりを消していき見回りに入る。

ライト1,000ワットを使ったので相当遠くまで見なければならない。

かなり離れた草むらにLEDライトを向けたら、草の中から黒い影が光りを反射したのを確認!。

近づくと、67㎜大歯オオクワ♂だ、ふひょ~!。

デカイのに限って変なところに落ちやすい(理由がある)その典型だ。

この時点で一晩の自己新記録達成。

撤収を開始しはじめて5ワットの撤収用蛍光灯を点けてるだけだが、まだミヤマやノコが降ってきて撤収の邪魔をする。

普段はここからリリース用の分別に入るのだが、数が多すぎて30分経っても半分くらいしか進まない。

残りは明日日中に仕分けてリリースすることにし、街灯に走ることにした。

1カ所目は見つけ易い場所を先行者が充分吟味した後で、何も居なかったが我がホームグラウンドは難易度高ェど!。

皆の衆!ここには気が付くまいて!というところをまさぐってみると・・・居たじゃ!オオクワ♀2頭発見!で記録更に上積み・・・。

完璧だ!ここまで自分の思ったとおりの採集を果たせたことはない。

帰宅してチュウ(オラのペット)と暫し戯れ、アルコールの儀式に挑んだ後布団に入ったら連日の疲労から瞬時に気絶した。

 

 

【今年も出ましたオオクワWD♂70UP!】

 

以前に十和田湖を一緒に街灯廻りしたお客様が29日十和田湖某ポイントの街灯で♂をゲットしたとのことでその個体を持ってわざわざ店に訪ねてくれました。

青森物としては頭も前胸も幅があり、しかし尻先はきゅっと締まった、らしい個体。

幅があったので長さが足りないか・・・と感じましたがノギスを当てたら70.8㎜ありました。

腹が赤い傷一つ無い見事な個体!。

Y君に拾われてたら締められてましたね、危ねェ危ねェ!。

午後8時に壁に付いてたとのことなので28日に飛来した浮き上がり個体だったんでしょうが、恐らくは1次発生のピカピカ個体で初フライトで捕まったものかと・・・。

いいもの見せてもらいました、おめでとうございます!。

1点の曇りも無いWD個体でした。

いや~70UPが毎年出る青森ってやっぱりいいですね~。

どこまで続く泥濘ぞ

 

蛾に一発喰らった爆弾魔は翌日もあそこに居た。

反省することを辛うじて忘れない猿なので百均でピンセットを購入。

これで再度、蛾がずっぽしと再突入を試みても高笑いしながらつまみ出せる訳だ。

耳栓をしたらよかろうと言う向きもあろう・・・そんなこと爆弾魔といえ百も承知である。

テイッシュを耳に詰めてやったことがあるが、まずティッシュが反射して逆に耳元に蛾が纏わり付き鬱陶しいったらない!。

しかし、一番重要なのはそれをすることで獲物の飛翔音と着地音を聞き分ける聴覚機能がかなり損なわれるということだ。

視力がかなり弱いオラとしては聴覚は数少ない武器なのだ。

オラはまあ犬みてえなもんだ(犬は百メートル風上に居るとご主人様か泥棒かの見分けが付かない)。

そんなこって獲物を逃したら爆弾魔の沽券に関わる!。

よって耳栓無し!。

ピンセットを備えたので安心この上なし。

もしもあなたがずっぽしやられたらオラが同じ山にいるときは捜して尋ねてきたらよろし。

抜くも押し込むも御意のままに・・・。

 

ということでライドオンタイム!。

湿度は前日スタートとほぼ同じで気温は2℃高い。

点灯後瞬く間にまた羽蟻がけたたましく集まってきた。

前日の死骸がまだてんこ盛りになっているのに更なる山脈をその上に築いていく。

点灯30秒でまずアカアシ♂が飛来。

おっ?今日は少しはいけるかもよ!。

2℃高いから?それもあるけどちょっと違うんだな。

無風に近いが風向きが前日と異なった上での2℃高いから期待しちゃう訳。

予測通りの飛来が間もなく始まった。

まずアカアシ様ご一行到着!続いてノコ・ミヤマ混声合唱団様ご一行到着!。

ええど!ええど!エシェシェシェシェ!。

この時点で団体客は総数200を超えた。

しかし、この日の試練はここから始まった。

いつの間にか呼びもしないのにけたたましい数の蛾が集合!っと号令をかけられたように集結してる。

ライトの向きをちょっと変えると団体がそれに合わせて一斉に移動する様はまるで日体大名物『えっさっさ』である。

蛾が大集団を形成するにつれてクワガタの寄りが悪くなる。

漸くコクワ様ファミリーで到着!と言う頃にはすっかり蛾のカーテンが出来上がってていた。

見上げると蛾の鱗粉が霧のように舞ってオラの爆弾の光を反射してる。

他の雑虫の数もハンパないからちょっと口を開いただけで何らかの虫が口中へ飛び込んでくるからその都度カトちゃんペッ!で吐き出す状態。

こんな状態でもオオクワは来る時は来るんだが、問題は距離。

近くにいるなら問題はないが遠くから呼び出すのは不利になるのだな。

あまりに鱗粉が酷いので車に戻ってマジックで黒く塗ったマスク装着!。

クワガタの飛来はそれなりには続いていたが♀が蛾をおんぶしてたり羽蟻に塗れていたり、蛾の鱗粉で化粧されて石と見間違えたりで飛来数の割には座っている暇など無く、Y氏用お土産を摘む余裕もない。

飛来数は300を超えたはずだが途中で数えるのを止めた。

午後10時、飛来は終了のゴングが鳴ったかのようにスパッと終わった。

撤収準備を終えてからまた一仕事がある。

現場から少し離れた所でリリース分と価値あるお持ち帰り分とに分ける分別作業が待ってるんである。

これがまた300超えるとなると敵も大人しくしてないし油断すると噛みついてくるから(手袋すると作業が遅くなるから素手)一苦労する。

今晩も奴とは出会えなかったが、感触はある。

こちら方面は連敗中だが全然平気だ。

幻のオオクワを追いかけてた時は一晩の飛来数が10以下で、路面はここより全然悪く、他の楽しみも一切無い・・・を3年繰り返したのだから・・・。

オラはあそこで鍛えられた。

それにくらべりゃ遠いけどここはパラダイスだ・・・。

29日は十和田湖方面他、他県でも大爆発だったそうな。

オラはオラの道を行く。

蛾との戦い採集

 

