飼育と採集の知恵袋 ~2020年度~

カブクワ飼育と採集について私自身が覚えた事、見つけた方法などの中から役に立つ(事があるかも知れない)ものを紹介してみます。 

尚、ここに書かれた方法等はあくまでも<事例>でありますので、その効果や安全性を保障するものではありません。実践されるに当たっては、

ご自分の自己責任にてお願い致します。

フィニッシュ君と行くエルドラド探訪の旅⓶

 

行ってから大分経ったのでいつ行ったかは忘れました。

ここにもオオクワはいるだろうと何度か入った場所で、しかし条件その他と当時の知見の浅さから遠ざかってたら仲間が先に抜いちゃいました。

ただ、その場所を改めて覗いてみたら違う採集方法でも行けるのでは?という疑問が湧いてきてフィニッシュ君を誘ってエルドラド探訪に出かけたわけです。

彼のスバルサンバー凸凹号も寿命を迎えててこの車に乗るのもこれが最後でありましょう。

行動内容を書いちゃうと何してたかバレちゃうので書きませんが、思ったほどではないにせよこれくらいの環境ならオオクワはいるんだなという確信が持てました。

後は後進がここぞという所から抜いて分布地図を完成してくれることでしょう。

エルドラドは存在した!

 

本日4連休の最終日である9月22日に3人の変態によるエルドラド探訪を決行した。

変態Aが昨年発見したというその場所に彼の案内で突撃したんです。

すると、変態Bもオラもその景観とおびただしいそこのクワガタの圧倒的な数に3RくらいでKOされました。

ただ、先週位からこの日に備えて体を慣らして鍛えたつもりが全く足りないことが露呈しました。

オラは足の甲と脹脛と太腿が痙攣一歩手前、健脚と思われた若者二名もかなり疲れた様子。

林道を進んだある分岐点でオラは自分の限界を感じ、そこで休憩後引き返すことにした。

若者二名はそれぞれまた違う林道に突入するという。

オラはもう既にボロボロになっているから引き返した来た彼らにいずれ追い付かれるだろう。

そう思ってたらまず変態Bがオラに追いついてきた。

進んだ先に獲物はいたが大分落っことしてきたらしい。

展望台と名がついているが全然展望できない場所まで行き、彼と休んでいたら変態Aが追い付いてきた。

随分早いなと言ったら走ってきたという(この上り坂を?)。

〇〇ネの異名は伊達じゃないなと思った・・・。

オラに構わず二名で先行して車で迎えに来てほしいと頼んだ。

ところが、息も絶え絶えでゆっくりと歩いているとガッチリ見えるせいか獲物が目に入る訳。

それをゲットしながらだから歩みは更に遅くなる。

迷惑掛けたが変態Aの流星号が迎えに来てくれてエンディングとなった。

多分この十年で一番歩いたと思うが楽しかった。

この夜中か明け方にかけて必ずや足がつるはずだからエアーサロンパスを枕元において寝ますわ。

県外探訪記リベンジ編その③

 

前回遠征では帰りの高速で睡魔に襲われ2回、各15分ほどの休憩・仮眠が必要だったが、今回は多少眠かったがノンストップで帰ってこれた。

体が慣れたんだね。

けど、体調その他にまだ自信が持てないのでやはり無理なスケジュ-ルを組むのは避けようと思った。

距離的にはさほどでもないのになぜこれくらい体力を削られたかというと、日中にせっかくここまで来たのだからという意識と、青森との樹相その他の違いを見るために走り回ったり森の中を歩いたりしたことは大きかった。

加えてオラの車はシ-トを倒せない構造になっていて、ポイント選定後に日没までの仮眠が取りにくいことによる。

窓を開ければアブが侵入してくるし、閉めればエンジンからの放熱ですぐに車中の温度が40℃を超えるから。

来年念願の北海道遠征に向けた改善点をチェックできたのはよかった。

 

今回訪問先は新しく整備された車線などが採集のメインポイントになっている。

以前からあった施設とその周辺にあった環境はそっくり新たな施設の底に埋没したらしい。

そこを考えると手放しで喜んでいられないという側面も垣間見える。

 

現地メンバ-の方はそんな地元を大事にしながら採集を楽しんでいる。

これらの方は非常に温厚で親切な人が多く、遠征採集者の人に対しても全体的にウエルカムな雰囲気で接してくれる。

一部県外遠征者の方に多い迷惑行為を繰り返す人にはその自覚がある人と無い人がいる。

どちらにせよ地元メンバ-の方は優しく注意喚起することはあっても敵対心をもった対応などはしない。

それはこの地が、開拓すればまだまだ幾らでも新規ポイントを作れるという豊かな環境からくる余裕があるからかもしれない。

ポイントが狭い範囲に密集しており、誰かが掟破りな採集方法をすると全員が討ち死にになりやすい青森とではその点は異なる。

 

当地の親分さんらは、道路上で炊くことが多いことから様々な配慮をしている。

①遮光は当然。

⓶カーブを伴った下り勾配の車線側にはライトを置かない。

③見通しのあまりよくない場所ではカラ-コ-ンと警告灯などの併用で通行車両とのトラブルを避ける(その上で親分は通過した車両ごとに毎回頭を下げていた)。

④自分の車はなるべく通行車両の邪魔にならないように少し遠くても安全な場所に置いていた。

隣町では路上でのライトトラップが警察のパトロールで一斉排除されたのに、こちらでまだできているのは現地メンバ-の方のこれらの努力と配慮が実を結んでいるからと言えまいか。

恐らくはではあるが、隣町を実質ライトトラップでの採集禁止に追い込んだのは通報者がいたからで、これはまず間違いなく通行車両であり、その原因たる採集者はほぼ県外遠征者の人であろう(人物特定までされている)。

自分が採集禁止の原因を作っておきながら、その反省もせず隣の当地に移ってきてまた同じことをやるというその無神経なのか確信犯なのかは分からないが嫌われるに決まっている。

近年当地でも通報から警察車両が回ってくるようになり、将来的にはどうなるか分からない。

 

さて、この辺で何が問題になるのか、トラブルをなるべく引き起こさない注意点をまとめてみよう。

①光軸を上に上げない。

対面している山の稜線近くまで上げている人がいるが、効果が薄いわりに付近の人に干渉をもたらす要因になる。

自分が使用している機材がハイワット(1000W等)ならば尚更留意願いたい。

一部のカミキリ採集メソッドで光軸を上に上げるというのがあるが、クワガタにはほぼ効果がない代わりに周囲に与える悪影響は甚大です。

②2灯以上を炊く場合の注意点。

・光軸を極端にハの字に開かない。

・光軸をクロスさせない。

・光軸を前後させない(例えば橋の上で炊く場合上流と下流をに向けて同時に当てないこと。

他の採集者に比べて自分は♂の採集率が低いと思った人は大抵上記①~⓶をやっているケ-スは多いです。

③遮光。

・道路上で炊く場合は必ず遮光道具を持参し、車両の通行毎に遮光すること。

体で遮光する人もいますが不十分です。

要は通行車両の運転手がどう感じるかですから。

採集禁止になった理由の多くがこれですから、採集者は遮光にもっと敏感になっていいと思います。

④機材選定。

前述の⓶も絡んできますが、ワット数は大きければ採れるというものでもないし、数が多ければ採れるというものでもありません。

クワガタの旋回場所が狭く、落とし場所も狭いという場所ではハイワットは反射を引き起こす諸刃の剣です。

特にオオクワに悪影響が出やすいです。

不必要な大光量は付近の採集者にも悪影響を及ぼしますので慎みたいものです。

 

 

県外探訪記リベンジ編その⓶

 

初日の採集を終えて宿にチェックイン。

オラの部屋で翌日の行動スケジュ-ル確認と反省会のためA坂君と会議。

寝酒を楽しみつつ、留守にしている青森の直参若集であり、その実エリア55からの出向であるCIAエ-ジェント、グレイと秘密の定時交信をした。

そこで大人しく寝てればいいものを、宿のデレ猫を階下に探しに行き、更に見てなかった『バカボンド4巻分』を発見拝読してしまうという致命的なミスを冒した。

 

翌朝、朝食の待ち合わせ時間に食堂に行ったら眠いこと・・・。

朝食は宿の宿泊費から見ても想像通りで高級食材などはないが品数が多く、母の味って感じ。

どれもが美味しいが、卵が二つ付いてきた。

女将さんが、卵は一個をスクランブルエッグか目玉焼きにもできるけどどうします?と聞いてきたので目玉焼きにしてもらった。

生卵で二個食ったら下痢ピ-しそうだったから・・・。

 

午前10時過ぎに宿を出て現場へ・・・。

なにはともあれ昨夜オラが入った当地一番の場所はA坂君に入って味わってもらいたい(因みに彼の当夜の結果は1♂3♀くらいだったと思う)。

オラは前日彼が入った場所でやってみたい(前回リベンジの意味で)気持ちもあったが、この地を理解する意味では違う場所をやってみたいのもあった。

油断したと言えば言えるかもしれないけれど、A坂君とほらそこにも樹液だらだらの木が、ほれほれあそこにもと遊んでいたら、昨夜彼のやった場所に行ったらもう関東ナンバ-のセダンが停まってた。

