飼育と採集の知恵袋 ~2016年度~

カブクワ飼育と採集について私自身が覚えた事、見つけた方法などの中から役に立つ(事があるかも知れない)ものを紹介してみます。 

尚、ここに書かれた方法等はあくまでも<事例>でありますので、

その効果や安全性を保障するものではありません。実践されるに当たっては、

ご自分の自己責任にてお願い致します。

【開幕近し・・・】

 

4月27日・・・埼玉のO君が青森に来たので案内がてら一緒に山を見に行った。

案内がてらというのはこのO君は熊に好かれているのかまず遭遇するはずのない場所で熊とニアミスしてトラウマになっていたからだ。

この時期、冬眠から目覚めた熊が餌を求めてウロウロしてるから一緒に行ってやるか、と言う訳。

二本目の林道に突入しようとしたら遊漁券も販売している土建屋の社長が追い掛けてきて『釣りか?』と聞いてきたので、うんにゃ、山見に来ただけだけど熊出没してる?と聞いたら毎日のようにあちこちで目撃されてるとのことだった。

社長がここにも居るど!と言うのでO君の熊スプレー(撃退用というよりはO君の自爆用)、オラのシバキ棒を見せ(実はオラのリュックの中にも必殺の兵器を忍ばせている)これがあるから大丈夫と告げた。

その後長大な林道を往復6時間掛けて歩いたのだが、帰る頃には足が痙攣寸前だった。

しかし・・・青森の山見に来るためにわざわざ埼玉から来るなんて・・・。

あんた、やっぱ頭おかしくなってるど!。

【買っちゃった・・・】

 

ライトトラップ機材がどんどん生産停止になる中、オラ悩んでおりました。

必要なんじゃないか?いやッ待て!と悩むこと数ヶ月・・・。

生来の買い物好きという性には勝てませんで買っちゃいました。

まず、スポラート  岩崎H5322DZ×1。

最上級機種は要らない!これで充分だ。

販売店に聞いたらこの機種まだメーカーに在庫は70個ほどあるそうですがその後の生産があるかどうかは分からないと言ってました。

ビームオンはどうする?・・・泪を呑んで購入断念!今の手持ちで充分でしょ。

ブラックライトはどうする?。

去年1本割っちゃったから買うしかねえべや!と調べてたら蛍光管タイプが無くなりそうな気配が・・・慌ててポチっとな。

堪ってたポイント全部使ったからちょっと安く買えました(わ~い)。

40Wはでかすぎだったけどパイプは生きてるから東芝FL40SBLB×1本に、ついでだからF220SBLB×2とパイプYF-201を購入(調子こいたか?)。

そして・・・関東ルートで秘密兵器?・・・導入予定。

あ~早く点灯したくて堪んねェ!。

フィニッシュ君の部屋の窓照らして『UFOに婆が浚われた~!』とでも叫んでみるか?(逮捕されるって・・・)。

【ライト機材の別な使い方】

 

タイトルを見てムムッ!と来た方に申し訳無いが多分殆どの人の役に立ちません。

雪国青森であるオラの家の玄関前に死んだ親父が生前屋根をつけて雪の処理が楽になるようにしてくれた。

ただ、屋根の向きが道路に向かって切っていて、雪が積もって暖気が来ると恐ろしい勢いで道路の半分まで雪崩が起きるのだ。

通行人や車に当たる可能性があるので、積もる度に予め降ろさなければならないというやっかいなことになっていた。

少し気温が上がった日に雪片付けをしながら融雪機を運転し、煙突をその屋根の方に向けて排気を流せば一度に屋根の雪を下ろせるのだが気温が0℃前後だと煙突付近の屋根しか暖められず中々落ちてくれないのだ。

そこで煙突から遠い方の屋根の下にHID1,000Wを置いて照射してみた。

その日の気温は日中でー2度だったからまともなら落ちない訳だった。

結果は・・・見事に落ちた!。

けれどいちいちセットするのも面倒臭いなあ・・・。

その他に使い道はあるか?。

手持ちの道具全部出せば多分草野球ならナイターでやれるけどそんな趣味ないしキャンプもしなくなった。

インドコブラ氏のように今期は岸壁でイワシやサバやイカの夜釣りにでも使ってみるか。

車の上に設置してフィニッシュ君の部屋の窓を1,000Wで夜中に照射して『UFOだあ~!』と叫んでみるか・・・逮捕されるわな・・・。

【カラーランプ・おさらい】

 

未だにカラーランプの存在が気になり、手に入れるかどうかで悩んでいる方が多いようなのでおさらいしてみようと思う。

まず最初にざっくりと結論を述べますと私見ではありますが、言うほどの効果はないと思います。

信奉者の言い分によるとその効果は次の意見が多いようです。

①波長が長いので同じワット数なら遠くまで光が届くから有利なのだ。

②ガスった時にグリーンが採れる。

オラも約2年間HIDグリーン400Wを使い倒したのでその経験から言うと、まず①はほぼ全否定させていただく。

②もまず考えにくい。

ここからおさらいだが、電磁波の波長は短い順に遠紫外線放射・近紫外線放射・可視放射・近赤外線放射・遠赤外線放射の順になっており、この内虫に良く見えているとされる領域は300nm~400nmちょい前くらいからせいぜい450nmまでで、500nm付近になると虫にはだいぶ見えにくくなっているはず(虫にもよるのでカブクワの場合ね)。

人の目に見える可視光領域というのが400nmちょい前から750nmくらい。

つまり人の目で見てライトを置いた場所から中距離の付近の光量が増したと喜んでいても虫に見えてないんじゃしょうがないでしょ?という訳。

HIDグリーンランプの出力が高い領域は500~550nmのはずですから。

大事なのはこのHIDグリーンランプ自体の近紫外線領域がどのくらいでているのかが問題だと思うのです。

メーカーのカラーランプの分光分布図が見つけられなかったので詳しい数値は忘れたけど記憶によれば透明形でよく使われているランプとほぼ同等かそれ以下だったように思う。

よく考えてみれば何故オオクワの樹液採集でウロの中を照らすライトに赤いLEDライトが用いられるかというと人に見えててオオクワに見えない(脅かさない)からだと納得いただけるはず。

②についてだが、まず初めに400Wグリーンランプをガス下で使用しても現場を熟知していて技術があればオオクワ採集は可能だが成績はがた落ちするはずである。

オラが使っていた時は現場に対する知識も技術も無かったのでまるでお手上げ状態でありました。

ガス下においては反射というものを考えた場合にグリーンランプは透明形より650nm以上の出力が高くないのでバッタのしょんべん程の危うさで少しはましだが、頼みの綱の近紫外線領域はこれまた同じ危うさで劣るかというくらいなので決定打にはならない。

手持ちに水銀灯があれば大人しくチェンジした方がよほどましだし、ガスが酷ければライトトラップを諦めて違う採集方法にスイッチしたほうが成果を期待できる。

(オラはあくまでライトを弄るのが楽しいのでスイッチしませんが・・・)

では何故ガス下でグリーンランプを使ってオオクワが納得の数採れるという事象が起こるか?オラが思うにはその方の採集場所は他産地であり、近距離にオオクワが潜んでおり尚且つ反射する異物が少ない場所でやっている・・・これだ!と思うのですがね・・・。

 

その他にグリーンランプを使用するメリットはあるのか?。

う~ん・・・殆ど無いんじゃないの?。

設置場所から遠い所の状況などを確認するにしろ木々の葉っぱと同色だから分かり難いし、離れた所に落ちた虫を捜すのもやや不利だし、ライトの側にクワガタが落ちてくれる確率が増す・・・ということもない。

だが、この色!この雰囲気が大好きなんだ~!という人をオラは止められない。

採集は趣味だからだ。

大気がクリーンな時に使う分には透明形ランプより悲しくなるほどの差はないので充分に使えますね。

 

蛇足ですけど今期PM2.5が日本中を覆うような予測だ出たそうです。

これ、今期のライトトラップ採集最大の敵になるかも知れません。

その理由はガス同様に反射が起きるのですね。

全く採れないということではなくても、その夜にオオクワが4~5匹飛来するはずだった素敵な日が、1~2匹の凡庸な日に変貌するということが起こりえる訳であります。

何故我が国は中国に対して対策を強化せよ!と強く言えないんだろう。

多分我が国の企業も中国国内でその製造・拡散に一役買っているからなのかね?。

【ライトトラップ2017年の行方】

 

機材の入手がいよいよ困難になって参りました。

早うせんとなくなるぞ!と尻を叩いていたらおこずかいに乏しい青森県の若い貧困層もついに手を出し始めて着々と入手している様子。

まだ関西の工場のLED化による中古市場の出品はあるものの、関西の工場からの出物って殆ど200Vなんでトランスが必要になるんですな。

車載的にも金銭的にも青森のプアーなヤングメンには余計な出費は避けたいところ。

これだ!と満足のいくセットを手に入れるには今がラストチャンス!かもよ・・・。

 

ハイワット信仰というものは地獄の果てまで侵略布教を繰り返すキリスト教みたいなもんでなかなか廃れないんだが、技術と可能性を追求する方々は逆に小さな光源をどう生かし活用するかに注力してますね。

5W以下の光源でもオオクワだろうがミヤマだろうが採れるというのはいずれ機材が手に入らない時代に生きる人は知っておいたほうがいいと思う(その頃オラは天国か地獄のどちらかからニヤニヤと見てるんだろうね)。

 

以前にフィリピン採集で有名なI氏からフィリピンでもインドネシアでもライトラップは非常に効率が悪いしあちらではガスった時が一番飛んで来る。

あちらの虫は見えている光の域が日本と違うんじゃないか?と言っていたのですが

同じ虫なんだからそれは考えにくいと返答しとりました。

かの有名な標本商がその昔インドネシアの町内ナイターバトミントン大会でティタヌスを拾いまくって狂喜したというのはただのガセネタ?。

オラはI氏の現場に行ったことないから絶対とは言わないが恐らくこうであろうということは氏に伝えておいた。

・虫の棲息数が薄くて広い。

・ライトの性能や使い方がその場に適してない。

・ポイント選定を間違えていたり虫の濃い場所でやってない。

・そこの虫が良く飛ぶ条件を把握してない。

このいずれかか、あるいはこれらの複合的要素であるはずだ。

何故ならば・・・現にオラの飼育部屋から脱走したマレーヒラタやその他の数々の脱走兵を部屋の中のライトトラップ(豆電球)で回収したし、ちゃんと光に飛んで来るのを確認済みだからだ。

更に・・・先日南米(エクアドルだったかな?)でライトトラップをしたらけたたましい蛾も来てたし、ヘラクレスもネプチューンも来てた動画を見た。

遠く離れた南米でも来るんである。

系統的に近いアジアの虫が来ないはずはない!・・・と思う。

ああっオラも一度でいいからフィリピンやネシア、南米でライトトラップやってみたい・・・。

でも・・・オラ膝が悪くて走れないからイスラム反政府ゲリラなんかに見つかったらすぐ捕まっちゃう。

そうなったらオラも日本男児よ、煮るなり焼くなり好きにしろ!身代金を要求してもオラの親戚は数少ないし皆貧乏だから無駄だ!と告げてがっかりさせよう。

その際は君が代を斉唱しながら静かに果てていくのが望ましいが、それすらさせないなら及ばずながらゲリラの脛に噛みついてコモドドラゴン並の毒唾液で道連れを確保するであろう・・・。

【ヒメオオ販売開始します】

 

前日にヒメオオの不振記事を書いてましたが・・・掻き集めて来ました!。

新着情報蘭をご覧下さい。

いつ谷底に落ちるか分からない崩壊寸前の林道を突っ走りましての採集品です。

今回採集地の一部は数年内に廃道になるかも?です、少しばかりドキドキしました。

【ヒメオオ不振】

 

秋の風物詩、ヒメオオですが全国的に不振の様子です。

先日の某フェアでもヒメオオの陳列は皆無だったそうです。

青森では台風前に一斉に出て来たのは確認しましたが台風と共にどこかへ消えました・・・という雰囲気であります。

市場の需要が高まった時に供給する品物がない・・・どこかで見た光景だなぁ~(オラの店か!アハアハアハ・・・)。

まあ、谷筋にでも避難してそのままそこで生活してるのかも知れませんが、青森の山間部という豪雪地帯では十数年もご神木であり続けるヤナギの木などというものは殆どありませんね。

かつてのご神木は折れたり、土砂崩れで跡形も無く消え去っていたりで良い状態というのは数年保てば良い方だという印象です。

あらゆる困苦に耐えて無事大木へと成長を遂げたヤナギはこれまたご神木リストから外れることになっている。

大木化したヤナギにクワガタが付かなくなるのは多分樹皮が堅くなって囓りにくいか、樹液が出にくいか、トリに襲われやすいかのいずれかだと思うんですよ、少なくともオラみたいな高所恐怖症のクワガタなんてのはいないはずですから。

ヒメオオは年々少なくなっている気がします。

温暖化なんぞもほんのりと影響しているかも知れませんが人為的な環境変化が一番ダメージを与えてるかもです。

杉の伐採で林道の整備をした際にも以前なら無用な大木は適当にその辺に転ばせて置いたことでしょうが、今は多分回収していると思うので発生木にもならないんでしょう。

福島の著名な某林道でヒメが爆発的に沸いたのもその後の今急激に枯れてきているのも林道を通した際の伐採から発生木化、そしてその発生木たる寿命を終えたと見た場合に周期を考えると当たっているかも知れません。

虫の棲息に致命的ダメージを与えるのは天災の他にはやはり人間による大規模な開発による伐採だと思います。

我々虫採りを趣味なり生業とする者にできることはできる限り♀を残してくるということでしょうか。

 

先ほど虫友から電話がありました。

ヒメオオと花虻狙いで出かけたが玉砕して山葡萄だけ収穫してきたとのことです。

ということで当店のヒメオオファンの皆さん、あまり期待しないで下さい・・・。

 

追記:HPトップのオオクワ64㎜画像を見て、ここ◯◯◯◯でしょ!と指摘されたお兄さん、残念!外れです(そこはインド産コブラが潜む場所ですからご注意を・・・噛まれまっせ)。

ここは臭~いことで有名な某トイレ前です(笑)。

勿論ここで採った訳でもありません。

【生産停止】

 

ライトトラップ機材の生産停止が加速してきた様子であります。

虫採り愛好者の需要なんてメーカーからすれば鼻くそにもならないバッタのションベンほどでありましょうから再生産など考えられないんであります。

パッと考えてみてもUVを出す光源でこれからも需要を満たす物・・・食品などの衛生検査、宝石鑑定、偽札鑑定、農作物プラント照明、劇場などの効果照明、日焼けサロン・・・どれも50W以下相当の代物ばかり。

虫を寄せるんじゃなくて寄せないのがこれからの需要だから仕方ありません。

HIDも車のヘッドライトがUVカットに移行しているのを見れば、いずれはこれもLED化するのでしょう。

気軽に手に入る時代は終わるとしても反骨心というか知力、技術、交友している人脈などを総動員して現在の道具に相当するものを自作する人は出てくるのでは?。

夢というか強い欲求が人を動かす訳なので、あっと驚くものが出て来てもこれまた不思議じゃ無い・・・。

優秀な人というのはどこにでもいるからそう悲観しなくてもいいかも。

オラは悲観する必要はない。

何故ならばオラの道具の寿命が来る前にオラ自身の寿命が来るからだ。

その前に飽きるかもしれないし、多分・・・最後の数年間は庭をひがな弄っているに違いない・・・(これぞ老人の王道!)。

【2016 灯火採集纏めと雑感】

 

2015~2016の冬季間の積雪が少なくて雪解けが早かったのでクワガタ採集も早まるかと思っていました。

草木などは例年より10日ほどは早く進行した感があり、他県では2週間近く早くスタートしたと聞いていたのですが青森では普通種の出も例年とさほど変わらない感じで、オオクワはその第一号が例年より数日遅れたほどでした。

的期に青森が低温で推移したためでしょうか。

逆に終わりは他県が2週間近く早く終わったのに対し青森では終盤に暖かく推移し9月10日前くらいまでクワガタが採れました。

各種クワガタの雑感は下記の通りと感じた。

コクワガタ:小型中心ながらやたら数が多かった。

ミヤマクワガタ:数は例年より少なかったと思うが一次、二次の各発生初期に大型が採れ個人的には昨年に続きライトで70㎜UPが採れたことに少々驚きを覚えた。

以前はかすりもしなかったサイズなんですがね・・・。

オニクワガタ:これも当たり年で一晩に20近く飛んで来る日が数日あり、7月の終わりから現れて8月末まで姿を見れましたが、こういうときに何故か特大は来ないんですよ・・・。

西津軽郡でも北津軽郡でも県内各地で発生数が多かったです。

ノコギリクワガタ:これも当たり年!・・・と言うよりノコだけが三次発生した気がします。

更にこれは全国的な傾向でもありましたが来年の発生数に注目したいと思います。

アカアシクワガタ:明らかに例年より数が少なかったし、型も出なかったです。

ツヤハダクワガタ:あまり灯火に飛んで来る虫ではないのですが今年も1匹だけ飛んで来ました。

よっちゃんに見つからないように逃げなさいとリリース致しました(笑)。

スジクワガタ:これまた灯火に飛んで来ることが希なクワガタなんですが複数来ましたし、他人の屋台にも来てました。

カブトムシ♂の飛来が若干あったことを踏まえると樹液の出がちょっと悪くなったのか、たまたま近くに居たのか・・・良く分かりません。

オオクワガタ:普通でした・・・。

日によっての大当たりと外れは当然あったけど総数では毎年いつも大体同じ。

何も足さない、何も引かないのサントリーウィスキー山崎みたいなもんで変わりませんでした。

 

その他の虫。

アイヌコブスジコガネ:ついに自分の屋台で自分で採りましたがスクリーン無しでは採れる気がしません。

オオクワより格段に数が少ない(灯火採集においてはです)ということで、来たらよっちゃんが叫ぶのも無理からぬ事と解釈しておりますです。

ヨコヤマヒゲナガカミキリ:どうも外れ年だったようですが自分の屋台には今年2匹来ました。

飛来はもっとあったとは思うのですが中盤までスクリーンを張ってなかったことと、明かり目指して飛んで来たくせに素通りすることが多いという憎い奴なので大分逃げられた気がする・・・。

ムラサキシタバ:今年一気にこの蛾が気に入りました。

こいつが属するカトカラなる種は音にも光にも敏感で何度も逃げられて頭から煙りを出しましたわ・・・。

エレガントな容姿に加えて数が来ないとこなどが人気の元なんですかね。

最初は蛾が大嫌いで灯火採集の帰宅時に車に入り込んだ蛾を両手に軍手をはめて大騒ぎしながら追い出していたのに今や素手で摘んでこのモフモフ感が溜まらん!とか言ってる自分が信じられません。

慣れとは恐ろしいものであります。

エゾハサミムシ:圧倒的な数で空襲を掛けてきてしつこい!臭い!の三拍子揃った恐ろしいお邪魔虫!。

来年もこいつと対峙しなければならないと思うと萎える・・・。

こいつの姿を思い出しただけでアマゾンで『火炎放射器 販売』で検索したくなるくらい大嫌いだぜ!。

以上・・・。

【道路注意】

 

今回の台風でかなり地盤が緩んだようでこれまで壊れたことのない道まであちこちで崩れております。

八幡岳など今現在は復旧して山に登れるようですがほぼ全面舗装路のこの山が通行止めになったのは初めて聞きました。

温帯低気圧に変わる見込みとは言え台風13号の影響も考えられますので通い慣れた道と言えど一応の用心をした方が良さそうです。

【クロモンシタバ追記】

 

よっちゃんのお土産用に採集してきた蛾が思いも掛けず良い品と判明したのでオラもパソコンで調べてみた。

南方系の蛾で、蛾の中でも一級の美しさを誇るような紹介記事もあった。

主な生息地でも毎度採れる訳でもなさそうで、ライトトラップで沢山採れるのは年間1回あるか?というレベルなのである程度の希少性も保ってるらしかった。

青森県では過去1例しか採集記録がなさそうだ・・・というその記事らしいのも閲覧出来た。

それは酸ヶ湯で採集されたもので1967年と記されていた。

1967年・・・49年振りか?うひょ~凄ェ!。

見たこと無いのは取り敢えず毒ビン!わくわくしながら持ち帰ってよっちゃんに苦笑されても鼻で笑われても取り敢えず毒ビン!これからの基本だな・・・。

【9月3日~5日採集:苦行・・・】

 

3日、亀ちゃんを連れて遠征採集。

後で虫歯青年も来る予定だが彼の場合いつ到着するのかは毎度ながら分からない。

口ではえらそうな講釈を垂れてきたけど結局この方面のことを真面目に調べていなかったと反省し、来年から今度こそ真剣に勝負するための材料を得ようという目的だ。

今夜は当然本命は来ない・・・どころか普通種すら予測通りなら来ないだろうが基礎データが収集できればそれで良いと割り切ってのこと。

現場の管理人と来年の為の顔つなぎや下交渉を交わしてから点灯。

スタート27度、湿度68%・・・暑い!乾いてる!空が抜けてるから気温はこれから適温になるだろうが湿度はどうか?データが得られなければ来た意味が無い。

やがて気温が23度、湿度86%まで回復。

だが普通種の数も蛾やその他の昆虫の動きにもさしたる変化が無い。

飛来した虫の種類やスレ具合などを細かくチェックする。

クワガタの飛来が途絶えてからは蛾やその他の虫で綺麗なの、見たこと無いの、訳の分からないのを毒ビンに詰めていく。

よっちゃんへのお土産?それもあるけど真意はこうだ。

①よっちゃんに見せて季節その他の移ろいの変化を判定。

②暇つぶし・・・。

見たこと無い蛾が来たので毒ビンに入れた。

台風に乗ってきた奴の可能性があると思ったからだ。

いつもこれは見たこと無いぞ!とよっちゃんに差し出しても鼻で笑われていたが最近少し目が慣れてきたので少しは見分けがつくようになってきてる(この個体はよっちゃんも見たことがないらしく、後日調べてみるとのことだった)。

採集を終了して一旦結論・・・ここはもう既に終わっている!。

気温その他の条件が十和田湖よりいいので期待させられてしまうが、1週間~10日は早く虫の季節が進行していると思われた。

あとはよっちゃんの鑑定と照合するだけだ。

帰りに虫歯青年の屋台を尋ねる。

彼の屋台は少しオラ達より標高が高い場所、そこではどうか?ということとオラの道具を貸与するためだ。

行ってみたらもう少し高い場所でやってると思ったのだが又もマニアックな場所を選定していた。

セットの組み方が又・・・オラの教えた通りにはやってない!理解してないのかも知れないし、理解しててもその通りにやるのが嫌な人間もいる。

彼のセットを見てると・・・段々腹が立って来る!のだが・・・こいつは自由にさせた方がいい。

常識外れなことばかりしてるがだからこそ常識外れな結果を出すかもしれないからだ。

型に嵌めたらとたんにその魅力が無くなるタイプだからこれでいいんだ・・・。

奴のセットに危うく手を出しそうになったが堪えた・・・。

彼には渾名というか通り名と異名が沢山有る。

会長・怪鳥・虫歯青年・キツネ眼・・・そこに新たにフィニッシュという呼び名を加えるか?目下有志と協議中である。

車から道具を降ろして彼の車に積み替え、別れの挨拶をする。

それが彼の姿を見た最後だった・・・ということがないようにちゃんと帰って来いよ!と釘をさしておいた。

帰路は亀ちゃんに見せたい場所があったので遠回りになるが長い林道を通って帰った。

地獄はここから始まる・・・。

実は急遽むつ市で行われる卓球の試合のベンチコーチとして召集されていたのだ。

帰宅が3時過ぎ・・・前夜も遅く帰って寝たのに今夜(今朝か?)は睡眠は1時間ほどしか取れないな・・・起きれるか?。

 

4日。睡眠予定通り1時間で下北へ大移動。

試合内容と寝不足で途中何度か気絶した・・・。

役務を終えて現地解散、そのまま十和田湖へと向かう。

途中で30分仮眠をとってもやはりまだ眠かったが試合内容を思い出したら腹が立ってきて良い眠気覚ましになった。

八甲田を登り始めたらもう既に戦闘モードで眠気は一旦どこへやら。

しかし現場はまたもホワイトアウト!。

そこにはゴンが既に待機していて来た!来た!来た!と一旦茂みに身を隠したのが見えた。

この場を諦めてオラが車をUターンさせたらゴンが慌てて茂みから出て来て2~3歩車を追い掛けてきたのをバックミラーで見た。

あっ!コラっ!どこへ行く?待ってたのに勝負しねェで帰る気か?餌を食わせろ!と言ってたような気がするが振り払った・・・。

この日はオオクワは諦めて蛾を採ってみることにした。

勿論その他の下心もあるけれど取り敢えずは蛾だ。

やってみるとこれがまた面白いもんなんだ。

数年前まで蛾はさわることも汚らわしい存在だったのに、分からないものだ。

先日以来取り逃がしていたカトカラの一種をやっと捕らえたと思ったらよく見たら不完品・・・。

早めに撤収して帰宅、アルコールの儀式だが・・・呑めるか?。

心配ご無用!きっちり呑んだ。

眠気と呑み気ではオラの場合呑む気が勝った。

人間は不思議なもので寝てはいけない!となると猛烈に眠くなり、寝てもいいよとなった時に欲望と比較すると欲望が勝つ。

 