あそこには確実に居る!っと確信した場所で暫く粘ることにした。

前回目の前に熊が出たので今回は武器も準備し、戦闘態勢は万全だ

いざ、出陣!・・・ということであそこに到着。

 

虫歯青年が丹念に体内培養してから放出した風邪菌に犯されかけたが見事制圧し、沢で泳いでもいいくらいになったので軽快に屋台の準備を済ませた。

ライトオンタイムを待っていたら異変が・・・。

急にガスが出てきて気温がどんどん落ちて行く。

待機時には24℃くらいあったのにスタート時には20℃切りそう・・・。

諦めない奴が最強!と心に言い聞かせてスタート!。

羽蟻が間もなく異常な数集まってきた。

ライトの熱で焼け死んだ羽蟻がライトの前に厚さ1センチほどの山になっていく。

クワガタが飛来してもすぐその上に降り積もっていくので確認し辛いったらない。

あっという間にその辺羽蟻だらけ・・・。

これって噂に聞く十和田湖子ノ口の全盛期の姿じゃないか!。

桃源郷のような飛来を夢見たが前回のような勢いがない。

やがて蛾が集まりだした。

全国的に毒蛾が大発生してると聞いたが幸い青森ではさほど見かけない。

それでも注意はしなくちゃ、と一応頭の中にはあったのだが・・・。

それはいきなりだった。

右耳に『ずっぽしっ!』と何かが耳穴の中に飛び込んできた!。

まさか?そんな?嘘だべや?。

それは確かに蛾であるらしかった。

昨年の盟友N氏の惨劇を瞬時に思い出した・・・。

耳の穴も尻の穴も小さいのが自慢なのに。

なるほど、噂に聞いた通り耳の中で脚を動かすわ羽ばたこうとしたりするわ

匍匐前進で鼓膜を破り脳に侵入するかのような動きで確かに気持ち悪い!。

一応基本通り光を当ててみるがそれなりの大きさのが入ってるみたいで回れ右してくれない。

だがここで爆弾魔は少しも慌てず、こんなこともあろうかと車に用意したラジオペンチを取り出し・・・アレ?・・・アレレ?・・・無い!見当たらない!。

代わりの物はないかと物色して出てきたのが40㎜のネジ・・・。

一応突っ込んでホジホジしてみるが、奴は更に奥へと侵入した感じ。

ここは犬も通わないと言われた山の中・・・誰も助けてはくれない。

さて・・・どうするか・・・爆弾魔は決断した。

 

         『このまま採集続行!』。

 

あらゆる手段でクワガタをかき集める作業に没頭する。

目標が飛来するか今日はもう飛ばないと確信するまでは帰らない!。

耳の中が騒々しいが、これは美女が膝枕でオラの耳掃除をしながら遊んでると強引に思い込む。

クワガタの飛来が芳しくないが、Y氏のお土産にする甲虫等訳の分からない虫を片っ端から毒ビンに投入するのでそれなりに忙しい・・・。

が、暫くすると蛾が脚でガリガリやってるせいか少し耳の中が痛くなってきたような気がした。

明日も一勝負しなければならない・・・なんとかコイツを黙らせる方法は無いかと考えて気が付いた。

撤退用キンチョールでぶっ殺してやる!。

キレとコクの頭だぜ!。

早速右耳の穴にブシュー!っとな・・・。

あとは10分間待つのことよ。

 

10分どころか30分経過・・・。

前略お袋様・元気です』てな感じで奴はなんら変わりなく動き回ってる。

蛾はどこで呼吸してる?気門ってやつか?。

とにかく奴が穴一杯に詰まっているから急所に届いてないに違いない。

爆弾魔は再び考えた。

そ~だ!右耳を上にした状態で長めにキンチョール噴射して液体状にして流し込んでやる!。

            『実行!』。

 

効果覿面!奴が耳の中で『キャン!(意味は関西の人に聞いて下さい)』と叫んだ気がした。

キレとコクの頭だぜ!。

ものの3分くらいで奴の生体反応は消えた・・・。

あとはティッシュでも耳に詰めたが如し。

 

獲物はこの夜60あまり・・・で標的は現れなかった。

持ち帰りの品数品を残してリリースし、帰路につく。

虫歯青年が特定した最短ルートは夜の高速道路だった。

行きは2時間半だが、帰りは1時間50分で帰宅できた。

早速自宅で耳ほじりを用いて奴を取り出す・・・。

思ってたよりは小さかった。

小さい奴には小さい奴が入るのね・・・。

よい子の皆さんは上記の行為を真似しないでね、責任持ちませんよ』。

翌日知人に一部始終を話したらこう言った『狂ってる・・・』。

真夜中の巨大オーラ

 

26日は夜半過ぎまで強風が吹き、県内ほぼ全域にてほぼライトトラッパーも街灯組も全滅に近かったと拝察いたします。

そんな中で◯◯ナンバーでお越しの◯◯様が執念で2♀ゲットされました。

壊滅状態の中のオオクワ2♀ですので敢闘賞と殊勲賞のダブル受賞であります!(賞品はございませんが・・・)。

オラは知人の屋台を眺めていたんですが風が回ってこちらに飛んで来た虫が下で営業中の屋台に流されたり下の屋台が引っ張ったヒメオオがこちらに流されてきたりと、わやでした(大変でした)。