では、とダイブポイントとかその間にあるポイントとか巡っていたら、どこも風が強くてダメ。

本能的にはこの風は夕刻から収まるような気がするのだが決断が付かない。

そこで各ポイントを行ったり来たりしてたら、まずダイブポイントに他県の人が入った。

そこを下って行ったら〇田ナンバ-の若者が二人妙な配列で2灯を準備していた。

嫌な予感がする・・・。

風は夕刻近くから予感通り落ちてきた。

あとの敵は乾燥と高温だ。

乾燥も高温も夜中に向けて改善する気配はない。

だからポイント選定は距離が短いことと、そのゴ-ルデンタイムは8時~せいぜい9時までと予測した。

そこで関東ナンバ-の方と〇田の兄ちゃんに挟まれる場所に入った。

双方になるべく干渉しないように400W水銀のチョイスで。

若頭からの情報によるとこの関東ナンバ-の方は大体の場所で1000Wと400Wの2灯を炊く方らしく、この日で当地に3日目の逗留らしかった。

若頭がこの方に隣でやってる人がいるから1000Wか400Wのどちらかを消した方がいい。

その上で(オラのいる右上流方向の山肌の上の方には光軸を向けないでくださいね、その方が双方採れますからと進言してくれたらしい)。

多分この方が採用したのは1000W。

途中までは400Wと併用してたと思われるのだがオラが止めて帰るころには1灯だけになっていた。

ところが問題はオラの上流に入った二人組。

セットアップしてる時から怪しいとは思っていたが、橋の上で上流と下流に同時に照射(これでダイブポイントの人も死ぬし、オラも死ぬ、更には関東ナンバ-の方には虫が流れずごく近くに居た個体だけが引っかかるという現象が起きる)。

更にはゴ-ルデンタイム付近で光軸を上げ、真上に向けて2灯を操り始めた。

夜空をサ-チライトのごとく光軸が蠢く・・・。

オラは母から聞いていた空襲警報発令のサイレンが鳴るのではと身構えたくらい。

君たち何を採りに来たの?ヨコヒゲメソッドとも違うよね、とは素朴に思った。

多分周りに適切な基本指導をしてくれる人が居なくていきなり始めちゃったんだろうと思う。

つまり悪気はないんだな・・・多分。

でもライトラップの採集人口が増えるにつれ、各地でライトトラップ禁止になっている地方自治体も増えているのですよ。

長く楽しみたいならそういった意見に耳を傾けることも検討すべきじゃないですかね。

 

次回、遠征採集記最終編(何がダメなのか、現場の人はどう対処しているか)です。

 

 

県外探訪記リベンジ編その①

 

今回はA坂君が急遽同行参加。

高速のPAで待ち合わせてそのまま現場に直行。

宿の最終チェックインが11時半という利点を生かそうという訳だ。

今回はA坂君の休みに合わせたため、やはり条件は怪しいものがあるが仕方ない。

一通り彼を連れてポイントを回り、樹液の木などを観察して昼過ぎくらいに各自持ち場に入った。

オラは前回は入れなかった当地一番!という実績の場所に、A坂君は当地2番の実績のある場所に入り、オラの場所には親分が、A坂君の方には若頭がフォロ-に付いてくれた(再び感謝です)。

オラの場所も親分が言うには上流側にライトを向けるのではなく、勾配があり高低差もある下流側から引っ張り上げるのだという。

親分にはいきなり青森の若い衆をここに連れてきたらやはり殆どは上流側に当てると思うと話した。

青森の上位レベルだったら最初は上流に向けても滑走路が短いことと普通種の数から途中で作戦変更するかも知れないが・・・。

ここでの成績を上げるのに重要なポイントは約4つ。

しかし、その中の一つにある生き物を利用しているというのは青森メソッドに無かったことなので新鮮だった。

勿論その中身は現地メンバ-が苦心して編み出したことなので、この場では公開できない。

渡世の道に反するからね。

さて時刻が迫ってきた。

風は現場では収まってきたけど、まだ高温と低湿度という敵が残っている。

青森メソッドから言うともっと早い時間にポイントを変えるか採集方法を変えるかという所だろうが、せっかくここまで来て、この条件でここのポイントがどういう顔を見せてくれるのかを見過ごす手はない。

別に数を取りに来たわけじゃないからね。

ここが遠征費をたっぷり掛けた関東勢とは違うところなのかな。

採集内容も情報漏洩に繋がったらいけないので残念ながらカット。

結果は1♀でした。

終了してから現地メンバ-が採集後の憩いの場所にしているところに集合。

A坂君は確か2♀でした。

このように現地で仲間が集まり情報交換すると、その日自分が選んだ場所が正しかったのか、方法の選択に誤りがなかったか、各ポイントの特徴などが掴みやすいものです。

青森の十和田湖周辺ではそれが湧水館駐車場となってます。

県外探訪記その④

 

二日目も風が強く乾燥気味でこの地方で一番という場所とその隣も見てみたが標高が高いせいもあり断念。

昨夜の場所は他の遠征者に抑えられていたのでギリギリ風が収まる間があるというという理由で、ある橋の上に案内された。

ただそこは、女の子二人が仲良く橋の上からダイブしたという場所であり、その後ライトを掛ける人が激減したところなんですがそういうのは大丈夫ですか?と問われた。

そんなの気にしててクワガタ採集なんぞできますかいな、十和田湖なんぞ水を抜いたら一体なんぼの骸骨が出て来るかという・・・(などと言いながらその内の霊体の一人と十和田湖畔でオラは面会し、その様子をビ-クワに記事として書いている。結果としては別に何ていうこともなく、爺さんが奥入瀬渓流の道をオラの車を追い越して高速移動してただけだ)。

この夜も強風と乾燥と遠距離という条件で『異状なし』に終わった。

日本屈指の多産地で二日連続異状なし。

最低でも、どこに向けても1~2♀は飛んでくると言われている地で異状なし。

ムッシュ・メラ・メラ・メラと闘志が湧いてきた。

現地の親分と若頭にはこのままでは終われない、どうかリベンジさせてくださいましと告げて帰省した。

 

帰宅してから数日・・・何故か両肩が重い・・・。

さてはダイブした二人を連れて帰ったか?。

可愛いならそれもよかろう。

3人で暮らすかという提案をしても良い。

だが、辛気臭いことを毎日呟くだけなら追い出すぞ。

ま、今回のは多分ただの50肩だ。

少女たちよ安らかに眠るがいい。

県外探訪記その③

 

さて、初日だが意外に風が強くて乾燥気味、更には高温で嫌な雰囲気が漂う。

親分の説明ではそれでも♀の1~2匹は来る!という当日の風を最も避けられる当地実績2番!という場所に陣を張った。

結果は『異状なし!(現地の符号でおでこを食らったらこう言うらしい・・・)。』

二日目に備えて宿に到着。

オラの記帳を宿の若いデレ猫が邪魔をする。

次回はチュ-ルでかどわかして揉みしだいてやるぞ。

二日目の朝にチェックアウトして現場に急行。

親分も若頭も仕事他の用事があるので自分で適当に現場を視察。

とにかく発生木?とも餌木?とも思える木がそこらへんに沢山見えているので開いた口が塞がらない。

これが多産地というものか・・・。

よっしゃ多産地の樹液の匂いでも嗅いでみるかと林道に降りて暫し、スズメバチがたかっている楡の瘤木の前に車を止めて見てみることにした。

『どれどれ・・・ん~・・・?アレっ?・・・嘘だろ!貴様!明らかにヒメオオじゃないな!何だと~!』。

そこに居たのがこいつ。

慌ててこんなこともあろうかと工具箱に忍ばせておいた先曲がりのピンセットの長い奴を取り出し、この間に握り潰したアブだと思ってたスズメバチも握り潰し(危ねェ~)取り出しにかかる。

天性の高所恐怖症であり、自分はオオクワの樹液採集に成功することなど生涯ないと思っていた。

それが今、目の前の高さにいる・・・。

『もう逃がさねェぞ~!(映画プレデタ-で親友を殺された黒人伍長の叫び)』。

樹液採集の動画は幾つも見てきたが、取り出し方の様子や器具の使い方は練習したこともなかったので意外に苦戦した。

 

埼玉ナンバ-で青森に現れる大きい谷君などはこんな場合は上のウロに大きいのがいると教えてくれたがそれを敢行したら救急車で運ばれるのは明らかなので止めた。

出てきたのがこれ。

顎先擦れてます。

上のウロから追い出された個体なのかな?。

一応腹に、ま〇〇〇とか『おめでとう』とか白マジックで印字されてないか確認してみたりもします。

セ-フのようです。

WDのチェックポイントも通過し、現地若頭の♀はリリースしても♂をする人はいませんからOKでしょうとの言質を得て安堵しました〇

 

県外探訪記その⓶

 

8月14日数々の検査をした結果が発表される日。

病院に着いてから診察結果の発表までの長いこと・・・。

『残念ながらステ-ジ5です』とか言われたらどうすんべ。

お掃除本舗を呼んで不要なものを処分しなけりゃならん。

搔き集めた採集道具は誰に贈与するか・・・とかろくなことを考えないものだな。

審判の瞬間・・・『調べた限り悪性腫瘍などは認められませんでした』。

『前回の腹痛は成長した胆石が動き、胆管を塞いだことで起きた胆石発作と診断します』との返事。

と言うことはオラこれから遠征に出かけていいんだなと瞬時に頭が切り替わる。

前日に準備だけは整えていたから、すぐに出発はできるのだが、病院を出たのが予測より1時間近く遅かったのでその旨を先方の親分に伝えて東北自動車道を南にひた走る。

速い車に乗っている人は油断するとスピ-ドが出すぎるものだが、オラのタウンエ-ス流星号は油断するとすぐ減速を開始する。

途中の山並みを見ながらここはダメだなとか、あの沢筋は大型のミヤマやアカアシが望めそうだなとか推理して楽しいったらありゃしない。

走り出してから約3時間。

親分と若頭の待つ集合地点まであと10分弱というところで気が付く。

なんだこれ、至る所ポイントだらけじゃないか。

濃い薄いはあるだろうけど、もうそこかしこにオオクワの匂いが漂っている。

匂う・・・匂うぞ・・・オオクワ臭ェ~!