5日、よっちゃんとやや早めに現地集合してヒメオオを摘みながら台風の影響を探りにいった。

林道はあちこちが崩壊していた。

今妙な林道に進入するのは危険です、皆さんご注意を・・・。

どうしても入るなら単独は避けて充分な装備で行かれるがよろしい。

しかし、危険を察知したならばそこであらゆる誘惑に惑わされず一歩手前で引き返す勇気と決断を忘れずに・・・。

この日、最後の見回りに来年チャレンジする場所をよっちゃんに見せるべく入った林道でハイライトが来た。

この林道は大きな河川の護岸沿いに走っているのでかなり頑丈に作られているはずだった。

更に台風の後ほぼ毎日のようにオラは見回りに来ていてその時は何事もなかったように通れたのだ。

それがこの日行ってみたらいきなり路面が半分崩壊して無くなっていた。

台風から一週間経ってからこの有様だ。

恐らくはオラが通っていたその時もこの崩壊場所にクラックが出来ていたに違いない。

グランドホテル手前の店舗の前に夥しいイスやテーブル、その他の瓦礫が積まれていた。

気が付かなかったが台風で浸水していたのだろう。

もう少し雨量が多かったら焼山全体が岩泉のようになっていたかも知れないと考えたらぞっとした・・・死人が出ずこの程度で済んで良かったのかも・・・。

採集ではムラサキシタバなるエレガントな蛾も採れ、オオクワも来た。

帰りに亀ちゃんの屋台に行ったらオラが教えた方法を練習しようとしてたので少し付き合ったのだが、そこにはポンチが来ていた。

リボルバー君がポンチだなんてもっと良い名前付けてあげればいいじゃないですかと言っていたが逆さに読むとチンポだからナイスじゃないか。

リボ君だって両足の間に殺人兵器ぶら下げてるし・・・。

 

記事を書いていたらよっちゃんからメールが届いた。

昨日遠征採集のお土産に渡した見たこと無い蛾を同定したところクロモンシタバという南方系の良い蛾と判明したとのことだった。

九州・四国以南が主な生息地で確実に採るなら南西諸島、青森では過去1例しかなさそうだという。

今回の台風に乗ってきたのか以前に来て現地で繁殖しているのかは分からないらしいが、あのよっちゃんをのけぞらせたのだからオラは大満足!。

趣味の世界だからオオクワ一筋!でも良いが、蛾も面白いで!。

何しろ忙しくなるから何も来なくて暇だ・・・ということが無くなるのは確かだ。

【9月2日 採集:逃げられる・・・】

 

十和田湖は徐々に閑散としてきた。

2日、思っていたよりヤマセが強くオラの入っていた場所は逆風、霧雨、ガスと三拍子揃っていたのでスタートから苦戦必至。

普通種は十数頭来たところでピタッと止まるも蛾は大量に押し寄せて来た。

9時半・・・突如横山君かセンノキカミキリか?という怪しいのが飛んで来たが風に逆らってサヨウナラ・・・一応呼び戻しを掛けたがこいつには効かないみたい。

次によっちゃんが欲しがっていた蛾が来てたが、猫踏んじゃったでおじゃん!。

ここで本命♀が10時前後に2♀飛来。

ケースに納めたところで先ほど踏んじゃった蛾と同じ奴がライトの前に鎮座してるのを発見!毒ビンタッパーを持って近づこうとしたところに亀ちゃんから電話があり、後でかけ直す!と叫んだら逃げられた・・・こいつ本当に音に敏感なのね。

11時近くになって風が弱まりガスもある程度晴れたところでオオクワ♀もう一発飛来・・・♂来ない・・・。

今夜もここまでかと最後の見回りをしていたら離れた茂みにポンタとゴンが並んで全てが終わるのを待っていた。

撤収・・・ブラックライトを地面に降ろして作業をしていたらいつの間にかカミキリがブラックライトにしがみついていた、おおっ!これはっ!どっちだ?・・・センノキでした・・・。

車に乗り込んだら待ってました!とばかりにポンタとゴンがやって来た。

オラの屋台はいよいよ山のサロンとなってきたようだ。

【9月1日採集 命名ポンチ!】

 

今夜で最終ラウンドを宣言した人が3人ほど居たので皆気合いが入ってるったらなかった。

山は地元勢で埋め尽くされガスッたこともあってやや干渉気味だったが盛況。

普通種の数はかなり減り、ミヤマはほんの少ししか姿をみせなくなった。

そんな中ノコギリだけがまだ大型の新成虫が飛んで来ていたのだがそれもここ2~3日で少なくなってきた。

ハサミムシはまだ居るが盛期の五分の一程度の数なのでアースジェットも節約すれば1~2本で足りるかな?という感じ。

干渉が及んでいたので前夜ほどの当たりはなかったが三銃士S氏が♂ゲット!そして何と言っても辛酸を舐めてきた伊集院氏にラストラウンドで♀飛来!のニュースが一番嬉しかった。

彼はこの後長期出張に行くとのこと。

彼の行く先は・・・あそこに違いない・・・気を付けて任務遂行に当たって下され。

 

オラは今年のオオクワに関しては♀目標は既に達成し、♂の努力目標まであと1匹というところまで来てるのでこれを何としても達成したいところ。

だが、この夜ハサミムシを殲滅してからは普通種も少なかったので暇だったからムラサキなんたらゴミムシを捕まえてはよっちゃんの毒ビンに放り込んでいた。

専門に採ろうと思えば中々難しいらしいこの虫はライトトラップのおまけとしてナンボでも採れる。

当夜は9時を過ぎてから蛾がかなり集まった。

よっちゃんが欲しがっていた蛾をオラが脅かして逃げられたのが今夜痛恨の失点。

最近よっちゃんと採集をともにする内に何となく価値のある蛾が少しだけ見分けられるようになってきた。

だが蛾の種名は覚えられないし覚える気も無い・・・最近人の名前も思い出せないボケ老人の域が近づきつつあるのに蛾の種名など覚えてられっか!。

10時を過ぎてからまた再びクワガタが飛んで来た。

多分他の屋台を畳んだ人がいたのだろう。

オラの所には本命が来てなかったがこの時に来た。

残念ながら♀だった、嬉しくない訳じゃないんだけど・・・お前じゃないんだよなあ・・・。

今夜はやってないみたいだが、最近石ヶ戸休憩所でライトを炊いている無法者(又は初心者)がいるみたいだから見掛けたら注意喚起しましょう。

特別保護地域のど真ん中ですからな。

そんなんでこっちまでとばっちり喰ったらえらいこったで・・・。

11時半まで粘ったが期待の横山君もアイヌコブスジも来なかった。

やはり珍品は難しいな・・・。

♂目標を達成したら今期は最後にキンスジコガネに塗れて終わりたい・・・。

 

O橋に陣を構えていたN・N君と八戸のS氏の連合軍屋台からタヌキが現れたとの報告があった。

そりゃあポンタでしょ?と言ったらやや小さいとのこと。

どうもオラがおでこにスッペを喰らわせたポンタジュニアが成長したらしい。

獣の成長は早いなあ。

オラの屋台には10時頃からゴンが来て待機していた。

オラが追い払ってもすぐまた来て隙あらば獲物をかすめようとするのだが、ゴンはどうもよっちゃんを恐れているようで彼に追われると暫く出て来ないようになっている。

俊敏な動きで追い掛けてきて石を投げるからだろう(笑)。

この夜の採集を終わり撤収をかけていたらいつの間にかゴンとタヌキが仲良く並んで蛾を食べていた。

ん?ポンタか?と思ったら一回り小さいし、背中の毛の模様が違う。

ははん、噂のポンタの子供だな・・・O橋の蛾を食い尽くしてここまで侵攻してきた訳だ。

小さかったポンタの子供が大きくなって独り立ちしたものと見える。

小さいポンタの子ということでこの子はポンチと名付けた。

若い者同士友好条約を締結したのか?獣のくせにやるじゃないか!と思ったらすぐに喧嘩が始まった!。

ゴンの圧勝かと思ったら何とポンチがゴンに噛みついてゴンが悲鳴を上げている!。

連合軍から侵攻してきて一方的に不可侵条約を破棄して参戦するとは・・・ポンチ!お前はスターリンか?。

ポンタの子なのに気が強いみたいね・・・。

 

今宵は・・・トリが来なくて良かった・・・。

【8月31日 珍品採集!】

 

既に他県ではほぼ終了の様子を呈してるらしいが何故か青森ではまだオオクワは採れている。

例年だと9月の5日くらいでテンカウントのゴングの音を聞くところなんだがこの塩梅だと10日くらいまで行けるか?(と思ったらいきなりシャットダウンするところが青森でもあるけど・・・)。

台風一過・・・天気は上々、台風の後はどんなもんじゃい?と青森の爆弾魔達がゾロゾロと山に集結!。

既に終了宣言していたまさやん氏も台風に釣られて定位置の打席に立っていた。

現着したら河川は大雑炊で川原は変形、水はコーヒーだった・・・。

斜面を背にしている者には崩落注意を呼びかけながら各自ポイントに入座。

後でよっちゃんが雑虫を摘みにくるのでオラはまたハサミムシ退治から開始!。

ホームセンターでアースジェット6本買ってきたからどっからでも掛かって来い!だ。

襲いかかるハサミムシを無差別攻撃で撃墜してたらついでにクワガタまで撃墜!。

ノコギリ♂が『何てことするんだ~!』と叫びながら落ちて来た(ような気がする)。

台風前は蛾の飛来が多かったが今夜は少なめ、クワガタも終盤とあって数は少ない。

 

ライト周辺のハサミムシ主力部隊をやっと殲滅したか?とふと気が付くと端のライトの下に何か居る・・・。

見てみたら、ト・・・トリ・・・鳥だぁ~!。

つぶらな瞳のヒナ鳥がまるでいつの間にか飛んで来てたオオクワのようにいつの間にかそこに居た・・・。

なして?どっから来た?飛んで来た?歩いて来た?。

オラが近づいてもうずくまって逃げない。

どうやらまだ飛べないようだ・・・てことは歩いて来たのだな・・・どっから?。

このままだとオラが目を離した瞬間にゴンが来たら食べられちまう・・・。

どうすんべ?。

取り敢えず強制収容箱(最盛期用大箱)に収容して採集を続けた。

暫くして右後方に何か気配を感じたので振り返ってみたら・・・ト・・・トリ・・・又もや鳥だぁ~!。

同じ種類、同じ大きさの鳥がまたそこに・・・。

オラ、オオクワ採りにきたんだで、トリ採りに来たんじゃねェど~!。

 

恐らくは・・・だが、近くに巣があったに違いない。

明るくて何を間違ったか歩いて出て来てしまった、それを兄弟のもう1羽が追い掛けてこれまた出てきちまった・・・うん、そうとしか考えられない。

巣の位置が分かれば帰してやるが分からない以上この2羽の死はもう確定的だ。

以前に全く似たようなシュチュエーションからオラの家に毛むくじゃらが1匹居る・・・。

もう御免だ・・・だがどうする?。

 

取り敢えず採集終了!。

三銃士S氏3♀、まさやん氏4♀、A坂氏確か・・・1♀、リボルバー君1♂1♀、◯ちゃん確か・・・1♀、伊集院氏・・・書けない・・・。

オラ1♀トリ2(性別不明)。

トリはどうなったか?・・・亀がトリを咥えていったとだけ書いておこう・・・。

【台風の爪痕】

 

市街地では何事もなかったかのように車が行き交って、ジジババは庭の手入れのために一斉に出て来てあちこちで座談会を開いております、のどかです。

しかし、山間部には如実に台風の爪痕が残されておりました。

オラが販売用のカブトムシを採る梨の木地区では路面が折れ枝で埋め尽くされ傾いた大木が電線にもたれかかってました。

水没した自販機もあったようで業者が中の商品を抜き取り、自販機を交換のため釣り上げる作業の最中でした。

ここらでこうならオラ達の狩り場たるホームはどうなっているんでしょう?。

進入不可能な林道が増えたでしょうね。

オオクワ幼虫の入った立ち枯れも相当倒れたはずです。

今夜出撃します。

虫を採るため・・・もありますが現場がどうなっているか気が気でならぬからです。

【台風直撃・・・だびょん!】

 

ずっと雨でした。

午後から風が強くなってきております。

先ほど自宅から虫歯青年自宅玄関前までをパトロールしてきました。

青年の自宅前の河川は河川改修をしただけあって何事もなさそうでしたが駒込川がなんかやばそうです。

オラがまだ北海道に住んでいた頃、堤川が氾濫して現在の港町近辺が水没したそうです。

オラの家は高台にあるので水没の危険は無いものの何事にも注意は必要ですね。

 

青森道情報を見たら既に通行止めだらけであります。

皆さん台風の備えを厳重に・・・。

台風が過ぎたからと言ってすぐにヒメオオ狩りなど行かないほうがいいです。

これだけ降ってると林道はどうなってるか分かりません。

地盤が緩んでいる恐れがありますから少なくとも2~3日は様子を見たほうがいいかと思います。

 

他県のオオクワハンターと連絡をとりましたが何と他県ではほぼ終了だそうです。

青森は1日~4日までは何とかなりそうな気はするのですが・・・分かりません。

コオロギでも採って熱帯魚ブリーダーにでも売ろうかしら?。

 

ポンタとゴンよもう餌を与えることはできないみたいだぞ。

今後は自前で調達しなさい。

【8月28採集は休み】

 

青森市内は時々晴れていたが八甲田の峰には低いが厚い妙な雲が掛かっていた。

それが東の空からからずっと続いていて晴れる気配が無い。

予報通り夜間まで雨なんだろうな・・・。

自分の採集は早々と中止と決めた。

 

今日は虫歯青年が星野さんを連れてヒメオオのルッキングを案内しているはず。

県南西部にでも行けばかろうじて雨を躱せるかもだが、奴のことだから八甲田界隈で雨にそぼ濡れているのではあるまいか?(まさにその通りだった)。

心配になって午後電話してみたら雨雲レーダーに写らない雲が立ちこめて前が見えないほどのガスで往生してるらしかった。

ミストの粒と粒が結合してそれが結構な雨になっているとのこと。

して、首尾は?アカアシ捕まえました!・・・ヒメ狩りがアカアシ狩りなったか・・・。

彼にいつも言うのだがお前には計画性とタクティクスというものが足りない!(あと一般常識ね)。

だが彼は彼で一生懸命遙々尋ねてくれた人をもてなそうとはしてるんだ。

この男には世間一般では役に立たないものの特殊な能力があり、その才能を愛でるこれまたアウトサイダーな人達に支持されている。

平凡なサラリーマンには向かない人間なんだな。

こいつの才能を開花させる特殊な穴蔵が無いか?日々捜してはいるんだが・・・。

こいつの短所を知りつつそれでも彼と行動をともにするのはその面白さに気が付いている人達だけだろう・・・星野氏もその一人かもしれない。

あとは星野さんがこの人達はいつもこんな悪条件の中で頑張って採集しているんだ・・・と勘違いして感心してくれることを願う。

唯一の不安は星野氏をスバルサンバー凸凹号の助手席に乗せて歩いているということ・・・(オラなら、ジェットコースターとメリーゴーランドとスバルサンバー凸凹号だけは駄目なんだ!と土下座して勘弁してもらうとこですよ)。

星野氏の無事を祈る・・・。

 

♪雨に濡れながら~明かり炊く人が居るゥ~♪(三好英二『雨』改)。

こんな夜でさえ青森の餓えた爆弾魔達は山に上がった・・・。

布団の中で惰眠を貪っていたら次々と轟沈!沈没!討ち死に!の戦死報告が届いた・・・。

台風がうらめしいね、せっかくの二次発生ピークなのに・・・。

【8月27日 虫歯青年山中に嵌まる】

 

27日、店でまったりしてたら電話。

標準語で話してきたので県外の方と分かる。

以前に来店された方らしいのだが、日昆の会長さんとそちらで待ち合わせする約束をしてたのですがもう来てらっしゃいますか?と。

その話は聞いてなかったし彼はまだ来ていませんと話したら又かけ直しますとのことだった。

約40分後、日昆会長こと虫歯青年から電話が入る。

虫歯:ついに鈴木さんからヘルプしてもらうことになりました。

オラ:どゆこと?。

虫歯:いや、実は県外の方を接待することになってたんですが・・・(接待?市内小規模企業に入社したてのペーペーが?)。

オラ:弱みでも握られて脅されてるからオラにそいつを殴り倒して欲しいってことか?(そういう所業は30歳くらいで足を洗ったぞ)。

虫歯:いや、そうじゃなくてその方をヒメオオのルッキングとライトトラップに誘ってましてそのヒメの下見に来て車をクラックに落として嵌まったんで助けて欲しいんです!。

オラ:どこに潜り込んだんじゃ?。

虫歯:東北町から◯◯林道を経て平内に抜ける途中です。

オラ:なぬっ!このバカタレ!◯◯岳の裏を抜けて先に進んだのか?。あそこは  

  オラでさえ避けて進んだことの無いとこだし、第一虫の気配が無いから行って    

  も意味ないべや!。

虫歯:いやっ後戻りできなくなったんですよ・・・。

オラ:して、今の大まかな現在地を指し示す何か手はあるか?(地図で緯度と経度を示す記号で照合してみたがお互いの地図の表示が合わず・・・)。

お前、今久栗坂に居ることになってるぞ・・・。

虫歯:じゃあ自分の地図を画像で撮って店のPCに送ります。

届いた画像がこれだ!。

やっかいなところで嵌まったモンだ・・・できればスルーしたいところだが、山の仲間が嵌まったら何をさておいても駆けつけるのが我らの掟・・・。

それにいの一番にオラに縋ってきたというのが泣けるじゃないか。

それにしても奴はJAFの会員になる経済力を待ち合わせているはずもないが依頼したらなんぼ請求されるんだろ?下手したら奴の給料一ヶ月分が飛ぶか?。

大体JAFのレッカー車入れない場所だしな・・・。

 

平内側から入った方がよほど近いのだが入ったことがないから路面の状態が分からないし、車を転回できる場所の有無も大事だ。

青年に少し歩いて路面状況の確認と転回場所を確認しておくように指示して一旦電話を切った。

救助方法を練ったがオラの車で進入できない可能性もあるのでよっちゃんにも連絡してみた。

説明したら『アラララ、アホや!』と呆れてた。

オラが救助不能だった場合行ってくれるか?と聞いたら行きますよ!と快諾してくれた。

彼のジムニーならまず大丈夫。

だが、わざわざ八戸からというのも気が引ける・・・オラの車では無理でも軽自動車なら?という場合に備えて虫歯青年の同級生で日昆NO,6こと岡ちゃんにも連絡。

事情を説明して彼の車種を聞いたらダイハツタントのFFということで断念。

その車で行かせたら二重遭難決定だからだ。

できればオラ一人で救出、無理ならよっちゃんの出番で確定だな・・・。

ここで岡ちゃんに質問、奴に反省を促す意味で一晩ほったらかすという案も出ているのだがどう思う?と聞いたら岡ちゃんは自分もそれがいいと思います!とのことだった。

青年に再度電話し、オラが行くことを告げた。

この林道は分岐が多いから間違って進入すると救出に時間が掛かりすぎる。

暗くなると危険が増すのだが出口まではそんなに距離は無さそうだから出口まで歩いて出てくるように打ち合わせた。

転回場所もあるとのことだし、ここさえ躱せばという一番の難所で嵌まったことも判明した。

出発、滝沢を通ってショートカットしようとしたが土砂崩れで通行止め、仕方なく国道を通って向かうことにした。

浅虫まで来たら海はべた凪・・・絶好の釣り日和だった・・・救出に行くの止めて夕飯の肴釣ろうかな・・・一瞬迷ったが奴がキツネ眼を濡らして泣いている図を思い浮かべてまたアクセルを踏んだ。

平内まで来たら待ちきれなくなった虫歯青年から再び電話。

虫歯:今どこまで来てますか?。

オラ:途中でバカらしくなって青森に引き返してるところだ。

虫歯:・・・そうです・・・か・・・。

オラ:な、わきゃねェ~だろ!ちゃんと近くまで来てるから心配すんな!もう少しだから待ってろと告げた。

虫歯:わ~い♪(とは言わなかった)。

 

現場入り口付近に到着・・・これ、どこから入るんだろ?宗教団体の施設の中を通るのか?(地図確認)どうもそうらしい・・・。

進入したら宗教団体関係者と思われるおばちゃんがじっとこちらを見ていてやがてオラの車を追い掛けてきた、やばい!と思ったら虫歯青年だった♨。

青年を乗せて現場まで駆け上がる。

彼は現場以外は大丈夫と言ってたが中々の悪路で普通の人なら目が点になる路面・・・俺たちは一般常識から離れてしまったんだな・・・。

現場着・・・彼の愛車スバルサンバー凸凹号は四輪全部クラックに落として亀になっていた。

腹が完全に地面に着いているが土が軟らかい。

この状態なら一人で脱出可能なのだが・・・まだまだ若いな・・・。

砂利を掘ってジャッキアップさせてタイヤの下に石を詰めればばよいのだ。

時間は掛かってもこれで出られる状態だった。

肝心なのはこういうところに来るのに嵌まった時の為の道具を積んでなかったということだ。

出来るだけ車を傷めないようにタイヤの下に木を敷いて牽引ロープで引いたら簡単に脱出できた。

ゆっくりと山降りるぞと彼に告げて先導した。

 

さて、彼はこの夜県外のブログ友達をライトトラップに招待する予定だったはずだが、時間が無くなっている。

道具は家に置いてあるとのことで取りに行ってたら完全に間に合わない。

この星野さんという方からはオラもお土産を貰っているからここではいサイナラという訳にもいくまい、もう一肌脱がねばならぬ。

十和田湖にこのまま直行して星野さんとは現地合流し、オラの屋台で一緒にやればいいのだ。

青年の車は遅い、オラは途中でガソリン補給するから先に行ってろ、多分途中で追いつくからと青年を先行させた。

車と発電機、携行缶に燃料補給していざ出発。

青年は既に後藤伍長付近を走行しているはず、と幸畑の交差点を左折して間もなく我が目を疑った・・・目の前をトロトロと走行しているのは紛れもなくスバルサンバー凸凹号じゃないか!あのヤローコンビニでのたくってやがったな!。

救出まで珍しくしおらしくしてたと思ったら最早超マイペース人間に戻ってやがる!。

それにしてもこいつの運転・・・何でなんでもないところで左右にふらふら揺れるんだ?スピードも出てない緩いカーブでセンター割って対向車線にはみ出るのは何故だ?酔ってるのか寝てるのか?(岡ちゃん、コーキ君教えてくれや)これだもんクラックに落ちるの当たり前!。

今夜は低温になるのは分かっているから早い時間帯が勝負の決め手なのに・・・奴のスピードに合わせてたら採れなくなるやんけ!途中で彼をブチ抜いて現場に急ぐことにした。

現場到着で最早8時近く、セットアップして点灯させたら8時20分だった。

スピード勝負になったので普段は組んだことのないセットにした。

スタートで18度あるか?霧雨~小雨の最悪の展開。

蛾は来るがクワガタはおろか甲虫飛来は1頭も無し。

最初の一頭目がフラフラ飛んで来たが雨で遠くに落ちた、飛び方がオオクワだったので走って捕獲に行ったらやはりオオクワ♀だった。

この後はノコが2頭姿を見せたのみ、ワンチャンスをものにしたと言える。

青年と星野氏は途中で街灯廻りに行くため離脱。

これで満足して貰えたか分からないがやれることはやった。

人助けをした後は気持ちがい・・・ゲボボッ!慣れねェことするもんじゃねえや・・・。

 

撤収を始めたら久々にポンタが現れたが、その後ゴンも来て案の定餌場争いの喧嘩になった。

俊敏さでどうもゴンの方が優勢に見えた。

心情的にはゴンは悪さをするのでポンタに味方したいところだが、自然の掟に手を出してはならない。

結果を見届けずに帰宅した。

【8月26日採集お休み】

 

26日は一日中雨で採集中止。

たまっていた虫作業をして酒呑んで寝た。

ゴンは雨の中ウロウロしてるんだろうか?誰も居ない・・・と。

【8月25日採集 二次発生ピークなり!】

 

前日は遅くに帰ってきたので疲れて10時過ぎまで寝ていたらまさやん氏からメールが届いていた。

23日からお泊まりで連戦を堪能していたのだがこれ限りで今年の採集を終わるとも宣言していた。

結果は連日採ったみたいでやはり♂も採っていた。

採れる日に対するまさやん氏の嗅覚は実に敏感で正確だ。

今夜は駄目だろうという日には来ないし、来てみたら意外と条件が悪いと言う日には道具を色々と工夫した成果で着実に結果を出してきた。

今期は殆ど沈没した日が無かったのでは?D橋のイチローとも言うべきアベレージヒッターですな。

それが終了宣言を出したからこっちは淋しい・・・。

来年まであのD橋を揺らす巨体とスキンヘッドが見れないのか・・・。

オラとしてはもうちょっと一緒に遊んで欲しいのでメールでちょっとくすぐって後ろ髪を引いてやろうと思ったのだがその後ろの髪が無かった・・・。

その手には乗りませんよという感じで躱されて工作失敗!今期お疲れ様でした。

 