午前0時半頃に帰宅、飼っているペットのトイレ掃除をしていよいよ本日のお楽しみアルコールの儀式の始まり♪始まり♪!。

朝に家庭菜園から採ったキュウリを冷蔵庫から取り出し味噌マヨで呑み始めたのが午前1時。

オラ由緒正しい酒飲みだでキュウリ1本で焼酎5合飲めるんず。

今日眺めてた屋台で、あ~すれば良かったか?こ~すればどふだ?とか考えてたら3時にタバコが切れたので車へ取りに外に出たら・・・。

おォォォォ~!何だこれは!巨大なオーラが出てるでば!。

暑苦しい!◯◯が上がり、〇〇が下がり虫が飛ばずに居られない様相だ。

風もぴたっと止んでるし・・・。

そこには今年一番の巨大なオーラが漂っていたのでした。

やる前から知人に風さえ落ちたら今年一番のビッグファイトになるとは言ってたものの、こんな時間になるとは・・・。

今、山はどうなっている?まだやってるクワガタ狂の大馬鹿者はいねェか?。

今からでも山に上がりたい!・・・しまった、キュウリ1本で既に5杯呑んじまってら・・・。

例えば昨夜強風で早々と撤収したポイントに午前1時くらいから屋台を張り直せばどうなる?。

滅多に見られないものを逃したか・・・。

部屋に戻り泪をのんで3杯追加した・・・。

恐怖採集・・・オラが百獣の王だ!の巻

 

まず前日のおさらいをしてみよう。

採れたミヤマの大きさを上から順にベスト5を列挙してみる。

➀71.9(オラ)

②67.1(オラ)

③66.2(青年)

④66.0(オラ)

⑤65.8(青年)

 

中々のもんだ、良い場所だ・・・だが・・・しかし・・・何かが違うというか間違っているというか、心の中に迷いが生じていた。

未発見地からオオクワを何度か出した経験から記憶を遡って照合した。

ここには間違い無く狙った獲物は居る!。

だが、ここで大師匠が頭の中に現れてこうのたもうた。

お前のやってる場所は一発勝負の場所だ!』と・・・。

そうか!順番が違うかも知れんのだな。

やれば楽しい場所だけどここに固執していてはいけないのでは?。

かつてこちら方面を制した偉大な諸先輩方は既に引退しておられるがその頃の話を少しは聞いている。

今回の場所は攻め方や特徴をもっと調べた上でタイミングが合わないと出ない場所であり、こちら方面とホームの違いを肌で感じるには別な場所を試してみる必要性を感じた。

あそこだ!明日はあそこをやってみよう!』。

 

翌日、あそこに到着・・・。

周囲360度ライトを照射できる希有な場所であり、前日の場所より遙かに距離が短い。

今更ながら、ポイント候補に挙げておきながら何故今まで一回もここをやらなかったのだろう・・・と反省猿・・・。

特徴を掴むにはこっちの方が絶対にいいし、悪条件でもやってやれないことはない強みも持ち合わせている。

おまけに車の反射を抑えるための格納スペースまであるし、トイレまでついてる。

トイレに入ってみたら電源が落ちてたが、採集中にここの明かりが『点いたり消えたり(前記事参照)』したら・・・これはもう『間違い無い』からあの世の者と対決しなければならないが、オラは絶対に帰らない!。

携帯電話を持った女が現れても(前記事参照)逆に番号を聞く覚悟だ。

な~の番号しかへれ~、掛けてけるはんで~(あなたの番号を教えて下さい電話掛けてあげるから~)』。

ライト設置場所を決める為に2カ所を選んで照射方向や順番を環境を見ながらそれぞれ5~6パターンほど考えてから準備に入った。

予定場所に当日必要と思われる道具一式を降ろして車を格納スペースに置き、降りたその瞬間に奴が出た!。

 

15メートル前方の木から『ザザザザ~!・・・バキン!・・・ザザ~!』と何かが木から下りてきてかなり太い木をへし折り移動してる!。

熊だっ!近いっ!』。

瞬時にいつもは動作が遅い『勘ピューター』が起動!。

へし折った木の音から奴の体重を割り出す(勘ピューターだかんね)。

推定体重およそ70キロと算出!。

70キロ・・・オラとほぼ互角だな!・・・ならば負ける訳にはいかねェ!。

笹を揺らして短距離移動したが、まだすぐそこに潜んでいるようだ。

急いで車に乗り、エンジンを掛けて逆襲に出る。

ギアをニュートラルに入れてアクセルを踏みまくり、クラクションを鳴らしまくる!・・・だが・・・『ブゥ~ン、プップップ~!』1300CCタウンエースのエンジン音とクラクションの何と情けない音よ・・・。

族仕様に代えたくなった・・・。

右の人仕様の大音量を出せるスピーカー付けて『パパラパッ!パパラパッ!』とやれば爽快だろうて・・・『ゴッドファーザーのテーマ』なんてどうだろう?。

奴は去ったのか?それともまだ近くに居るのか?分からない・・・。

だが、相手が無差別級じゃない限り負ける訳にはいかんのだ!。

こんなこともあろうかと積み込んである園芸用の支柱(先が尖ってる)を槍代わりに、本土決戦になったら『採集名人(斧みたいなの)』で勝負だ!。

一応支柱で『突き』の練習をして採集名人の使い方をシュミレーションする。

ギリギリの攻防になったら、願わくば左腕を噛ませておいて採集名人にて奴の頭部から首筋にその鋭利な先端を叩き込んでやる『ムフ~!』。

これ以上考えててもしょうがない、最後に精神統一『オラがここの百獣の王だ!』。

急いでセットアップに移る。

 