待ち合わせ場所で無事親分と合流し、その後若頭との面会も果たした。

お二人とも物腰柔らかくフレンドリーで面倒見が良く、その後心地よい歓待を受けた(感謝です)。

他の庭場に来て粗忽、粗暴な一面を曝け出したら渡世の恥と気を引き締めながら親分の案内で大まかなポイント説明を受けました。

 

この地は7割方?橋の上(道路上)での採集が通常となっているようで、そこで驚いたのがまず、遠征経験のない青森のメンバ-を連れてきたら、ほぼ全員がここに光を当ててしまうだろうという方向の真逆がここのホットポイントだという場所が多かったこと。

この現象は十和田湖周辺でしかやったことのない方には理解が難しいかも知れない。

白神方面でやったことが何回もある人ならこのような十和田湖メソッドが通用しないとか、十和田湖から遥か離れた上北郡でも同様な現象が起きるのは承知されていると思う。

加えて現地特有の多産地ならではの採り方があって、これが関東勢と現地ハンタ-の成果に差を及ぼすのだろう(渡世の仁義でこれを明かすことはできない)。

ここで一つ釘を刺しておきたいのだが、ここらの全ポイントで1000Wを必要とする場所はやはりあまり多いわけではない。

個人的意見だが400Wが主力で700W水銀灯でその7割以上をカバ-できると共に全員の成績が上がると拝察した。

1000W使うなら隣の屋台と相当離れている、水平以上に光軸を上げる必要がないなどが大事で、その上で大気がミスト状なら要注意、ガスや雲が低くて上に蓋をしている状態ならやめた方がいいと思う。

狭い場所に1000W×2とか1000Wプラス400Wとかの機材を持ち込む人は上手だと言われている人とのオオクワ♂の年間採集数の♀との比較をすればいい。

絶対に少ないからね。

1000Wとかのハイワットを反射を抑えて鮮やかに扱えるという技術のある人も最近は400~700Wの水銀に落ち着いて成果を上げてますよ。

今回の訪問先の方々は多産地であるが故に全国から集まる腕利きの採集者との交流の中から地元に最適という技術を取捨選択し、そこに地元メソッドを加えて完成した不変の型を完成したと見受けました。

非常にレベルが高く感銘を受けたものであります。

 

 

初の遠征採集による県外探訪記その①

 

今年は何事もなければ、かつて住んでいた北海道採集をして自分の採集人生の集大成とするつもりだった。

そのまま札幌まで北上し、親戚の家で自分の身に何かあったらを協議するはずだった。

帰宅してまだ余力があるようなら内地の他県などを訪問してみたいと考えていた。

ところが、ある日の夕刻にかつて経験したことのない類の腹痛に襲われ、安倍首相同様『ポンポン痛い!』で昨年の吐血時同様夜間救急センタ-に運ばれた。

その後検査スケジュ-ルが7月末までびっしりと組まれ俺の夏は終わったと落胆したものだ(勿論北海道遠征はキャンセルですわ)。

検査の中で胃の内視鏡と大腸の内視鏡検査はやはり嫌だった。

大腸検査で飲まされる2リットルの下剤は(エナジードリンク2ℓじゃねえぞ!)地味にきつかった。

7月も中旬になると毎年恒例のゲストが訪れた。

その接待とサポ-トをしなけりゃならんのだが、何しろ体が言うことを聞かない。

ゲストの要望を聞いても何度も忘れて聞き直したり、たかだか1.6キロの発電機を車から降ろすのに難儀したり、変なところに配線したり・・・(あぶねえ)。

まあ半年以上寝たきりだったからこうなるよな。

頭は、体にアルコ-ル入れると急激に高速回転しだすのだが(そもそもアルコ-ルを医者に止められている身・・・)暫くすると急激にシャットダウンが掛かり強制終了となる始末。

 

そんなこんなしている内にろくに採集もせず7月が終了。

仲間から今期の悪戦苦闘や成果の報告を受けても何も心躍らずボ~っとしてた。

そんな中で12日に来青するはずだった方から10日だというのに『もう来ちゃった、お昼過ぎには十和田湖に着くよ』との連絡を受ける。

更にそこで北海道遠征の余力で訪問してみようと思った某県の親分もそこで合流することになっているとのことだった。

『あに~!(何~!の意)』なんも準備してねえぞ!こりゃ大変だ。

某県の親分と、今回は来てないが現地で若集を束ねる若頭用のお土産を買いに走った。

買い物をしながら北海道遠征は体調とコロナの影響で断腸の思いで断念したがこの親分の所へは行けるんじゃないかと考えた。

人間いつどうなるかなど分からない。

少しでも思い残すところがないように生きるべきだと。

14日の午前中にこれまでの検査の結果を告げる診察がある。

そこで直ちに入院していただきますと言われたらそれまでのことよ。

即、インドコブラ氏推薦の旅館を予約して、診察直後に旅立つことにした。

 

旅の主目的は以下の通り。

①親分と若頭に会い交流を深める。

⓶他産地の現状と植生並びにポイントの視察。

③バ〇と○○と無〇者の集合状況とそれらに対しての現地の対応。

④地元ならではのメソッドの有無や技術の学習。

 

編集後記:コブラ氏推薦の宿

 

氏はグルメであり綺麗好きであり、関西在住経験からか金銭感覚にも鋭い。

従って彼の常宿している宿に外れはないのである。

この宿のいい所は

①安い(素泊まり4000円くらいで朝食つきなら4800円くらい)。

⓶ポイントまで車で30分(速い人と車なら20分くらい?捕まっても知らないよ)。

③チェックインが最終午後11時半(初日に真っすぐ現場に行って採集後にチェックインできるわけ)。

④チェックアウトがこれまたゆるゆるで11時(ゆったりできまんがな)。

⑤お風呂は24時間共同ながら使えます。

⑥朝食は特別なものは無しですが品数多くて美味しいです。

⑦突如の気候変動で嵐になっても館内に漫画本が3000冊。漫画喫茶みたいなもんですわ。

⑧館内に若いデレ猫がいます。(個人的にはこれが溜まらなくて、次回来訪時にはチュ-ルを囮にして部屋に軟禁し、揉みしだいてやりたいと思います。

 

今期の青森総括

 

ここからの記事は時系列がバラバラになります。

その理由は・・・忘れたからだ。

 

今年は月齢もよくて皆ウキウキしていたはず。

ところが、蓋を開けたら低温、強風、雨、ガスに打ちのめされて轟沈に次ぐ轟沈で漂流者が多発した。

オラはと言えば病院で検査に次ぐ検査の上体調も上がらず、十和田湖には近寄りもしなかった。

インドコブラ氏が焼山で採集中に倒れ、救急車で搬送!というかつての誤報を現実化したくないという一念もあった。

青森市内でチマチマと採集したりはしていたが、ようやく動き出したのは7月の中旬過ぎから。

気分は動きたくない・・・であったが県外から多数のゲストが訪れ始めたので仕方なく・・・という有様で実は気合も何も入ってなかった。

フォロ-するだけ。

あっという間に月末を迎えて、集計したら恐らくはここまでで青森県全体でのオオクワ採集数は10匹をやっと超えたであろうという推定値(耳に入らない数を含めても20匹は絶対いってないという有様)。

なになに、こんな年は8月の二次発生で一気に挽回するのさと内心思っていたがさにあらず。

とにかくクワガタの発生のピ-クが全く読めないシ-ズンであった。

アカアシは皆小さくて数も来ない、ミヤマもノコギリも同様。

そんな中でコクワとオニだけは例年より多かった印象。

 

8月。

8月のスタ-トも体調不全ながらお盆から知人一同が来るので今年一回だけでも『約束の地』に行ってみたいと考えてたその矢先、12日から来訪予定であった方から10日のお昼前に間もなく十和田湖に着きますの連絡が・・・。

これで『約束の地』本年度探訪のスケジュ-ルは恐らく消えた。

ここからの十和田湖お盆採集はほぼ高温と強風と乾燥で死んだ。

8月の十和田湖はガスらなけりゃ面白くねェべよ(それを躱して採る楽しみ)。

それもなかった代わりに人民解放軍(カブトムシ♀)の絨毯爆撃に晒された。

これらの事象はその後強雨という項目が加わっただけで何ら変わりない。

ここから採れる数というのはたかが知れている(けれど一発大物という夢が俺たちを惑わせるんだが)。

今年十和田湖を含む青森県全体で採れたオオクワの数は50を超えてない。

かつて自分が新規とレアを織り交ぜながら採った年間採集数54頭にも満たないという(何故かこの頃は王貞治の年間ホ-ムラン数55本を超えてはならないという自主規制があった)貧課に終わろうとしている。

そんな2020年度で光り輝いたのはJ.N氏を始めとする仲間の不断の努力で新規ポイントを押し広げ、その生息域の確認を広げたことだろう。

インドの怪人などは一歩間違えれば谷底に落ちるか、熊と誤認されて駆逐されるかという特殊なレアポイントから見事に大歯の♂を抜き出しました。

その功績を讃えて交わされたある日の著名民宿前での雑談。

オラ:あまりに素晴らしいので胸元に月の輪を入れた3Lの黒いTシャツをプレゼントしてあげませんか?。

練馬の大将:その月の輪は反射地の白いものか蛍光色がいいんじゃない?。

岩手の親分:彼のだけ長袖にしましょう。

オラ:それ、撃たれるじゃないですか(以下爆笑)。

彼が採ったのは足が赤いモノホンって奴。

かつて青森にもはびこっていた自作自演って奴じゃないよ。

 