25日は川原でやりたかったがよっちゃんが遅れるので事故防止の観点から断念。

リボルバー君が彼にとっての新規場所に挑戦したがっていたので途中で合流して案内のため移動。

O橋まで来たら亀ちゃんがパパと来ていたので暫し歓談。

ここで分かったのだがO橋の下の木にキイロスズメバチが巣を作っている模様。

成績は落ちるし、熊は出るし、スズメバチが巣を・・・なんか呪われてるな。

亀ちゃんに襲われたらこれで殲滅すべし!とスズメバチジェットを託す。

リボルバー君を誘導してたら途中で十和田三銃士のS氏カップルと遭遇。

リボルバー君を配置する予定の場所に来たら富士山NOの車が既に待機していた。

凄ェNOだな・・・これに対抗するには・・・恐山NO作ってくんねェかな?。

一列に三人か・・・県外の人は結構でかいのを使う傾向が強い。

リボルバー君に今日元々やる予定だったとこに戻った方が良くねェか?と聞いたが

新規場所でやりたい!というのでS氏の下に入れることにした。

S氏に挨拶に行ったら彼女がライトをピカピカに磨き上げていた。

良い光景だな~・・・羨まス。

 

自分の陣地に入ってセットアップ開始!今夜もスクリーンを張ってハサミムシ対策とする。

ブラックライトを点灯させる予備の発電機を積み忘れたのでよっちゃん到着までチャイナライトで代用することにした。

これは充電式で予備バッテリーも積んでこなかったからよっちゃん到着の時間を見計らって後から点灯させようと思っていた。

メインライトを点灯させて間もなく恐ろしい光景を目撃することになる。

空を埋め尽くすかのようなハサミムシの大編隊が襲ってきた。

前日までに既に何万匹というハサミムシを撃退したはずなのに今日は昨日の倍以上は飛んでる!溜まらずチャイナライトを点灯させた。

空を埋め尽くすハサミムシ・・・まるで中華人民解放軍と戦っているみたいだ!。

用意していた3本のアースジェットが次々に空になっていく。

二本目が空になる頃に弘クワ氏から受電、見学したいとのことだったが彼はこのハサミムシに耐えられるか?。

彼が到着するまでになるべく撃墜しておこう。

またも何万匹という数のハサミムシを撃墜した訳だが、それは飛来総数の10%程度に過ぎない・・・。

後はライトを中心とした半径30メートル内の土や草の上で待機していて何かの刺激で再び飛翔したり這ってきて体に纏わり付いてくる。

反射に非常に敏感な虫で、顔と首筋と手に纏わり付いてくるし、僅かな隙間から服の中に進入してきて挟んだりモゾモゾ動くし何と言っても臭い!。

弘クワ氏が到着したころにはある程度落ち着いたものの、それでも虫嫌いの人なら卒倒レベルである。

これまでの観察からこのハサミムシの大量発生はオオクワの二次発生とリンクするという見解は間違っていないと思われる。

 

弘クワ氏到着とともに時合いになった。

チャイナライトのバッテリーが切れたので代用として彼の秘密兵器である乳母車HIDに代わりを担って貰う、相変わらず不気味な兵器だ・・・。

程なくして最初の本命♀がまず飛来。

弘クワ氏が思わず呟く、(オオクワ)本当に居るんですねェ・・・。

彼の主戦場は殆ど岩木山で十和田湖にはまず来ない人なのでオオクワ慣れしてないのだ。

ここでよっちゃん登場!待望のブラックライトに切り替えてアースジェット弾切れの不安も解消された。

彼が毒ビンタッパーに入れて持ち帰るはずだった美しい蛾は既にオラが踏みつぶしていたので彼のお土産が確保できるか不安なところ・・・。

だってハサミムシとの闘いでそれどころじゃなかったんだもん・・・。

オオクワは次々に飛んで来て2♂2♀、内1匹が今期3頭目の大歯だった。

弘クワ氏もオオクワの♂が飛んで来る瞬間を目撃して楽しそう。

時刻は過ぎ、10時を回ってオオクワタイムは終了。

ここからはよっちゃんの為のヨコヤマ狙いだ。

価値ある蛾をオラが踏みつぶしたからここは何としても採りたいところ。

11時近くになってよっちゃんがそろそろ終了ですかね?と呟いてもいやっまだここに光を当ててない、こっちからよくヨコヤマが来るんだよな、と引き延ばす。

横山君は夜遅い時間帯に飛ぶことが多いので粘るのが肝心なのだ。

ヨコヤマは今年は外れ年ですが多分来年は数が採れると思うとよっちゃんが言う。

そう言えばオラ以外まだ誰も採った報告を聞かない。

オラが何度めかのパトロールに出てたらおあっ!というよっちゃんの叫び声が響いた。

彼はオオクワを拾っても無感動なので彼が叫んだということはヨコヤマか?アイヌコブスジか?どっちだ?・・・・横山君でした!。

張ってて良かったスクリーン。

スクリーンにいつの間にか張り付いていたらしい・・・時刻は11時を過ぎていた。

リボルバー君が降りてきて合流した、沈没したとのこと。

多分干渉でやられたんだろう。

撤収・・・あらゆる物にハサミムシが纏わり付いているので手こずったが全てを片付けて現場出口で恒例の普通種分配をした。

そこで解散したのだが、よっちゃんだけはアイヌコブスジ狙いで街灯へ・・・。

帰宅のため走っていたら彼からメール着信。

アイヌコブスジゲット!とのこと。

これで今夜は灯火三種の神器トリプルスリー達成!だでば。

ヨコヤマも割とそうだがアイヌは特にオオクワとセットのことが多い。

オラのスクリーンに付いていた可能性は高いのだがハサミムシと一緒に撃墜してたのかも知れない。

素敵な夜でした。

 

ゴンは懲りずにやってきたがよっちゃんに追い払われた・・・。

 

【8月24日採集 ♂の行方】

 

二次発生の♂は満月と雨に紛れて消えて行ったかのような様相を呈していた。

何しろお盆から以降殆ど誰も♂を採集していなかったからだ。

二次発生の♀は毎日採れているが♂は既にウロに入ったか自然淘汰されたのか・・・ウロから追い出されたのはどこへ行った?。

しかし可能性のある内はやる!ということで山へ。

 

途中まさやん氏からメールが届く。

彼は今期の残り回数を決めたようで、短文の中にも有終の美を飾るべき意欲が垣間見える。

湖畔のポイントか通称『まさやんの場所』と言われているほぼ彼しかやらない場所で屋台を出すと記されていた。

そのまさやんの場所に到着したら彼は居なかった。

と言うことは湖畔ポイントに行ったのだろうが本日の風ではあそこは無理なのでは?と思ったら、案の定その後戻って来たみたいだ。

最終ラウンドを締めくくるべく頑張っていただきたい。

 

O橋まで来たら亀ちゃんがスタンバイしていた。

投光器の調子が悪いと言ってたが早速直してきたようだ。

先日から♂が欲しい!と譫言のように呟いていたが、♂が欲しかったらやね滝に打たれなさい!。

かつて鉄板!と言われたO橋も昨年から段々調子が落ちてきて、今年は特にコンディションが並以下に陥った。

もう5年以上も毎日のように炊かれて周囲の個体が枯れたかのようだ。

ここはスクランブル交差点だから実際には枯れると言うことはないのだが何かが変わったとしか思えない。

車で乗り付けてライト設置して後は待つだけの非常に単純な場所で飽きるのでオラとJ・N氏は殆どここではやらないのだが、神話が生き続ける限りここの光が絶えることは無いのだろう。

 

本日こそはキンスジ狙いで川原でやろうと思っていたが現場に到着したら台風がもたらした大雑炊で川原が水没していた。

仕方なく前日と同じハサミムシが待ち受ける場所へ移動。

ハサミムシの大空爆が予想されたので対抗策として今期初めてスクリーンを張ることにした。

スクリーンにブラックライトを装着して寄せたところを一気に殲滅する作戦だ。

セットアップを開始したら風はヤマセでメイン方向はやりにくかった。

仕方なく遠距離方向で開始したが、前日に風に乗せて受け流したハサミムシが大挙して戻って来た!。

キャー!いや~ん!。

たちまちスクリーンがハサミムシで真っ黒になっていく・・・。

狂った新兵がM16を撃ちまくるかのようにアースジェットとキンチョールを噴射する。

亀ちゃんに貰ったアースジェットがたちまち空になった。

あかん!弾切れ寸前だ!後から合流予定のよっちゃんに緊急連絡して補給を依頼。

激しい攻防を繰り返していたら風向きが変わって西風になり風速も弱まった。

チャ~ンス♪とばかりメイン方向にライトを向けたら新たなハサミムシ軍団が来襲!ふひょ~!よっちゃん早く来てけろ~!。

方向を変えてからまず1♀飛来、間もなくして暫くぶりに♂が飛来した。

よっちゃんが到着した頃にはほぼ全弾撃ち尽くしていたが漸く沈静化した。

その後1♀追加で、普通種も50以上はきた。

ここ何週間では一番のコンディションだった。

砂地に棲息するカゲロウみたいなのが飛来してきてよっちゃんが驚いていた。

大事に三角紙に包んで、浜辺で灯火をしないと採れないと思っていたと述べた。

期待の横山君もアイヌコブスジも来なかった。

ヤママユガもクスサンも擦れてきていたので終焉が近いことは間違い無い。

自分の屋台を畳んだ亀ちゃんを呼んで草の中の捜索の練習をさせた。

今年はいいところあと5~6回で終了と思われる。

 

ゴンはまたも現れたが、よっちゃんに追い払われてまたスネ夫君になった。

【8月23日採集 最終ラウンド突入か?】

 

台風一過、天気は上々なりってんで山へ。

D橋の前に差し掛かったら橋の上にまさやん氏のプリティなスキンヘッドが見えたが時間がなかったのでスルー。

神よ、まさやん氏の首筋を見る都度カシラを食したくなる我を許したまえ・・・ラーメン!。

 

本日の見所は伊集院氏に譲った1,000Wをついに使用する!と報告があったことと、この最終兵器で連敗に終止符を打つか?であった。

現場に着いたら意外に風が強かったので伊集院氏に確認したが彼の場所は大丈夫だとのこと。

安心してこちらもセットアップ開始。

定刻に点灯したが、何と言うことだ!姿を消したはずのエゾ何たらハサミムシの大群がおぞましいほど押し寄せて来た!。

これを風を利用して風下にライトを向けて受け流す。

恐ろしい数のハサミムシがまるで吹雪のように石ヶ戸方面に流されて行く。

30分ほど掛けてある程度その飛来が止まったか?と言うところでライトを正規ポイントに向けたら第二陣が襲ってきた。

ここからは受け流している時間はないから戦うのみだ。

あっという間にまさやん氏から貰ったアースジェット2本が空になった・・・。

辺りには夥しい数のハサミムシの屍が・・・。

 

普通種は全部で40頭位飛来したがいいものはノコの♂くらいでろくなものなし。

本命は1♀来たが待望の♂が来ない。

ヤママユガが何羽も来たところをみるとどうも二次発生は既に終演したかのようだ。

静岡の人の67㎜辺りで収束したのだろうか・・・月と雨で遮られたか・・・。

いずれにしろ26日以降はずっと雨の予報だからあと何回もできないのは確かだ。

始まったと思ったらもう終わり?淋しいぜよ。

 

開始早々音を聞きつけてゴンが来た。

ポンタと違ってまだ早い!と叱っても聞く耳を持ってない。

またもやミヤマの♂を食べやがった、もう勘弁ならねェ!躾てやる!。

小学生だった頃球速は情けなかったがコントロールだけは自信があった・・・がそれは40年以上前の話でそれ以来野球はやったことがないし今や50肩・・・当たるわけないとゴンに向かって石を投げたらこれがゴンのおでこに見事に命中した!。

ギャン!とゴンが鳴いたが逃げる訳ではない、さすがは毛皮付きだ。

続いて第二投、第三投を投げる。

これは正しく外れたがゴンはこれを恐れるどころか蛾が落ちて暴れたと勘違いして落下点に飛び込んで行く・・・アホや・・・。

目に当たったら可哀相と気が付き、木の枝をブーメランのように飛ばして追い払ったら何故食べちゃいけないの?という目をしてこっちを見てる。

そんな目で俺を見るな!後で呼ぶからどっかで遊んでろ!ともう一本投げたら姿を消した。

撤収作業時になったのでゴン!メシだぞ~と呼んだが来ない。

どうもスネ夫君になったみたい。

帰ろうとしたらO橋との間にゴンは居た。

O橋は今日は開店休業だで早よう行ってこい!蛾が逃げちまうで!と声を掛けた。

【8月21日採集 満月以外は怖くない!】

 

状況は芳しくないのだが20日は天候不順(雨)で採集を休んで元気一杯だったので山に来てしまった・・・。

現場に到着したら奇妙な糞が落ちている。

棒で突っついて観察したら明らかに見慣れたポンタの糞では無い。

ではゴンの糞か?しかし内容物にかなり植物の繊維が混ざっている。

キツネがこんなに植物喰うか?。

では熊なのか?しかし熊の糞形状とは異なる・・・猿か?・・・分からん。

取り敢えず洗車台置く位置だったので掃除し、熊の場合に備えて買ってから一度も使ってなかった百均にて購入の爆竹を鳴らした。

(先日購入した熊スプレーの説明書に爆竹は一時的な効果しかないと記されており少し萎えた)

 

午前~午後と雨が降ったようなので今夜は当然ガスるはずだ。

早速まさやん氏から貰った温湿度計を強制収容箱の上にセットする。

デジタル表示の温湿度計は反応がやたら遅いので到着したらすぐセットしないとスタート時の正確な係数が捉えられないからである(オラの車はその構造上エアコン停めたら車内がサウナになるので)。

置いてから大分経ったので見てみたら湿度75%と出てた。

う~ん少し足りないけど陽が落ちたら上がるだろう、と温湿度計に触ったらいきなり湿度表示が70%に下がった・・・???。

日没後に再び上がり始めたが75%でストップ。

何の計器も持って無かった頃人差し指と親指を擦り併せた感触で湿度を測っていたのだがそれによると湿度は80%は超えているはず・・・壊れたな・・・。

この分じゃ温度計も怪しい。

帰宅してから以前使用してたが表示が怪しくなってきたのでお役御免になったマルマンの温湿度計と比較してみたらどちらも壊れてた・・・。

そこで本日サンデーで新品購入、天下のセイコー製だ。

さすがはセイコー、反応が早い!。

多分オラの使い方が荒っぽく、車に置きっぱだから早く壊れるのだろう。

 

今夜はガスの予測で空も所々抜けてるから月も出る。

今日は東から月が出るのだがその方向の山肌は低いので8時過ぎにはもう影響が出て8時半過ぎには万歳三唱?のはず。

従って道具は700W水銀と400W水銀を出した、これで勝負する。

次に照射する方向の順番を決める。

一番早く月の影響を受ける方角から始める訳だ。

開始したらガスは空が抜けてるせいかさほど酷くなく、普通種もそれなりには飛んで来た。

何より有り難いのはエゾなんたらとかいうハサミムシの飛来が少なかったことだ。

カゲロウみたいな寿命なのかね?。

8時二十分に最初のオオクワ♀が草の中に落ちてたのを発見し、二匹目は月が出た9時過ぎに山の斜面の陰から引っ張り出して採った。

虫が動いているタイミングなら満月に近い月でもポイントを選んでそれなりに対処すれば採れるということが分かってきた。

普通種は全部で54匹採集したがめぼしいものは無かった。

 

採集開始間もなくゴンが現れた。

こいつが来るようになってからポンタ一家が寄り付かなくなって困ったモンだ。

なにしろゴンは若いキツネだから節操がないというか礼儀を知らない。

ポンタなら採集中は遠くの蛾を遠慮がちに貪り、撤収時にならないと近寄らないのだが、ゴンはお構いなしでオラがパトロールに出るとライトの下まできて手当たり次第食い荒らすし目を離せば強制収容箱の蓋を開けようとする。

この夜ミヤマ♂1匹を喰われてしまった。

蛾を摘んで鼻先に突き出すと寄ってきて食べるほど警戒心が薄い。

悪い人の屋台に来たら本当に襟巻きにされかねない。

一発、購入したての熊スプレーでお仕置きして躾しなければ危ないな・・・。

 

この夜伊集院氏が来ていて8連敗で心が折れそうですと言っていた。

オラなんか始めた頃は街灯10連敗、ライト10連敗くらい当たり前でしたよ。

今でも十和田湖周辺以外の場所なら過去6勝80敗くらいだと思いますぜ。

8連敗がどうした?ってなもんです。

虫歯青年だってそうです。

彼も十和田湖以外の虫を探し求めていて0勝でそろそろ20敗は超えたか?というくらいですが諦めるどころか益々凍死・・・じゃなかった闘志を燃やしていますぜ(技術レベルと成果が上がらないのは計画性がないから)。

しかしいつの日か、青年よ大歯を抱け!の日は必ず来るでありましょう。

青年も月が出ちゃお終ェ~よなんて言うな!然るべき手を打てば採れる時は採れるんだ。

諦めちゃいかんのです!。

【8月19日採集 南国のかまり】

 

19日はよっちゃんとA坂氏、亀ちゃんの四人で旅に出た。

南国のかまり(香り)フンカフンカ漂う地へと遠征採集。

予報はずっと曇りで夜中12時には雨とのことだったがもはや信じてない。

ただ今夜は十和田湖よりはましであろうとのデータプラス勘ピューターの赴くままに行動。

 

途中で予てから目を付けていたマタタビ1年分を収穫して袋に詰めた。

これでタップリとリカー酒が造れる ウホホホ。

収穫にライトを設置する洗車台が活躍したのは言うまでもない。

オラがマタタビを収穫している隙によっちゃんはトンボを採っていた。

マタタビを採りながらふと考える・・・これでマタタビトラップを作ろうか?獲物は・・・猫だ。

近所の飼い猫と思われる猫がオラ家の庭で昼寝をするのは構わんが小便をしていくのでちょっと頭に来ていた。

これで捕まえて背中にスプレーで『外出禁止!』と書いてやろうか・・・と考えたが一応猫好きなのでやめた。

 

A坂氏と亀ちゃんはA坂氏の仕事が終わってから出発するので後で合流。

本日のポイントは日中は有料駐車場になっている場所。

以前はそこの管理人に許可を貰って入ってたが、今回から考えを少し改めて管理人に駐車料金を払ってからやることにした。

何人で来ようが1台一晩400円、安いモンだ。

これで当方としては有料で貸し切りの権利を得た訳だから他のトラッパーとカチ遭っても権利を堂々と主張できる。

何より地権者とトラッパー双方にメリットがあることが重要だと思う。

あとはこちらがマナーを守ってゴミなどのポイ捨てなどしなければいいのだ。

ここのお約束はたった一つ、車中泊だけはご遠慮下さいだ。

 

案の定予報は外れ、雲が薄く、月の影響ビシバシ。

A坂君らは遅れて8時前くらいの到着になり、彼らはこの方面は初めてだったので別々にはやらず、一緒にやることにした。

こちらの林道には危険も多く、いきなり暗くなってから動くのは危ないからだ。

回りにはトラッパーは誰も居ないからどんなセットを組んでもOK。

月の他に乾燥という敵も増え、今夜本命が出ないのはほぼ確定的と分かっているが一向に構わん。

今夜は少しでも寄せておく為と割り切っていたからである。

そこで1,500WのHIDと700Wの水銀灯をセットした。

気温は24度はあるが湿度がスタートで72%と乾いており、やはり普通種も雑虫の寄りも月の影響もプラスして反応が大変鈍い。

普通種はこの夜20頭あまり集めるのがやっとだったが、この地方は本当に当たり外れの差が大きい。

普通種も当たれば200~300は当たり前の天国で外れればご覧の通りの地獄行きなのだ。

そんな中でも何でも屋のよっちゃんだけが毒ビン片手にせわしなく蛾や訳の分からない虫をホイホイ詰めていく。

コレ価値無い奴だよな?と足で蹴飛ばそうとした黒い甲虫をライトで照らしたらよっちゃんの目が獣の様にキラリと光った!。

あぁっそれ要ります!それ良い虫なんですよ!。

これが?良い虫?艶消しのこんなんがか?。

いや~これ採れただけでボクは今夜ここに来た価値がありますよ!と言う。

何とかゴミムシダマシというらしいがさっぱり分からん!。

ここでの屋台を終了したあともう1カ所A坂氏らに案内して終了した。

彼らは車中泊して明日もやるからだ。

オラとよっちゃんは帰宅したがこの方面は夜は高速道路と化すので帰りは40分早く到着した。

暖めておいたので次回が楽しみだ。

 

A坂氏を待つ間に十和田湖に入ったリボルバー君から緊急回線が繋がった。

O橋に来たのですが熊が歩いてます!との報告だった。

やっつけろ!といきたいところだがもう既に去った後だったみたい。

今度見掛けたら車で追いかけ回せ!と指示。

この二本足は怖い!と思わせなければならんのだ。

この夜リボルバー君は轟沈した。

赤いキツネと黒熊は不吉の前兆?かも知れぬ。

 

【8月18日採集・赤いキツネをゴンと命名】

 

18日は満月だが、雲が隠してくれるのを期待して出撃。

丁度二次発生の大型♂が動いているのでチャンスがあるのなら行かねばならぬのだ。

インドコブラことまさやん氏も来た、よっちゃんとA坂氏はオラが釣り上げた(道連れは一人でも余計な方がいい・・・ウヒヒ)。

曇りの予報ったってどうせ雲が無くなるんでしょ?と思ってたらやはり無くなった。

まさやん氏が見事7時台に1♀、オラも8時15分に1♀ゲットして後は轟沈!。

まさやん氏は満月が最大火力を現す前にケリを付け、オラは最大火力を山の陰で躱して凌いだ。

 

最近オラの屋台に若いキツネが頻繁に現れるようになった。

オラはキツネと相性が悪いしここはポンタ一家の餌場だからあっち行け!とその都度追い払っていた。

そうしていたら16日の採集時、オラが目を離した隙に強制収容箱の蓋を咥えてトンズラしやがった。

ごちそうを目の前に並べながら与えてくれないオラに肝が焼けたのであろう。

この蓋は18日に遠く離れた場所で回収したが何となく憎めないのでこの夜タップリと喰わせてやった。

このキツネはゴンと名付けた。

但し、今度悪戯したら襟巻きにしてやるかんな!。

 

採集を終えてインドコブラ氏を訪ねた。

氏は既に宿に戻っていたところを電話で外に連れ出した。

いつも手土産を貰っていたのでお返しに大勝軒の持ち帰りもりそばを持参していたのだ。

この老舗の味は知るまいと思っていたらグルメのコブラ氏は既に知っていた。

ここでコブラ氏からこの夜採集したキンスジコガネを沢山頂いたのでよっちゃんと山分けすることにした。

A坂氏と三人で虫談義をしてから別れたのだが、ここで痛恨のミスを犯した。

自宅に帰ってモンスターボックス(ルアーケース)を降ろそうとしたら見当たらないのだ。

しまった!置き忘れたか!インドコブラ氏に電話してみたが既に白河夜船の様子で出ない。

車の上に置いてたような気もする・・・戻るしか無いな・・・。

中のオオクワはこうなったらまあどうでもいいがせっかく貰ったキンスジを捨て置くようなことはできない。

普段は山道ではタイヤを減らさないようにと60㎞以上は出さないのだがタイヤを鳴らしながら普段なら50分掛かるところを35分で走った。

件のケースは湯ノ台に落ちていた。

やはり車の上に載せたまま忘れてたのだ。

ケースは落下した衝撃でかなり壊れていたが奇跡的に虫が入っていた部分だけが無事だったので1匹も逃げてなかった(但し落下の衝撃でオニクワが1匹ショック死していたが・・・)。

キンスジが無事で良かった・・・。

帰宅してからアロンアルファとガムテープでケースの補修に勤しんだ。

 

【雑記】

 

書き忘れたことを補記しときますだす。

 

先日RABのSニュースキャスターがオラのトラップを見学に来た際のこと。

オラがセットアップしているとS氏がライトの回りをスマホ片手にウロウロしてるので何してんの?と聞いたら『この辺にはポケモン居ませんねェ~』とのこと。

皆さん惣辺の辺りにはポケモンは居ないんだってさ。

山に来たなら採集に専念しなさい!って。

 

先日奥さんの実家が青森だという県外在住の方が昨年に続き来店してくれた。

会話の中で弘前市在住と思われるオオクワの詐欺出品者と思われる者の出品についてこの方も気付いていたと話してくれた。

この人はブリードに手を染め始めたばかりで採集の経験は乏しいものの、社会人としての一般常識からこの出品はおかしい?とちゃんと気が付いたとのこと。

この出品についてはその怪しさに気が付いたクワガタ採集経験者から何回も質問がなされ、その都度単に渓流釣りが好きなだけでオオクワはおろか実はクワガタ採集経験がほほ全く無いと自分で暴露してるかのようなアホなコメントを繰り返していた。