午後7時40分、そろそろ点灯開始しようかというところで更なる試練が・・・先ほどまで無風に近かったのに風がビュ~っとな・・・。

ムムム・・・この風ならやり方次第でまだ勝負は可能!。

置き場所、方向、順番を修正してライイトオン!。

予想より上の風が強いみたいで虫が予測落下地点より流されるので更に置き場所を微調整。

この風では獲物全体の♂は望めない・・・♀だ!目標の♂は諦めて♀さえ採れればよいのだ!。

だが・・・アラビン・ドビン・ハゲチャビ~ン!(ハクション大魔王参照ミヤマの大型♂が降ってきた。

何故?なんで?ホワ~イ?。

答えはすぐ近くの木に大型がビシバシ付いてる、これしかねェでば!。

しかし、喜びもつかの間に時折吹く強風が大物来たど~と喜んでたらそのまま谷底まで獲物を連れ去ってしまう。

そんなこんなで9時40分のゴールデンタイムまでに目標は飛来せず、普通種約40頭程・・・と言うところで今度は雨が・・・。

土砂降りにならなければ、これをチャンスに変えるしかない。

反射を承知で車を持って来て雨天仕様に変更!。

すると・・・予測通り風が止まった!。

この時点で10時20分・・・ここから奇跡の怒濤のラッシュスタート!。

飛んでくること100頭超!(僅か20~30分での出来事)。

気温はまだ25℃あるも、先ほどまで湿度は低めだった。

これで湿度が上がって風が無ければ大爆発だったろう・・・。

こういう感じでやっていけば近くこの方面の結果が出るように思った。

 

帰路、ここから来た時と違うルートで帰ると時間と距離はなんぼかいな?と別な道を通ったら変な林道に迷い込み、彷徨う羽目になった・・・方向音痴恐るべし!(カーナビは方向音痴には宝の持ち腐れなんだでば)。

携帯が通じる区域まで戻ると着信の嵐になっていた。

帰宅してアルコールの儀式を厳かに始めながら、風邪青年にこの方面をやることを伝えていたのでお見舞い代わりに結果をメールしたら(午前2時過ぎ)すぐに『ずるいッ!』と返信が返ってきた、ニャロメ!起きてやがる!。

効かない薬を処方するから医者を変えようと思ってますとか言ったそこのあなた!生活態度を改めなさい!。

 

この日のミヤマ最大は67止まりだったが、あの強風下を考えると上出来だ。

60UPがビシバシ来たことを考えると驚嘆する。

が、後日この近辺で昔渓流釣りをした経験のある方から3回に1回は熊と遭遇したものだと聞いた。

これは・・・再戦になるな・・・。

北海道のオオクワの聖地はヒグマに守られていると言うし・・・。

オラは熊公のテリトリーを奪うつもりは無い。

ただ、一部をちょっと貸して欲しいだけだ。

だが、それすら気にくわないと掛かってくるなら・・・いつでも相手になってやる!(そういう装備をして行くかんね)。

つまり、又行くと言うことだんず♪。

待ってろよ~プー太郎~愛してるぜ~!。

 

ライトトラップ干渉実験

 

ライトトラップにおける明かりの干渉の程度をわざとやることでその感触を肌で掴んでおきたいと考えていた。

そこで、3人で行き間隔とワット数を変えて配置、同時オンして結果を考察してみようと思ったのである。

が、早々と一人が事情により他の採集に走ることになり残りは一人になったんであるが、その一人が酷い夏風邪にやられて採集どころではない状態に陥った。

しかし、ここで『悪魔が来たりて笛を吹く』・・・。

無理しなくていいから・・・などと言いつつ

明日は飛ぶかも知れない・・・とか、あそこは通行止めが頻発するから行ける時に行かないと・・・とか甘く囁いた。

要安静状態にあるはずの青年は悪魔の老獪な揺さぶりに負けて大きな過ちを犯した。

すなわち『行きます!』と返事しちゃったんだな~。

あとは気が変わらない内に身柄を確保するだけ。

敢えて集合にせずに自宅に拉致に赴き(優しさを装い)、オラの車に乗せてしまえばこっちのものよ(ムヒヒヒ→悪魔の笑い声)。

 

道中、現地までの最短ルートはどれか?走りながらそんな話題になったが意外と重要な項目で、ポイントの変更などでは距離と時間を把握してるとしてないでは結果に直結することが多々あるものだ。

お互いが主張するルートが違うのでこれも検証してみた。

だが、オラは母からの遺伝で元来、天性の方向音痴である。

(オラの母は大きなショッピングモールでは必ず迷子になってた)。

高校の授業中にひたすら寝ていた方向音痴と先生の授業を聞かずにひたすら地図を見てクワガタの生息地を夢想、検討していた青年では実力に雲泥の差があった。

結果は・・・オラの完敗でした。

オラの選択していたルートはどれもが知らない内に、帰路街灯廻りが出来る中での最短ルートを選んでいた・・・。

 

現地着・・・ルッキングの樹液採集からスタートするが芳しくない。

まだほんの走り程度の付き具合で大した成果無し。

一昨年ヒメオオを採りに行き、エテ吉(ニホンザル)に取り囲まれた林道に入ろうとしたら大崩落があったらしく進入禁止のテープが貼られていた。

成果の無いまま日が暮れてきたので爆弾(ライトトラップ)の準備に入る。

まず風邪の青年を配置する場所に店開きのセットを組んでいく。

青年は既に何かフラフラしてるし、耳の調子もおかしくなってるみたいで時折『あ~う~、あ~う~』と唸っていたが構わずに組んでいく。

彼は樹液採集は小学生からやっていて、大人になってからは夜のいわき山を徘徊・・・と言うより半ば遭難しながらも無事生還した経験は積んでいるがライトトラップの経験は無い山岳民族(山の子)だ。

この経験が無いというのがいい!。

知らないことで何物にも囚われず新しい発見をすることもあるからだ。

セットだけはオラが組むが置き場所その他に関してはお前のセンスで好きにやれ!と告げた。

但し、干渉の影響を見るために光軸の角度だけは指示した。

後は彼に与えたHIDランプは一旦電源を落とすと冷えて再点灯させるまでに20~30分掛かるから置く場所を変える時は、ライト・安定器・発電機を1個ずつ少しずつずらして行くしか無い(これをライトの移動法『尺取り虫』と言う)ことを説明しただけ。