今年山で会った面白い人⓶

 

今年と言うよりは昨年からある現場で目撃、バッティングすることの多かった人なんだが我々の仲間内では『六戸のおっちゃん』で通っている。

とある場所に昨年から毎日のように通いつめ、ライトトラップの後は街灯採集をしている姿も目撃されてたので熱心だなぁ~と言う印象を持っていた。

ただ、それは無謀だぞという場所の草刈りをして照らしてたりとかもしてたので、その労力を思えば可哀そうになったりもする(てなこと言うオラも最初は似たようなことしてましたな)。

その彼は昨年はハンディのHID×3基で頑張ってましたが、今年は発電機とスポラ-ト入りの水銀?を手に入れたようでバ-ジョンアップしてました。

けれどもまだポイント選定のスキルが分からないみたいで、何故そこへ?という炊き方はしてましたね。

①車の置き場所が違う(モロ反射してる)。

⓶川の上流と下流に2灯で同時に当てるのと光軸上げるのはやめてね。

上記は♂が取れない要因であり、特に⓶は他の採集者に迷惑掛ける行為ですよ。

来年いつもの場所で誰か採集者がいたら殆ど我らの仲間だから気軽に声を掛けてくださいな。

今年山で会った面白い人

 

体調不全でヘロヘロになりながらホ-ムへ行った。

そしたら既に待機してたつくばナンバ-のおっちゃんと出会った。

暫しポイントや機材の話などをしていたら、東北のある著名多山産地には自分はもう行かないとおっしゃる。

何故?と聞いたら『あそこは各地の気違いが集まるようになったから』と答えた。

要は場所取りから機材選定その他でトラブルなどの好ましからざる所業があったと拝察。

この日この場所は彼が先に来ていたので彼に場所の優先権があるのだが、話をしている内に彼はこの場所をオラに譲って他の場所に行くと言い出した。

彼が行くと言い出した場所は気象条件に厳しい所で、当日の条件からは止めた方がいいという経験上の結論から、ここでやったら?と申し上げたつもりだったが彼はそこに行くという。

実はこんなものがありまして・・・と車の中から取り出したのがLEDの道具。

この方はこれらの開発か販売になんらかの関りがある方らしく、見たことない道具が出てきた。

車中から次々に見慣れない道具が出てきて、やがてこれは実は秘密なのですが・・・という秘密兵器が出てきた。

1000W相当のLEDだと言う。

秘密兵器をこんな初対面の髭親爺に見せてええんかいな?という疑問は残ったが彼は紳士である。

その後に彼の屋台を目撃した後輩からの報告があったが、それについて何も語るつもりはない。

武士の情けというやつよ。

敢えて条件の悪い所で機材のテストをしたかったのであろう。

8月1日

 

雲が張りそうだと万が一を考えてホ-ムへ直行。

気温は問題なしながら湿度が73

%と足りず、雲は出たりいなくなったりの繰り返し。

ゴ-ルデンタイム付近に30分以上の月隠れがあったものの普通種6匹で轟沈。

 

7月30日

 

とある人の温湿度計の現地画像の配信によりまるで誘蛾灯の怪しい光に吸い寄せられた蛾のように十和田湖周辺にトラッパ-が集結。

自分は出遅れたのと何故か踏ん切りが付かないことにより近場の市内ポイントに赴いた。

風と温度は問題なしながら、湿度が73%で月がガンガン。

クワガタゼロという完全試合を喫した。

出かけた仲間も全員打ち首になり小塚っ原は死屍累々・・・。

 

街灯廻り

 

先日、採集を終えてよっちゃんととある広場で休憩していたら間もなく夜中の12時だというのに何組かが街灯廻りをしていた。

親子連れや20代~30代と思しき人々。

LEDの自販機や街灯の下などを念入りにチェックしていたが、残念ながらそこにはほぼ虫は落ちないのだよ。

蛍光灯の自販機に比べてLEDの明かりは紫外線領域が約100分の1と言われていてクワガタなどの虫にはその光は見えてないんだ。

LEDの自販機ならその前せいぜい5メ-トル以内を飛んだ時くらいしか引っかからない。

古き良き夏の風物詩は年々遠ざかっていく。

でもこの夜の親子連れの子供はパパに連れてきてもらったことを忘れないと思う。

成長するにつれ一旦そんなことを忘れてもいつかこの時のワクワクドキドキを思い出すに違いない。

 

ところで、我らの『約束の地』にオオクワが生息しているのが確認されたエピソードの一つにこんなのがある。

秋田の盗掘人がそこに入り込んであるものを根こそぎ荒らしまわっていた際に森の中で野営していたら、灯していたカンテラにオオクワが飛んできたというものだ。

LEDと大差ない明かりには飛んできて、我らの最新鋭の機器には来ないというアッチョンブリケ。

これがこの世には神も仏も存在しないという証拠の一つだ・・・。

採集雑感

 

体調不良でここまで自分は回数をこなしてないがシ-ズン半ばであるのでこの辺で途中の雑感をちょっと。

毎年梅雨に伴うヤマセの影響でスタ-トから条件が整わないことに苦しむ青森だが、今年は特に酷い。

そのせいなのかオオクワどころか普通種もまともに採れない日が多くて採集者を落胆させている。

普通種は数もそうだがおしなべて型が小さい。

7月24日にようやくノコギリの大歯が見えたが、ミヤマなどは63UPを全員でここまで何匹採った?という有様だ。

オオクワも同様に採れていない。

青森県全体で今年街灯採集を含む灯火採集で得られた数は恐らく10頭内外だ。

その内♂はたった1~2頭に過ぎず、更には十和田湖周辺で採れた数と限定すれば上記総数からマイナス5匹である。

県外からの遠征者諸氏よ、今青森遠征に来られるならば大博打になりますぜ。

それと、今年も採集マナーや配慮がなされてない方がおられるようなので以下の点に留意いただきたくお願いします。

①ライトを上に向けない(特にガスやミストが掛かった日や小雨霧雨、雲が低い日)

②採集禁止場所(特別保護地域並びに私有地内)で点灯すべからず。どこがそれに該当するのかはネットで簡単に検索できますし、私有地は現場見たらわかるでしょ。

③小さな小場所で大出力のライトを、更には複数炊かないでほしい。最近は比較的安価なHIDライト(30~75W程度の出力品)も手に入りやすいし、車に積んでもさしてかさばらないのだから用意されたし。

④片側1車線の路上で炊かないでほしい。県外で新たに採集禁止になる理由の一つがこれです。事故が起きてからでは遅すぎる。

尚、青森では冷蔵庫を積んだ軽トラックか、チャオチュ-ルを積んだ黒いベンツが突っ込んでくる可能性があります(笑)。

以上を踏まえて楽しんでいってください。

【7月24日】

 

前日のリベンジで十和田湖へ。

風向きが気に食わないが夜から弱くなるはずとホ-ムへ直行。

前日からほぼ一睡もしてないので頭がボ~っとしてる。

この日は自分が出撃した数少ない中では好条件。

気温21度湿度81%東の微風でスタ-ト。

後に現場が西寄りの微風になったせいか初めて普通種が100匹くらい飛来した。

やたらとコクワが飛んできてたのでいけるはずなんだが・・・と後半に見回りにでたらライトから離れた草にオオクワ♂がしがみついてるのを発見確保した。

 

この夜新規開拓でここぞと決めたら採れるまでテコでも動かないと言われている信念の男、J・N氏が難攻不落の場所と思われていた場所から見事に♀を抜いた。

執念やのう、恐ろしい男よのう・・・。

 

青森市まで帰ってきてから湧水館の自販機前に財布を置き忘れていたことに気が付いて慌てて十和田湖まで戻ったが時刻が遅かったのも幸いしてか、無事財布を回収できた。

 

尚、県外遠征組がGO TOキャンペ-ンとは関係なく押し寄せてきたこの夜、怪しい笛の音が響いたという・・・。

【7月23日】

 

ある方に誘われて十和田湖へ。

何と今期初めての十和田湖採集である。

1年ぶりにホ-ムへ行ってみたが誰も手入れをしてなかったみたいで草木が茂りジャングルに戻ろうとしていた。

2時間ほどかけて手入れをしたがヤマセが逆風となっており、ここはやるだけ無駄と判断。

別な場所へ陣替えしたが、小雨、霧雨、ガスも出て普通種も10匹前後と気持ちよく惨敗した。

 

 

7月20日(再編集)

 

明日は大腸の内視鏡検査の日。

下手糞な先生に当たると苦痛で悶絶すると聞いて怯えていた。

そこで、オオクワでも採って精神的な痛み止めにしようと急遽出かけることにした。

本当は市内の近場で済ませたかったが、青森市と北津軽郡方面が風も残るし逆風になるというところで、K君が屋台を出すと聞き、丁度彼に渡すものもあったので自分も彼の近くで張ることにした。

何と7月20日にして今期2回目という半ば引退状態に我ながら悲哀を感じる。

 

で、結果は・・・(天からの)痛み止めは処方してもらえなかった。

当日の午後にうっすらとオ-ラを感じたが夕刻には消えていた。

予報通り午後6時前辺りで曇れば行けるなと思ってたが、雲は来なかった。

それでもそんなに悪い日でもない。

十和田湖周辺が一番良さそうだったからそっちに入った人はそれなりに採ったんじゃないの?。

 