このバカ者は落札後に手渡しもOKとコメントしてたのでどこで仕入れたか分からんオオクワとそのバカ者のツラも拝んでやろうかという話しもあったが誰が落札するかで頓挫した。

昨年に3~4回くらい出品して落札されていたので味をしめて今年も出品するに違いないと仲間内で話していたがやはりやりやがった。

ただ、今年は1回くらいしか出してないみたいなのでそおろそろ自分の身にも包囲網が及んでいるとバカ者なりに気が付いたのかも知れない。

そう、お前は青森県採集軍団に監視されている!よく覚えておきなさい。

皆さんも貴重・青森県・天然・樹液採集(こいつ樹液採集じゃなくて木に付いてるのを採集って書いてるけど・・・ここからして既にド素人丸出しのアホや)オオクワという出品にはご注意を・・・。

渓流マニアらしくフィッシングが得意なんだろうからね。

【第二ラウンドの鐘が鳴る】

 

17日は恵みの雨で採集をお休み。

寝た、ひたすら寝て体力回復に努めた。

そして呑んだ、目覚める都度にひたすら呑んで鋭気を養った。

 

17日静岡からお越しのY氏から店のPCにメールが届いていた。

同氏とはふとしたきっかけで十和田湖のポイントを案内したのだが待望の♂を採ったというお礼のメールだった。

静岡というとお茶!というイメージしか沸かないが遠路遙々ご苦労様です、そしておめでとうございます。

これまでも以前から青森に採集に来てはいたものの成果に恵まれなかったようで、今回いきなり67㎜の二次発生新成虫♂をゲットしたものだ。

驚くことにY氏は自爆のO君や長岡の大魔神S氏とも知人で、O君とは青森入りする前に岩手で一緒だったという。

この世界は狭いね。

二次発生で小型♂が動いているのは察していたがつい大型が動き始めましたな。

ここから一週間の勝負でござる。

 

Y氏の絡みで長岡の大魔神S氏からも電話が掛かってきた。

相変わらず鬼神のような採集をなさっておられる様子・・・。

何しろ一晩の移動距離が半端じゃない!。

新宿の御大の知人でデカという渾名の方と双璧である。

さっきまで十和田湖で灯火をしてたと思ったら1時間半後には田沢湖の街灯を舐めているという有様・・・。

一晩の移動距離が300~500㎞は当たり前!一ヶ月の走行距離が1万㎞を優に超えるのでタイヤは年間2回履き変えるらしい・・・。

虫歯青年が同じ真似をしたらトンネルの入り口と間違えて地獄の入り口にノーブレーキでフィニッシュ!ってとこでしょうな。

 

それに引き替え、爆弾魔仮免許のN・N君はこのところご無沙汰だなあ。

せっかく仮免許を取得したというのに燃費の悪い新車に買い換えたおかげで奥様にお小遣いを差し押さえされているという噂が・・・。

クワガタのブリードに、犬のブリードに、人間のブリードに勤しんでくれたまえ。

君の採るはずだった獲物はオラ達できっちり分配するから安心して下さい。

 

昨夜インドコブラ氏に大歯二次発生のメールを送ったがまだ行きませんよ!と返信があった。

オラ、ヘビ使いとしてはまだまだだなぁ。

 

【8月16日採集 雨ニモ負ケズ、ガスニモ負ケズ】

 

雨さえ降らなければ今期三度目くらいの最高条件になるはずだった。

気象の読みが鋭いのか諦めが早いのか他のハンター達は殆ど来ておらず各ポイントはがら空き状態であった。

早々と現地入りし、手持ち乳房・・・じゃなかった手持ちぶさたを感じていたら伊集院氏から電話が掛かってきた。

何と彼は今日行かなかったら俺は後悔する!と宣言して予定より一日早く実家から戻った奥様の地獄のチョークスリーパーから脱出してきたというのだ。

何という執念!あの大人しく従順な彼が賭に出たのだな・・・。

だが、彼が到着する頃にああ無情(ビクトル・ユーゴー)の雨が・・・。

天は彼と我に試練を与えたもうなり・・・。

決死の賭けに出て出陣してきたのだから何としてでも採りたい!と気勢を上げる伊集院氏にオラは、まあそんなに血圧上げないで気楽に行きましょうや!と言いつつ頭の上から噴煙をあげていた。

この日はよっちゃんもオラの屋台に来る予定だったが雨であると告げたら辞退を申告していた。

まだ小雨がそぼ降る中セットアップを雨天仕様にして早めに点灯した。

この雨なんだが、日没1時間前位で綺麗に上がって以後強く降らなければ目はあるのだが、降った時間が割と長かったので採集に与える影響は微妙なところ。

ここから強く降ったらシオシオのパーで一巻の終わりだ。

伊集院氏が入座した射程距離が短い場所ならそれでも一縷の望みはあるがオラの選んだ場所は中距離だからまず敗北は決定的となる。

更に雨が止んだとしてもその次に来るのはガスである。

月は雲に隠され、気温湿度ともに申し分ない。

雨さえなければ大爆発だったのに・・・。

天は更に試練を与えたもうなり。

小雨が上がる雰囲気になったらけたたましい数の雑虫が押し寄せて来た。

これを見てオラはよっちゃんに来た方がいいかもだぜ?と連絡してしまったのだが、この正体が昨夜まで姿形も無かったエゾなんたら言うハサミムシの大軍団だった!。

臭い!邪魔!纏わり付いてきて気色悪い!の三拍子揃った灯火の害虫が一斉蜂起したのだ。

他のポイントではここまではならないのだがオラの選んだこの場所はこの虫の巨大マンションらしく何万匹?という数が押し寄せて来るのである。

だが、この虫の大量発生こそが二次発生の鐘が鳴った明かしでもある。

よっちゃん到着までにキンチョールを1本使い果たしそれでも殲滅できずよっちゃんがこれは溜まらん!と更に持参のアースジェットを1本使い果たしたところで漸く何とか我慢出来るレベルに落ち着いた。

この日の普通種の飛来数は結局50ちょいというところ。

雨で沈んだので数もそうだが♂が少なかった。

最近のオラのセットアップは弾きがかなり抑えられていて以前とは比較にならないほど離れた変な場所に落ちることが少なくなったけれども満月や風やガスが酷い時はやはりそうはいかない。

今宵の作戦は普通の人はやらない戦法をとった。

こんな状況なら他の人は虫を散らさないことに集中するかと思うが、オラは虫が散ろうがお構いなしに多方向に無差別射撃した。

とにかく虫を飛ばせてライトの周辺半径20メートル以内に落ちればそれで結構という手法である。

後は落ちたところが草の中だろうが藪の中だろうが見逃さず回収できる自信があるからだ。

但し、このような場合は通常よりも捜索範囲を広げるのが鉄則である。

どこまでを捜査範囲とするかは普通種の散らばり方を参考にすれば良い。

オオクワは普通種よりも広範囲に落ちるから一番遠くに落ちた普通種の落下点プラス5~10メートルを捜査範囲の目安にすれば良い訳だ。

このような日にはオラはあまり♂は狙わない。

♂が採れる可能性が高まる手法はあるけれどそれをやったら逆にボウズを喰らう可能性も高まるからである。

だから今宵は完全♀狙い!確実に採れる可能性が増す手法をとりながらそれで♂が来たらラッキー♪でよいというのが今夜の作戦。

もう少しガスが晴れてくれる時間が長かったら♂狙いに変更しても良いがこの夜はそのチャンスがなかった。

本命の1匹目は9時半過ぎにガスが数分間晴れた時に来た。

山から飛んで来てライトの前に不時着するところまで久々にはっきりと見えた。

合計3頭の♀をこの夜得たが後の2頭はいつ飛んで来たかは分からない。

気温は20度以上をキープしてたから草の中や木の下に隠れたりしないのは分かっているからじっくりと探し出せばいいと承知してる。

事実残りの2頭はかなり離れたところに落下していた。

この夜♂も来ていた可能性は大だ。

しかし♂は♀よりも着地点を見誤りやすいので恐らくは着地せず通り過ぎていった可能性が高い。

決死の覚悟で来た伊集院氏は今宵轟沈した。

何故彼のところには来なかったのか?。

その答えは恐らくはガスだと思う。

彼の場所は狭くてそれが故にガスの存在と影響に気が付きにくい面がある。

あらゆる条件に強いはずのあの場所で普通種すら数が来なかった・・・ということはガスへの反射で普通種も本命も高く飛んでしまい通り過ぎて行ったとしか考えられないのだ。

禁を破って出撃してきた彼は暫く充電してからまた来ます!と力強く言った。

氏に一言差し上げる・・・諦めない奴が最強!。

オラなんか始めた頃は何度徒労の日々を繰り返したことか・・・。

まずは山の神の噴火を静めるべく家族サービスに勤しむべし!。

 

よっちゃんは横山君らしき飛翔体を追ったが捉えきれず逃した代わりにチッチゼミを採集できた!と喜んでいた。

オオクワには無関心なこの男は何に感動するのか未だに良く分からない。

 

帰宅してまさやん氏にメールの返信を忘れていたのを思いだし、午前1時50分に返信したらすぐ返事がきた。

オラよりも2~3歳年下だから既に齢50の鐘を聞いているはずなんだがこのおっさんいつまで起きてんねん(笑)。

夜中にメールでの会話が弾み、まさやん氏はインドコブラ、オラのことはブラックマンバと呼び合うことになった。

両名以外の人間がオラ達をこう呼んだら噛みついてやる!。

【8月15日採集2匹目のドジョウは中々居ない】

 

今夜は一晩中曇りです・・・と天気予報は告げた・・・。

どうせ嘘ついてるんでしょ!と言いながらも自分は山に上がっていた。

引っ掛かりましたね♪という声が聞こえた気がした(このサイトの気象予報士の首を絞めてやりたい!)。

現場に着いて間もなく小雨が降ってきた(フガッ)。

やがて雨が強くなってきた(フガフガッ)。

虫歯青年に電話してアメダスを見て貰う。

この日、曇りの状態が維持できれば素敵な夜になるのは間違い無かったので一応青年も誘っていたのだが彼は前日にまたもや破天荒な採集に出かけ矢吹ジョーと化して真っ白な灰にになっていた・・・。

ん~、小坂町からそちら方面に向かって現在厚い雨雲が進行中のようであります!との答えにふひょ~と溜息がでる。

オラの下には伊集院氏が陣取っている。

彼の奥様は秋田の実家に帰省していて17日に帰って来る予定であったが何を察したか急に16日に帰ると連絡があったとのこと。

16日に最高条件になる予定だったのに彼に残された余命は今夜のみ!というのにこの仕打ち・・・妻の呪いか?。

この雨に勝とう!と伊集院氏と気勢をを上げる。

セットアップを雨天仕様に変えて採集決行。

雨は上がらず長雨となり、その雨がやっと止まってくれたと思ったらガスが出て、そのガスが晴れたら月が出た出た月がぁ~出た~さのヨイヨイ・・・。

来てると思わなかったがこの夜実はJ・N氏も来ていて爆弾魔メンバー全員が討ち取られた・・・何と恐ろしい呪いなんでしょう・・・。

【8月14日採集予定してなかったのに採集・・・】

 

今夜は採集には行かないで休もうと思っていた。

今日で青森に里帰りしている北海道のK氏が帰るというので午前9時起床。

疲労が蓄積しているので午前中一杯寝ていたいところだがそうはいかぬ。

沢山お土産を貰っているのでお返ししなければならぬ。

まずはオオクワ。

前日採集品はボロだったのでそれを渡すことはできぬ。

K氏との採集中は満月回りだったので効率を上げる為に滅多に仕掛けない無人君の練習中で数日前に採れた♀を進呈することに・・・。

実際のK氏との採集日には無人君は諸事情で仕掛けられなかったのだが産地ポイントも誰も持ってない秘密の場所から採ったものだし、この時期にしてはスレなども少ない個体だったからこれが良かろうと選んだ。

10時、アスパムの観光物産館が開くのを待ってお買い物。

ホタテの加工品や駒峰商店のイカ塩辛などオラが旨いと思ってるものを買い込んでK氏の実家に届けた。

来年も一緒に採集を楽しみましょうと話して別れた。

 

さて、午後までもう一眠りといくか・・・というところで電話が鳴った。

昨夜で青森から南下していったはずの御大からである。

帰れなくなっちゃったと言う・・・うへっ?。

どこに行っても晴れてて月を躱せないが今夜青森だけが曇るから帰りが大変だけど青森に残ることにしたとのことだった。

曇る?その言葉を聞いた瞬間左足が一歩前に出て右足も一歩前に出たら車のエンジンが掛かっていた・・・。

あっという間に山に到着(殆どパブロフの犬だぁぁぁ~)。

だが噂の雲はところどころ抜けて青空が覗いている・・・あれ~おじさん1本釣られちゃったかな~?。

御大の盟友Y氏が橋のポイントに入ったと聞いたので寄ってみた。

そこにはY氏が一人佇んでいたのだが、この人本当に寡黙なな方で、この人との会話はいつも一行で完結する。

オラ:お疲れ様です。

Y:脚立降ろすの忘れた・・・。

オラ:オラの予備を貸しますよ。

Y:いや、結構です・・・。

オラ:じゃあどうすんの?。

Y:下に直置きするから・・・。

オラ:予備だから低い奴だけど無いよりましでしょ、今降ろしてきますから。

Y:手に持てば・・・。

オラ:顔がボコボコになるって!(吸血性昆虫に刺されます)。

こんな調子だから無理矢理脚立を置いてオラも走った。

途中で御大からまた連絡が入った、入りたかった場所は既に抑えられてて(デススト君が入座済み)ポイントNはどうだろうとのことだったが、そこは今日の風では強すぎ、日暮れから落ちればいいけど博打になると進言。

となると残る本日の優良ポイントはただ一つ・・・オラの方がそこに近かったので抑えに走った。

だが、時既に遅く先行者が・・・と思ったら伊集院氏だった。

事情を話したら快く譲ってくれると言ったがそれでは彼に申し訳無い。

けれど丁度伊集院氏も御大から以前に教えて貰った県外のポイントを捜せなかったのでもう一度聞きたかったのと、御大のトラップを一度見学したいとのことで、それなら・・・と連絡して無事到着。

御大から彼のカーナビに件のポイントを説明付きでマーク登録して貰って商談成立!オラの今夜の役目も終わった。

 

月も相変わらず大空で輝いているのでオラも適当に・・・と屋台を出すべく走る。

何かあった際に備えて御大の近くがよかろうといつもの場所に行ったら静岡の人が入ってた。

違うところに行こうとしたら静岡の人が降りてきて、自分は他に行くからここに入って下さいという。

オラは地元だから他に入れる場所知ってるのでいいですよと言っても譲ると言う。

当方は義理と人情で生きているのでただ有り難うと言うわけにもいかない。

本日も最悪な条件だが敢えて目のある推薦の場所を二つ案内した。

このうち標高の低い方が距離も近いのでお勧めですと言ったらそこでやりますとのことだった。

安堵して再び入座しようとしたらATVだと思ってたが実はRABのニュースキャスターだったS氏から電話があり、近くまで来てるので見学したいとのことだった。

彼を待っていたら時間が再びロスするが、どうせロクな日じゃないからまあいいかと路上で到着を待つ。

待つ間に先の静岡の方は自爆のO君の友人で昨日まで岩手で一緒だったと判明。

満月回りと知りながら何故本州最北端の遠い青森まで来るのかね?と不思議でしょうがないが、まあいいかと思考停止。

やがて暴走族みたいにマフラーに穴の空いた車でS氏登場。

あんた高給取りなんだからまともな車に乗りなさいよ。

車から降りたS氏は爽やかなニュース解説が売りであるとおり、半袖シャツ1枚というとてもライトトラップ採集の見学に来たとは思えない爽やかな姿で登場!。

あなたね、キャスターは喉と顔が命なんだからライトに近づいたら駄目よ!と注意した(顔を刺されてボコボコになるから)。

 

スタートで18度台、湿度78%、到底9時半までは保たないのは明白。

最初はやる気があまり出なかったが燦然と輝く月を見てる内に腹が立ってきて猛然と刺激を加える。

7時50分突如として雲が現れ月を覆っていく。

このままゴールデンタイムまで隠してくれたら・・・の願いむなしく8時15分には去って二度と現れなかった。

御大が期待した雲は秋田に行ったらしい。

それでも雲が出たおかげで普通種が少しは来たので草の中の残党狩りをしてたらSキャスターが報道時のキリリとした声とはかけ離れた間の抜けた声であれ~何か来ましたよ~と言うので戻ってみたらオオクワの新成虫♀だった。

時刻8時23分、気温15.7度、湿度92%だった。

この気温でオオクワや普通種が採れる・・・虫は溜まっている。

月が邪魔なだけなんだと思う。

飛来した普通種は全部S氏の採集ボックスに突っ込んでやった。

こんなに貰っていいんですか?とS氏は恐縮していたがな~にいいんだ、全部計算済みよ。

昆虫飼育初心者のS氏はこの夜の虫に興奮して殆ど持ち帰る→その虫はゼリー一袋を一週間で消費する→オラのところに買いに来る。

ちゃんと商売してるから気にしなさんな。

このところ気温に関する感覚が麻痺してきたような気がする・・・。

下のポイントではデススト君が轟沈していた。

御大方はY氏が8時半過ぎには諦めて撤収してきたらしいので多分街灯廻りから南下していったに違いない、お疲れ様でした。

 

 

 

【8月13日】

 

本日はK氏親子は所用があるとのことで採集はお休み。

何とか今夜頑張ってお土産を持たせたいんだが・・・。

しかし、K氏の長男◯◯君 たった1年会わない内に背が伸びたねェ~。

まるでキノコかタケノコか?という位にのびた君。

 

一日分更に成長した月をどう躱すのか、或いは対抗すべきなのかずっと考えていた。

そうこうしているうちに焼山に到着。

民宿桂月さんの前に来たら店の前に島木ジョージが立っとる!・・・と思ったらやっぱりまさやん氏だった。

同氏と御大と桂月の親父さんが店の前で座談会をしてたのでオラも参加。

相変わらずまさやん氏のトークが面白くてみんなで笑ってたが、ツバキが飛ぶので1メートル距離を保ってその会話を楽しむのがコツである。

そのまさやん氏に場所取り合戦で文句を付けてきた人がいたと言うから驚いた。

何と命知らずな・・・あの巨体から繰り出されるまさやん氏の張り手を喰らったら・・・首がもげるで!。

まさやん氏のカチ上げを虫歯青年が喰らったらせっかく治療した虫歯が全部折れて空を飛ぶで・・・白鳳か?てなもんだす。

氏の律儀な礼儀正しさには脱帽、御大に挨拶するためだけに八戸から車を飛ばしてくる・・・中々できるものではありません。

 

今夜は全員別行動だが屋台を張る前にミーティング。

状況読みは早い時間に決着をつけなければならないという点で意見は全く同じだった。

8時~9時までが勝負時、9時20分くらいまではまだ目があるかも知れないが

それ以降は気温が保たないだろうとの予測である。

だから9時を過ぎたら戦法を変えることを考えるべきという点でも同じだった。

各々が同じことをやっても面白くないので基本点は同じながらやり方は御大らとオラは違うことをやろうと決めた。

御大らは月を躱す戦法、オラは月と勝負することにした、前日とは違うアプローチで・・・。

前日と同じく月と真っ向勝負する訳だが、ポイントは変えた。

前日ポイントより少し冷えにくく、今期あまり誰も入って無く虫が濃いという感触を得ている場所を覗きに行った。

行ってみたらおあつらえ向きに斜めのゆるい向かい風になっており、ここで良い!と判断。

ただ馬鹿正直に闘いを挑んでも勝機は薄い、風を味方にしようという戦術である。

あとは光をどこに通して揺さぶり刺激を与えるかだが、風上の方に丁度沢筋が見える。

月が右に移動する時間帯にその沢の下が月から隠れると予測。

そこから引っ張り出して飛ばせてそこから月と綱引きになる訳だがそこで風に助けて貰うのと力負けしないようにと今期一度も出番のなかった1,500Wを持って来た。

1,500Wは誘引力はあっても強力過ぎて近くまで寄せてから弾いてしまうデメリットもある。

旋回している時に光の輪から外れたら最後、月に奪い取られることがままあるのだ。

だから操作性を上げる為に1灯のみで勝負する。

オラの場所の勝負の時間帯は恐らくは8時半~せいぜい9時10分までと睨んだ。

これで全ての戦術と方針が固まった、あとはイメージ通りにやるだけだ。

開始!まずすぐにノコ♀が来たけど後が予想通り続かない。

常に刺激を与えないと何も来ないので地道な作業を繰り返す。

暫くしてコクワの♀が来てノコ♀も来た。

気温がどんどん下がっていく。

8時40分、オラの下に入ってた十和田三銃士のS氏が撤退の挨拶に来てくれた。

何も来ないし寒いので撤収するとのこと。

彼の場所は風が通り抜けるので冷えるのが早いのだ。

そこは17度台だったらしいがオラのところは予想通りまだ18度台をキープしている。

何も来ないときも忙しい。

常に何かしてないといけないからだ。

8時58分暫くぶりに♀が飛んで来た、これは!・・・来た!。

右の後ろ足のふ節が掛けているボロだったが何とか採れた・・・。

18.4度だった。

K氏のお土産には不適なので数日前に採った♀を進呈し、こいつは飛んで来てくれたご褒美にプロゼリーをたらふく喰わせてからリリースとした。

飛来総数全8頭の内の1匹に感謝・・・。

戦術に運がうまいこと味方してくれた、満足だ。

 

 

【8月11日~12日】

 

北海道のK氏が青森入りしたが所用で採集は12日とのことで、明日到着予定の新宿の御大併せて二名分のポイント整備のため草刈マス男と化す。

準備万端整えたところで自分の屋台を初めてやる場所で予行演習。

一癖も二癖もある場所だな・・・とは思ったがとにかく練習!。

ライトオン!したが殆ど何も来ない・・・アカン、持ってくる道具間違えた!。

周囲のボサボサに引っ掛かると思い、250Wを持って来たが吸い上げられない。

ここは火力を上げて引っ掛かろうがお構いなしに吸い上げてその中に本命が混ざればOKで、引っ掛かったら別の方法で回収すればよろしいと判明したが時遅く轟沈!。

K氏用のトラップを見に行ったがここもアカアシの♂1匹のみで沈没!。

腕が悪いのか場所を間違ったか月が強いのか・・・満月回りはやっかいだ(だから面白いんだが)。

このままではいかん!もうひとつふたつ工夫しなければ採れるもんじゃねェ。

こんな時はアルコールの儀式だ!