青年を置き去りにしてオラも自分の持ち場に店開きの準備をする。

彼に貸したのが400ワットのHID、オラは1,000ワットのHIDである。

現場は薄いミストが掛かっているがクリアに近い状態でスタート時の気温が21℃、湿度58%・・・オーラは出ていない・・・。

ライトオンしてからの反応は芳しくなく技を繰り出さないとすぐ途切れる感じ。

良い条件では無かったもののこの場所でこの条件でこのライトなら50~80頭は飛来すべきところ9時の時点で採集数は30頭前後だった(干渉してるな・・・)。

気温も点灯30分ですぐ18℃台に落ち、反応は徐々に落ちて行く。

ここで、青年の現場を視察に行った。

青年はフラフラのくせに尺取り虫法を使ってライトの置き場所を大胆に変えていた。

機材を持ち上げる度に激しい頭痛に見舞われたという。

思わず抱きしめてあげたくなったが山の中で男が抱きつくのは両方死ぬ時か愛の形が変形した時だけなので『最後まで頑張れ』と言っておいた。

さて、飛来数だがこっちはオラと同じかそれ以上来てる感じ・・・。

こっちのライトがオラの獲物を裾取りしてるように思える。

この状態になるとオオクワは来にくくなるが今期やってみようと考案した必殺セットの実験の為、やむを得ないんである。

青年の店は9時40分頃に畳むと告げて持ち場に戻る。

湿度は夜露で76%まで上がっているが気温は18.2℃まで落ち、やがて反応は皆無になった。

この夜ミヤマ♂のサイズが良く、コクワ、アカアシも来たがノコは♀も飛んでこなかった。

午後9時50分を回ったところで青年と機材を回収に行くが、やはりこちらの反応もなくなっていた。

撤収を済ませ、自分の持ち場に戻るがここからが問題!。

双方20~30分の間1頭の飛来もなかったが、ここでオラのライトに虫が来てれば干渉の程度が分かる訳だ。

戻ってみたら、ライトの前に良型ミヤマ♂が4頭、ライトの後ろの木の葉っぱに大型が更に1頭・・・よ~く分かりましたね。

その後小飛来が出たのでこの夜の採集数は青年39頭、オラ46頭の合計85頭と出た。

この場合例えばオラが一人でやってたとすると85頭前後がオラんとこに来てたのか?というとそうではなく、経験上100は軽くオーバーするんであってこれが干渉の弊害である。

こんだけ離してもこれだけの影響を受けるのだから、他県で見える位置に後から来て店開きしようという輩が居たら『ぷったぐど~!(津軽弁:殴るぞ!の意)』となること必至な訳だ。

実験は終わった・・・と思ったらキツネ目青年の目が『くまもん』みたいになってたので撤収を急ぐ。

帰路、途中まで口を開いて『あ~う~、あ~う~』と唸っていた青年の生体反応が消えた・・・見ると死亡後時間が経って死後硬直が解けたクワガタの首がプラプラするみたいにカーブの度に青年の首が前後左右に激しく揺れていたが帰宅するまで目覚めることは無かった・・・彼はやり遂げたのでアル・・・可哀相に・・・(誰がしたの?)。

自宅に帰りアルコールの儀式をしながらモンスターボックス(ルアーケース)に入れたミヤマを見たら1頭がデカイのに気が付いた。

大型が多かった(65UP9頭)ので麻痺してたんだろうが・・・とノギスを当てたら・・・71超えてる・・・。

翌日アルコールを抜いてから再計測・・・71.9㎜で自己記録更新でした。

北海道の人には笑われるかも知れないが青森のライトで71は中々難しいサイズと思う。

この夜、翌日の22日は予てから暖めていた場所で単独真剣勝負に挑むことにした(明日UPします)そこで大変なものに遭遇・・・。

 

ヒトコイシクテアイヲモトメテ・・・合同採集

 

親しくさせて頂いてる方々と初の合同採集をしました。

天候が微妙だった為早めに現地入りしてポイント選定しようとしましたが、早い時間に予想以上の局地的豪雨が降ったみたいで川や沢が濁流と化していた。

懸念していた風は少しずつ落ちてきてたが逆に濃霧が発生し、気温も下がったまま。

標高を下げるしかないので予定してた候補の3ポイントは全部駄目。

結局仕方なく当地では有名なポイントに入ることに・・・。

厚い雨雲が抜けて風向きが変わり、気温が上がることもあるので現況の条件は悪かったがとにかくやってみることにした。

こんな日は意外に悪くないか、全然駄目の両極端いずれかに転ぶケース。

ライトオンしてみたが、やはり出だしから反応が無い。

蛾はそこそこ来たが甲虫は寄らず、お邪魔虫のアオカミキリモドキ(毒虫)だけは来てる・・・。

色々打つ手は変えてみたもののクワガタはたまにポツッと来るくらいでアッチョンブリケ状態(*ブラックジャック:ピノコ参照)。

仕方なくクワガタ談義をしながら情報交換などを・・・。

こんな日は場所を変えるか、採集方法を変えるか、大人しく帰宅するかの選択をするのだが移動するのも面倒で・・・けど中々一緒にやる機会もないし・・・。

この場合は続行するなら来た虫を確実に採る!という基本を守るしかない。

せっかくの機会だから採集技の一つ、秘技『呼び戻し(初代若乃花由来)』を2回決めて披露した。

他にオオスズメバチが飛来したら『流星張り手(元幕内板井由来)』や『ヤクザキック(蝶野由来)』を披露する予定だったが来なかったのが残念。

やってはいけない禁じ手『裾取り』の説明もした。

技は無限・・・最終奥義『秘伝パカパカ』や『三所攻め』なんてのもあるが

これは一子相伝だから秘密のアッコちゃん。

吉と出るか凶と出るかのどちらかと書きましたが結果は…大凶でした!。

けど、普段は一人で変な所に行ってやってるからワイワイやる採集というものは山奥から出てきて盆踊りに参加するような気分になります。

たまには・・・いがべ(*いいもんだの意)。

アカアシ大発生確認

 

7月17日アカアシの大発生確認しました。

青森市内のカブトムシもぼちぼち姿を見せる頃でしょう。

始まりましたね~。

急報!水銀灯が・・・

 