我が現場は雲が抜けてたけど、ずっと19℃キ-プ、湿度はあとちょっとの80%かつかつで、ほぼ無風。

いけるのか、今一つなのか、何しろ自分の屋台は今期2度目だから感触が掴めてない。

結果は普通種が60匹ちょっとだった。

本命が来なかった理由を飛んできた普通種から推理してみる。

この夜の飛来した普通種は8割以上がアカアシで、ノコは1♀のみでコクワはゼロ、その他がミヤマだった。

そのアカアシの9割が♂も♀も超小型だった。

ここから分かる事。

アカアシは例年通りなら7月20頃から湧き出してきてそこから一週間以内にアカアシシャワ-が始まるのが普通。

今回そこそこアカアシが来ていて殆ど小型ばかりというのは、アカアシに関しては例年通りと言える。

アカアシの大発生が始まればオオクワの一次発生ピークは終わりというのが例年パタ-ンだ。

とすれば、産卵行動に移った♀は採れるけど、♂・・・それも大型は既に餌場に入ってしまってて難しいのでは?。

あまり間隔を空けずにあと2~3回やれば勘も戻るかもしれないが、明日は胃の内視鏡検査で、その次にMRIと検査は続くよどこまでも~♪(はぁ~・・・)。

 

ところで、この日は十和田湖周辺が最も条件が良いと思われていたのだが実際はそうでもなかったみたい。

殆どの人は採れなかったみたいだ。

梅雨が終わりヤマセが取れないと本格化しないか・・・。

それと、採集禁止場所と知っているはずなのに敢えてやっている地元民がいると隠密同心から内偵報告があった。

そろそろ改めないと耳元に笛の音が聞こえてきますよ。

7月13日

 

青森県内の状況を精査してたら気が付いた。

あらら、十和田湖よりも他の地区で採れたオオクワの数の方が多いじゃないの。

皆日中からロケハンしたり切磋琢磨したり研究を怠らなかった成果だよね。

昨年に引き続き、今年と来年の3年間で青森県のオオクワ生息白地図が大分埋まるであろう。

ほぼ全域が解明されたら自分が山に行く理由は無くなる気がする。

行く先に夢や動機がないとキツイことはやり難いものがある。

いつでも、いつまでもワクワク、ドキドキに身を晒していたい。

遊び心って奴かな。

 

2020,7,10の結果

 

昨夜は沢山の仲間が討って出たけど広範囲に散らばってたので逆に面白いと思ってた。

結果からいうと途中で雨が降り出した所もあったみたいで、全体の打率から言うと1割3分5厘というとこじゃないでしょうか。

そんな中で注目すべきデ-タが出てきた。

私が可愛がってるFOXの場所に普通種が30頭余りも飛んできたということです。彼は多分昨夜は十和田湖から離れた場所で採集してたはず。

以前に十和田湖周辺で定点観察をしていた際は、この普通種が30~50匹を超えてから数日の内に大爆発していたのを思い出します。

そこに条件が整うかどうかが分かれ道。

そんな日に当たれば十和田湖のポイントHあたりでも200~300匹行きますよ。

因みに普通種300匹を一人で拾えば腰が痛くなり、500を超えると苦行になりますのことよ。

かほどの収穫に塗れた楽しさと、これほどの数の中にオオクワがいない焦燥感とがミックスした感覚を是非味わって下さいませ。

【2020.7.10】

 

ハロ-、CQこちら青森オオクワ採集事務局です。

今夜は今季最高の条件ってので沢山の採集者が出ておられます。

午後7時まではその問い合わせ電話とメ-ルが殺到しとりました。

鉄板ポイントに出かける人も新規ポイントに走る人もいます。

事務局としてはそこでその機材は大きすぎるのではという助言もあれば、稲荷神社で炊いてる人には稲荷寿司をお供えしては如何かとテキト-なことも言います。

現在時刻9時47分。

誰からも採集結果が届きません。

誰かしらは採ったはずなんですが、明朝小塚っ原にザンバラ髪の首を晒してるのやも知れません。

2020.7.10 一撃必殺!Ⅱ 新産地現る

 

オオクワを見たことも聞いたこともない地を調べまわり、ここには絶対居るはずだと確信を持てたのが県内に約7ヶ所あった。

その内の2ヶ所は自分で出したので残るは5ヶ所。

そんな場所の一つに東北の大魔神に成長しつつある某氏を昨年連れて行った。

その時は条件が悪くて何も採れなかったが、彼はここに興味を持ったようだった。

 

昨夜遅く携帯の電話が鳴った。

かの地でオオクワの♀が採れたとの報告だった。

それも彼に紹介した地点よりだいぶ標高の低い、海抜100メ-トルあるのか?という場所とのこと。

そこまで流れて来る個体がいるのであれば、より樹相のよい高標高帯には個体数も多いに違いない。

青森の新しい扉がまた開かれた・・・。

思わず医者から止められている酒を飲んで一人乾杯した。

青森県のオオクワ白地図がまた一つ塗りつぶされた訳だから。

 

先日某所で土木作業に参加した諸氏に告ぐ。

あそこが残り4ヶ所の内の一つだ。

絶対に居ると思うし、出せば本州最北端オオクワのオラの記録を塗り替えるはず。

言わばオラの遺した遺産みたいなもんだ。

但し、残りの場所で一番危険なので相続人はみんな仲良く協力して道路工事に励みたまえ。

7月8日 一撃必殺!青森県オオクワ第三号?】

 

フィニッシュ君の言葉が心に突き刺さっていた。

悪い条件でもやれるならやるのが爆弾魔でしょう?』この一言はキツい,、自分で言った言葉だからだ。

年齢や体調のこともある、しかし今季やろうと思ってた新規の近場は自分の気持次第ではないのか。

外は夕刻から雨が降っている。

洗面所に行って顔を洗い、気合を入れるがすぐ抜けてそのあと布団に潜り込む・・・。

再び洗面所で髭を切り、ヨシっ!となるかと思いきや再び布団に潜り込む。

布団が俺を誘うからいかんのだ!と布団カバ-を全部剥ぎ取り洗濯機に放り込む。

勢いに乗って風呂桶に枕も沈めた時点で『今夜どう寝るのだ?』と我に返るがもう遅い。

ここで、天使の呼ぶ声がしてトイレに座る。

でっかいモリモリをして体が軽くなったらやっと出撃の気持ちが固まった。

やったろうじゃないか。

 

トロトロ走って現場着。

フィニッシュ君の同級生がやった場所を改めて確認したが、よくこんな直当てしかできない場所、それも小火力で引っ張ったものだと感心する。

彼は何か持っているのかも知れない。

けど、持ってない自分はそこではやらない。

やや下流に下がって斜め引きすることにした。

そうすることで彼の場所からは当てられない沢筋も探れるし、何より照射面積を稼げるからだ(これ大事)。

 

トヨタタウンエ-ス流星号から愛と信頼の400W水銀灯を取り出してセットする。

雨は降ったり止んだりの繰り返しなので中華総研ライトの試運転は見合わせた。

 さあ始めよう。

・・・・・・・・蛾も小虫も寄りが悪いな。

温度・湿度に文句はないがどうも上空の風が強いみたい。

強風の影響で峰の頂上付近から虫を下すことを諦めその下を嘗め回す。

やがて蛾が集まりだす。

ミヤマ♂と♀が飛来した。

暫くしてノコのメスも1匹飛来。

途中で何かの♂が近くの針葉樹に吸われたのが見えたがこれはあとで回収することにしましょう。

 

8時50分頃?見回りに出かけたらオオクワの♀が歩いていた。

見たら両顎が欠けて後ろ足のフセツも欠損している越冬個体。

一気にト-ンダウン。

彼女を放流して間もなく風も強くなり9時10分に撤収を開始した。

撤収は5分で完了。

家に到着したら9時半。

15分で到着やがな。

しかも途中でカツアゲされてない・・・。

 

針葉樹に吸われた個体は小型のミヤマ♂でした。

トクトヨライトで最後に回収しました。

 

7月8日

 

ずっと条件が整わない・・・。

やってやれないことはないが動機が伴わない。

仲間の若い奴から『悪い条件でもやれるならやるのが爆弾魔でしょう』と鋭く釘を刺されたがワシはもう若くないのだよ。

タバコは止めた方がいい、酒はほどほどにしなさい、女に溺れたらそもそもフィールドから足が遠くなるで、と親父の小言を並べても『どの口がそれを言う?』と言われそうだ。

 

ところで、今夜なんだが行ける場所は行けるんとちゃうか?。

今夜以降予報を見る限りでは1次発生を逃すんじゃないかという状況。

但し行く価値はあるかもだけど、雨量その他の判断で即引き返す勇気を持つべし。

 

キンシジコガネに塗れる夢

 

昨年セットしたキンシジコガネは恐らく不発だったと勝手に判断して放置してた。

他のコカブトの不発セットからコバエが湧いてきて大変になったので菜園にマットを廃棄しようとしたらキンスジコガネの幼虫が出てきた。

現時点で終齢とも思えない幼虫だからやはり2年1化なのかな。

ここで八戸のS女史が開発したニンジンスティックを餌として差し込んでみたい。

上手くいけばだけれど来年にキンスジコガネに塗れるという夢に到達できるかもしれない。

津軽の虚空に虹を見た

 

とある方に1,000Wの一式(球、スポラ-ト、安定器)を無償で提供いただいていた。

勿論全て中古品ながら今となっては貴重品である。

その球は拡散型の水銀灯だったのだが譲渡する際に試験点灯したに違いない。

拡散型の球はなんぼ夾角のスポラ-トに入れようと光軸がぼやけて広角のような配光になる。

射程距離が短くなるので単日で遠くから誘引するには不利ながらも開けた場所で、目標が遠くなく、上空の旋回場所と着地地点を広くとれるパノラマポイントなら逆に威力を発揮するし、ちょこちょこと方向を微調整する手間も省ける。