普通の人はただ酔っ払うだけだが、オラの場合は脳味噌が活性化してもつれた回路がこの時だけ繋がるんだ。

 

明けて12日、前日の練習を生かすべく山に上がり各氏と再会したが新宿の御大の盟友Y氏がいない。

まだ岩手の久慈あたりで引っ掛かっているらしい。

Y氏が到着したのが8時頃で、結局K氏の分のトラップを仕掛ける時間が無くなった。

結局昨夜練習した場所にも諸事情で入れなくなりまともに又月と勝負することになった・・・。

結果は・・・全員討ち死に!。

青森の月夜は甘くない・・・。

【8月10日採集・最低温度記録更新】

 

明日は北海道のK氏と埼玉のO君が訪れるため下準備に山へ。

今日の採集はよっちゃんを誘ってキンスジコガネ狙いとしゃれこもうと考えていたが現場を良く調べておらず、目的のポイントには梯子がないと下りられないと知って断念。

今夜は半月よりちょっとメタボ化した月が敵なのは明白だが、以前同等の月と真っ向勝負して勝ったことがあったのでまた勝負したくなった。

オオクワが出てくる山肌の真上に月が出てくるはずのポイントにわざと入座することにした。

ポイントに向かう途中で別なポイントで待機している亀ちゃん発見!。

声を掛けたら山に居るのにどう見ても海水浴にきている格好なので、何しとるんじゃ?と聞いたら♂が欲しくて滝に打たれてましたと真顔で言う(何を考えてるのかオラには分からん)。

(滝に打たれるのは勝手だが)全く意味ねェと思うぞと返答。

現場近くになって気温の低下を感じてはいたが亀ちゃんと会話している側からどんどん落ちて行くのを感じた(アララ敵が二つになりそう・・・)。

その後自分のポイントに向かったが途中で本日の条件に最適なポイントが何故か空いていたので亀ちゃんに連絡。

気温がどんどん下がっていくのに早い時間帯は月が睨んでおり採れる時間帯のチャンスを阻んでいる。

今宵勝利するためにはここが一番良いのは明らかなので亀ちゃんにここに移動した方がいいと進言、彼も分かりましたそうしますと言った。

彼が最初に入った場所では月が隠れるのがおよそ9時過ぎ、その影響が殆どなくなるのが9時20分~30分頃だからそこから勝負しても彼の道具ではおよそ勝ち目がないからだ。

自分のポイントに入座したら既に気温が17.4度だった、ゲゲゲのゲ・・・厳しくなりそう・・・。

月は予想通り山肌の真上にど~んと出てる。

2灯が有利だが敢えて前回と同じ1灯で勝負することにした。

その代わり手持ちの爆弾で一番強力なのを使う、久々登場1,000Wだ。

雲がないのでゴールデンタイム時には前の低温採集記録15.4度を下回る可能性大だ。

取り敢えずライトオン!。

反応が鈍いが普通種は遅れながらも飛んで来た。

但し常に刺激を与えてないと飛ばないのと、風は弱いのに月に翻弄されて意外なところに落ちるから監視が重要だった。

よっちゃんが蝶の御世話で大分遅れて到着、月の影響の少ないポイントに走る。

本日の勝負の予想時間帯8時~9時の間に本命が来ず、苦しくなってきた。

9時40分・・・あと20分くらいで月が隠れる。

亀ちゃんにその旨連絡したら8時台に1♀が来たとのこと、んだべ~と言いつつもポイント替えるように言ったのはオラだから内心ほっとする。

よっちゃんにも連絡したがまるで駄目とのこと。

気温はついに14.6度・・・山に月が隠れる直前だった。

フラフラと飛んで来てポトンと力なく落ちた♀が来たので拾いに行ったら本命だった!  やった!最低気温採集記録更新だ!。

全国では13度台で採集された記録があるから14度台ではなんら不思議はないのだが素直に嬉しい。

感動の抱擁をしたが良くみたら右のアゴが根元近くから折れており軽い抜け殻の婆さん♀だったのでその場で成田離婚(リリース)して別れた。

この条件で採れたということだけで気分は上々だが、気がかりは誘ったよっちゃんへのお土産が乏しいこと・・・彼の屋台もおそらくいいものは来てないだろう。

悪いことしちゃったな・・・と草の中をチェックしてたら2メートル先の草の上に長~い2本の触角が見えた。

んむ?むむむむ!もしやこいつはヨコヒゲか?はたまたニセヨコヒゲか?どっちだ!引っ繰り返して腹を見る・・・横山君じゃないかっ!うひょ~♪。

よっちゃんにこれで言い訳が立つ、えかった~。

ヨコヤマヒゲナガカミキリって14度台でも飛ぶのね、へ~。

本日のトドメはカブ♀!何と14.2度で飛んで来た・・・意外と根性あるのね。

なんやかんやで結局普通種は35匹集めた。

よっちゃんにお土産を配当し、亀ちゃんらと合流して虫談義をしてから帰宅。

楽しい夜だった。

 

【8月9日休憩】

 

9日はリボルバー君と遠くに行く予定だったが気温高く風強し、風速5メートルじゃさすがに行く価値がないと早々断念。

今日は・・・今期採ったオオクワの中から厳選して残した♀の産卵セットを組むべし!。

別な虫のセットも組むから結構な数なので狭く散らかした店舗ではなく自宅の風呂場で作業した。

風呂場は作業場として完璧!仕事が早いぜ!。

午後3時半、使用済みケースの洗浄から始めて産卵木の水浸け皮剥き、マットの加湿と一連の作業をあっという間にこなし、オオクワ10セット、他の虫3セットを瞬く間に組んで午後5時半にはアルコールの儀式に挑む準備まで完了。

至福の一杯を杯に注ぎ込みまさに今、口をつけようととしたその瞬間に携帯が鳴った。

誰だ?神聖な儀式の邪魔する奴は!・・・リボルバー君でした。

遠征を諦めたが採集は諦めきれず十和田湖に来たらしい。

うん、立派だ!若いっていいねェ~。

と、ここで閃いた。

実況中継しなさいと鬼の注文をつける。

自宅に居ながら酒を呑み、つまみを食しながら他人の採集の雰囲気を楽しむという鬼畜の所業。

ところが5杯目を飲み干しても中継が届かない・・・。

豪を煮やしてこちらから回線を繋ぐとさっぱり駄目だとのこと。

い~や、採れるよ(え~、そうですか?)必ず採れる!(・・・)採れなきゃおかしい!(プレッシャー掛けないで下さいよ~)ふひょひょひょ(・・・)。

その後彼からスマホ特有の無言電話が二回掛かってきたが音信なし。

二回目の通信で、やはり風が強く鉄板ポイントなのに普通種も10頭前後と悲惨な状況らしかった。

又の連絡を待つとしたが、8杯目を飲み干しても吉報は届かなかった。

討ち死にしたようだ・・・。

仕方ないのでチュウ(オラのペット)と遊んでから寝た。

【8月8日採集・ポンタのしつけ】

 

オーラを感じないアンニュイな夕刻・・・しかし両手はハンドルを握って山へと前進している。

11日から北海道の知人や自爆のO君らが来るのでその下作業をしなければならないのでやや早めに出発した。

その作業を終え、当夜の屋台を出す場所に到着したら現場は予想を裏切っていた。

東の風はこの現場には不利なのは百も承知だったがこの程度の風速なら地形が緩和してくれると読んで入ったのに風が予想外に強くて防御しきれない感じだったのだ。

通常ならばここを諦めて別な場所に移動するのがセオリーではある。

しかしここで天の邪鬼の性格が頭をもたげる。

よ~し、風を利用していつもとは反対方向から引っ張ってやろうじゃないの!(但し距離が凄く遠い・・・)。

スタート時の気温23.9度、湿度92%。

点灯時に風が少し納まったか?と思えたのでノーマルポジションから始めたがやはり蛾ですらが途中で辿り着けず叩き落とされた。

やっぱ無理か・・・仕方ないと遠距離射撃に切り替える。

すると、蛾やコガネムシやクワガタが風に乗って恐ろしい早さで飛んで来きて地面に激突する。

これは・・・あれだ! 初心者のスケーターが止まりきれずリンクの壁に激突するのにそっくりだ、ウヒャヒャ!面白れェ~!。

だが風が強すぎて半分以上がライトを通り越して後方に墜落するので集めるのは少し面倒。

暫くすると黒い大きな♀が弾丸のように飛んで来るのが見えた、おおっこれは!やはりオオクワの雌が地面に激突した。

駆け寄ると苦しそうに足をバタバタさせている。

こっちへ来いよって言うから来たのに酷いわ、酷いわエ~ン!とシクシク泣いているように見えた・・・ウヒャヒャヒャ面白れェ~!。

山での風はほんの少し角度が変わると風の向きが変わる。

方向が逆になったり風が納まったかのように数分間だけ無風に感じたりする。

その時を待っていた・・・ピタッと止まった感じのその瞬間に方向転換して波動砲をすかさず打ち込む、今だ!。

ほどなくしてブタ♀オオクワが落ちて来た。

アレっ?アタシどうしたの?てな感じで草の上にひっくり返ってキョトンとしてる。

ふひょひょひょ罠に掛かったな・・・。

その後はダラダラと普通種の飛来が続いたが風が強くてオニクワは少なかった。

多分山から飛んで来て反対の山に戻って行ったことだろう。

その後はのほほんと採集を楽しんでいたが、ふと気が付くと後方に獣の気配がしてる・・・ポンタが来やがったな・・・。

無視していたら突然ギャンンギャンギャン!という叫び声がした。

何事かとライトで照らしたらポンタが子狸の首を噛んだりして後ろへと追い立てていた。

多分だが、まだ行ってはいけないという親の制止を無視してごちそうにありつこうとした子狸をポンタが叱っている図だったようだ。

ポンタってしつけにうるさいのね・・・。

狸ですらしっかり子供に教育するのに先日の若者の親は何してた?。

 

帰りに亀ちゃんの屋台を覗きに行ったら撤収中だった。

A坂氏も一緒だったが、この二人いつも一緒だなあ。

同じバトミントン選手で気が合うのかな?。

傍から見ていると虫好きの叔父さんと甥っ子に見える・・・。

おっ!噂の発電機を拝観させてもらう、ウ~ムこれが水冷式HONDA16iかぁ~、A坂氏がナイスセーブしなかったら今頃◯◯◯氏の目と鼻から水が垂れているの見れたかも知れんのにのォ~(笑)。

お二人と暫し虫談義をしてから帰宅した。

【8月7日採集 何故に・・・】

 

青森は先々週までは全般好調で先週はエアポケットに入って全然駄目だったが、遠征組の中で先々週に大当たり出した人がいて、その情報はやはり矢のように全国に伝わった。

押し寄せて来るのでは?の予想は当たり次週はエアーポケットに入ったにも関わらず十和田湖は遠征組で溢れた。

他県ではその週も調子が良かったのも拍車を掛けた一因かも知れない。

半分以上の遠征組が轟沈したであろう。

 

7日は再び虫歯青年と聖地攻略を目指す予定であった。

ところが気温が上がりすぎ、日中の最高気温35度、夜間の最低気温が27度とでて飛ぶ訳が無いと諦めて中止した。

遠方は諦めたものの体は疲れているのに心は騒ぐ。

よし、どれだけ飛ばないかホームで観察しよう!と山に上がった。

標高を上げてみたものの、スタートで気温26.8度、湿度88%。

初飛来はコクワ♀から始まった。

総数10匹前後で終わるかと思っていたのにどんどん飛来は増えていく。

そして8時半、オオクワの飛び方をしたクセ者が飛んで来て拾い上げたらちゃんとオオクワ♂だった。

???何で?。

この時点での気温26.6度、空が抜けてるから少しずつは気温は下がるだろうと思ってはいたが中々下がらない中こいつは飛んで来た。

みたら腹の微毛がピカピカの新成虫。

普通種の飛来も止まらない。

結局9時40分くらいまで飛んで来て総数は百くらいきた。

とりわけオニクワの飛来が多く、全部で20近く。

既に例年より10日ほど早くピークの様相である。

10時半に終了したが気温は24.8度だった。

今日は飛ばないから遠征はやめようねって言ったのは誰だ!(俺だああ~)。

下でやってたリボルバー君も採ったしまさやん氏も採った。

何故飛んだのであろうか?一つの答えを普通種の中に見いだした。

ピカピカのミヤマ♂、コクワ、ノコが混ざっていたのだ。

つまり一次発生の生き残りに二次発生の個体が混ざり、餌場争いなどで仕方なく飛んだのではないかということ。

丁度今朝新宿の御大から電話があったのでオラの考えをぶつけてみたら、当たりでしょうとの返答だった。

だけど、それって続くのかというと1~3日くらいで続かないんだよねとも言っていた。

二次発生のいいところは月齢が悪いという月との勝負になりそうだ。

【8月6日採集】

 

昨夜はよっちゃんが見つけた遠い秘密の穴蔵へと潜り込んだ。

何故そんな遠くにというと一昨日更に遠いレアポイントにお気に入りのサンダル置き忘れたことと(キティちゃんサンダルではありません)十和田湖は県外遠征の方で溢れてるからだ。

秘密の穴蔵ではやたらオニクワが飛んで来て20匹近い飛来があった。

ミヤマの♂はタイミングがずれてるので大したものは来なかったが♀がデカイ!。

今期中に多分ここでオオクワは出ると思う。

 

10時半に撤収し、十和田湖を経由して帰ろうとしたところ湖畔の近くがやたら明るくなっている。

時刻は既に11時半。

T字路付近に差し掛かったらもうかなり眩しい!。

こんな交通量の多いところで殆ど道路に向けて炊いてやがる。

誰だ?確かめない訳にはいかない!。

ライトの前でスピード落としても遮光すらしない。

光がまともに車に当たってまぶしすぎて人物確認ができないので一旦通り過ぎ、Uターンしてライトの手前に横付けした。

八戸ナンバーの車二台で来てるとおぼしき二人の若者だった。

どこにライト置いてやってんの?それに遮光くらいしてくれや!道路だぞ!と叱った。

ダンボールとか持って来てないのか?と言ったらすみません!持ってます!と言って車に走った。

持って来てんなら最初からやれ!と言いたい。

多分誰からも習わずライトトラップを始めたんだろうが常識で考えれば分かるだろうに・・・。

そう言えば指導している高校生も学校で『常識テスト』なるものがあり、赤点を取ってくる奴が何人かいる、つまり・・・非常識なんだ。

多分この子らは悪い子じゃない。

ただ常識に欠けてるだけなんだ。

やがて彼らもその次世代に教えてあげられるようにやってはいけないことを伝えなければならないと思う。

 

もし彼らの内どちらかがこの記事を読んでいたらもう一つ教えてあげるのを忘れていたので書いておく。

君らが光りを当てていた山肌は橋の水銀灯に常に照らされている場所であり、つまりクワガタは殆ど居ないんだよ。

君らがクワガタ採れた!と喜んでいるのは水銀灯に飛んで来たクワガタをわざわざガソリン炊いてライトに吸い寄せてるだけなのよ。

通行車両に迷惑を掛けてわざわざ意味のない遊びをしてたってことさ。

本HPの灯火採集マナー集を一読されたし・・・。

 

それにしても街灯廻りと覚しき車両の数の凄いこと!あっちへウロウロこっちにウロウロ、街灯の下にはペンペン草一本も生えてないんじゃないか?。

こんな時はよっちゃんがうらやましいね。

みんなが見向きもしない訳の分からん虫をニコニコしながら毒ビンに納めていくからね(ライバルがいないからのう・・・)。

街灯廻りかとおもいきや実はポケモン捜しだったりして・・・。

【8月5日採集】

 

8月5日は頑張らなければ採れない日だと思ってた、つまりあまり良くはない日であると捉えていた。

今夜は新規開拓に徹すると決めたところで伊集院氏から連絡が入る。

奥様から邪魔だから山にでも行って来なさいと追い出されたので張り切って出て来たらしい(山に行きやすいように送り出してくれたいい奥様・・・と解釈しておこう)。

どうせ難しい日なら勉強になる方がいい、と言うことで草に落ちまくるポイントへの入座を勧める。

簡単にこの場所のレクチャーをしたところで自分の現場に向かう。

この日の敵は風でこの現場の地形ならかなり防いでくれると思ってたが木が全体揺れている。

終わった・・・本命が出るはずもないが感触を確かめるには充分。

8時20分に点灯開始した。

第一弾がコクワの♀だったので、おっ?と思ったがその後♂2匹を挟むカブ♀9連発の集中爆撃を喰らった・・・。

悪貨は良貨を駆逐する

カブトはクワガタを駆逐する・・・

不安になって先日ここを下見したよっちゃんに電話する。

その時はガスってしまったがクワガタは一通り来たとのことで一安心。

ここを見切って街灯をチェックすることにした。

道すがら1カ所しかない街灯ポイントに差し掛かったら何やら光の束が蠢いている。

県外ナンバーの車が4台、総勢5~6人の男が1本の街灯の下をチェックすべく群がっている。

砂糖に群がる蟻?死体に群がるアイヌコブスジコガネ?(表現がマニアック過ぎか?)。

こんなところの街灯をこの人数で・・・恐らく村中の街灯という街灯は彼らに舐め回されたことであろう・・・。

背筋が寒くなったので伊集院氏の所へ向かう。

彼の400W、HIDは水銀と見間違うほど光量が少なかったせいか弾きは少なかったようで草をチェックしても1匹しかいなかった。

後は彼が全部回収したようで、本命は出なかったもののこれで良いのだ。

一生懸命捜した様子が見て取れた。

次回ここでやるときのセットアップは

①400W×2基(光量強く出る方を右に)

②1,000W×1基、400W×1基(400を左にセット)

③1,000W×1基

の順がお勧めです。

当日のように向かい風が強い日はライトの後ろ5メートルにスクリーンとブラックライトのバリケードを築けばロスが少なくなります。

この場所に慣れ、①~③のどのセットでもスクリーン無しで虫をコントロールできるようになったらライトトラップそのものに対する感性が変わっていることと思います。

 

帰りにとあるポイント前に差し掛かったら県外遠征の方がまだ頑張っていた。

声を掛けたら青森入りして四日目のこの夜にやっと1♀ゲットしたとのこと。

この方のライトがまともに車道に向いており遮光してなかったので失礼ながら進言した。

①このような場所では必ずダンボールその他で車が来たらその都度遮光願いたい。

②片側1車線でのライトはご遠慮願いたい。

過去に警察に通報されたりもしたので、と説明したら素直に聞き入れてくれた。

青森って結構きついですねというのがこの方の感想。

青森は3年振りらしい。

やっと採れたので明日は秋田に向かうとのこと。

青森のオオクワを採るまでは帰らない!と宣言したのはひょっとしてこの人か?。

帰っちゃイヤ~ン!とシナでもつくってみるか(笑)。

青森最後の夜をお楽しみ下され。

【8月4日採集】

 

8月2日、オラは前日及び当日昼迄の雨と温度の影響で十和田湖方面は目が無いと判断して遠征採集に切り替えた。

この日ホームである十和田湖には上から十和田三銃士のS氏、その下に爆弾魔見習いから昨年爆弾魔仮免許に目出度く昇進したN・N君、更にその下にビッグバンベイダー・・・じゃなかったビッグバン伊集院氏と爆弾魔メンバーがゾロリと整列してオオクワ包囲網を敷いていた。

この日のホームは風は問題無し、月も問題無し、湿度問題無し、そしてまたも天気予報はオラを裏切り遠征先は高温、見切ったはずのホームが適温となっていてこの日のホームの最低気温は20度だったという。

これ以上何を望むか?と誰しもが考える条件でしかし全員が討ち取られ轟沈したというのだ。

雑虫も普通種も少なかったらしい。

しかし、条件とは先に挙げた項目だけではない。

これらは目で見て肌で感じて計器で図れる条件だが、殆どの人が計器で図らず、目に見えずという条件がある。

それは気圧と前日の天候、雷、そしてタイミングである。

タイミングに関してはアカアシを除いて普通種もいいかげんスレ個体が増えてる頃合いであり、オオクワも例外ではない。

その証拠に♀はスレが目立ち、♂はこのところ誰も採ってない。

前年越冬物と一次発生の♂個体は既にその殆どが自然淘汰されたとみて良いのだ。

飛んで来る獲物は普通種も♀が多く、この時期のターゲットというのはオオクワ狙いであるなら当然産卵行動中の♀で比較的新鮮な個体が欲しいということになる。

 

4日、オラは十和田湖から少し離れたレアポイントA村か間違い無くいるはずだが誰も狙ったことがないB町のポイントを攻めようと考えていた。

どちらも採集圧が全く無いから出ればいいものが採れることもあろう(そううまく行く訳もないが・・・)。

店を出る際にはこのどちらを攻めるか決めかねていたが、とにかく暑かったので標高200メートル台のAよりは標高600メートルのBの方がよかろうと傾いた。

オラの車載の気温計は実にいいかげんな代物でエンジンの熱を拾い、太陽光の熱も拾うので日中は殆ど役に立たない。

夕刻以降夜にやっと機能するのだがそれでもエンジン熱を拾うので実際の外気温より3度高く表示する。

出発時には37度を示し、標高を上げて木陰を走行する内に陽も傾いてきてスルスルと下がってきた。

29度(この時点ではまだ実際の気温は25度くらいと読む)・・・27度・・・と落ちて行き、向かう途中で一番標高が高い地点で26度となった。

この辺りで実際の外気温は24度以下、23度台であると読むのだが、ここから十和田湖に行くにあたり標高が下がるに連れ今度は気温が上がるのが通常であるのだが下がり続けていく・・・アレ?・・・。

空が抜けてピーカンだからこれではBは気温が下がりすぎてしまうのは明白。

予定を変更してN・N君らが2日に全滅した要因を探り、検証してみたくなった。

諸条件が多少良くてもタイミング的には最高条件になるはずがない。

しかしオオクワは採れないか?というと結構な確率で採れるはずなんだ。

その最後の決め手は当日N・N君のところへポンタが来てた!ということだ。

確かめてやろうじゃないの!。

 

N・N君が入った場所へと梶を切る。

ここはホームの各ポイントの中でオラが一番得意とするところ。

風・月・気温の悪影響をある程度防いでくれる場所ではあるが逆に幾つかの点で気むずかしいところがあり、技術がないとその幸を与えてくれないところでもある。

現場着で22度だが陽が傾くに連れどんどんと落ちて行く。

この調子では間違い無くBポイントに行ってたらスタートで18度とかだ・・・危ねェ危ねェ、ここまでは読み通り、ここもスタートで19度位、ゴールデンタイム時に18度キープしてくれたら御の字だな。

湿度は既に88%だから問題無い、風は無さそうに思えるが実は上空の風は結構強い、7月2日に較べれば24時間以内に小雨が降ったみたいだが強い雨は降らなかったと見え、総合的には全体条件では2日よりは悪いと言える。

そろそろと準備を始めたというところで下のポイントに入った伊集院氏から連絡が入る。

県外からの遠征組が5組きており、その県外の人から話しかけられたが2,000Wと1,000Wを持ってきておりオラの上に入ったという(この情報は非常に有り難い)。

その内の一人は青森でオオクワ採れない内は帰らない!と気合いを入れてたらしい(秋まで滞留してくれたら表彰してあげたい)。

この天候、気温と風・・・で上に入るか?オラのところでギリギリだで・・・標高低い方が有利なんだけど。

大爆弾の信仰者の人は経験的には持って来た二つを両方炊く人が多い(合計3,000Wってここに来るまでにどんな大場所ばかりやってたの?東北にそんな場所沢山ある?逆効果だと思うんですが・・・)1灯立てなら1,000Wではなく2,000Wを使うお方が多いようで・・・。

この夜の敵が風・低温から又一つ増えてしまった。

一度組んでしまったセットを仕方なくバラして球などを入れ替えて上記に対応するセットに組み直す(面倒臭ェ~けど仕方ない)。

このセットでも上で大きいの炊かれたら普通種やオオクワの飛来が3~4割は減少してしまう。

2,000Wなんて十和田湖に持ってくるより海で使ってよ!(イカが釣れるで)。

スタート!気温19.2度、湿度90%。

雑虫の寄りも予想通り芳しくないが、いつも通り一通り虫に刺激を入れて騒がせる作業から入る。

ここでよっちゃんから連絡があり近くでカミキリ採ってたが虫の気配無く、夕飯食べてから雑虫摘みに後で来るとのこと。

ゴールデンタイム時前で気温は18度台になった、まだもう少し下がるだろう。

クワガタは徐々に集まりだしたが8時半を過ぎてパッタリ止まるようなら今日はもう駄目だ。

普通種の飛来ピーク前によっちゃん登場!新兵器ワンカップ毒ビンに次々と蛾やらコガネムシなどめぼしい物を詰め込んでいく。

アレ?そのコガネムシ沢山来る普通種なんじゃないの?と聞くと、いやっこの銅色したのは少し珍しいんですよと微笑む・・・う~ん、相変わらず訳が分からん!。

普通にやっていると殆どの人が気が付かないだろうが上空の風が強い!。

向かい風が強い訳だからライトの上やや後方に旋回した虫は流されてしまう。

ここで確認しておかなければならないことがある。

上に入った県外組の人の光の影響の有無だ。

ライトから離れてその方向を見たら空が明るくなっている。

さほど光軸は上げてないみたいだが大爆弾の威力は凄い、完全にこちらに干渉してるのは間違い無い。

この場合風の問題もあるから風を読みながらライトを慎重に操作する。

光軸は殆ど下げたまま、時々風が納まった際にだけ短時間でピンポイントを突く。

やることが限られてくるが仕方ない、その上でやるべきことをやらないといけない。

慎重に虫の動きを操作しながらも時々後ろに反れていくのが出る、これを秘技呼び戻しでライトに戻して落とすを繰り返す。

9時過ぎ、ライトの前にドンピシャで落ちた本命♀をよっちゃんが拾う。

お~来たか・・・何だやっぱり来るじゃん。

上の大爆弾で付近の虫の流れが遮断されてるからそことここの間にいる虫を動かして弾かないように採るしかないのだ。

沢山は来ないけど動かして、来た奴は確実に採る!これが今夜のキモだ。

暫くしてオラがライト前を掃除してたらよっちゃんが落ちた!と叫んでライトの15メートル手前の草むらに走った。

だが、見つけられなかったようで戻って来た。

クワガタが落ちたように見えたんですが・・・間違えたかな?という。

よっちゃん程の者がそうそう見間違うはずがない、ここはオラの出番だ!。

間もなく発見、ミヤマ♂だったよと彼に差し出す。

葉っぱの陰から足1本でも出してたらオラは見逃さない。

それにしてもライトの手前15メートル先に落ちた虫を見逃さないよっちゃんは流石だ、これが出来るライトトラッパーは青森にはオラを含めて3~4人しかいない。

よっちゃんがこれをできるのは普段から蝶やトンボやカミキリなど飛翔昆虫を追っているからだと思う。

ライトのセッティングを変えてから広範囲に落ちる現象がかなり無くなりピンポイントで落ちるようにはなってたが、当夜は下草が刈られたことと上空の強風でかなり広範囲に落ちた。

これができなければここでやる資格は無い!というのは言い過ぎだが成績がガタ落ちするのは間違い無い。

条件が全て整えば誰でも楽しめるところだが、一つ二つと敵が増えるに従い途端に牙を剥く、ここはそんな場所であり、五つ来てるのに二つ来たっ!と喜んで帰っているような場所でもある。

 