大師匠から連絡があり、爆弾魔(ちょっとイカレた筋のライトトラッパー)にとってはショックな情報提供を受けちゃいました。

今年9月頃から水銀灯を含む水銀を使用した照明機器の製造をワット数の大きい順から順次停止するというものです。

ボクは灯火採集は街灯廻りしかしないから関係ないもんね~というそこのあなた!甘い!。

今点灯してる水銀灯の街灯の球が切れたら恐らくは昨今の電気事情から言って殆どLEDに変わるに違いないのだ。

虫が寄る紫外線領域を出すLEDもあるみたいだが、わざわざそれに代えてくれるとは到底思えない訳だス。

電力消費を抑える為に、現在まだ稼働中の水銀灯も国や県等の管轄下にあるものから早期に代えられる可能性もあるかと思われます。

つまり、近い将来夏の風物詩であった街灯採集が出来なくなることを暗示してるのであります。

水銀灯の寿命って大体12,000時間位みたいだから1日平均9時間点灯してるとして新しい球を付けてても単純計算ではざっと3年半で強制終了になるんだろうか・・・。

クワガタの灯火採集を末永く楽しみたい向きには自家発電のライトトラッパーになるしかない。

HIDは今後も手に入るだろうが水銀灯のオールマイティーさの味を知る者には予備の購入を検討する必要があるだろう。

願わくば水銀灯の領域に近いLED照明の開発を期待したいところだが昆虫採集用にメーカーが開発してくれるとは思えないから、それは恐らく野菜の工場生産プラントに用いられる物の流用になるのでは?。               昆虫採集用に組まれたものとなると原価の割に売価が高くなる気もするし・・・。

採集地から水銀灯が消える・・・それは即ち青森であればオオクワやミヤマが街灯廻りでは非常に採りにくくなるということです。

アカアシ、コクワ、ノコギリ、カブトムシ、スジクワなんぞは樹液採集や果実トラップでも採れるとは言え、自分の子供がクワガタに興味を持ったから明日山に一緒に採りに行こう!・・・なんて父の面目丸潰れの可能性の方が高いですぜ。

知ってる人に連れてって貰う以外はそれなりに初期知識等必要になるし、まして青森には台場クヌギなんて有り難いものは無い訳ですから・・・。

とにかく、1,000ワットクラスの水銀灯を手に入れておきたいならこの秋までにメーカー在庫を監視しながら決断しなければなるまい。

特に妻帯者であればどのようにして奥様の監視・チェックを潜り抜けられるか?あなたの機知と作戦が試され、そして普段の行動が最後に物を言うであろう・・・。

災害に備えて発電機とライトを買っておこう!』と言う提案をしたとする。

本当の目的は何?』と即答する妻をお持ちなら上記は通用しない・・・。

うまく躱せたとしても山に行ってクワガタを持ち帰った時点で『そういうことだったのね・・・』となるに決まってる。

俺の金で何を買おうが勝手だろうが!』が男らしくてストレートであるがこれまた普段の力関係次第であろう・・・悩みなさい・・・。

あると便利な採集グッズ➀】

 

ルッキングは燃える!』という格言を師は残した・・・。

その闘志湧き出るルッキングに最近支障をきたしているのが視力の低下である。

視力が悪いのは何かにつけていいことない!。

オラが前に勤めていた会社の慰安旅行でのこと。

一段落ついたところでお風呂に行く人が目立ち始めたところで、スケベの王道を歩む男、同期のT君が女風呂を覗きに行ったら、続々と参戦者が現れたらしい。

自分の婚約者も入浴中だというのに他の者と覗きに行くの?と思われるだろうが、王道を行く男だから仕方なかんべ(これはこれで1本筋が入っている?)。

その頃オラはというとアルコール中毒の王道を歩む男として1コ上の酒飲み自慢Kに酒飲み勝負を挑み『オメさだけは負けたくねェ~!』と叫びながら2ケース目のビール(ビンビールは1ケースに20本ね)に手を掛けた頃だった。

当時T君は視力2.0を誇っていたので安全圏からエシェシェ(カムイ伝参照)と覗いていたのだが、中年近眼の上司軍団が最前線に躍り出て事が発覚!大騒ぎとなったらしい。

他の宿泊客も入浴中という点をも重く見た由緒正しい上司である次長Nはデバ亀達を自分の部屋に呼んで正座させ、きつく叱責しようとしたところいつの間にか最前線で覗いていたはずの課長Jが怒る側に座っていたことから事態は一気にヒートアップ!。

元々支持率0だった課長Jの評判は一気に支持率ー100になったという。

その頃オラとKは軽く2ケース目を空にして尚決着がつかず追加注文しょうとしたところで総務主任のM氏から『いい加減にしろ!予算というものがある!』と宴会場を追い出される際に日本酒の4合ビン3本を浴衣の中に隠したところだった。

部屋に戻って勝負を中断された怒りから日本酒をオラが飲んでたらT君が戻ってきて、布団を頭から被りながら呻き始めた・・・。

そのうちにオラと一緒に宴会場を追い出された『酒さえ呑まなかったらサラリーマンの鏡』と言われた酒乱のS先輩が眉毛を段違い平行棒にして部屋に戻ってきた(この人は酒乱モードに入ると左右の眉の位置が変わるのでこう言われていた)。

S先輩すぐにTに気が付き『T~!ぬわ~に泣いでらんずや~!』。

すると一番最初に部屋に戻っていた『蚊取り線香ハゲ』と言われていた先輩Fが当時流行っていた付けて叩くという育毛方法をしながら『〇〇ちゃんも入っているのに女風呂覗きに行ってバレて怒られたんだって~♪』と説明した。

布団の中のT君の嗚咽が大きくなった・・・ら・・・。

酒乱のS先輩『覗かれた、だと~? の・ぞ・いてあげたんだべや~!』(手が付けられない・・・)と絶叫した・・・。

が、その後T君は無事に彼女と結婚した。

 