ただ、青森にはこの機材のいいところを発揮するポイントが少ないんだな。

この機材1機は誘引距離とその縦横の範囲がどれぐらいあるのかという比較に、工学機械を用いて測定した経験がないので経験上からテキト-に言わせてもらうと400W前後の機材を横に2~3灯並べた位だろうと予測する。

 

冒頭の『とある方』はこの拡散型1,000W一式を所有しておられる。

それが、先日の合同採集で彼は見てしまったのである。

透明型最強と言われる1,000Wを夾角のスポラ-トに収めた青白い光を・・・。

十和田市在住の方がこの日持ち込んだ機材にたまげたらしい。

目前遠くにそびえる峰を超え、その奥の峰まで照らす天空に彼は虹を見たことだろう・・・。

間もなく私のスマホに彼から『我慢できなくなって買っちゃいました』との連絡が来た。

十和田湖周辺にはこの機材のいい所を発揮できるポイントが少なく、どちらかというとその他の大場所を好む傾向がある彼にとってはいい買い物だったかも知れない(個人的には彼の家庭でどう今回の買い物の予算を勝ち取ったのかの方が興味あるところではある)。

 

ただ、以前から提言している通り、この機材は場所と光のコントロ-ルにシビアだったりもするから万能とは考えない方がいいと申し上げておく。

虹も猫も女も追いかけると逃げていくものなんだよね・・・。

新兵器を手にした彼に幸あれ!。

オ-バ-・ザ・レインボ-!。

【2020.6.28】

 

数日前に北海道でもオオクワが採れたと聞きました。

その前に岩手でも採れていて、おや青森は置いていかれましたなという感じですがこれは毎年のことです。

ほぼ日本でクワガタの発生が一番遅いのが青森だからであります。

そんな中で昨日青森でも今期第一号が採れたようです。

雨の中ご苦労様でした。

今日も雨ですが、出た人にはチャンスがあると思います。

ただ、昨日採った魔法の絨毯に乗ってきた人とは違う場所に入った方がいいかもしれません。

短い距離というのがそのキ-ワ-ドです。

 

昨夜は関東より西で普通種の大爆発があったみたいで、場所によっては500匹以上の飛来があり、腰を痛めたそうです。

経験的に青森では300~600匹といった普通種の大爆発時に何故かオオクワを採った経験があまりありません。

多種とどこか性格が違うんでしょう。

場所によっては発生のピ-クの関係もあるでしょうがどうもオラは月に左右されるような気がします。

 

これから採集のピ-クに入っていきますが、他県の他産地では例年にないほど親子連れの初心者と思われる採集者が訪れていると聞きます。

まず、トラブルを起こさないこと、トラブルに巻き込まれないこと、そして荒天時には勇気を持って撤退することをお願いしたい。

チャンスは何度でもありますから・・・。

 

 

2020・6・21 目指せ!エルドラド

(再編集画像付き)】

 

十和田湖とは遥かに離れた最後の桃源郷?。

そこはオラが恐らくは虫屋としては初めて見つけて本格的に調査しようと挑み始めた場所ではあったが、いかんせん林道が壊れていてよっちゃんしか連れて行ったことが無かった。

何故かと言うと危ないからである。

かなり以前の記事に書いたオラが崖から車ごと落ちかけたというのもこの林道だ。

この林道を進むと途中徒歩で歩いただけでパラパラと落石が起きる場所やぬかるみなどの難所があるが、その先にかつての展望台だったところがある。

ここにライトを持ち込めばかつてない成果があるのではと、毎年のように訪れていた。

ところが落石や倒木を片付けても片付けてもその都度土砂崩れが起きオラの侵入を阻んでいた。

そのうちに展望台周りの草木が成長してきて明かりが届かなくなった。

もはやこれまでか・・・と観念しかけたある年に、展望台の50メ-トル先が大崩落した。

その崩落先にはいつもヒメオオとアカアシが鈴なりになっている柳のご神木があったのだが、ご神木ごと谷底に落ちた代わりに見事なライトポイントが出現したのである。

このチャンスを生かしたいと数年の間考えていたのだが、ついに決断した。

爆弾魔一味に非常招集を掛け、ここをやってみたいと考えるメンバ-は参加されたしと募ったところ6人のメンバーが集結した。

 

当日集まったメンバ-の車両は5台。

内、普通車1両を集結場所のキャンプ場に残し、軽トラ2台、ジムニー1台とオラのタウンエ-スで林道の登り口まで詰めてから作戦会議。

まずはよっちゃんのジムニーで一番近い広場まで偵察で上がってもらい、現状把握するとともに、クラックなどに詰める土嚢袋が何袋必要かを見積もってもらう。

疾風のごとくよっちゃんジムニーが駆け上がっていく。

その間に残ったメンバ-で土嚢袋をどう積むか等の作戦会議。

同時に各自オラの要望に応えて持ち寄った各種機器を点検したらエンジン式チェ-ンソ-×2、電動式チェ-ンソ-×1、刈り払い機×3、スコップ各種、鎌、熊手、鍬その他多数・・・充分だろ。

そうこうしてたらよっちゃんから拍子抜けの連絡が来た。

第一ポイントの広場までは道が直っているというのだ。

全員で第一ポイントまで上がる。

よっちゃんの偵察によると展望台までの間に車のタイヤを切り裂くかもしれない三角岩の落石ヶ所が二か所と巨大な倒木を伴った三角岩の落石ポイントがあるとのことだった。

全員徒歩で展望台跡までチェックに行く。

途中でフィニッシュ君が『居た!でかい!』という歓声を上げる。

越冬物の♂個体だったが50㎜には届かなかったみたい。オラが木を揺らして下に3人で両手を広げて待ち構える作戦でゲットした。

 

その先にある大崩落ポイントまでは何故か直されていた。

その景観に皆息をのむ。

ライトトラッパ-ならば誰しもが点灯してみたいと思うパノラマの場所がそこにあった。

引き返しながら全員でミ-ティングをする。

先の大木を伴った崩落場所は、まずその木を切るのに我々の持参したチェ-ンソ-では歯が立たない(太すぎて)。

色んな所に圧力が掛かっており、そのバランスが崩れた際にまた崩落が起きかねないから危険すぎる。(左の崖下は斜度70度を超えるかという急斜面、道幅は軽トラで画像右の大木から40~50センチあるかという幅である)。

この木には手を掛けられないけれど、土砂と岩を片付ければ軽自動車は通れるんじゃないかという意見も出た。

さてどうする?というところで青森県の誇る猪武者(狐だけど・・・)フィニッシュ君が、だからこそこれだけのメンバ-で道具を揃えてきたんでしょ、何もしないで帰るのは考えられない!と主張した。

そこでこの大木は弄らないがその周辺の通行に阻害のある三角岩を除外する工事はやろうということになった。

早速拠点に戻るまで大きな石や木は谷底に落としていくのだが、落とした石の音がいつまでも止まない・・・落ちたら死ねるな・・・と改めて感じる。

 

拠点に帰ってからはガソリン補給。

丁度昼過ぎだったのでオラの自慢のイワタニ2バ-ナ-コンロで焼き肉パ-ティだ。

全員が野生児だからオラが何も言わなくても焼き肉の準備を整えてくれる。

オラが準備した肉や野菜の他に真正野生児のT島君がもう終わったはずのネマガリタケのタケノコを採集してコンロに彩を添えてくれた(これがまた旨かった)。

食事の後の団欒を終えてからいざ突入。

突入車の座席の関係で犬と同様に狐は軽トラの荷台に積まれる・・・。

三角岩は全部除去は不可能(重機の出番)だったのでタイヤを乗せられるところだけを重点的に除去。

どうにか軽トラだったら通れるんじゃないかというところで、よっちゃんとT島君は次の日の仕事があるため帰宅。

この先を突破して更にライトを炊くという決定権は唯一残った軽トラを持つA坂氏に委ねられた。

オラは無理しなくていいよと彼に告げたが、彼の最終的な答えはここまできてやらずに帰れるか!だった(やっぱ爆弾魔なのね・・・)。

 

ライトオンまで2時間も残した時点で強風と低湿度、そして低温で行く末が見えてた中でライトオン!。

ついにこの地に古来太陽、月、星、UFOの明かりしか見たことのない連中に文明の光を浴びせることができた・・・。

開始時点でA坂氏に気温を訪ねたらとっくに15℃を切っていた。

小型の蛾が来ても強風であっという間に吹き飛ばされていく。

甲虫はほぼ皆無。

8時半過ぎにオオミズアオのピカピカが飛んできたがどうもここはまだシ-ズンインしてない雰囲気がそこはかと・・・。

残った4名全員凍死で打ち首になった・・・。

でもね、青森のこういう場所は条件が全て揃ったらとんでもないことになるのを数々経験してる訳。

安全に入れるようになったら凄い体験ができるかもよ。

 

 山を下り、当初の集合場所であるオ-トキャンプ場の駐車場で荷物の積み替えなどしながら雑談していたら、オラは見てはいけないものを見てしまった。

それは弘前クワガタ氏が持ち込んだ箒だったが、柄に『女子トイレ用』とマジックで記されていた。

オラ以外は全員ノ-マルな人だと思ってたけど一番やばいのはこの人かもしれないよね・・・。

 

帰路、助手席に乗せた居眠り王子ことフィニッシュ君が間もなく白河夜船になった。

青森市の目前で信号にて停車した際にティッシュで作った紙縒りを鼻の穴に突っ込んでみるのだが、フガフガ言うだけで起きない。

彼は間もなく30歳のはずだが寝付きの良さはまるで小学生。

うらやましいなあ。

一同ご苦労様でした。 

 