ピークを過ぎたか?というところで草の中から2匹目のオオクワ♀をオラが拾い出す、残念ながら両後ろ脚のふ節欠けでその場リリースとなる。

オラの場所は既に気温が17.6度に落ちている。

下に入った伊集院氏に連絡を入れてみたら採れてないとのこと。

ここで二つ採れているのに条件が更に良い下で採れないとは何か間違っているはずなんだ。

気温は?と聞いたら21度くらいあると答えた。

下のポイントはここより下がりにくいのは確かだが、ここにも一つ誤りがある。

下のポイントの地面はアスファルトで舗装されているからオラの車載の気温計と同じで日中に暖められた熱を拾っているはずなんだ。

だから路面に直置きしたら誤差が出るのは当たり前で、何か台の上に置いた方が正確な値に近くなる。

経験から言って下のポイントのこの時点での本当の気温はオラは19度台だと思う。

オラが仲間に今そっち何度?と携帯で良く聞くのはこの為だ。

ライトを構えてる位置の気温と虫が飛び出してくる位置の気温の差・・・そこまで気を使うべきだと思う。

でも19度台だったら充分な温度でもある。

しかし何故彼のところにはこの時点で来ないのか?オラの一つの答え・・・それはこの夜、虫は自発的に活発に動いたか?というとそうでもないということだ。

つまり伊集院氏は割とライトを構えてじっとしてた時間が多かったのでは?。

そういうことがやりにくい場所でもあるがオラなら絶えず何かやっている。

それはガキの頃から多動児だったからで逆にじっとしてられない性格なんだ。

オラの場所ではこの日普通種の数はざっと百近くは集めた。

伊集院氏のところと比較してみれば良い。

オラの所の方が広い範囲から集め易いのは確かだが集める作業をしてなければここまで行かないのも確かだ。

虫の動き自体はにぶかったのだから・・・。

つまり2日も虫は居たのだが、動かせなかった人の負け・・・ということで決着、如何?。

オラがやった場所は腕を磨くにはいいところ、あそこで何度も何度も練習すればいいと思う。

 

10時過ぎ?止まっていた虫の飛来が急に増えた。

ははん、上の人が諦めて撤収したな・・・と気付く。

見たらやはり空が暗くなっていた。

方向を変え、刺激を入れるとノコ、ミヤマなどは来るけど単発。

終了だな・・・と見るといつの間にかよっちゃんの毒ビンはパンパンに近い。

お主・・・いつの間に・・・。

11時で終了した。

 

この夜ポンタは来なかった。

実は最近分かったのだがポンタ一家は幾つかの餌場を持っておりグルグル回っているみたいだ。

帰宅途中で噂の県外組の車とすれ違う。

街灯廻りをしてるんだろうがお疲れ様です。

前日は雨、その前日の2日は虫が積極的に動く日じゃなかった、街灯廻りも可能性低いだろうな。

新宿の大師匠らならこの辺のところまで頭に入れながらの街灯廻りをする。

だから結果が違うんだ。

 

今回記事は2日に惨敗した仲間の参考になればと追体験して書いてみた。

この道もオラはもう歳だからそう長くない。

皆はまだまだ若いのだからオラの肩を踏み台にしてもっと高いところに上がってくれと思い書いた。

但しオラの頭を踏み台にしたら足を引っ張って引きずり降ろすかんな、お忘れ無く・・・。

 

 

 

 

【8月2日採集】

 

リオ五輪にねぶた祭りね、すっかり忘れてましたわ。

リオはなんか窃盗団とか犯罪者らが稼ぎ時!と待ち構えているような気がして怖いッス。

 

2日は十和田湖から離れて遠征採集。

今回はリボルバー君が同行志願で一緒に行くことになった。

十和田湖は雨などの影響で不発と読み、今回方面の方がよさげだったこと、気温も最低気温が22度、ゆるい東風と揃っていたこと、そして愛知の人の最後の注文品を揃えることが目的だった。

リボルバー君とはそれぞれ別な場所でやる予定だったが目的地周辺にはあまり来たことがなかったみたいで、十和田湖なぞとは危険度が違う為今回はレクチャーの意味を兼ねて一緒にやることにした。

採集の前に採集以前に注意すべきことを彼に伝える。

①熊の巣窟であるから熊はその辺にいると思って行動すべし。

②強い雨が降ったら躊躇無く即刻撤退すべし(ちょくちょく崖崩れが起こるから閉じ込められる可能性があるし、運が悪ければ直撃を喰らう)。

③何があるか分からないからガソリンは車、発電機、携行缶全て満タンにすること。

④前日~当日に掛けて雨が降っていたら林道の下りでは充分減速すること(粘土の路面は濡れると非常に滑りブレーキが効かない)。

 

現場到着・・・暑い!標高230メートルの現場では夜には21度くらいからのスタートを期待してたのだが24.8度もある。

こりゃあ飛ばないわ・・・。

湿度も月も大体の条件が揃っているのに・・・。

今夜は注文のミヤマ・オニが採れて、コカブトの♀、そしてオオクワが出れば万々歳!ついでにキンスジコガネなんぞも採れればさらによし!なんだが期待薄い。

恐らくは早めに気温が落ちなければ近くの虫が最初に飛んだらはい終わり!のパターンだろう。

点灯してみたら、やはり凄いのは羽アリだけでアカアシなんぞが最初に飛んだらすぐに飛来が落ちた。

小細工をするとパタパタとは飛んで来るがまたすぐ止まる。

これ繰り返して普通種を70~80頭くらい集めるのがやっとだった。

ここは当たると200越えは当たり前、300~400来ても驚かない場所なんだが何かが狂えばこんなもの。

逆に言うと同じ条件なら十和田湖なら30~40頭集めるのがせいぜいだから誰も来ない豊かな場所だから70~80来たとも言える。

この夜、本命オオクワはまたしても来なかったが、コカブト♀とオニクワが採れたので面白みには欠けたが満足はできた。

いや~ここは手強いな・・・まともに勝負できるチャンスが少ない・・・。

コカブトの♀は二年ぶりだから本当に嬉しかった。

前回ブリードして簡単に幼虫が採れたけど越冬の管理に失敗してはいけないと思い保健の意味で八戸のよっちゃんにも分けたのだが二人とも油断して全滅させた苦い経験があったがこれで再チャレンジできる。

 

気温について少し纏めよう。

他県のケースは知らないけど青森では大体こうだ。

日中に27度を超えスタート時で24度あったらまず飛来は少ない。

この27度という気温がまた一つのキーワードに思える。

それはヒメオオは26度になると木から降り始めるのが現れて27度になると餌にありつけなかった小さい個体を除いて全てが降りてしまう。

アカアシはもう少し頑張るがそれでも28度位が限界。

少ないながらも飛んで来る個体は何故飛ぶのだろう?。

オラは飛びたがってる奴の中で近くにいるのだけがライトの強い刺激で飛んで来るのではないかと考えてる。

遠くから飛んで来た気配がないように感じるのだ。

つまりクワガタは気温が高くても低くても短い距離しか飛ばなくなる傾向があるのではないか。

当夜、24.8度でスタートした気温が早い段階で22度台に落ちれば飛ぶ可能性があるが、えてしてこんな夜は中々気温は落ちない。

この夜は10時にやっと23.6度まで落ちたが何も起こらなかった。

青森の自宅に帰ったのは夜中の2時頃だがその辺りでやっと22度台だったのでこの夜の現場はひょっとしたら1時~2時頃に飛んだのかも知れない。

この場合普通種は飛ばずオオクワだけがその時間帯に飛ぶという現象もある。

スタート時で23度超え、ゴールデンタイム前に22度台というのは日中の気温にもよるかも知れないがどちらに転ぶか分からない状況と経験的に思える。

これまでの経験から大爆発が起きたのははスタートからゴールデンタイムまでの気温が17.5度~22度付近だ。

18度を切ってなお大爆発が起きたのは発生のピークとか雨がいい方向で作用したとか何らかの追い風が吹いた時だけで、普通種からオオクワまで全てが騒ぐのは19度~21度が最も多いとデータは示している。

気温は前々日~前日~当日と低い~適温まで徐々に高くなるのは少しの温度差であってもOKでその逆は×。

適温~適温外に高く推移していっても×だ。

この気温に雨・風・湿度・月の影響・ガス・発生のタイミング等々が複雑に絡んできて結果に影響するが、難易度の高いポイントほどこれらの要素が一つ二つ欠けただけで成績がガタ落ちする。

オラが今回行った地方は標高2百メートルを越えると格段に難易度が上がり、更に同じ2百メートル台でも内陸部に行くほど難しくなる傾向があるように思う。

県外の採集者の意見を聞けば青森は難しいとよく聞くが、これは十和田湖周辺を示しておりそれ以外の地方は更に格段に難しいのだ。

青森以外では採集をしないオラにとってみればこれは十和田湖とは違う環境・条件の場所を体験できる場所ということになる。

中々良い結果は得られないが修行の場と考えれば有り難いくらいのもんだ。

辛くなった時にその苦痛から逃れる良い方法をよっちゃんや仲間に教えられた。

それはオオクワを含むクワガタ以外の虫にも興味を持つこと、食べ物や温泉など他の楽しみも取り込むこと、そして行って帰ってくるまでの行程そのものを楽しむことで軽減できる。

このような場所で結果だけを求めれば人は必ず苦しくなるし、変なことを始めたりろくなことが無い。

【8月1日採集】

 

午後から指導している卓球部の練習を見に行った。

二年生エースの子から『練習お願いしまっす!』と言われ迂闊にも『うむ!』と答えたのが全ての間違いの始まりだった。

何しろここの練習場は午後には軽く40度を超えるのだ。

練習試合に来た他校の選手がバタバタと倒れるくらいの凄まじさ。

(但し、この練習場で三年間練習を積んだにも関わらずデブで入学してデブのまま卒業した豪の者がたった一人だけいる・・・コイツのデブ加減は一本筋が通っている!?)

最近は行ったとしても比較的涼しい午前しか行ってなかったし、足を痛めていたので球出し程度で自分では打ってなかったのに・・・。

練習を始めて20分でもうユニフォームは絞るとジャーくらいに汗でグショグシショ、ラケットを握ったことを後悔した。

普段から選手には『集中しろ!気合いを入れろ!諦めるな!』と叱咤してるのにオラから『ボクもう駄目・・・』とは言い出しがたいものがあり・・・。

合間に麦茶、リポビタンDを流し込むが追いつかない。

二人目の選手の相手をしていたらついに手のひらに痙攣がきた。

塩分が足りない!ソルティーライチを流し込む。

終わる頃には頭がボ~っとして何をしてるんだか分からなくなってきた。

練習を終えてフラフラと練習場を出たが、条件反射?みたいなものか何も考えずそのまま山に向かった。

今思い出した・・・というか山に向かう途中の記憶が無い!。

気が付いたら現場にいてフラフラとセットを組んでいたという感じ。

記憶が戻り始めたのが今日はヤマセ(東風)だからこう組まなくっちゃという辺りからだ。

でもやはり採集中の記憶がところどころ飛んでいる。

学校の練習場の環境が劣悪だからといって練習だけではこうはならない。

連日の睡眠不足と疲労が溜まった上での酷暑の練習でとどめを刺された格好。

愛知の人の為のオニクワを採ったはず・・・キンスジコガネも採った気がする・・・普通種は150くらいは来てたのかな?・・・アレ?オオクワは?・・・記憶がない・・・。

もしかしたらアカアシやカブ♀でごった返してた強制収容箱の中に放り込んで帰りにポイしてたのかも・・・。

帰路の記憶もない。

再び記憶が戻るのが帰宅してチュウ(オラのペット)に餌あげてアルコールの儀式に挑んだ辺り。

その後儀式の途中で気絶したらしく、気が付いたら朝6時・・・しかもテーブルに突っ伏したまま右手はまだ杯を握りしめていた!(オラこよなく酒を愛しているんだなあ)。

その後布団に入って再び目覚めてからモンスターボックス(ルアーケース)を覗いたらオニクワは入ってたがキンスジがいない!と思ったら毒ビンに入ってた。

ペアだったら生かして持って帰ってよっちゃんにブリードしてもらおうと考えてたはずなんだが・・・。

修行僧のような一日だった・・・。

 

【7月31日】

 

夕刻前、既に現地入りしてた爆弾魔一味のメンバーらから現場は豪雨ですと報告があった。

雨さえ降らなければまた素敵な一夜となったかも知れないのに・・・天気予報って21世紀になっても当たらんよね。

局地的な豪雨かもしれないからアメダスの雨雲の動きを見て降雨が無いか弱雨で上がったところがあったらやってみれば?と勧めて交信を終えた。

さて、オラはどうするかと思案に暮れていたら亀ちゃんが現れた。

前記事の答え合わせに来たという。

さあっそれでは◯の中の文字を答えよ!。

採点結果・・・55点!(青森◯業しか入れんがな!)。

せっかく久々に来店してくれたのだから夏の補習授業でも致しましょうか。

前回A坂君と入ってた場所でのメインの照射方向を尋ねたらやはり正面直当てが主だったとのこと(うむ、やはりそうであったか・・・)。

時々方向をパンしたが上流よりは下流に向けた方がクワガタの寄りが良かったので方向を変えた時は下流に向けた方が多かったという。

それは間違いだと指摘、その理由を説明した。

ついでにD橋とその関連性のある各ポイントのメカニズムについても初級コースのレクチャーを施した。

その後亀ちゃんらはライトを炊くべく山に上がっていったが先に上がっていたN.N君らと共に轟沈したとの報告がったがオラのせいではない!。

近くに赤いキツネがいなかったか?。

【7月30日採集・赤いキツネ現る】

 

スタート時で気温24度湿度90%ゆるい向かい風で薄曇り、月はいない・・・これ以上何を望むと言うの?(願わくば8時半までに22度になって欲しいだけ)。

ライトではこのところ不憫な想いをしている虫歯青年を癒やしてあげようといそいそと電話するが予定入れちゃったんで来られないとのこと。

連夜の大爆発を目撃するかも知れんのだぞ!と揺さぶるもビクともしないところを見るとよほど楽しい計画を立てているに違いない。

それでは連夜の大爆発を披露して泣かせてやるか?とスタンバイ。

ふと見やると現場の隅にキツネが座っている・・・。

いつもと違う場所なのでここに付いて餌場にしてる奴だろう。

ラッキータヌキ、緑のポンタは福の神だが、この赤いキツネはどうなんだ?。

ドキドキしながらライトを点灯させたが・・・アレ?・・・何か反応が悪いぞ・・・まあ気温も高いし23度に落ちたら・・・アレレ?適温になっても来ないぞ・・・うん、ここは標高高いからあれだ、遅い時間ですよ多分・・・レレレのレ?・・・なしたってらんずや!(どうしたというのだ)。

本命ゼロ、普通種必死に掻き集めて40頭くらいでめぼしいものなし。

唯一の救いは2年振りに採れたコカブト1頭のみ!。

赤いキツネは悪魔のキツネでした・・・。

今度ここでやる時は下からポンタファミリーの首に縄付けて無理矢理引っ張って来ようか?。

不憫な想いをしてた虫歯青年が断ってくれて良かった・・・留めを刺すとこだったね。

そう言えばあいつの目、キツネ目だった・・・奴の呪いか?。

【29日採集】

 

前日はえらい目に遭ったのでホームで確実に採ろうと思った。

気象条件はかなり整っていたので普通種はかなりの数が予測できるが本命はどうだろう?普通種がもの凄く飛来してオオクワはさっぱりというパターンもある。

まあ♀は来るだろうと予測を立てていた。

現地入りする際にO君と連絡を取り、彼の屋台候補待機場所を尋ねた。

彼はどうしても欲しいレアポイントのオオクワを青森での遠征採集ラストと決めていた。

だがどこの場所をどう攻めるかで決めかねていたようなのでアドバイスした。

難しい産地ラベルなのでこの日有利な場所を優先順位を付けて三カ所ピックアップした。

しかし彼は結局のところ己の信念に基づき別パターンで実行し、見事に轟沈した・・・。

その後自分の屋台を組んでいたら練馬忍者のトシちゃんが挨拶にきた。

オラはやや標高の高い場所を勧めたが、最難関のポイントで採ったらたいしたもんだと言ったら興味を示し、後にJN氏もあそこで採ったら大したもんだと二人の悪魔が耳元で呟いたもんだからチャレンジャー精神の持ち主であるトシちゃんは道を誤り最難関ポイントへ行きこれまた見事に轟沈した(笑)。

 

時間になったので自分もセットアップしてライトを点けた。

開始直後は大したことはなかったが30分もしたらもう大変!。

クワガタの飛来も凄かったが雑虫の寄りは更に凄まじかった。

虫が嫌いな人なら気絶するか?というレベル。

普通種は300位の飛来があったが、これを必死に拾いつつ、身支度はそれなりにやっているのにどこから入るのか服の中に得体の知れないのが進入してきてモゾモゾ動いたり、引っ掻いたり、刺したりで集中するのが大変だった。

本命は1♂2♀来たが、他に今期十和田湖では初のアカエゾセミが現れ、オニクワも2♂来たので真夏に入ったと感じる。

飛来はまだ続いていたが11時を過ぎたので撤収を開始してたらO君とトシちゃんが揃って挨拶に来た。

O君はレアポイントのオオクワに後ろ髪を引かれながらも、今夜から南下するとのことで、トシちゃんはこれから他の場所でもう少しやってみてそれから青森を離れると言った。

今回三人で回った遠征採集は本当に楽しかった。

また一緒に遊ぼうぜよ。

 

自分の撤収が終わり、トシちゃんの様子が気になった。

彼には当初勧めたポイントをやってみたら?と言っておいたのでてっきりそこでやってるものと思っていた。

それにしても午前零時からまた炊こうというのだから本当に好きなんだな。

差し入れのスポーツドリンクを買って陣中見舞いしようとしたらオラの場所からほどないところで誰か炊いてる・・・。

近寄ったらトシちゃんだった。

上に行こうとしたら誰か炊いた跡があったので物は試しの意味ともし弾いていたら拾えるか?ということでここで炊いてみたのだという。

オラの真上のこんな近くてショボイ場所でよくまあやる人がいたもんだ。

ここでやられてなければオラの所の収穫も更に多かっただろうがそれであの数だったのだから今夜も素敵な夜だったのね。

オラの近くでやるとあなたの獲物は減少しますからご注意を・・・。

オラがトシちゃんの所に来るまでにミヤマが1匹来ただけで後は何も来てないとの事だったが、ライトの当て方が気になった。

ここでどうせやるならこう当てた方がいいとライトを少し移動させ、若干向きを変えて暫くしたらノコが飛んで来た。

時刻は午前1時を過ぎている・・・。

また雑談してたら何かが落ちた音がしたのでライトを当てたら1匹来ていた。

ちゃんと見ようと座り直してまた当てたら消えていてあれ?と思ったら再び落ちた。

トシちゃんが確認しに行ったら『来ました!』と声を上げた。

来たって、何が?・・・まさか?・・・『オオクワです!』。

なぬ~?・・・。

夜中に再び騒ぎ出す現象が青森にはあるがこれは違う。

トシちゃん粘りの1本!でフィニッシュ!となった。

やれめでたし、いいものを見せてもらった。

 

追記

トシちゃんが青森初日でオオクワを採った日、ラッキータヌキのポンタがやはり来ていたとのこと。

しかも親子連れで現れたらしく、これまで性別不明だったポンタの正体が明らかになった。

ファミリーの中でポンタが一番大きくて、次が少し小さい成獣、そして2匹の子狸。

ポンタファミリーは四人(頭)家族で、彼はパパだったのだ。

トシちゃんが子狸は頭を撫でられると言ってたのでオラも軍手をしてやってみた。

確かに気にもせず触らせてくれる。

しかしこれで良いのだろうか?。

オラの知ってるあるお方の前でこれをやったら汁にされちまう。

人とは怖いものだとパパ(ポンタ)に代わってオラが教えてあげなければならない。

鼻先に大きな蛾をちらつかせておいておでこにスッペを一発見舞ったらギャン!と鳴いて距離をとるようになった。

これでいいのだ。

 

【27日~28日採集】

 

26日より気温も少し下がり、雨の影響もあって27日は少し難しくなると予測。

26日に練馬忍者のトシちゃんが採ったので自爆のO君に今夜は採らせたいところだが、レアポイントにまた入れば黒豚の気配濃厚。

確実に採った方がいいんじゃないの?の彼の心を揺さぶった。

信念のポイントに入るか確実性を取るか、さあッ彼はどっちだ?。

彼はあっさりと信念を捨てて鉄板ポイントに入った(笑)。

だがやはりこの選択は正しくて彼は1♀をゲットし、トシちゃんは採れなかった。

関東から遠征に出て来て数日・・・ここらで疲れを癒やしてリフレッシュを・・・ということで今宵は根岸屋さんに三人で宿泊し、宿の親爺さんの絶品の焼き魚で一杯やろう!という計画。

練馬忍者のトシちゃんから宿の親爺さんにカブトムシのお土産付きだったから親爺さん、神奈川に住む孫へのプレゼントができたと喜んでサービスに地酒の逸品をずらりと並べて好きなだけ呑め!ときたからたまりません!。

夜中までクワガタ談義をしながら楽しい酒を呑んだ。

 

27日夜から28日のに掛けて十和田湖はずっと雨だったので黒豚気配濃厚。

予定通り午前で雨が上がり気温も高い別な場所に行くことになった。

O君はこの地方は初めてらしく、十和田湖とは違う山並みに興味津々の様子。

結局ここではO君が破天荒な場所を見つけてやって本命は来ず普通種60頭くらいでフィニッシュし、練馬忍者のトシちゃんはオラのお勧めポイントに入って本命はやはり来なかったもののもの凄い普通種のシャワーを浴びたようだ。

聞くところでは夜中の12時になっても飛来が納まらなかったそうな・・・。

 

この方面にはオラがまだ日中に見てなかった所があり、ある理由で非常に興味深く

きっちり精査してみたいと思っていた。

その付近に車三台で入った時・・・見つけてしまった・・・。

近未来、青森の採集は新時代に入るかも知れない。

ラッキー狸・ポンタ伝説!】

 

昨年熊スプレーで自分を撃墜した埼玉のO君と忍者練馬のトシちゃんが遠征採集で青森入りしたので再会した。

先に到着したO君と八戸のよっちゃんと三人でメシでも喰おうやと焼山の食堂に行ったがどこも準備中の札が掛かっててやってない。

その内の一軒でどこかやってる店がないか尋ねたら十和田市方面に10分ほど車で走らないとやってないとのことだったので仕方なく向かった。

ところがどこに行っても準備中、で営業してない。

やっと営業中の店に辿り着いたらもう十和田市内だった。

そこの店主に何故どこもやってないのか?と尋ねたら午後2時を過ぎたら客が来ないのに店開けてたら人件費が嵩むからだそうな・・・。

 

腹を満たした後でO君がマスターしたというツリーイングの講習会開催。

ブナやミズナラの巨木がある地帯に赴きその妙技を披露してもらう。

O君は装備を整えたらその巨木にロープと器具を使ってスルスルと約5メートルも登っていった。

O君が『店長も是非登って見て下さいよ』としきりに勧めてきたが、こちとら筋金入りの高所恐怖症なのでキッパリ『断る!』と制した。

代わりによっちゃんが挑戦して登ることになったがコツがあるみたいで40センチほど浮いたところで身動きが取れなくなり宙釣りになった・・・。

登ることも降りることも出来なくなったのでオラが肩車して浮かしてる間にO君が装備を解除するも、器具が外れた瞬間によっちゃん裏返しになった・・・。

そうこうしてる内にトシちゃんも到着。

ライトトラップの準備に入る。

 

O君は青森入りする前にもうオオクワを採集しているので余裕たっぷり。

しかしトシちゃんがレア過ぎるポイントばかり攻めてたので採れてなかった。

明日から天候が崩れていくので今夜で決めなければならない。

トシちゃんがやりたがっていたオラが一番得意とする場所は昨夜オラが暖めておいた、今日のコンディションなら大きなミスさえしなかったらまず間違い無く採れる。

最後の決め手はポンタが来るか?だ。

トシちゃんにやってる最中にポンタが現れたらもう採れたも同然!と説明する。

昨年からオラはここで採集中にポンタが現れた日はほぼ全勝だからだ。

O君もここのオオクワが欲しい!と毎年狙ってるレアポイントに入り、夕暮れを待つ。

夕方まではオーラが漂っていたが日没前に少し薄くなったのが気になったけれどやはり採れる状態ではあった。

結果はオラに1♂2♀、トシちゃんにも2♀が来た。

O君は難易度が高い所に入ったのが裏目に出て沈没したが、もう既に他県で大歯の♂を含めて数頭採集してるんだからいがべ。

孤高の戦士は志を曲げてはいけない、貫かねばならんのだ。

そこのオオクワが欲しければ採れなくても採れるまでやるのがサムライだ!と慰めつつ、でも明日は雨だからボウズ喰らいたくなかったら鉄板ポイントに入るのも手だ・・・と彼の心に揺さぶりを掛ける・・・。

さて、27日彼はどこに入るのでしょうか?。

出来る限りのサポートはしてあげたいが・・・。

 

トシちゃんの屋台には早々とポンタが現れたらしい。

しかも初めて2匹で訪れた。

ポンタの彼女なのか?ポンタの子供なのか?(ポンタ性別不明)。

あそこから今夜も(発電機の)音がしてる・・・食事に行こう!と誘ったんでしょうかね。

ラッキータヌキの呼称は伊達じゃない、ちゃんとトシちゃんにオオクワを連れて来た(餌を貰う代わりにオオクワ連れてくるなんてことある訳ないがこいつが現れる時はオオクワも騒ぐ時という関連性は認められる)。