・・・とまあ、これくらい視力は大事だが、やっと本題に入る。

双眼鏡だ。

素人考えだと双眼鏡は倍率の高いものが良いと思いがちだが実際はそうでないらしい。

倍率の高いものは殆ど実際の役に立たないものが多いらしく、それでも生産されるのは入門者が勘違いで欲しがるからみたい。

実戦で使用されるのはせいぜい10倍までで、野鳥の会やハンターが使用するのがこの辺当たりで、軍隊だと狙撃兵は別かもしれないが標準装備だと6~7倍が普通らしい。

だから、クワガタ採りなら5~10倍の中から気に入ったものを選べばよいかと思う。10倍以上・・・50倍だ、100倍だというのを敢えて欲しがる人は前述のような覗き趣味なのかね?。

性能のいい機種を見つけられたら成果だけでなく、時間の短縮、体力の温存などに効果を発揮してくれるに違いない。

沢を挟んだ対岸の木に、これまでは渡って根元まで行かなければならなかったのが、渡らずに確認できるんだから・・・。

7月8日の奇跡と試練

 

新着情報に書いちゃったんだが、またゾンビが蘇って奇跡が起きた。

あれだね、死んだと思っても体がまだ柔らかかったら、首がもげるか目玉がホワイトアイになるまで捨てちゃいかんのだよね。

これでモルグから蘇ったゾンビは4例目になったんだが、不思議だ・・・。

 

この日の午後に気を良くしてしまい、当たるのが珍しい天気予報を信じてしまった。

ピーカンだった空にいつの間にか雲が広がった午後3時・・・。

行かねばなるまい・・・』。

爆弾魔は(ライトトラッパーの中の頭のいかれた奴のことね)静かに西の空へと旅立った。

す・る・と・・・現場にはデブってきた月がチュド~んと出てら・・・。

こんな場合は月から逃れられる場所にシフトするのがセオリーなんだが、奇跡を見てしまった直後だけに間違いを犯した。

この条件で勝負したる!』。

新兵器はどこまで通用するかも試してやる!と意気込んだが月は偉大だったね。

ミヤマ4頭・・・以上だ!。

駐車スペースになっているその場所に繁茂した雑草を次回の為に刈り取りながら爆弾魔は草刈正雄ならぬ草刈マス男と化して静かに帰宅した。

最期の採集

 

ここ何年か、シーズンインの頃は採集の翌日疲れが残って体がだるくて仕方ない。

ブヨに刺され、アブに襲われ、蚊にも刺されてビョーキか?というくらいボコボコの肌になるとやがてそれらの虫に刺されなくなってくる。

免疫か何か知らんが体の中で虫が嫌がる何かが精製されてくるんだろう。

その頃になるとやっと体も順応してくるのだが、年々そのリカバリーが遅くなってきてるのは否めない。

中学の時に美女の誉れ高かった同級生の女の子も今や婆の一歩手前であるし、頭の白い奴や辛いリーマン生活の祟りで白を通り越して肌色を露出してるのもいる。

そんな同級生にたまに会えば、そこさえも通り越し、頭の上に輪っかを着けて天高く旅立った者の話題も増えてきた・・・。

あと何年今の採集を続けられるのだろう・・・。

たまに変な虫を見つけるとY君にこれは何?と聞くのだが殆ど爽やかな微笑みとともに『◯◯と言う普通種です』と言われるのがオチなんだが、今日家の庭で邪魔になった山椒の木を剪定してたら見たことない綺麗なコメツキを

見つけ、毒ビンに取り敢えず入れといた。

これもまた何かと尋ねたら同じ答えが返ってくるんだろうが、そこではたと気が付いた。

オラの最後の昆虫採集は『自宅の庭だけで採った一箱』になるかも知れないと・・・。

晩年のしんしんと雪降る深夜、最後の一箱を愛でる際、傍らにはせめて1匹の犬か猫が居て欲しい・・・。

にゃん太よ、これがモンシロチョウと言うのだぞ

ぶニャ~ン(それよか餌よこせ)♪』。

潮とクワガタ

 

海の釣りとクワガタ採集の趣味をお持ちの方はある一部において『良い日』の共通点があるように感じられることがないだろうか。

例えば釣りでは日本海側で大漁だったとすると、その日はむつ湾だろうが太平洋側であろうが大概釣れているものだ。

魚釣りならばその要因は『潮の流れ』であり、クワガタの場合は釣りよりも他の条件に左右されやすいだろうが、例えば東北のフィールドだけで検証してみると青森で良かった日は山形だろうが福島だろうが良かったという日が意外にも多いと気づく。

7月1日~2日が正にそれで、シーズンインしたばかりの青森では上出来の部類だったが上越~山形では1採集者が一晩辺り10匹以上のオオクワを手にしたと聞く(勿論腕の立つ人の話だが・・・)。

だから同日にライトを掛けてた人で成果の上がらなかった方は場所の選定他で何かミスをしている可能性がある。

シーズンインの際の場所の選定には幾つかのセオリーがあるが魚でも同じ魚を攻めるのに初期と盛期では釣り方が全く違ったりもする。

その道の天才以外ならば多趣味の人の方が深い所にたどり着き易いのかも知れない。

さて、魚ならば好条件をもたらす潮というものはかなり広範囲に同じ条件を提供すると想像に難くないが、これに相当するクワガタ採集の条件と言ってまず一番先にくるのが月齢でしょう。

だが魚釣りよりも左右される条件の多いライトトラップのクワガタ採集にとって次に来るのは何だ?となったら、気温・湿度・風と色々考えられるが広範囲に好条件をもたらすものの一つが気圧であり、この時期もっと大きな括りで言えば『梅雨』が他の条件も一緒に連れてきてるのでは?と考えるようになった。

これらはオラの想像だが当たらずとも遠からず程度かもしれないが何らかの共通項目があるのは間違い無いと思ってる。

更に結果の思わしくなかった日に本当はどうだったのか確認する方法があるのだが、これは割愛させていただく・・・。

神の如く成果を叩き出す方々はオラ辺りじゃ辿り着けないそんな判断材料を沢山持っているに違いない。

外さない人達ってそんな感じだ。

オラがやってるのはまだ底抜け脱線ゲームみたいな(古いねェ~)もんだ。

青森県ライトトラップ開幕でおじゃる

 