虫刺され

 

前記時で本年度初採集にて4ヶ所虫に刺されたと書いた。

詳しく体を調べたら7か所刺されてた。

最初に油断して無防備な格好をしていたせいだと思われる。

その後は愛用するハッカ油を塗りまくったのでこの程度で済んだ。

この油の使用経験がない弘前クワガタ氏の目の下に塗り込んでやり、『どうだ、泣けるだろう?』と言ったら『泣ける!』と涙を流した。

 

前職で五所川原営業所勤務時代に夏泊半島の海岸で海産物を採取するとともに焼き肉パ-ティ-をするという企画をオラが行った。

一応ここのアブは強力だと知ってたので、海水浴している時以外は長袖長ズボン、防虫スプレ-は必須ねとは言っておいた。

家族連れの親子はこの進言をちゃんと守ったのだが、ユキエちゃんというプロポ-ション抜群ながら首から上が多少残念で、頭の中にタンポポの花畑が咲いているような子が短パンTシャツ姿で臨場した。

誰かから着るものを借りた方がいいぜ、と進言したが見た目を気にする彼女はこれを無視した。

翌日彼女は約50か所位をアブに刺されまくり、高熱を出して会社を数日休んだ。

彼女の柔肌がアブの格好の標的となり他のメンバ-はほぼ誰も刺されなくて済んだ。

彼女は人柱となった訳である・・・。

6月23日

 

青森爆弾魔一味メンバ-から十和田湖トラップポイントに熊の親子が普通に出没してるからと注意喚起の連絡が来た。

これに関しては我々の仲間中、約3名はネアンデルタール人だからその戦闘能力で大丈夫。

我々クロマニョン人は数と作戦で対処すると返信しといた。

すると、先のネアンデルタール人の中の一人が『熊だけでなく虫にも注意を』とラインで画像を送ってきた。

どうも吸血性の虫に刺されたらしいのだが、武蔵丸のような太い手首に赤いぽっちが写っていて、その脇に演出のように薬の錠剤が並べられていた。

熱でも出たんかいな?。

戦闘能力と毒物に対する耐性は別物だと訴えたかったのであろうか。

オラは一昨日、爆弾魔一味と一緒に新天地開拓のため土木作業に参加したのだが、4ヶ所刺された。

現在プリティな顔が2か所腫れている。

38度以上の熱が二日も続いたら虫のせいか、はたしてコロナかとなるのだろうが全然変わらない。

痒いだけだ。

毎年の繰り返しだが、7月の中旬になると耐性が体にできるのか虫に刺されなくなって、刺されたとしても痒くもないし腫れもしない。

一年中こうだったらいいのにな。

因みに林業関係者はこうなるらしいよ。

 

新規開拓に必要な道具

 

何かを採集する人間というものは未知なるものを求める者と安全安定した収穫を求める者が交錯する。

魚釣りでや山菜採りなどで言えば自分だけの新ポイントや価値を求めて危険を省みずあっちこっちに突入するタイプと危ない所は嫌!・・・でも獲物は確実に欲しいというというタイプと大別すれば二分されようか。

クワガタを含む虫屋も、この例外ではない。

では、突入タイプの人が新規開拓をする際に備えて安心の道具とは何だろう。

自分の経験を元にレビューしてみよう。

 

・スコップ 何はともあれこれだ。先端が尖ったものと平らな四角いタイプがあるが、後者は柔らかい土砂を掘ったり掬ったりするのに効率がいいが固い土や石交じりの土砂を掘るのに向かない。従って1本だけ積んでおくなら先端が尖ったタイプをお勧めする。

・鎌 固い雑草や細い木の枝を刈り払う刃の厚いタイプが便利。侵入先の邪魔な草や小枝を刈り払うには最も手早く体力を使わない他、ライト場所の雑草除去にも活躍する。

・剪定ノコギリ 二枚刃の押しても引いても切れるタイプが作業効率が高くてお勧めだ。上記の鎌では太刀打ちできない太さの木にはこれで対処する。

・剪定ハサミ 切れる直径が1センチ程度のものと2センチ位まで切れるものがある。藪の中に突っ込んでいく際に邪魔な枝を切るのもそうだが、主に足に絡まる蔦類を切るのに重宝する。

・ロープ 使う場面はあまりないが、保険的意味で持参したい。これを使用する際は『てこの原理』を併用すると使用範囲が広がる現場を数々目撃してきました。

購入時に耐荷重は何キロかを(及び擦れに弱い強いとかの特徴を)確認しておくことが重要かと思います。

・ライタ-。ライタ-はチャッカマンがお勧め。煙草を吸わなくても小さいから持って行っても邪魔にならないと思う。遭難になってもこれが手元にあるのと無いのとでは不安度が相当違うと思う。

 

ここから先は『悶え苦しむクワガタ中毒者の味噌蔵』の装備。

・エンジン式又は電動チェ-ンソ-。林道を塞ぐ倒木などをこれでぶった切って進むわけだ。以前に一度だけ未踏の林道奥へと侵入し、さて帰るかと戻ったら直径30センチほどの倒木が倒れて道を塞いでいたことがあった。

あの時ほど電動チェ-ンソ-を積んでいてよかったと思ったことはない。

発電機を掛けて時間は掛ったが3等分ぐらいにして無事帰宅した。

エンジン式は電動式よりパワ-があるんだろうが、2サイクルの燃料を携行缶で別途携行しなければならないし、使用頻度から考えても面倒だ。

・作業灯 もしもあなたが深山の奥深くで嵌って日没を迎えてしまった時に活躍するのがこれだ。発電機はある。ここに15W~30Wの作業灯が1~2個装備してたら脱出の気力が湧いてくるってもんだ。

・ファイヤ-スタ-タ- これって万能のように思えていざ実際に使うとなると現場の状況や使い手の技術に結果が大きく影響する。

けれどやはり持っているのといないのとではサバイバル状況に追い込まれた時の安心感が違うと思う。

・コーヒ-フィルタ- 遭難先での水の確保を考えた場合に湧き水が無ければ沢か溜水を利用しなければならないかもしれない。そこでこれだ。

フィルターで濾して更に加熱殺菌すれば大概の水は飲める。

場合によっては大きな傷を負った際に止血帯にも応用できる。

・ビニ-ルテープ、マ-キングテ-プ、ガムテープ。最後はこれ。あらゆるシ-ンで活躍の機会が多い。

 

細かいこと言うとまだまだ便利グッズはあるんだけどそれはその人の行くフィールドや状況によって異なるのでここでは割愛。

ここから先に進んでいいのだろうかという際にその先に予想される危険性に対処できない装備であれば引き返すという英断を下せる思慮を持つことをお勧めする。

たかだかクワガタ採りなのに今まで3~4回ほど、死ぬかも?とかアッ死んだ!という場面を迎えた経験があるオラからの進言であります。

 

2020、6,18 十和田湖周辺にて殺人事件発生

 

当夜、チョコボ-ル君から緊急報告があった。

彼は十和田湖周辺でライトを炊いてたのだが、現れた新聞記者に近くで殺人事件があったと聞かされたそうだ。

犯行現場には沢山のパトカ-が来ていたらしい。

下手に職務質問受けたりしたら気分悪いだろうから今夜はもうやめて帰りなさいと進言しておいた。

犯人が捕まってなければ暫くはパトカ-が巡回するかもね。

こちらは何もやましいところがないんだけど職務質問されるのも鬱陶しいし、オオクワが飛んできた時に『動くな!』と警官に叫ぶのも・・・。

またこれで線香と花束とお供えが並ぶポイントが増えるのか。

何か妙なものが見えるようになったら、伊集院氏専用の場所にしたらどうだろう。

そんな場所でお供えなどを横目に全くの平常心でライトやれるのは彼くらいだろうから・・・。

【2020、6,16】

 

弘前クワガタ氏からラインが届いた。

前日にオラがここには居るに違いないと言ってた独立峰に赴いてライトを炊いたらしい。

そこには神社があって、ここのオオクワを採らせてくださいとお祈りしたそうだ。

するとその直後に頭上で雷鳴が轟き、やがて雨が降り注いできたそうな。

彼はこれは一体どういうことなんでしょうねえ?と言ったのでオラはとっとと帰れと告げられたんだろうよと返信した。

オラは思う。

神頼みするんだったらまず出勤前に身を濯いで境内を掃除し、たまにはお賽銭の1円や5円は投げ込みなはれ。

シ-ズン最初と最後はお神酒を捧げることあるよろし。

神も仏も信仰心の傍らもないのであれば、何があっても心折れるまでそこを攻め続けるがよろしい。

犬神が現れて帰れ!と言われたら嫌だ!と言いなさい。

狐が現れたら『油揚げ食べる?』と手なずけなさい。

J.N氏を見るべし。

一旦目を付けたらそこから3~5年は動かないんだから・・・。

採集時に車と発電機に入れるガソリンの話

 

昆虫採集者と言っても出かけるフィールドは様々であろう。

楽に行ける所と少々気合が必要な場所もある。

そして真正爆弾魔はそこに行っちゃダメでしょという所に自分の愛車の性能顧みず、ついつい入り込んじゃうこともあるだろう。

自分の理想とする採集を成し遂げるためには時折細かなことにも気を付けた方がいいと思う。

自然をなめちゃいけないし、やばい所に行くならなおさら注意、点検、整備は重要だと思うのよ。

 