ポンタよ、餌はこれからもたらふく食わせてやるがオラのライト置く場所に糞垂れていくのはヤメろ!。

 

今日聞いたらこの夜はまさやん氏も1♂2♀、亀ちゃんも採ったらしい。

素敵な夜だったね。

そして孤高の戦士がもう一人・・・。

オラの大爆発記事を読んで釣られた虫歯青年。

この素敵な夜に破天荒な某山に入り、破天荒なポイントで屋台を出しミヤマ1匹でフィニッシュ!という破天荒な大沈没を喰らったという。

私の瞳が濡れているのは・・・泪なんかじゃないわ、泣いたりしない♪(BY松山千春)。

夜露が目にしみただけさ・・・そうだろう?。

 

 

【青森県突如の大爆発】

 

ひょっとして今年は発生数が少ないかも?上の工事が影響してる?全ては杞憂だった。

25日スタート時で21度と今期初の気温で曇ったので月も何時まででも心配なさそうだけど、さて今夜はどんなもんじゃい?とライトオン。

アカアシから始まり、久しく見えなかったノコもミヤマもコクワもシャワーで降ってきた(普通種総数軽く200超え)。

ってことは・・・来ましたオオクワも♀4連発!。

ねェ君たち今までどこで何してたの?。

蛾やその他の雑虫の寄りも凄まじく、その騒ぎを聞きつけてかこのところご無沙汰だったポンタもやって来てウガ~っと蛾にかぶりついてました♨。

ポンタが現れるとオオクワも採れる・・・の神話は健在でした。

【エアーポケット】

 

一次発生のピークの後に来る中だるみのエアーポケットに入って何日目だろう?。

それにしても普通種すら飛ばない、飛んでも8時半でぴったり止まる期間が長くてやきもきすること甚だしい。

本来のエアーポケットと低温に月齢が加わって今年は実質の採集期間が短くなるんだろうな。

これは多分全国的に同じ現象に陥ってるのであろうと考えてて確かめてみたらやはりそうだった。

地域毎に多少の違いはあれど、全体的にはほぼ同じ。

あの長岡の大魔神ですら轟沈してるらしいからこりゃどうしようもないわな。

クワガタ採集はやはり釣りに通じるものがあるなあ・・・。

昨夜24日は丁度良く?酷いガスだったのでガス対策ホームレス風味の改良版、ホームレス改のテストを行った。

コレ、本当に他人には恥ずかしくて見せられない・・・まるで焼きそばでも売ってるかのようだもんね。

ガスの反射で高く舞い上がる虫を低空飛行させる効果はばっちりある。

このままで何もしなくてもある程度は落ちてくる。

単なる感触ではあるが、今までのノーマルセットで落ちないで上空でホバリングを繰り返しやがてどこかに行ってしまう個体が従来通りなら仮に10匹いたとして、この改訂版は何もしなくても3匹~4匹落とせるみたい。

これにある技を加えると6~7匹落とせる感じだ。

だが、まだ改良すべき点とテストすべき点が多々ある。

ライトの種類との組み合わせもそうだし、これをやると落下点が結構前になるきらいがあるからだ。

撤収の煩わしさは・・・これも課題だな。

【熊について】

 

前回記事で書いた熊は実に無礼な奴だった(プンプン)。

あれで襲われて殺られていたら腰の大小を外していたところを後ろから切られたも同然!。

あの鉢合わせした瞬間オラは何を恐れたかと言うとポルキィ皮付きウインナーと水戸黄門を晒け出したまま息絶えた死体を虫歯青年に看取られるということだった(しかも右手はエンガチョ!)。

やはり武士(もののふ)たるもの、背中傷で死ぬは恥!敵わぬまでも向こう傷で死にたいものよ。

 

あの日キャンプしてた山の達人から聞いたのだが、記憶に新しい秋田県鹿角市の件の熊はある場所で飼育されてその後脱走した個体の可能性があるということだった。

だとすれば人を恐れないのも無理からぬこと。

更に、山菜採りなどが頼りにしている鈴の音やラジオなんだが学習してしまった熊が逆にその音を頼りに近寄ってくるケースが増えてきたらしい。

つまりタケノコ採りなどはある程度摘み集めたら袋などに入れて置いておき、次の袋を持って・・・と夢中になっている間にその置いた袋の中のタケノコを熊が喰うと・・・。

要するに鈴の音もラジオも学習した熊にとっては『ご飯ですよ~♪』と呼んでるようなものらしい。

虫歯青年のディパックに取り付けられた鈴もチリ~ン♪と非常に良い音がするのだがどこかで聞いた音色だな・・・?と思ったらお通夜で道主が入場の際に鳴らす鈴の音と同じ音色だと気が付いた!。

どうだ!頼りなくなってきただろう?。

高いけどこここはやはり熊除けスプレーを1本用意すべし!。

その威力は自分を撃墜した埼玉のO君が身を以て知っている・・・。

爆弾魔・迷い道に嵌まる

 

23日、十和田湖から遠く離れた聖地に向かう。

道連れとなるのは言わずと知れた同好の士、虫歯青年。

何度念を押してもいとも簡単に遅刻を繰り返すこの男ですらこの地に行くときだけは遅刻しないという魅惑エデンの園なのだ。

今宵の聖地は東の風弱くピーカンでも恐らく気温は19度台をキープのはずで月は上がってくるのが9時半くらいだからまず関係無い。

現場が近くなり、虫歯青年は別場所で屋台を出す計画で、ここはどうだ?どこでやりたい?と見ながら進む。

進んでいく内に突如う◯ちしたくなってきたところに、丁度よく道路工事のスーパーハウスと簡易トイレが目に付く、『これだ!』。

簡易トイレにはご自由にお使い下さいと書かれているのでお使います!と拝借しようとしたところ、中が狭い!。

オラは膝が悪いのでもうちょっと広くないと・・・。

てな訳で簡易トイレの脇で野糞に変更♨。

心地よい排便を堪能していたら、目の前の草の中から真っ黒い大きな犬が出て来たと思ったら・・・熊じゃん!。

距離10メートル・・・戦闘態勢もクソもない尻丸出しの前に出てくるとは・・・卑怯なり!。

熊と戦う用意はしてるが車の中・・・。

熊は道路の真ん中で止まり、オラを睨む。

目を反らしてはいけない!オラも尻丸出しのまま気迫で睨み返す・・・同時に右手で尻を拭くのだが手元が定まらずちょっと手に付いチッチ♨・・・クッソ~味噌付いた~。

尻を拭き終えてパンツを上げやっと反撃体勢完了!

さあっどっからでも掛かって来い!(気持ちの上ではね・・・)と思ったら敵はゆっくりと斜面を登っていく。

すかさず虫歯青年に写メ撮らせる為に熊だ!と叫び呼ぶがオラがどこにいるのか分からんらしくキョロキョロしてる(役に立たねェ~)。

熊はどうも川に水飲みに来てたみたい。

虫歯青年にバレないようにお茶で手を洗い、何食わぬ顔で車に乗る『行くぞ!』。

味噌が付いたので運が付いたかというとさにあらず・・・。

 

現場に着いたら予定の地に何とキャンプしてる人がいる。

青年と付近でルッキングによる採集を暫し楽しんだ後このキャンパーに交渉開始。

だが、あっけなく(この場でライトトラップやっても)いいですよのお返事(いい人だあ~)。

一応下流で熊が出ましたよと説明したがこの人、ああ私は熊は平気ですから・・・とさらりと言う(ムムッただ者でねェど!)。

青年を彼の持ち場に入れる為に一旦下流に下がり、再び戻ってセットアップ。

点灯開始したら案の定この人が近寄ってきて、見てもいいです?と聞いてきたのでどんじょどんじょ(どうぞどうぞ)と招く。

どうも古いタイプのライトトラップしか見たこと無かったらしく、何ですかこの明かりは!と驚いていた。

会話してる内にこの方今年ブナの木に関する本を執筆して出版する予定らしく山の達人と判明した。

 

飛んで来る虫の内容がおかしい・・・。

大型ミヤマの♂が飛来するのだが微毛がまだフサフサ生えてて殆どの個体がスレてない(当日最大個体70.1㎜)・・・しかし♀の飛来がない。

ノコギリは♂も♀も来ないし、コガネムシ類はおろかカメ吉など他の甲虫の姿もない・・・十和田湖ならまるで7月上旬の気配だが、アカアシは飛んで来る・・・何じゃ?どうなってる?。

それでいて夜8時半を回ったところで飛来がピタリと止まるのは直近の十和田湖と同じパターンだ。

虫歯青年のところはどうなっているのだろう。

9時40分になったら月が出て来たので撤収開始し、青年を拾いに行く。

彼の現場を見て驚いた。

オラんとことは距離で3キロ、標高で50メートルくらい低いかという程度の差なのに彼の屋台はドウガネブイブイで溢れ、ミヤマ♂はスレ個体が多く、♂より♀が多く来てたみたい。

ノコが来ておらずアカアシが来てるのは同じ。

しかしこちらはホソカミキリは来てるわ何と言ってもキンスジコガネを2頭ゲットしてた!。

もう、訳が分かんない!。

帰路二人で街灯を回ったがカブトムシはちゃんと出てた・・・。

アカアシが赤松の木に止まっていた・・・。

謎だらけで帰宅終了。

忍び寄る赤い足・・・】

 

地元のテレビ局から採集風景の取材を申し込まれたが断った。

オラは多分・・・地上波に現れてはいけない存在のはず。

そこで地上波にふさわしい人物を紹介してそちらでお願いすることにした。

宣伝にもなりますからと言われたが必要ないね。

オラが必要とするお客さんには多分頭に二本の触角が生えていて匂いを嗅ぎ付けて自然に集まってくるんだと思う。

人知れず森の中で怪しい発酵臭を漂わせているウロの穴・・・それがオラの店でいいんだ(商売っ気まるで無し!)。

大体、取材だからって良い絵を提供しようって腹もないし、かと言ってバカにされりゃ火を吹くし、道具もやる場所もやり方も普通じゃなかったりするからアレとコレとオラの顔にもボカシ入れて口が滑ったらピーも入れてくれやって・・・何の番組なんだ?ってば!。

かと言って子供達集めて採集教室の絵でも・・・と言われても中にクソガキが混ざってれば『そこ並べっと言っただろ、このバカタレ!』と頭シバいてる所を放映されたんじゃ世間様からオラが酢エチで締められちまうわい。

これが地上波に現れてはいけない理由だ。

そこへ行くと見た目はオラと大差ないが(失礼!)世の常識をわきまえており、サービス精神に富み口調穏やか・・・更に子供達の扱いにも手慣れた◯◯◯◯氏にこの件お引き受け頂くのが世の平和と発展のためにふさわしいのだ。

と言うことで急でしたが〇〇〇〇さん、宜しくご教授お願いします、オラにゃとても無理です・・・。

 

前置きがタイトルより長い・・・タイトルと全く関係無い記事を書くアッ◯◯の親爺に似てきたか?。

条件整わなくて姿の数が見えないから気が付きにくいだろうけどアカアシの大発生は始まってるで。

整い次第一気に出てくるぞな。

不遇のクワガタ、アカアシにもっと光を・・・。

【7月20日】

 

この日は採集も端境期のまっただ中で月齢その他の条件も悪いから爆弾魔一味を集めて遊ぼう!という計画だった。

前記事で書いた隠しポイントのランク付けではAランクながら登山で言うところの未踏峰にあたる古来太陽と月と星以外の明かりしか見たことの無い奴らに文明の光をブチ当ててやろう!というもの。

そこは青森県内でもあまり類を見ない150度以上の広範囲を一気に照らせる信じられない大場所で、そこに爆弾魔一味を集結し1,000Wクラスを横一列に4~5つ並べてドド~ン!と行こうと脳味噌足ランチュラのいかにも考えそうなことを実行しようとした訳だ。

条件が非常に悪い中普通種を30~40も集められれば良いときにやれば200~超えの場ということになる。

だがその夢は早々に打ち砕かれた。

まず日取りを急遽決めたせいで欠席が相次ぎ、参加者のリボルバー君のマシントラブル(パンク)で出遅れ、肝心のAランクポイントが今年度一番のガスに覆われ、予定変更してその下にあるBランクポイントならどうだ?と試みたがここもやがてガスで覆われた。

一応現場にはリボルバー君を連れて行き、あっちはこうなってるここはこうだと指を指して説明はするものの真っ白なスクリーンを指さしているだけのようなものだったので、彼はフ~ンと感慨薄げに頷くだけだった・・・。

ここを離れて3番候補のポイントランクAの遠く離れた別場所に移動しようとするものの、強烈なガスで4メートル先までくらいしか見えずスピード出せないので時間だけが刻々と過ぎて行く。

全ポイントが真っ白だったらお手上げだな・・・と標高を下げていったらやっとガスが薄くなってきたが今度は雨が降り出した。

レーダーに写らない薄い雨雲って奴だ。

結局どこに行っても雨かガスで完全黒豚状態・・・。

ど派手に合計5、000Wくらい炊くはずが小1時間少々200Wを1本炊いただけの完全敗北を喰らって帰宅した・・・。

今回参加し、付いてきてくれたリボルバー君、虫歯青年には俺を許してくれ!と申し上げたい。

帰りにも強烈なガスが予想されたので俺の後ろに付いてこいと後続にした虫歯青年の車がいつ追突してくるか・・・とハラハラしたのが今宵唯一のスリリングな一時でした。

隠しポイント

 

青森県内の道という道に突っ込んで行った。

荒れた道に進入するためだけに車も替えた。

そうして突入したためにエライ目にも遭った(死にかけた・・・)。

でもそのおかげでオラだけが知っている(ライトトラップに利用出来る)秘密の穴場というのを沢山持っている。

同じ場所を山菜採りと釣り人の中の爆弾魔たる人物が共有してるかもしれないが・・・。

 

そんな穴場にも絶対他人に知られたくはないランキングというものがある。

オオクワが採れる場所でありその上で以下の要件を満たす場所でそのランク付けが決まってくる。

①爆弾炊いても周囲にバレにくい所。

②気象その他の悪条件に強い所(風・ガス・月・等々)。

③見つけにくい所。

④やりやすい所。

といったところだがそのランクとは次のようになる。

Aランク=バレても平気、青森に採集者が溢れて仲間や他県の友人が入る場所がないという時に割り振るために取っておいた場所。

Bランク=ほぼ内緒、身内だけそれもその中でごく限られた数人にしか明かさない秘境。

Cランク=恐らく虫屋ではオラしか知らない秘境。

秘密の実験は殆どこういう場所で行われているという誰にも見られたくない知られたくない場所。

推定5W以下の光源でオオクワの♀を採集する変態の世界の殆どはこういうところで行われている・・・(誰も知らない、来ないだから1週間くらい道具を放置してても盗まれる恐れもない、熊などの獣とオラが互いのテリトリーを主張しているなんとも♨な場所)。

Dランク=オラしか知らないマル秘で、虫の通り道、分岐点等に当たりここを荒らされると他のポイントにも影響を与える恐れのある場所なのでオラ自身も時々チェックに行くだけで実際にはオラも殆ど爆弾を仕掛けない聖域。

バレない限りは他人に明かすことなく密かに墓場まで持って行こうと考えてる場所。

 

18日の帰り11時近くにそんなAポイントの一つに明かりが点っていた。

そこは一般的に有名な場所のすぐ側であるが見落としやすく意外にも殆どバレてなかった場所。

点灯したら道路から丸見えだからあらっ?へ~っと気が付いた。

良く見つけたな~と感心しながら停めてある車を見たらどうも明かりの主はA坂君と亀ちゃんぽかった。

ライトは400W水銀クラスみたいで、ここは道具を運ぶのに少々歩かなければならないので二人で組んだのかな?と思えた。

その日なら・・・苦戦したでしょ?。

11時近く、オラがそこを通った時にライトの光を当ててた所をメインにずっと当ててたとしたら・・・オオクワの♂は非常に採りがたいと思うよ。

ここのポイント周辺は最多で4カ所の狩り場ができる場所で、これらはオラ的には自分が入って爆弾炊くのも無いことは無いが、自分でやるよりは入った人達を傍観しているのが非常に楽しいところなんだ(人が悪いって?・・・その通り!だ)。

まずここのポイントが最良の場所に大化けするのはその下の場所に◯〇〇〇氏が入った時なんだよ、この先はちょっと言えないな・・・(笑)。

ここは〇〇場所も〇〇〇場所も◯◯から◯を利用してそれに乗せなければ収穫が減るということに気を使わなければならないんだ。

道具の選択もそれしか持ってないなら仕方ないけどもっと小さいのを持ってればそっちを使った方がいい。

ここで400Wをあのやり方で炊いたら下の人が得をし、小さいのを使えば下の人が◯っ◯◯◯のを◯◯◯するってことだかんね、アハ、アハ、アハ!。

ちょっと書き方がいやらしくなってゴメンネ、勉強!勉強!。

亀ちゃんに告ぐ!上記の◯に文字を入れて正しい文章を完成させなさい(制限時間10分)。

A坂君に告ぐ、前に相談を受けた♂が採れない原理の一部を忘れてるかもだよ?。

あの日の会話を思い出してみてチョンマゲ。

灯火採集マナー集開設

 

あちこちでライトトラップなどを禁止する地方自治体の動きが増えていると聞き及んでおります。

自由に誰に何の指示もされず好きなようにやりたい!という人には無視されるかも知れませんが、独学で始めてやってはいけないということを知り得る機会がないという方は一読してみて参考にして下さい。

【7月18日】

 

虫の端境期に入っていることは承知していた。

頭では分かっていても手は山に向かってハンドルを握っている・・・。

気温良し、風OK、湿度もあるし月は雲が隠してくれている。

16日よりはかなり整ってるけどさてどうなのか?。

好条件の日というのは2~3年もやってりゃ誰でも分かる。

けれども虫のサイクルとか採れない理由なんてのは駄目な時でも行ってないと掴みにくいものだろう。

良い条件の時だけ出撃する人と何があろうと現場に赴き、ああしてみようこうしてみれば?と試す人ではそこから差がついてくると思っている。

そう言えば卓球で昔からカットマン(主に守備型)は大人しくて気が長い者が向いていると言われてたが大嘘で、気が短い奴に我満することも教えた方が絶対にいい。

魚釣りもそうで気が長くて一日中ただボ~っと糸を垂れてる人と早く(現場に)行こう!早く(仕掛けを)降ろそう!何で釣れない?どうすれば釣れる?、と絶えず考えて行動する人の方が上達は早いのに似ている。

 

18日は満月だった。

雲が隠すはずが時合いになったら雲が抜けた。

西の空の彼方に雲が見えたのでまた覆われるだろうと一度用意した400Wをそのまま使ったが恐らくはこれが第一の失敗。

満月がド~ンと出ている状態で始めたが月を背負う山肌から攻めたのでアカアシはこの状況でも飛んで来る。

射程距離はせいぜい百メートルといったところで、50メートル以内におびき寄せられれば7割方のクワガタがライト付近に落ち3割はやはり月に翻弄されてどこかへ行ってしまう状況。

このままこの状態なら月の位置が移動することで今当てている山肌が利用出来なくなるし、高度が上がればお手上げになるのは明白。

とここで待望の雲が近づいてきて、やがて月をすっぽりと覆った。

普通はここがチャンスになるはずだが、直近のデータではそうならないはず・・・と思ってたらやっぱりだった。

月が隠れたのでライトの向きを変えたから数匹の飛来はあったがここでピタリと飛来が止まるのだ。

そして雲が薄くなったり途切れて月が見え、また隠れる際にだけ1~2匹飛んで来る・・・が何回か続いた後で完全に止まった。

これは何故だろう?。

恐らくはだが、ライトの光が届いてないけど飛ぶ気がある個体が月の光で巻き上げられて動き、ライトの光に捕まったものと推測。

結局この日の収穫は普通種がアカアシ主体で17~18匹だった。

もっと月の影響を躱して成果を上げる方法もあるのだが、それは手法が全く異なるので最初からその準備をしてないと出来ないから次回の研究課題。

当夜の状況を纏めると次のことが言えると思う。

まず虫の端境期で動く気のある個体数が少ないこと。

月を雲が覆ってくれたはいいが、その雲が薄くて空が明るかったこと(その証拠に上空でホバリングして落ちなかった虫がかなりいた。この虫を落とす方法もあるが2灯立てにしていたのでやりにくく、実行しなかった)。

だから先に書いた最初の失敗とは700W水銀か1,000WのHIDで1灯立てにしてれば普通種も30近くまでなら集められたかもしれない。

これ以外にも理由があるだろうけれど一つずつ解き明かしていきたい。

間もなくアカアシの大発生が始まるだろう。

地元では無視されることの多い悲運な虫ではあるが、51㎜を超えてきた辺りからはやはり別格の風格がある。

それにライトで出会いたいならここから地道に通うしかないのです。

 

【7月16日轟沈!】

 

山は午後から雨・・・行く前から黒豚の匂いが漂っているのに体が言うことを聞かない・・・。

そぼ降る雨の中、山に立っている私は誰?。

気温はずっと19度台をキープ、湿度スタートで75%、ゴールデンタイム時で80%、雨降ってるのに90%行かない訳?この温度湿度計壊れてない?。

今度まさやん氏から貰った温湿度計持って来てみようっと。

何をやっても駄目、反応しない・・・気持ちいいくらいに轟沈!。

午後4時位で雨が上がっててくれたら結果はまた少し変わっただろうけど断続的ながら降り続いていたから近くの虫を集め終わったらハイそれまでよって感じ。

だが、現場に漂う黒豚以外の怪しい匂い・・・匂うゾ、匂う・・・アカアシ臭ェ~!。

これは数日以内にアカアシの大発生が始まると見た・・・。

第一ラウンド終了・・・やね。

オオクワ一次発生終了?】

 

ライトに集まる虫の種類が変わってきた。

ノコギリカミキリやシロスジカミキリなども見掛けるようになってきて、先日は友人のライトにヨコヤマヒゲナガらしき飛行体も飛んで来たという。

オオクワはまだ♂が採れているけど今後は♀が増えるのでしょう。

カブトが出て来てアカアシの大発生が始まればオオクワの一次発生は終了となる。

【ロートV11】

 

前にも書いたが既に老眼で1,000Wの大爆弾を炊いた翌朝は目がショボショボして新聞が読めない。

採集後と翌朝は疲れ目用の目薬を差していたのだが気休め程度の効果の実感しかなかった。

先日ドラッグストアの店内を物色してたらオラのハートを鷲掴みする新発売!の力強いPOPが目に飛び込んできた。

ロート製薬の技術を結集!(うお~凄ェ!)疲れ目の他ピンボケ調整に効果!(きゃ~嬉しい!)。

迷うこと無く買い物カゴにブチ込みましたがな。

点眼してみてあらびっくり!見える!見えるぞ!1,000W使用翌朝の新聞が読めるで!。

更にだ、先日服の中に潜り込んできたオオクワ♀・・・と思ってた個体を翌朝ルアーケースから飼育ビンに入れ替えようとしたら・・・ん?♂じゃんコレ!。

内歯がほぼ消失しかけた原歯の34.7㎜だった(やった~♪)。

♂を危うく産卵セットにブチ込むところだったぜィ・・・。

ロートV11恐るべし!。

【7月13日採集】

 

気怠い平日の午後4時・・・予報では既に曇ってなければならないのにピーカン。

今夜は上弦から一日メタボ化した月齢8.7の月。

開始予定時刻に高度約36度(うへっ!36度かあ~)。

月の方角は?南から西へと移動とな・・・ん?南?・・・いけるかもだぜ。

行くしかあるまい。

到着・・・正面の山肌の真上にメタボ半月がチュド~ンと出てる。

東の空の彼方に薄いながらも雲が見え、こっちに来そうな流れだ。

雲の流れはかなり遅い、風がほぼ止まったようだ。

さて今夜の道具は何を使うか?月が出っぱなしと途中で曇って隠れた場合と・・・。

取り敢えず今は月が出てるから久々にでかいの使うしかないか・・・。

うへっ!重てェ!これじゃあ採集=筋トレじゃん。

勝負の時間帯は?(勘ピューター計算開始!)月が出たままだとせいぜい9時ってとこか・・・早いし短いのう(自信無し・・・)。

経費削減の為7時30分運転開始、気温20.2度、湿度57%(湿度が・・・悪い予感がする・・・上がってくれるかな?)。

午後8時、気温18.6度、湿度58%何にも来ねェ・・・ふははは、黒豚の気配がするで・・・。

だがここで神風が吹く、忍び寄る厚い雲が月を覆っていく(おおっっ神よっ!)。

しかし湿度63%、何も来ねェ・・・。

ここまでで収穫はアカアシ極小1♀。

頼む!夜露よ今夜も有り難う!でお願いします!。

午後8時50分、気温いつの間にか20.2度、しかし湿度67%、画竜点睛を欠く。

何かしてないと普通種も来ない、来ても全部小型ばっかり。

午後9時20分、気温変わらず湿度やっと70%・・・ここで気が付いた、あっ!しまった!雲が低くて雑虫のホバリング位置が高い(反射だ)!。

暫くでかい道具使ってなかったのと湿度にばかり気を取られて気が付かなかった。

よく見たら大きめのクワガタがかなり高い位置を旋回してるじゃないの!。

これを即座に秘技飯綱落とし(カムイ伝参照で叩き落としたらそこそこのミヤマ♂だった。

ガスってはいなかったけれどこんな場合はアレですよ、セットをガス対策仕様ホームレス風味に変更!間に合うのか?。

効果は出目金!じゃなかった、てきめん!。

普通種がやっと集まりだした(でもやっぱり小さいの・・・)。

ここでやっと何か大きめの♀が飛んで来た。

ミヤマだ・・・愛知の人行き決定!。

今度は小さい♀が飛んで来てライトの前で生意気にもトリプルアクセルを決めながら降下してきた・・・ん?オオクワじゃん!(33㎜くらい?リリース決定!)。

その後もポツポツと小物を拾い集めていたら採集人生で初めての奇跡を体験した。

上着の中に何か虫が入り込んでいて腰の辺りから肩の近くまで爪を立てながらモゾモゾと這い上がってくる・・・甲虫だな・・・。

服を脱いでみたら・・・あ”ッ!オオクワじゃん!