6月末に他の採集者の方がオオクワ♀をゲットしたと聞いていたのでオラも準備を急いでおりました。

酷使していた発電機がやっとメンテナンスから戻ってきたので試運転したら軽やかに一発始動!う~ん新品のようなサウンド♪。

オイル交換の、プラグ交換の・・・今年も活躍して頂きます・・・。

発電機はライトからいつもかなり離して置いてるんだけど、メンテ先のバイク屋から『ど~してこんな所まで蛾が詰まってんの?』と驚かれるくらい虫に塗れておる・・・。

 

7月2日今期新しく導入した機材のテストを兼ねて店開き。

開店先は昨年シーズン終了間際に見つけた新場所。

7時半に点灯開始。

1キロ未満離れた場所で他の採集者の方も店開きしていると思われたので光軸をかなり下げてセットアップしたが翅蟻等の小虫が雲霞のように押し寄せてくるもののクワガタや甲虫、蛾の飛来がない・・・やはりちょっと干渉してるのかな?。

様子を見に来たY君が連れてきたかのようにアカアシ♀が飛来したらやっとクワガタが飛びだし、虫とともに仲間も集まりだした。

 

ミヤマよりもコクワの♂♀の方が先に飛んでくる現象はあったが、各地から聞こえたミヤマの奇妙な飛来(シーズンインと共に♀だけが飛来して♂が来ない)は感じられなかったので一安心。

ここでK君が彼女同伴で登場!。

(ライトに群がる怪しい男達の陰・・・3人が網を持って取り囲んでるので獲物は追いかけられて掬い取られ、或いは叩き落とされる・・・)

 

 

予め重装備でくるべしと伝えていたのでK君はツナギを着て武装してたが、肝心な彼女がほぼ無防備状態(オラ知らね・・・)。

多分帰宅してシャンプーしたら髪の間から滴り落ちる虫・虫・虫でパニックになったのではないかと・・・。 

(画像では分かり難いですがライトの上に5メートル以上の高さまで雲霞が立っており、K君カップルはこの正面から登場したのでたちまち髪の中、鼻の穴、耳の穴、服の中・・・虫に塗れる訳であります。

照射方向の特徴、当日の現場条件から、かなり光軸を下げている点にご注目。)

 

ポツポツとクワガタが飛来する合間にY君の雑虫講義を受ける・・・。

ライトトラップ時に注意すべき毒虫3品。

価値のある蛾とは・・・等々話ししてる内にライトトラップ時に当地でも都度都度お目に掛かる小さな甲虫が実は侮れずそれなりの価値があると知って一同驚く・・・。

見るときゃあ結構数見る虫だけんど見向きもしねェし、鼻にも掛けなかったよな~』。

ムラサキ何たら(忘れた・・・)言うその虫は今度見つけたら毒ビンに入れてY君へのお土産になろう・・・。

この夜クワガタの飛来は30頭ほどだったがオオクワも1♂1♀飛んで来た。

仲間でワイワイ騒ぎながら楽しい一夜を過ごした・・・。

(原歯型は以前に採集できたが人によっては5~7年くらい掛かるレア物だとは後で知った。

この個体は原歯寄りの中歯といったところだが鮮やかに上翅の点刻と筋が残っているので得がたい獲物に出会えた。

傷一つ無いテカテカの体だったので初フライト中に捕獲されしまったのかも知れない・・・。

ところで・・・オラの記事に画像が載るのは実に久しぶりであるがそれには理由がある。

それは・・・2年前に購入したキャノンのデジカメがどこかへ逝っちゃったから・・・なんだな・・・。)

 

ライトトラップの選定

 

昨年耳にした話しで思わず吹き出してしまったのが『東北は寒いからライトに飛んでくるんであって以南では通用しない』という話しで、じゃあ何かい?

ライトトラップって走光性を利用した採集方法じゃなくて暖房による採集だとおっしゃるんですかい?そして南に行くと同種のクワガタでも走光性が無くなると?・・・・・・そんなバカな話があるかいな!。

それはですな、カブトムシにスイカを与えると下痢をするという漫画日本昔話的な過去の口伝と同じでしょうよ。

 

東京の大師匠はライトトラップとは、道具とその選定や使い方、気象や場所の選定他諸々の要素の集大成であって採れない時は必ず理由があると言った。

走光性・・・と言ってもオラ達が採集したいクワガタにおいては色温度や紫外線などのどの辺の波長や域が最も彼らにアピールするのか?の学術的なことは知らない。

前にも書いたが、この辺りの知識が市民レベルで最も高いと聞くのが新潟県の採集者であるそうな・・・。

経験豊富なトラッパーとライトそのものの技術者がねっぱってら(*津軽弁:この場合は連動してるの意)のが要因らしい。

オラも昨年までの経験から自分の理想とするライトトラップの姿が朧気ながら見えてきたので道具を二つ買い足したのだが、あと一つ買うかどうか悩んでいるものがある・・・。

それさえ揃えば青森県内ならばほぼ全ての現場と状況に対応出来る!(はずなんだがね・・・)。

それを手にしたならば手持ちの道具から余剰も出てくるので中古で販売に出すかも知れません(これから始めようとする人は要チェックですぜ)。

青森県も間もなくライトトラップがシーズンインします。

安全第一!ノートラブルで(オラが言うのは説得力に欠けるが・・・)で終われますように・・・。

今年からやってみようという方には最初に購入する愛機のお勧めは青森ならば絶対に400ワット水銀灯と断言致します。

また、お金を掛けたくない人と群れるのが嫌な人は100~150ワット程度で車から電源を取れるバラストレス(安定機が不要)の水銀灯を捜して真っ暗な森に行きなはれ、多分その内に物足りなくなるんだろうが最初の欲求は満たしてくれるはずであります。