今回は車と発電機に入れるガソリンの話。

些細なことかもしれないけど、これがあなたの悲惨な体験をすることを避けられるのであれば幸甚。

オラはシ-ズンインとオフシ-ズンで車と発電機に入れるガソリンの給油所を使い分けてる。

シ-ズン中は自宅近所のJAスタンドで車も発電機も給油してる。

ここは値段が高いんだ。

シ-ズンオフにはこれまた近所の別なスタンドで車に給油してて、ここは安いのがいいところではある。

何でこれほどの価格差があるのか疑問に思い、何度か実験してみた。

車のタンクをほぼ空にしてから満タンにして山に出かけた場合を両方比較してみたんである。

何度かこれを繰り返して実証したんだが、明らかにJAスタンドのガソリンでは燃費が伸び、急な斜面で荷物満載した際の登坂能力に差が出た。

そこでJAスタンドの所長に突撃インタビューをした、この差は何だと。

彼によると自分らのは国産大手メ-カ-が精製した高純度のガソリンを販売しており、そのため若干価格は高い設定になる。

その安い給油所のは韓国で精製されたものでやや粗雑ながら価格が安いとの返答だった。

自分でその費用対効果を試算してみたが、結局はどっこいどっこいであった。

であるならば、採集時には少なくとも安心感が得られる自国製をチョイスするのが大人の選択じゃなかろうか。

携行缶にガソリン詰め忘れたという時にそろそろ燃料切れか?という時に限って気温、湿度が上がり、風が止み、気圧が下がるという現象に見舞われたことはないか?。

頼む!あと30分だけ持ってくれ!という場面を経験してないか。

 

発電機に関しては車ほどの影響はないにしろ、やはり高純度に精製されてた方が持つような印象を受けている。

ただ、オラはヤマハ25iの発電機にギリギリの負荷を掛けて運転することが年に数回あるために精神的保険の意味でやはりJAガソリンを入れている。

発電機に関しては燃料と言うよりはエンジンオイルのチェックなどのメンテナンス(エアフィルター、プラグ、等)の方が重要な気がする。

オラは技術の高さで高評価を受けているバイク屋さんに隔年ごと発電機のメンテナンスに出しているのだが、彼によればエンジンオイルのグレ-ドはF1みたいなレ-スやってるんじゃないからほぼ関係ないと言った。

定期的なメンテナンスを欠かさなければ長く稼働してくれるとのことだった。

高い金を出してせっかく手に入れたものだから長い期間を充分にその性能を発揮してもらいたいものである。

 

 

青森県歴戦の勇者たち

 

青森県の誇る猛者が次々と我慢できなくなり、山へと突入した。

まずは津島家足軽の弘前クワガタ氏が先陣を切り、頓死。

次いで軍曹格の仕入れ屋チョコボ-ル君が突入。

彼は機材の弄り方も経験もあるので期待したが轟沈!。

ここでいよいよ小隊長の出番だ。

信念の男、ここぞと決めたら一歩もそこから動かないという待ち伏せの鬼であるJ・N氏の登場。

だが、彼ですら魂を磨いたのみで敗北した。

ここは彼の出番だろう。

既にテクニックでは青森県最高峰の位置を伺うA坂氏の登場だ。

しかし、彼は自分のロマンを求めて片道100キロを超える青森県最難関の一つに挑み凍死した・・・。

これは登山で言うならK2の冬季北壁に単独無酸素で挑んだようなもかも知れない。

次々に歴戦の勇者が討ち取られていく。

もうこうなったら『奇跡を呼ぶ男』フィニッシュ君を投入すべきか?。

雨に当たるとすぐに熱を出すけどさすがに勘弁ならねェからその豆乳(じゃなかった、投入ね)を検討せずばなるまい。

最後の手段はやはりあれだな・・・遠い南西の地に向けて怪しげな笛を鳴らすのよ。

すると彼はシッキム州辺りの籠の中から出てきて魔法の絨毯に乗ってやってくる。

但し、壺の中からくしゃみをするだけで出て来る『ハクション大魔王』とは違って繊細だから呼んですぐ来るわけでもない。

アメダスより正確だと言われている彼の舌がゴ-サインをだすのだな。

この二名でダメなら6月下旬までダメかもね。

 

 

中華製ライト

 

我ら青森爆弾魔一味の中では何故か複数のあだ名を持つ者が皆に可愛がられているのである。

一番可愛がられているのは一味で手厚く保護している夜行性の獣と言うか精霊と言うか・・・まあエナジ-ドリンクとコ-ラが好きな生き物なんだが、その後を赤丸急上昇で追う人物がいる。

彼には昨年から『仕入れ屋』という新しいあだ名がついた。

どこからともなく、どんぴしゃりの便利グッズなどを探し出し、仕入れて来るのである。

その彼が昨年仕入れてきた中華製のライトがある。

それが意外に良さそうだということで、彼に頼んで何人かで共同購入した。

この手のライトはヤフオクでも購入できる。

しかし、性能が違うんである。

関東付近でその性能を試した方からレビューが届いた。

従来品と比べて実用上の欠点もあるものの、まずは光軸の光が強烈で直進性が高いこと、それでいて反射鏡の性能と配光が良いので虫取りに優れているらしい。

ヤフオクで購入の55Wタイプと並べて照射したら、この中華製ライトの方にばかりクワガタが落ちたらしい。

2灯で使用した場合に並列で照射した時は問題なかろう。

あとはその角度を開いた場合にどの程度でどう落ちるかの研鑽を待ちたいとのことだった。

この方の使用機材はノ-マル仕様である。

我ら爆弾魔はほぼ全員がアブノ-マルな所謂『変態』である。

ノ-マルな状態で使う訳ないやんか。

ちゃんと何段階か威力倍増の仕掛けを施してある。

機材の威力を自身で早く試したいものだ。

 

先に欠点もあると書いた。

ハンディライトだから軽くて、車で進入できない場所にも持ち込める→山の奥へ奥へと入りたくなる→熊・鹿・猪の三密の中へと『今晩は』することになりかねないのは致し方ないのか?。

6.11 追記

 

一人の武士がひっそりと出撃した。

全国各地で小雪の影響か、虫の出が早いとされ、近隣県での発生も聞こえてきてた。

結果は如何に?。

彼は濃霧と霧雨の中、虫も動物も騒がない深山の静寂の中で魂を磨いてきたらしい。

また一つ煩悩がこそげ落ちた訳だ。

僧は敲く月下の門・・・。

 

遠征者の方に告ぐ。

青森来訪の際に、絶対ここには誰も来てないはずというという深山でぼわっとした光が見えて、霧雨の中で頭は河童、尻から9本の尾が出てる生き物を見たら決して石を投げてもいけないし、熊スプレ-を噴射してもいけません。

それは病弱でありながら純粋な魂を持つ一種の狐です。

爆弾魔一味で大切に保護しています。

先日我が家に『ルールルル』と呼んで招待したのですが、庭で採れたイチゴをオラの分を残さず完食していきました。

狐がイチゴを食べるとは知らなかったのですが山には食べ物がないのでしょうね。

『意外と甘かった』と感想を述べて山に帰っていきました。

 

そんな青森に来ますか?。

謎と魔道に満ちた青森へようこそ・・・。

6.11日 】

 

6月9日、ロマンの山に走ったN氏は持参した大爆弾が不発弾と化し、あえなく轟沈。

翌10日に妻の帰省の間隙を突いて出撃したK氏はオオミズアオの大乱舞を堪能して帰宅したという・・・。

10日、とある地方ではプチ爆発が観測されたというのにこの仕打ちは何だ?。

街灯でコクワガタの姿が見られたというので打って出たらクワガタの1匹も見られないというああ無情・・・。

これが青森だ。

『いつか来る、きっと来る~♪』と信じながらやがてバルブの球まで磨きだし、狂気に走るのであろうよ。

 

2020.6.10 爆弾魔目覚める

 

青森県の爆弾魔達もついに我慢できなくなり、山へと走り始めたようである。

某氏は津軽の夢とロマンを掻き立てる独立峰へと走り、またある人は奥さんが赤ん坊を連れて実家に帰った間隙を突いて高速道路をひた走り、現場に向かっているとの連絡が来た。

さて、オラは青森市内から今期のスタ-トをしてみたいと思う。

車でトロトロと走っていっても30分弱で到着。

途中で笑顔のおっさんに通行料のカツアゲをされることもない。

発電機のガソリンを入れても経費は1回あたり400円も掛かるか?という手軽さだ(但し、熊が多いんだよな~)。

まあ、熊が出たところでまたもやカプサイシンの恐ろしさを教えてやるだけよ。

現在までのところライトトラッパ-で熊と実戦を交わしたのはオラだけみたいなので(1勝0敗)この連勝記録も伸ばしたい。

2020.6.4水銀灯最後の生産情報

 

岩崎電気が、ある程度の受注が見込めるなら生産を停止していた商品の一部を再生産することが可能らしいとの連絡が仲間から来た。

但し、今回が本当に最後の最後らしいです。

 

生産の対象は1,000W、400Wの拡散型の球(蛍光灯のような白い球ね)及び1,000Wクオ-ツア-ク用の100V仕様安定器とのこと。

拡散型の球は夾角のスポラ-トに入れても広角のような配光になります。

透明系の球は作れないこともない雰囲気を感じますが、多分受注数が相当ないと難しいのではと推測されます。

殆どの照明器具屋の在庫が一掃され、ヤフーオークションにも良い出品が少なくなってきた現在、買い逃したか?と思ってた方はラストチャンスなのかも?。

 

今回の受注締め切りはあと10日程度と考えた方がよさそうです。

因みにオラのところで受注の取り纏めをしている訳ではありません。

只の情報提供です。

以上。