35~36㎜くらいのやはり小さめの♀だったが運命を感じてしまったので一緒に青森まで連れて帰ることにした。

その後も湿度は70%に留まっていたが気温が落ちなかったのでこの後に何か起きることもあるのか?と粘っていたら(何も起きなかった)誰かがやって来た。

多分は仲間だろうがそうじゃなかったらホームレス風味は仲間以外の人には色んな意味で見られたくなかったので即座に解除。

やって来たのは初めて見る若者(ははん、焼山のD橋に入ってた子だな・・・)。

『どちらさん?』と聞いたが『採れましたか?』と言う。

他人の屋台を尋ねる時はまず自分から名乗って来訪目的を告げて欲しいものだ。

それに採れましたか?というのはまあオオクワのことなんだろうが、ライト炊いてたからってオオクワとは限らないですぞ。

八戸のよっちゃんなんか粉だらけの気持ち悪い蛾(本人は気に入った綺麗な蛾と言うが・・・)や石粒みたいなコガネムシや得体の知れないゴミムシとかを♪♪♪と掻き集めるんだかんな。

弘前から来たのだが沈没したのだと言う。

まあ、若いのだから頑張りたまえ、それと地元に帰って昨日、十和田湖に行ったらヤ◯ザがライトやってたなんて言うなよ、言ったら酢エチで締めるぞ!。

帰路の途中で見掛けた獣は子猫1匹とテン1匹のみ・・・やはり見た目とは裏腹に良くない日だったんだな・・・。

 

【悪条件って何?】

 

材割りするには歳を取りすぎた・・・樹液採集するには・・・高所恐怖症だって言ったでしょ!(約3メートルで木にへばりついたまま息絶えたセミと化す)。

ということでライトトラップ道を邁進するしかないんだオラは・・・。

 

昨日条件が良かったから採れたとか悪かったから採れなかったという話をよく聞く。

今夜出撃するかどうかの判断によく語られるのが月が出てないこと、最低気温が18度以上、風が強くないこと等々。

18度以下ならオオクワは飛ばないから採れないって誰が決めたの?。

それは一つの目安であって確定事項ではありません。

飼育品で実験してみたら分かることだ。

オラは以前に西のオオクワと地元青森の飼育品オオクワで温度に対する飛翔実験をしたことがある。

面倒なのであまり詳しくは書かないがつまりエアコンと加湿器で室内温度湿度を調整して何度から何度まで飛ぶのかの実験だ。

結果は低温は19~20度位を境に反応が鈍くなってきて段々飛ばなくなってくるけど17度までは飛んだ。

高温ではどうか?21度~24度辺りまでが一番活性が高まるようでそれ以上だとやはり段々飛ばなくなっていく。

西のオオクワと青森のオオクワでもやはり少しだけ違いが見られた。

飼育品でこれだから反応の鋭い、より過酷な自然環境下にあるWDはもっと幅があると見ていい。

これに過去の知見を加えるとオオクワは13度台での採集記録があるし自分自身で今期15.4度で採集に成功してるし今年度は16度~17度で何頭も採っている。

つまり・・・飛ばなくちゃならん奴はかなりの低温でも飛ぶんだ、ただ低温になるに連れ飛行距離が短くなるだけなんだ。

月はどうだ?オラの道具は三日月までなら真っ正面から対決しても勝てる。

半月~満月も場所を選べば勝負可能。

風は?敵になる場所を選ばず味方に出来る場所を選ぶ、またはライトの置き位置でも少し躱せる。

敵が一つだけなら何とかなる、二つから厳しくなり三つになると強者でも敗北の黒い豚が見えてくる、しかし技術と工夫で敵の数を減らすことは可能なんだ。

これは趣味の世界なので快適に採集を楽しめる時にしか行かないというのもいいのだが、そういう人の技術は中々上がらないでしょう。

オラが実は今回言いたかったのは、採集にはもう一つの大きな喜びがありますよということで、それは知の喜びということです。

新しいものを発見した、知り得た喜びというのも収穫に勝るとも劣らず楽しいものであることを言いたい。

 

前回書き忘れた・・・。

WDは餌の食いつきが悪いだって?百均のゼリー喰わせてるんじゃねェの?オラんところはKBファームのプロゼリーだからWDだろうがあっという間に喰っちまうで。

明るくするとすぐ隠れるって?当たり前だろオオクワなんだから!飼育品だって隠れるで!。

詐欺師って知的犯罪やるならもうちょっと勉強しろ!バカタレめが!。

条件悪けりゃ燃えてくる

 

昨年味をしめたから今年もやるだろうな・・・と思ってたらやっぱり青森の詐欺師が動き出しましたねェ・・・。

採集方法が違うとは言えこいつが本物なら青森の・・・否!東北の超一流ですぜ。

ど素人が一夜にして超一流に変貌!ってそれこそが疑わしい汚らしい。

そんな甘い世界じゃありませんことよ。

大体にして返す刀がなまくらでド素人丸出汁(だし♨)。

こんなのに引っ掛かったら駄目ですよ。

 

10日は遠征予定だったが天候が予報と大外れ。

どうせ駄目なら経費の掛からないホームでと変更。

濃いガス、強めの風、お月様、一日中曇りのはずが、どピーカンによる低温と四拍子が揃った。

この日を待っていた!この状況で戦う為に揃え、テストを重ね、今か今かと出番を待っていた機材を採りだしてセットを組む。

車の奥から400Wを2基取り出しセット。

これに家の無い人の必需品を組み合わせ、とどめの味付けに蕗の葉っぱ数枚!名付けてガス対策仕様ホームレス風味!の登場だ(人には見せられねェ・・色んな意味で・・・)。

この異様なセットに対抗できるのは弘前クワガタ氏の秘密兵器乳母車HIDしかないのでは?。

点灯前20度の気温が日没とともに一気に17度に下がりやがて16度台へ・・。

点灯開始しても蛾も少ないし普通種も来ない。

やがて午後9時に月がやっと山肌に隠れていく・・・敵が一つ減り風が少し弱くなって気温が17.2度まで回復・・・ここだ!ここが勝負だ!。

ホームレス風味のおかげで上空でホバリングする雑虫の高度が濃霧にも関わらず明らかに低い。

時々吹く風に霧が晴れて数分間だけ山肌が肉眼で見えるチャンスに数回アタック。

風を味方にできる位置にセットを置いているから風カモン!だ。

何度目かのアタックで山肌方向から高速で1機直線的に領空内に侵入してくるのが見え、続いてその後ろからももう1機侵入してくるのが見えた、来た!。

・・・とここで痛恨のミス!ポケットに突っ込んでいたLED懐中電灯のスイッチがいつの間にか入っていて取りだした瞬間に上を向けてしまったのだ。

クソッタレ!やっちまった!LEDの光を高性能レーダーで感知した1頭目の先頭機がライトの上数メートル上空を通過してそのまま離脱してしまった。

結構大きいオオクワの♂だった。

瞬時に懐中電灯の光を左手で押さえ2機目の撃墜に入る。

コイツだけは逃がしてたまるか!。

直線的に進入してきたそいつはライトの手前10メートルで速度を落とし螺旋を描きながら5メートル手前で墜落した、やはりオオクワの♂だった。

ふひょ~間に合った・・・危うく2機とも離脱させてしまうところだったと50㎜台後半の中歯♂を拾って戻ったらいつの間にかライトの横に♀がひっくり返っていた・・・3機編成だったんだね・・・。

この日の普通種の数は全部で6頭、まさに・・・の日だった。

帰路に道路上に出てくる獣の姿も1匹も見なかった。

つまり大変悪い日だったのだが、ミスもしたとは言え2頭確保した・・・満足だ。

採った瞬間のみならず帰宅してからも思い出してジ~ンと来る採集が出来ることが年に数回ある。

この一時がたまらないんだ・・・。

 

水冷式発電機!】H28.7.10

 

ライトトラップの最中に急に発電機が停止したらその原因は故障を除いて大概は燃料切れかオイル切れ又はオイルの劣化と相場は決まってる。

この内オイル切れは補充用の予備オイルを持参してなくても発電機自体を前後左右いずれかに少し傾ければ再び稼働し、その夜だけならまず保つもんだけどね(安全自動停止機能が付いている機種での実行が望ましい、やばくなったら焼き付け起こす前にちゃんと止まるから)。

 

ところが人づてに聞いたのだが事件は起きたらしい。

主役は亀ちゃん。

急に発電機が停止した際に亀ちゃん何を思ったのかエンジンオイルの注入口に『』を入れたらしい!(グワッハッハッ!)。

発電機が水冷式でラジエーターに水を・・・という発想だったのかな?。

水を入れてさあ安心!・・・・と言うことは亀ちゃんスーターターコイルロープ引っ張ってエンジン掛けようとしただろ?どうなんだ?(オラはやらかしたと推測)。

で、エンジン回ったら・・・エンジン焼き付き又はクランクにクラック又はその両方…新品買った方が安くねェか?てな事態になってるかもだぜ。

しかも本件のとどめはこの発電機、借り物だったらしい(ピャウピャウ♪パウパウ♪)グッジョブ!良い仕事をしたねェ・・・。

貸した人もメンテが悪かった訳だからそんなに怒れないでしょ、落ち込むでないぞいざとなったらパパが支払いしてくれるさ。

恥とすべきは君が工業大学出ということか・・・まあ人は失敗して成長するものだし、オラなんか3回くらい会社クビになってもおかしくないことやらかしてるからな~。

 

今回の事態になったらプロの対処法は以下のようだ。

①水を入れてしまったらエンジン掛けない。

②水とオイルを完全に抜き、軽油を入れてスターターをエンジンが掛からない程度に引っ張り循環させ、これにより内部を洗浄する。

③軽油を抜き、新しいエンジンオイルを充填。今度はエンジンを2~3分掛けてから停止し、オイルと水が混ざることで起きる乳化の有無を確認。

④再びオイルを抜き、また新しいオイルを入れて今度は5分くらいエンジンを掛けて又オイルを確認。以下乳化の現象がなくなるまで繰り返す・・・らしいっス。

【7月8日採集】

 

悲しんでばかりいられない、生きてる限り前進だ。

家で酒呑んでるより山に突撃した方が気も紛れる・・・ということでお山へ。

山ではリボルバー君が既に待機していた。

気晴らしに彼の渾名をリボルバー君からチョコボールに変更しようと試みたが本人の激しい抵抗に遭い失敗。

だが、この夜彼はちょっと試練を受けることになる。

まずせっかく張った屋台が工事の関係で撤去。

続いて耳穴に蛾がずっぽし!。

更に車のガソリン切れかけるもスマホの電池が切れててSOSを打電できず。

だそうだが、これくらいではまだ爆弾魔仮免許はやれないね。

 

さて、自分の屋台だが思ったより気温は落ちたが本命が来ないほどではなかった。

敗北の黒い豚を見て撤収後に気が付いたがバイパスの夜間工事で炊かれてた1キロバルーンの影響と思う。

恐らくは10基以上のバルーンを炊いてたはずで、その影響は少し離れたくらいでは落ちないのだろう。

その証拠に影響を受けると思われた範囲内のトラッパーは当夜全滅だった。

とすると今夜採れた可能性があるのは大分離れたポイントに入ったまさやん氏と伊集院氏、そして湖畔ポイントに入った亀ちゃんのはず・・・と思い、まさやん氏がまだ頑張っていたので屋台をたずねたらやはり確実にモノにしてた。

まさやん氏の愛犬シロが体調を崩したみたいで少し心配・・・。

氏と別れて帰路についたが、ここでちょっとした異変に気付く。

湯ノ平が近くなるに連れ道路上を異常な数の蛾が舞っており、それを捕食するためにタヌキ、キツネ、ネズミ、猫、アナグマ等が総出で道路上に出て来てて、更にネズミを捕食するためにテンまで出て来てるという異様な光景を目撃した。

危うくその内のタヌキ一匹を跳ねそうになったが際どく回避。

これで気温が高かったらどうなっていたのか?・・・。

 

【7月6日~7日採集無し】

 

卓球の教え子である卒業生が急死して戦意喪失・・・。

7日はその通夜だった。

体育会鉄の掟、年功序列を忘れたか!。

俺より早く死ぬんじゃない!と言ったろうと遺影に問いかけても返事も無い。

遺影の中の彼はただにっこりと微笑んでいる・・・。

布団に潜り込んでウニウニともがき、ごそごそと起き出しては杯を重ねる。

四十九日掛けて安住の地まで真っ直ぐに行け、そこで俺が行くのを待ってろ。

俺が着いたらまた勝負しよう、負けねェけどな・・・。

ここで彼と虫歯青年の名前が全く同じなことに気付く、生存確認だ。

電話を掛けると『もしもし、どうしました?』といつもの声、よしよし生きとる!。

歯ぁ磨けよ!

 

 

【7月4日採集】

 

昨夜の参加メンバーにやぼ用があって連絡入れたらまだ軽く興奮している様子(夜中に小便漏らすんじゃねェど~)。

今回のミッションを立案指揮したのはオラであり、ある程度の自信もあったもののまさかあそこまで鮮やかに計画通りに全てが決まるとは思っておらず、一番びっくりしたのは実はオラだった。

参加メンバーが今後再現しようとしても、各自の主砲、制御装置のW数、各自の距離、風の向きと強弱、時間やタイミング、虫の流れる速度等々決め手になる要素が沢山あり、そう上手くいくとはイカのキンタマだ。

電源コードぶっこ抜いたバカタレも終盤からの迅速且つ的確な情報伝達は実に見事なものだったし、それがなかったらあそこまでどつぼには嵌まらなかったろう。

振り上げた拳を解除して頭なでなでせざるを得まい。

 

3日の主目的が達成できなければオラ一人でスナイパーと化して再度十和田湖に侵入する予定だったがその必要がなくなったので十和田湖から遠く離れたお山へとうるるん気分で出かけた。

そこは熊の楽園でもある。

人里に降りてきて危害を加える熊もいれば、熊のテリトリーを犯す人間もいる訳でお互い様なんだな。

現場に着いて呆然・・・。

現場に近くなるに連れ、嫌な予感がしてたが・・・なんじゃこれ?凄い風!。

天気予報の嘘つき~!。

十和田湖と違って風を躱せる場所も何もないからお手上げ!。

蛾が飛んでくる→あっという間に飛ばされていなくなる→クワガタが飛んで来る→背後の法面手前で急上昇してどこかへといなくなる→いつまで経ってもライト前はすっきりしゃっきり綺麗なまま・・・。

てかライトを据え付けた脚立が震えてるってば。

参った!降参!父さんバンザイ!だ・・・。

(予報は)十和田湖より暖かいですよ、風もそんなにありませんよって言うから来たのに・・・風が集まる地形だったんだね・・・。

撤収するのにブロワー不要!何の虫も付いてないので仕事が早いぜ。

帰りに採ってきたミズを肉と豆腐で味噌炒めて喰ったらやたら旨くて泣けてきた。

 

ミッションインポッシブル:悪魔が来たりて笛を吹く2016

 

今回記事は残念ながらオラの採集仲間にしか殆ど理解出来ない内容ですみません。

 

前日の2日は雨が降り十和田湖は完全に沈黙してしまったようだが、この雨と翌日の気温上昇で虫は動くと判断していた。

月は関係無し、気温・湿度良好タイミングもバッチリ、問題は強風だった。

今夜は何とか風を躱して出来そうなのが5カ所、行ってみなければ分からないのが1カ所だな・・・と考えていた。

だが、敵が一つだけというのは何とかなるときは何とかなるのだ。

天気図とにらめっこしてたらリボルバー君から電話が・・・。

その内容に色めき立つ、来たか・・・。

この時の為のフォーメーション・作戦は昨年から練りに練って実験まで完了済みである。

既にリボルバー君は現地入りしており、彼を救い確実な成果を残すためにオラ一人でも何とかなりそうではあったが今回の作戦を完璧に遂行するにはあと一人必要だと考えていたら、そこに虫歯青年が現れた。

今回のミッションには手練れのJ・N氏が参加すれば作戦は成功したも同然だが、どうも今日は仕事っぽいし、青年もこんなの好きなはずだし良い経験になる。

無理矢理連れていくことにした。

今回のミッションの第一の目的は・・・秘密のアッコちゃん。

第二の目的は強風下での全員オオクワ採集の成功!である。

第二の目的のフォーメーションはこうだ。

まずオラが一番上のポイントAで虫の動きをコントロールし、時間と状況に応じて制御する。

その下のポイントBに陣を構えたリボルバー君のところにも制御機能を持たせる。

その下ポイントCには我々と関係無い他客が入っていてそのまた下Dに虫歯青年を配置、ここは落ち武者狩りの役目だ。

こんな事が果たして可能か?と思うだろうが理論的には可能で、小規模の実験では昨年オラが実験して成功してる。

ただ多人数でこれだけ広大な範囲で試すのは初めてなので果たしてどうなのか?。

携帯電話を駆使して今から虫を流すぞとか、制御の電源入れろとか切れ!とかその時々で指示を出す。

ポイントDは点灯開始を除いては暇な時間が増えるが(当日の風のせいもあり)Cの人がその日の採集を諦めて消灯したら最後に全体から一気にDに向けて虫を送り込む。

Dでオオクワが採れるのは偶然を除いてはその一瞬ということになる。

まずAとBにオオクワが飛来し、ここまでは成功。

Aでは強い風が巻いて虫が流されたり四方八方に離散して落ちたので走って行って草の中からクワガタを回収するので大変な作業になったが、風向きが変わる時に風が止まった際にオオクワが来た。

頃合いをみてまずAを全部解除して撤収しBに合流。

Bの撤収と解除を準備しながらDからの報告を待つ。

Dからの報告でABの戦力を素早く忍者のように移動させ次のミッションをこなす。

完璧な任務の遂行を合い言葉に全員行動は異様に早い。

AB合同で新しい陣を張り、目的を果たすと再びDの指示により即また撤収して

最終的に全員がポイントDに終結。

虫歯青年がその前に発電機に繋いだコードを足に引っ掛けて消灯させるという痛恨のミスを犯したが、その前に1♂を採ったのでミッションはほぼ完璧に遂行できたと言えるだろう(消灯させてなければ追加の可能性もあったが良しとしよう、皆頑張った)。

最後のチェックをして全ての任務が完了したとき全員が少し興奮状態だったと思う。

この風でも採れる、こんな風に団体戦でも採れるとは誰も思ってなかっただろう。

ポイントDでの自販機でジュースを買って全員で乾杯し、話題が尽きなかったので解散は午前一時近くになった。

 

そして・・・〇〇は自分の耳元に悪魔が来たりて笛を吹いたことに気づいてない・・・。

【7月2日採集・ファーブルの呪い】

 

週間天気予報では数日前までは6月30日と同様のオーラ漂う日になるはずだった。

リボルバー君も虫歯青年も山に突撃していった。

この日オラは何をしていたかというと、本町でヘベレケに呑んでいた。

指導している高校卓球部父兄会主催の総体ご苦労様でしたの飲み会が入っていたのだ。

この採れてる時期に呑んでられるか!(呑みたいけどそれは採集後に帰宅してからの話し)で断りたいところだったけどそうもいかず・・・。

後ろ髪を引かれる思いを断ち切る為に、雨よ降れ降れ雨よ降れ~♪と念力出してたら本当に降ったという・・・(ファーブルの呪い恐るべし)。

晴れて気兼ねなく呑んでたら1軒目で潰れた・・・。

 

雨は味方になる場合と敵になる場合がある。

帰宅して両名に電話し、頑張れ!と気合いを掛けてたのだが・・・気になるその結果は?リボルバー君憤死!虫歯青年頓死!。

全員討ち死にしたみたいだ。

何があろうと行ける時は行くのが爆弾魔だから仕方なかんべ。

これもまた勉強なんだから。

 

ポンタはどうしたのだろう?。

雨の中びしょ濡れになりながらオラが来るのを待ってたら・・・と考えたら溜まらなくなって、しこたま呑んでたはずなのにまた二杯焼酎を呑んだので夜中に3回小便に起きて二回水飲んで又寝た・・・。

【採集7月1日】

 

先に報告しておこう。

その日数々の災難に見舞われたリボルバー君の最後の災難が帰宅途中で車が故障したことだったが、八戸のよっちゃんと笑いながらその原因がオルタネーターかダイナモか?で盛り上がっていた(この手の災難までは他人の不幸は蜜の味)。

結果は・・・オルタネーターでした!(よっちゃん正解!)。

パパに牽引されて帰宅したのが午前2時過ぎだとか。

彼はこの日出動途中、御鼻部山で路上に座った熊を目撃もしている(今年は本当に注意しないとやばいで)。

 

さて、採集であるが気温、湿度、風に問題無さそうだったので多分多くの人が来たいに胸膨らませたことだろう。

しかし、オーラが出てなかったんだ・・・。

経験値的に言うと今の時期で前日より気温等が下がると結果は良くないと出ている。

さて、どうなるのか?出撃途中でJ・N氏から連絡があり山は採集者で溢れてて仲間はそれぞれどこそこに陣取ったと聞いた。

とあるポイント前に来たらまさやんの車を発見、挨拶に行ったら優雅に釣りをしていた(風流だねェ)。

その後各ポイントを覗いてみたらなるほどどこも満員盛況の様子。

そこで少し離れたポイントに行ってみたら、何と1カ所に二組入ってた!。

これが友人同士ならまだ分かる(しかしこのやり方は虫を散らす元)だが、他人だとしたらこれは後から来た人は完全なマナー違反である。

さて、オラはどこに入ろうか・・・他人の知らない秘密のポイントはまだまだある。

タイミングは合っているがオーラがさほど出てない初期の場所選びは標高の低いところがセオリーだが、ここでムラムラと天の邪鬼の性格が頭をもたげる。

今のところ結果が出ているのは標高200~せいぜい300メートルだが、標高の高い所は今どうなってる?・・・確かめずにいられなくなった。

一気に600メートルの場所に入ることを決めた。

現場に着いたらやはり風が冷たい(でもやる!)。

スタートしても雑虫も蛾の寄りも明らかに前日の低評高地とはマリリン・モンローとその骸骨くらいの差があった。

他の低標高地に入っているメンバーに聞いてもそれなりの数の普通種は来てるけどやはり30日の状況より明らかに少ないという。

この日オラのところは普通種の数は10頭くらいだった。

飛来してきたミヤマの大きさが明らかに小さいし、蛾の翅もフレッシュで擦れてない。

多分この標高では下の場所より発生が1週間~10日くらい遅いのだと判断。

結局本命は何の飛来も無くなった9時40分過ぎに2♀が纏めて飛んで来たのでボウズは免れたがタイミングが外れてたら惨敗だったであろう。

J・N氏に連絡したら彼は1♂1♀採ったが、前日オラが8頭採った場所に入った十和田三銃士のO氏とS氏カップルが苦戦してると聞いたので覗きに行くことにして道具を片付けた。

現場に行ったら普通種は30頭ぐらい?前日は100を超えたのでやはり少ない。

ここは反射で草の中に落ちることが多いのでオラは恐らくオオクワは弾かれて草の中に落ちていると思っていた。

草の中の獲物を探すのは大得意だ、早速チェックしてみたがアララ本当に落ちてない、普通種が3匹落ちてただけだった。

今日は主にどこに光りを通していたかを聞いて他人のライトを勝手にいじくり回した。

既に10時を大きく回り、普通種の飛来も途絶えてからかなりの時間が過ぎていた。

間に合うか・・・この日、光を当ててないところから引きずり出すしかないと思っていた。

するとライトの方向を変えた直後に何かが横切って草に突っ込んだように見えた。

チェックしに行ったらやはりオオクワの♀だった。

これでこの日はライトトラップ初挑戦のS木夫妻も♂の採集に成功とのことで仲間は全員ノルマ達成!で終わった(めでたし)。

 

S氏にタヌキ来てなかった?と聞いたが来てないという。

そんなはずはない・・・多分メシの時間だと来てみたら知らない人が来てるので隠れてるんだろう。

試しにポンタの通勤路の方に行って名前を呼んだら案の定草むらから出て来た。

もう少しで帰るからちょっとそこで待っとれや・・・。